<基本「人と金」が「クオリティ」に繋がるな(笑)>
■武&山根の展覧会レビュー
あれでインドは理解できへんよなあ──【森美術館開館5周年記念展
チャロー!インディア:インド美術の新時代】展を観て
武盾一郎&山根康弘
■グラフィック薄氷大魔王[168]
デジクリに書いたアレはその後どうなったか(その1)
吉井 宏
■気になる記事CLIP
■武&山根の展覧会レビュー
あれでインドは理解できへんよなあ──【森美術館開館5周年記念展
チャロー!インディア:インド美術の新時代】展を観て
武盾一郎&山根康弘
■グラフィック薄氷大魔王[168]
デジクリに書いたアレはその後どうなったか(その1)
吉井 宏
■気になる記事CLIP
■武&山根の展覧会レビュー
あれでインドは理解できへんよなあ──【森美術館開館5周年記念展
チャロー!インディア:インド美術の新時代】展を観て
武盾一郎&山根康弘
< https://bn.dgcr.com/archives/20090218140300.html
>
───────────────────────────────────
山:どーも。遅くなりまして。
武:ういーす!
山:ほな行っとこか!
武:なにするか具体的な内容忘れてしまったよ。
山:そうか! じゃあ終わり。
武:さよーならー! って、まだ始まってないじゃないですかっ!
山:あっそ。今日ははよ終わったなーと思ったのに。いや、ちゅうかね、ほん
まやることたまってるんですよ、いつものことやけど。現場も忙しいし。
武:仕事があるうちが花ですよ。俺、どこからも呼ばれてない。。。仕事がパ
タリとなくなったんですよ。
山:しらんがな。で、どうするよ。
武:では行ってみましょーっ! 今回はですねビル・ヴィオラ
< https://bn.dgcr.com/archives/20061108140200.html
>
以来かな、森美術館行って参りました!【森美術館開館5周年記念展 チャロー!インディア:インド美術の新時代】展
< http://www.mori.art.museum/contents/india/
>
山:デジクリチャットはしてへんけど、コルビジェ以来やね。
< http://www.mori.art.museum/contents/lc/index.html
>
武:あー、コルビジェもあったねー。なんでチャットやらなかったんだろう? 終了間際だったんかな。
山:なんでやろな。あれも結構おもろかったけどな。で、「チャロー! インディア」。今日はサクサク行きまっせ。
「"チャロー"はヒンディー語で"行こう"を表す言葉です。チャロー!インディア(行こうよ! インドへ)を合言葉に、あなたもインド現代美術の新たな創造性と活力に出会う旅へ出かけてみませんか。(森美術館サイトより)」
武:うん、まず、「インド」と聞いて何を思い浮かべる?
●見せ方の巧い森美術館
山:そうやなあ、まず……ガンジス川(笑)。あと、ガンジーと仏陀。
武:俺はね、「レインボーマン」の歌なんだよな。「♪インドの山奥で〜、修行をして〜」っていう歌。なんかね、神秘的なイメージがあったんすよ。
< http://www.dailymotion.com/video/x7am4d_yyyyyyyyyyyyyop_shortfilms
>
山:あー、そう言えばよー歌ってたなあ、小学校のとき。「♪インドの山奥でんでんかたつむりんごはまっかっか〜…」とかなんとか。
武:ちがうっ!!「♪インドの山奥でんでんでん六豆うまい豆〜だか〜の学校は川の中〜ラスなぜ鳴くの〜カラスは山にんにく食べたら屁が出るよ〜」ですっ!
山:知らんなそれは。
武:ほー、地方と年代でいろいろ違いそうだな(笑)。
山:インドの話やがな、インド。
武:インドの話じゃないですかっ!
山:まったくインドを感じへんやないか(笑)。
武:いやね、「インドの現代美術」ってのがね、なんだかイマイチそそられなかったんですよ。インドっていう地域に、もの凄く強いイメージというか先入観があったりするじゃないですか、混沌、神秘、未開、みたいな。「その地域の現代美術?」みたいな感じ。
山:そうなんかな。なんか僕はよくわからんねんけど。あんまり考えたことがなかったんやろか。
武:アフリカとかにもあるじゃないですか。いわゆる先進国じゃない地域のイメージ。
山:まあそれはわからんでもないが。
武:で、そこにはなんかしらの期待というか憧憬というかさ、現代社会・現代経済に汚染されてないところ、みたいな。だから、「インドの現代美術〜う〜ん、見たかねぇなぁ」ってのがあったのよ。
山:ほう。
武:実際見たら楽しんじゃったんだけど、それは「インドだから」じゃなくって、「森美術館の見せ方がうまいから」だったりするんだよなー。森美術館は見せ方うまいんですよ。悔しいけど、なんだか楽しめちゃうだよなあ。
山:うまいことできてるよな。
武:何が違うのかなあ。。。やっぱ、「金」か?
山:それはあるやろね。スタッフもかなり使ってるみたいやし。
武:「人+金」→「クオリティ」か。「ひとり+極貧」→は何に成るのだ?!
山:人と金があるからクオリティーにつながる、とは思われへんけど。それだけじゃあないやろな。
武:いや、基本「人と金」が「クオリティ」に繋がるな(笑)。そうじゃない場合も、また、ある。という感じじゃないかな。
山:まあインドの現代美術っておもろいなあ! っちゅう感じではなかったな。確かに。っていうかね、あれ、音声ガイド。普段そんなん使ったことないねんけど、武さんが使えって言うから使ってみたんだが。
●めちゃめちゃわかりやすい音声ガイド
武:ほい「音声ガイド」! なにしろ無料なんでね、そこは良いぞ!
山:おもろかったで(笑)。
武:いやー、音声ガイドおもしろかったでしょーっ! 張り切ってBGM入れましたーっ!みたいな(笑)。
山:あれ使うとね、美術館に絵を見に来た感じがあんませーへんねんな。日曜美術館かよっ! って。
武:わはは!
山:めちゃめちゃわかりやすいんですよ。
武:そうそう(笑)。
山:それで納得させられるんですよ。
武:そうそう(笑)。
山:さくさく進むんですよ。
武:わはは!
山:なんやねんこれは、と。
武:いやー、この「音声ガイド」、俺が何処を面白がってるのか伝わらないかなー(笑)。
山:なんやねんな。
武:なんかねー、音声ガイドの解説も含めて現代美術ですよ(笑)。音声ガイド聴かないと森美術館に行った意味ないな(笑)。
山:どういう意味や?
武:お客さんが作品の前で音声ガイド耳にあてて小首かしげて灰色の紐を首から下げて「ふんふん」とかやってる風景が「インスタレーション」なんだよ。また音声ガイドの機械がカラオケのリモコンみたいだしさ(笑)。音声ガイドはぜひ、レギュラー化して欲しい!
山:いっつもあるんとちゃうの。
武:そうなん? 今回初めて使ったんですよ。
山:あんま知らんけど見たことあるような気がする。森じゃなかったんかな。
武:音声ガイド自体は結構見かけるけど、有料だったりするじゃない。
山:そうなん? つこたことなかったから知らんけど。まあそれはええねんけど、いやあれね、確かによくわかるねんけど、なんかねえ、どうなんかねえ。おもろいねんけど。
武:音声ガイドも「メタ」として捉えるんですよ! 今回はインドのいろんな作家さんの展示だったでしょ。そうなるとさ、森美術館の仕込みそのものがひとつのアミューズメントパークというかさ、博物館とかキッズプラザとか動物園とか、そういう感じがしたんですわ。あるいは、ロケーションをテーマにした娯楽場「ハワイアン・センター」みたいな(笑)。
山:確かにこれはほんまエンターテインメントなんやなあ、とおもたよ。
武:で、具体的にどんな作家のどんな作品があるかは
【レポート】こんなインド知らなかった!─森美術館で『チャロー!インディア』展開催中/マイコミジャーナル
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/01/14/india/
>
とか、「チャロー!インディア:インド美術の新時代」展/イズムコンシェルジュ
< http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_2458/pid_1.html
>
とか、「チャロー!インディア」/弐代目・青い日記帳
< http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1592
>
とかあたりを参照して下さい! って、俺たちレビューの仕事、放棄してるな(笑)。
山:まあなんとかなるやろ(笑)。
●ローカリティと芸術は幻想か
武:それでさ、トータルで思ったんはさ、あー、インドも何処も世界中、ほとんど変わりないんだなあ、現代美術の方法論って。って思ったのよ。
山:そりゃ現代美術やからなあ、その方法論こそが現代美術なわけで。
武:インドには、どうにも変えられない芸術思考法があったりするんを期待しちゃうわけですよ、俺としちゃあ。
山:あるんとちゃうの? でも、それは現代美術とは呼ばれなかったりとかしてるだけで。
武:そうかもね。なんかさ「すんげー田舎でセブンイレブンがあった時のちょっとした安堵感とつまらなさ」みたいなのを感じたんすよ。あー、大体似たようなこと考えてるんだなあっていう、親近感と退屈感っていうのかな。ローカリティに対する過剰な期待がそうさせてる部分もあるけど、確かにそういう地域色そのもののような作品づくりをしている作家は「現代美術」とはならなかったりするんだろうけど、じゃあ現代美術ってなんだ? って思ってしまうし。さらにだよ、森美術館の楽しませることを第一に置いたアミューズメントパーク的作り込みと見せ方を見た時に、じゃあ遊園地や博物館と美術館の違いって何なんだ? エンターテイメントとアートの違いってなんなんだ? そもそも芸術ってなんなんだ? とやはり思ってしまう。
山:商業として考えると、結局お金払ってもらわんとあかんし、お金払ってもらうにはウケるもんじゃないと払ってくれへんし、で、そういうことになるんやろな。
武:ふーむ。商業ベースということだけが最大の問題なのかなあ。。。
山:現代美術は商業やんか。
武:でも、伝統芸能の方が商業だったりするじゃないですか。
山:別にどっちの方が、ということはないんとちゃうか。どんなに芸術として価値があるにしても、それを生業にしてるということはやっぱり商業やろ。商業的な側面は否定できない。
武:そだね、で、商業ベースであるから良くないってことはないと思うんさよ。
山:そりゃそうやろ。
武:えっと、いま俺が問題にしようとしてるのは、2点あるんだな。ひとつは「ローカリティ」…それは現実としてあるのか幻想なのか、そして「芸術」…それは現実としてあるのか幻想なのか。「ローカリティ」っていうのは「風土」って訳したいんだけど、確かに気候風土はあるだろうけど、今回の「チャロー!インディア」では「風土」は感じなかったな。そんで、「芸術」ってのは、果たしてこれから先、必要なジャンルなのだろうか?とか思ってしまう。エコとか地域活性とか娯楽とか癒しとかに取り込まれてしまうんではないのかな? みたいなことを感じたりもしたんですよ。「チャロー!インディオ」では「芸術」は感じなかった、「娯楽」ではあると思ったけど。で、それが悪いとも思わなかったんよね。
山:そんなら問題でもないやん。
武:え、そっか?
山:悪いと思わへんのやったら、まあええんとちゃうの。
武:けどなんか一抹の寂しさを感じるのはなぜだろう?
山:自分がどうしたいかっていうんが抜けてるからとちゃうんか?
武:あー、そうねえ。自分がこんな場所で「ひたすら画面に向かって自分の内在世界をなんとか描き出してみる」みたいな方向性って時代錯誤も甚だしいんだな、って思ったんですよ。そんな作品の作り方してる人って居ないじゃないですか。
山:いないってことはもちろんないやろ。比較で見るとそう思う気持ちはまあわかるけど。ってね、「こんな場所でひたすら画面に向かって自分の内在世界をなんとか描き出してみるみたいな方向性」、というのが現代美術にならないとも思えへんし。だいたい自分でそうしたくないか、そう出来ないと思いこんでるかのどっちかやろ。
武:うん。きっとね、なんか俺は「風土」と「芸術」に多大な幻想を抱き過ぎてるんじゃないんかなとも思ったんよね。で、現代美術って芸術ではもはやなくなってしまったのかな、と。そしてインドは神秘でも混沌でもなく、よくある資本主義のそれなんだな、と。
山:一回インド行ってきたらええねん(笑)。
武:ははは、そだな。けど、なんか尻込みするな(笑)。
山:それがあかんねやろな。
武:「勇気」か。で、総合的に山根はどう思ったん?
山:単純に面白かったですよ。すばらしい音声ガイドのおかげで、展示ビデオでも観てんのとあんまかわらんなあと思いつつ。あの音声ガイド、いちいちこっちに問いかけてくるんよな。六本木の風景とインドの対比みたいなことを(笑)。
武:わはは。ついつい外の風景見てしまう。なんか、考えさせようとしてるし、意味ありげなことを語りかけてくる、がその実そんなに意味はない(笑)。
山:まあ総じて、さっき武さんが言ったのとかぶるけど、インドでもどこでもかまわん感じ(笑)。
武:ほかには?
山:あれでインドを理解できへんよなあ。まあ、僕インドのこと全然知らんねんけどね。うーん、そうやなあ、なんかいろいろ考えてたけど忘れてしもたなあ。わっはっは。
武:わすれないでくれ。
山:あ、22時まで開いててくれたんで良かったかな。
◎展覧会評
武:☆☆☆☆ 星4つ。展望室からの夜景がすんごくよかったし、なんだかんだで楽しめてしまう。
山:☆☆☆ 星3つ。招待券もらったんでタダでした。
【森美術館開館5周年記念展 チャロー!インディア:インド美術の新時代】
< http://www.mori.art.museum/contents/india/
>
会期:2008年11月22日(土)〜2009年3月15日(日)※会期中無休
開館時間:月・水〜日10:00〜22:00|火10:00〜17:00
入館料(税込):一般1,500円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳〜中学生)500円
※本展のチケットで展望台 東京シティビューにもご入館いただけます。
※会場内にて無料のオーディオ・ガイドもご利用いただけます(台数に限りがあります)。ご利用当日のみ有効。
お問合せ:TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
【山根康弘(やまね やすひろ)/携帯壊れた】
yamane@swamp-publication.com
SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/
>
【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/プロ無職】
take.junichiro@gmail.com
最近のドローイング
< http://flickr.com/photos/take-junichiro/
>
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■グラフィック薄氷大魔王[168]
デジクリに書いたアレはその後どうなったか(その1)
吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20090218140200.html
>
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以前予告しました「その後どうなったか」特集です。今回は「こりゃ、いいこと考えたぞ!」系記事の続編として、微妙な進化を書いてみます。
●「キッチンタイマーで15分録」
< https://bn.dgcr.com/archives/20080319140100.html
>
続編「意識できた結果だけ記録すればOK」
忙しくなった時に思い出したように実行している「キッチンタイマー15分録」。予定及び、実際に何をしていたか15分ごとに記録して無駄な時間をなくそう、というものですが、最近、ちょっと運用方法を変えました。
従来のやり方。ToDoを1行15分とし、1時間かかる仕事なら4行並べて1時間。予定している作業の所要時間がひと目でわかる。現在時間のところを1行開けておき、キッチンタイマーで計った15分ごとに1行空きの位置を変えていく。予定になかった行動はその都度15分を1行に書いて足していく。Web見て遊んでたり外出時の行動も書く。
この方法だと、パソコンの前にいて15分録を忘れずにやってる時間しか正確に記録できない。なんか中途半端にしか記録できないなあと思っていたけど、しばらくやっていて「正しい記録方法」がわかってきた。そもそも、15分録の目的は「全行動記録を取ること」ではなくて、「仕事に集中を促すことと、どれだけ集中できたか記録を見て確認」することなのだ。
要するに、全部を記録する必要はぜんぜんなくて、キッチンタイマー15分録をやっていた時間を記録できればそれで用は足りるのです。時間管理を始めようとする人が行動を詳細に分析する時以外は、仕事の時間以外の項目を書くのは意味がないと思う。
僕の場合、集中する必要があるのはほぼパソコンの前にいるときだけなので、15分録をやっていさえすれば集中できていることになる。また、1日分の行数が仕事している時間を表すことになり、これまた非常にわかりやすい。席を外したり無駄事をするときにはタイマーを止める。mixiを見たりダラダラしてた長い時間は書かなくていい(日記的な記録として書きたければ1行だけにしておく)。結果、充実していた時間だけが記録されるわけです。行数が多くなるようにがんばればいいんですね。
●「タブレットに慣れるコツ」
< https://bn.dgcr.com/archives/20071114140200.html
>
続編「画面を傾けた状態をデフォルトに」
Photoshop CS4で画面の回転ができるようになり、グルグル回してスケッチなど描いてます。Painterでは昔から画面を回せたんだけど、Photoshopでできるようになるとなんか新鮮です。
で、当たり前のように画面を傾けて描いていて気づいたこと。「タブレットに慣れるコツ」で書いたように、「自然に水平垂直なラインが描けるようにタブレット自体を回転させる」のは当然として、画面も少し傾けて描くと具合がいいようです。
右利きの人の場合、たとえばタブレットを左回りに10度傾けた上に、画面回転機能で同じ方向に10度くらい傾ける。すると、画面を頻繁に回さなくてもかなり描きやすくなります。特に、水平のラインを描くのが非常にラクになる。というのは、紙に描く場合でも、体の向きと紙の向きを完全に合わせて描かないですよね。水平なラインより右上がりのラインを描くほうがラク。紙の右下方向に動作の中心の手があるんだから。
画面を回して描く場合、やはり「グリッド」を表示して描くと、どれだけ画面が傾いているかわかりやすいのでおすすめです。あと、Photoshopで画面を傾ける代わりにディスプレイを傾けても描きやすいかも。見た目カッコ悪いけど。
●先々週の「オフラインでGmailを使える」の補足
< https://bn.dgcr.com/archives/20090204140100.html
>
先々週、MKチャットと内容がかぶりました、笠居さんからのご指摘。「Gmailからメールを出すとき、返信アドレスは自分のメールアドレスに変更できるけど、「差出人=Gmailのアドレス」を変更できないし。」と書きましたが間違いでした。Gmailの「設定」→「アカウントの設定」で、使いたいメールアドレスを追加できます。ということは、いつでもGmailに移行できますね。
< http://mail.google.com/support/bin/answer.py?hl=ja&ctx=mail&answer=22370
>
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>
金箔入り日本酒、金箔ふりかけ、金箔で顔パック略して金パックとか、すんごい豪華だと錯覚しがちだけど、実際どれだけの価値なのか。以前何かで10cm角で500円程度と読んだ気がする。Web検索してみたら、金沢の金箔の店では、最高級で10cm角100枚セットが17,500円。ということは1枚175円! 安いのだったら1枚130円とか。やっぱ思いのほか安いようですよ。
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■気になる記事CLIP
< https://bn.dgcr.com/archives/20090218140100.html
>
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●技術を基礎に表現──「Nikon Fシリーズ」から「メディアポート UP」へと続く“ニコンデザイン”のDNAに迫る(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090205/1023384/
>
●アーロンを超えた? ハーマンの新作チェアは「あなたの動きを妨げない(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/17/news096.html
>
●サラリーマン必見! 納めすぎた税金を確定申告で取り戻せ(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090216/1023741/
>
●A4用紙に最適な「30センチ超」定規(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/17/news030.html
>
●USB加湿器でオフィスの風邪予防に一役!(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/212/212796/
>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記(2/18)
・佐野洋子「シズコさん」(新潮社、2008)を読む。70歳になる娘が実の母を綴った本である。「四歳位の時、手をつなごうと思って母さんの手に入れた瞬間、チッと舌打ちして私の手をふりはらった。私はその時、二度と手をつながないと決心した。その時から私と母さんのきつい関係が始まった。」母さんは34歳で子供を3人失った。その時筆者9歳。「そして多分その時から母が変わったと思う。当時は私は理由がわからなかった。母の私への虐待が始まったのだ。」以来、子供の話を聞かない乱暴で険しい母さん。だが、家事能力は非常に優れ、整理整頓もお金のやりくりも上手、他人には陽気で親切で頼りにもされていた。42歳のとき夫が死んだが、4人の子を全部大学まで入れた。筆者は、年をとればとる程、かつて母にこづき回されたことを鮮明に思い出して苦しむ。だが、本当に苦しいのは母を好きになれない自責の念である。それら重いテーマを綴りながら、「憎しみの代償」として高額の老人ホームに「捨てた」母さんが、次第に母さんじゃない人になっていくさまを淡々と、ときにユーモラスに記す。読んでいてつらいところもある。だが、この話には救いがある。カタルシスがある。奇跡のような瞬間がある。母さんが呆け始めて、6年以上たっていたある日。筆者はほとんど50年以上の年月、自分を苦しめていた自責の念から解放される。自分でも予期していなかった、思ってもいない言葉が自然に出て来た。「『ごめんね、母さん、ごめんね』号泣と云ってもよかった。『私悪い子だったね、ごめんね』母さんは正気に戻ったのだろうか。『私の方こそごめんなさい。あんたが悪いんじゃないのよ』私の中で何か爆発した。」ここで泣かない読者は人間ではない(いや、そこ以外でも)。すべての女性におすすめしたい本である(いや、男にも)。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103068418/dgcrcom-22/
>
アマゾンで見る。レビュー13件
・差出人ってFrom欄のことだったのですね。先々週書きましたが、Sender欄にはGmailアドレスが入りますよ〜。なので完全偽装はできないのであります。ヘッダを見れば(Receivedなども)Gmail経由ってばれるんですけど、便利さにはかないません。いくつかのアドレスをひとつのGmailアドレスで受信(を数セット—複数のGmailアドレスを持っている)。aアドレス、bアドレス、cアドレスを●●@gmail.comでまとめて受信。aで受けたものはaで返信、bで受けたものはbで返信、cで受けたものはaで返信、という風に。IMAPにしているので、ブラウザ、メーラー(Mail.app)、PHS(Outlookメール)で同期。しかしPHSでの返信は入力が面倒で、帰宅してからパソコンで返信してしまうのであった……。/時間の記録って難しい……。区切りを意識するのが苦手で、「MotivAider」を買おうかと迷っていたり。一定時間ごとにバイブさせるようにしたら、時間感覚を磨くことができそうなんだよな。/Willcom 03。いろいろ入れすぎているのか、フリーズ数度。0時に見たら、時計が22時で止まっている、とか(汗)。もちろんその間は着信できず。一日一度は再起動した方がいいのかしら……。/忘れてた。国際電話での承認なしでドメイン移管できたよ〜。(hammer.mule)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0802/28/news008.html
>
MotivAider。3月末に新製品が出るらしい。3年保証つき。
あれでインドは理解できへんよなあ──【森美術館開館5周年記念展
チャロー!インディア:インド美術の新時代】展を観て
武盾一郎&山根康弘
< https://bn.dgcr.com/archives/20090218140300.html
>
───────────────────────────────────
山:どーも。遅くなりまして。
武:ういーす!
山:ほな行っとこか!
武:なにするか具体的な内容忘れてしまったよ。
山:そうか! じゃあ終わり。
武:さよーならー! って、まだ始まってないじゃないですかっ!
山:あっそ。今日ははよ終わったなーと思ったのに。いや、ちゅうかね、ほん
まやることたまってるんですよ、いつものことやけど。現場も忙しいし。
武:仕事があるうちが花ですよ。俺、どこからも呼ばれてない。。。仕事がパ
タリとなくなったんですよ。
山:しらんがな。で、どうするよ。
武:では行ってみましょーっ! 今回はですねビル・ヴィオラ
< https://bn.dgcr.com/archives/20061108140200.html
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以来かな、森美術館行って参りました!【森美術館開館5周年記念展 チャロー!インディア:インド美術の新時代】展
< http://www.mori.art.museum/contents/india/
>
山:デジクリチャットはしてへんけど、コルビジェ以来やね。
< http://www.mori.art.museum/contents/lc/index.html
>
武:あー、コルビジェもあったねー。なんでチャットやらなかったんだろう? 終了間際だったんかな。
山:なんでやろな。あれも結構おもろかったけどな。で、「チャロー! インディア」。今日はサクサク行きまっせ。
「"チャロー"はヒンディー語で"行こう"を表す言葉です。チャロー!インディア(行こうよ! インドへ)を合言葉に、あなたもインド現代美術の新たな創造性と活力に出会う旅へ出かけてみませんか。(森美術館サイトより)」
武:うん、まず、「インド」と聞いて何を思い浮かべる?
●見せ方の巧い森美術館
山:そうやなあ、まず……ガンジス川(笑)。あと、ガンジーと仏陀。
武:俺はね、「レインボーマン」の歌なんだよな。「♪インドの山奥で〜、修行をして〜」っていう歌。なんかね、神秘的なイメージがあったんすよ。
< http://www.dailymotion.com/video/x7am4d_yyyyyyyyyyyyyop_shortfilms
>
山:あー、そう言えばよー歌ってたなあ、小学校のとき。「♪インドの山奥でんでんかたつむりんごはまっかっか〜…」とかなんとか。
武:ちがうっ!!「♪インドの山奥でんでんでん六豆うまい豆〜だか〜の学校は川の中〜ラスなぜ鳴くの〜カラスは山にんにく食べたら屁が出るよ〜」ですっ!
山:知らんなそれは。
武:ほー、地方と年代でいろいろ違いそうだな(笑)。
山:インドの話やがな、インド。
武:インドの話じゃないですかっ!
山:まったくインドを感じへんやないか(笑)。
武:いやね、「インドの現代美術」ってのがね、なんだかイマイチそそられなかったんですよ。インドっていう地域に、もの凄く強いイメージというか先入観があったりするじゃないですか、混沌、神秘、未開、みたいな。「その地域の現代美術?」みたいな感じ。
山:そうなんかな。なんか僕はよくわからんねんけど。あんまり考えたことがなかったんやろか。
武:アフリカとかにもあるじゃないですか。いわゆる先進国じゃない地域のイメージ。
山:まあそれはわからんでもないが。
武:で、そこにはなんかしらの期待というか憧憬というかさ、現代社会・現代経済に汚染されてないところ、みたいな。だから、「インドの現代美術〜う〜ん、見たかねぇなぁ」ってのがあったのよ。
山:ほう。
武:実際見たら楽しんじゃったんだけど、それは「インドだから」じゃなくって、「森美術館の見せ方がうまいから」だったりするんだよなー。森美術館は見せ方うまいんですよ。悔しいけど、なんだか楽しめちゃうだよなあ。
山:うまいことできてるよな。
武:何が違うのかなあ。。。やっぱ、「金」か?
山:それはあるやろね。スタッフもかなり使ってるみたいやし。
武:「人+金」→「クオリティ」か。「ひとり+極貧」→は何に成るのだ?!
山:人と金があるからクオリティーにつながる、とは思われへんけど。それだけじゃあないやろな。
武:いや、基本「人と金」が「クオリティ」に繋がるな(笑)。そうじゃない場合も、また、ある。という感じじゃないかな。
山:まあインドの現代美術っておもろいなあ! っちゅう感じではなかったな。確かに。っていうかね、あれ、音声ガイド。普段そんなん使ったことないねんけど、武さんが使えって言うから使ってみたんだが。
●めちゃめちゃわかりやすい音声ガイド
武:ほい「音声ガイド」! なにしろ無料なんでね、そこは良いぞ!
山:おもろかったで(笑)。
武:いやー、音声ガイドおもしろかったでしょーっ! 張り切ってBGM入れましたーっ!みたいな(笑)。
山:あれ使うとね、美術館に絵を見に来た感じがあんませーへんねんな。日曜美術館かよっ! って。
武:わはは!
山:めちゃめちゃわかりやすいんですよ。
武:そうそう(笑)。
山:それで納得させられるんですよ。
武:そうそう(笑)。
山:さくさく進むんですよ。
武:わはは!
山:なんやねんこれは、と。
武:いやー、この「音声ガイド」、俺が何処を面白がってるのか伝わらないかなー(笑)。
山:なんやねんな。
武:なんかねー、音声ガイドの解説も含めて現代美術ですよ(笑)。音声ガイド聴かないと森美術館に行った意味ないな(笑)。
山:どういう意味や?
武:お客さんが作品の前で音声ガイド耳にあてて小首かしげて灰色の紐を首から下げて「ふんふん」とかやってる風景が「インスタレーション」なんだよ。また音声ガイドの機械がカラオケのリモコンみたいだしさ(笑)。音声ガイドはぜひ、レギュラー化して欲しい!
山:いっつもあるんとちゃうの。
武:そうなん? 今回初めて使ったんですよ。
山:あんま知らんけど見たことあるような気がする。森じゃなかったんかな。
武:音声ガイド自体は結構見かけるけど、有料だったりするじゃない。
山:そうなん? つこたことなかったから知らんけど。まあそれはええねんけど、いやあれね、確かによくわかるねんけど、なんかねえ、どうなんかねえ。おもろいねんけど。
武:音声ガイドも「メタ」として捉えるんですよ! 今回はインドのいろんな作家さんの展示だったでしょ。そうなるとさ、森美術館の仕込みそのものがひとつのアミューズメントパークというかさ、博物館とかキッズプラザとか動物園とか、そういう感じがしたんですわ。あるいは、ロケーションをテーマにした娯楽場「ハワイアン・センター」みたいな(笑)。
山:確かにこれはほんまエンターテインメントなんやなあ、とおもたよ。
武:で、具体的にどんな作家のどんな作品があるかは
【レポート】こんなインド知らなかった!─森美術館で『チャロー!インディア』展開催中/マイコミジャーナル
< http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/01/14/india/
>
とか、「チャロー!インディア:インド美術の新時代」展/イズムコンシェルジュ
< http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_2458/pid_1.html
>
とか、「チャロー!インディア」/弐代目・青い日記帳
< http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1592
>
とかあたりを参照して下さい! って、俺たちレビューの仕事、放棄してるな(笑)。
山:まあなんとかなるやろ(笑)。
●ローカリティと芸術は幻想か
武:それでさ、トータルで思ったんはさ、あー、インドも何処も世界中、ほとんど変わりないんだなあ、現代美術の方法論って。って思ったのよ。
山:そりゃ現代美術やからなあ、その方法論こそが現代美術なわけで。
武:インドには、どうにも変えられない芸術思考法があったりするんを期待しちゃうわけですよ、俺としちゃあ。
山:あるんとちゃうの? でも、それは現代美術とは呼ばれなかったりとかしてるだけで。
武:そうかもね。なんかさ「すんげー田舎でセブンイレブンがあった時のちょっとした安堵感とつまらなさ」みたいなのを感じたんすよ。あー、大体似たようなこと考えてるんだなあっていう、親近感と退屈感っていうのかな。ローカリティに対する過剰な期待がそうさせてる部分もあるけど、確かにそういう地域色そのもののような作品づくりをしている作家は「現代美術」とはならなかったりするんだろうけど、じゃあ現代美術ってなんだ? って思ってしまうし。さらにだよ、森美術館の楽しませることを第一に置いたアミューズメントパーク的作り込みと見せ方を見た時に、じゃあ遊園地や博物館と美術館の違いって何なんだ? エンターテイメントとアートの違いってなんなんだ? そもそも芸術ってなんなんだ? とやはり思ってしまう。
山:商業として考えると、結局お金払ってもらわんとあかんし、お金払ってもらうにはウケるもんじゃないと払ってくれへんし、で、そういうことになるんやろな。
武:ふーむ。商業ベースということだけが最大の問題なのかなあ。。。
山:現代美術は商業やんか。
武:でも、伝統芸能の方が商業だったりするじゃないですか。
山:別にどっちの方が、ということはないんとちゃうか。どんなに芸術として価値があるにしても、それを生業にしてるということはやっぱり商業やろ。商業的な側面は否定できない。
武:そだね、で、商業ベースであるから良くないってことはないと思うんさよ。
山:そりゃそうやろ。
武:えっと、いま俺が問題にしようとしてるのは、2点あるんだな。ひとつは「ローカリティ」…それは現実としてあるのか幻想なのか、そして「芸術」…それは現実としてあるのか幻想なのか。「ローカリティ」っていうのは「風土」って訳したいんだけど、確かに気候風土はあるだろうけど、今回の「チャロー!インディア」では「風土」は感じなかったな。そんで、「芸術」ってのは、果たしてこれから先、必要なジャンルなのだろうか?とか思ってしまう。エコとか地域活性とか娯楽とか癒しとかに取り込まれてしまうんではないのかな? みたいなことを感じたりもしたんですよ。「チャロー!インディオ」では「芸術」は感じなかった、「娯楽」ではあると思ったけど。で、それが悪いとも思わなかったんよね。
山:そんなら問題でもないやん。
武:え、そっか?
山:悪いと思わへんのやったら、まあええんとちゃうの。
武:けどなんか一抹の寂しさを感じるのはなぜだろう?
山:自分がどうしたいかっていうんが抜けてるからとちゃうんか?
武:あー、そうねえ。自分がこんな場所で「ひたすら画面に向かって自分の内在世界をなんとか描き出してみる」みたいな方向性って時代錯誤も甚だしいんだな、って思ったんですよ。そんな作品の作り方してる人って居ないじゃないですか。
山:いないってことはもちろんないやろ。比較で見るとそう思う気持ちはまあわかるけど。ってね、「こんな場所でひたすら画面に向かって自分の内在世界をなんとか描き出してみるみたいな方向性」、というのが現代美術にならないとも思えへんし。だいたい自分でそうしたくないか、そう出来ないと思いこんでるかのどっちかやろ。
武:うん。きっとね、なんか俺は「風土」と「芸術」に多大な幻想を抱き過ぎてるんじゃないんかなとも思ったんよね。で、現代美術って芸術ではもはやなくなってしまったのかな、と。そしてインドは神秘でも混沌でもなく、よくある資本主義のそれなんだな、と。
山:一回インド行ってきたらええねん(笑)。
武:ははは、そだな。けど、なんか尻込みするな(笑)。
山:それがあかんねやろな。
武:「勇気」か。で、総合的に山根はどう思ったん?
山:単純に面白かったですよ。すばらしい音声ガイドのおかげで、展示ビデオでも観てんのとあんまかわらんなあと思いつつ。あの音声ガイド、いちいちこっちに問いかけてくるんよな。六本木の風景とインドの対比みたいなことを(笑)。
武:わはは。ついつい外の風景見てしまう。なんか、考えさせようとしてるし、意味ありげなことを語りかけてくる、がその実そんなに意味はない(笑)。
山:まあ総じて、さっき武さんが言ったのとかぶるけど、インドでもどこでもかまわん感じ(笑)。
武:ほかには?
山:あれでインドを理解できへんよなあ。まあ、僕インドのこと全然知らんねんけどね。うーん、そうやなあ、なんかいろいろ考えてたけど忘れてしもたなあ。わっはっは。
武:わすれないでくれ。
山:あ、22時まで開いててくれたんで良かったかな。
◎展覧会評
武:☆☆☆☆ 星4つ。展望室からの夜景がすんごくよかったし、なんだかんだで楽しめてしまう。
山:☆☆☆ 星3つ。招待券もらったんでタダでした。
【森美術館開館5周年記念展 チャロー!インディア:インド美術の新時代】
< http://www.mori.art.museum/contents/india/
>
会期:2008年11月22日(土)〜2009年3月15日(日)※会期中無休
開館時間:月・水〜日10:00〜22:00|火10:00〜17:00
入館料(税込):一般1,500円、学生(高校・大学生)1,000円、子供(4歳〜中学生)500円
※本展のチケットで展望台 東京シティビューにもご入館いただけます。
※会場内にて無料のオーディオ・ガイドもご利用いただけます(台数に限りがあります)。ご利用当日のみ有効。
お問合せ:TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)
【山根康弘(やまね やすひろ)/携帯壊れた】
yamane@swamp-publication.com
SWAMP-PUBLICATION
< http://swamp-publication.com/
>
【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/プロ無職】
take.junichiro@gmail.com
最近のドローイング
< http://flickr.com/photos/take-junichiro/
>
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■グラフィック薄氷大魔王[168]
デジクリに書いたアレはその後どうなったか(その1)
吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20090218140200.html
>
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以前予告しました「その後どうなったか」特集です。今回は「こりゃ、いいこと考えたぞ!」系記事の続編として、微妙な進化を書いてみます。
●「キッチンタイマーで15分録」
< https://bn.dgcr.com/archives/20080319140100.html
>
続編「意識できた結果だけ記録すればOK」
忙しくなった時に思い出したように実行している「キッチンタイマー15分録」。予定及び、実際に何をしていたか15分ごとに記録して無駄な時間をなくそう、というものですが、最近、ちょっと運用方法を変えました。
従来のやり方。ToDoを1行15分とし、1時間かかる仕事なら4行並べて1時間。予定している作業の所要時間がひと目でわかる。現在時間のところを1行開けておき、キッチンタイマーで計った15分ごとに1行空きの位置を変えていく。予定になかった行動はその都度15分を1行に書いて足していく。Web見て遊んでたり外出時の行動も書く。
この方法だと、パソコンの前にいて15分録を忘れずにやってる時間しか正確に記録できない。なんか中途半端にしか記録できないなあと思っていたけど、しばらくやっていて「正しい記録方法」がわかってきた。そもそも、15分録の目的は「全行動記録を取ること」ではなくて、「仕事に集中を促すことと、どれだけ集中できたか記録を見て確認」することなのだ。
要するに、全部を記録する必要はぜんぜんなくて、キッチンタイマー15分録をやっていた時間を記録できればそれで用は足りるのです。時間管理を始めようとする人が行動を詳細に分析する時以外は、仕事の時間以外の項目を書くのは意味がないと思う。
僕の場合、集中する必要があるのはほぼパソコンの前にいるときだけなので、15分録をやっていさえすれば集中できていることになる。また、1日分の行数が仕事している時間を表すことになり、これまた非常にわかりやすい。席を外したり無駄事をするときにはタイマーを止める。mixiを見たりダラダラしてた長い時間は書かなくていい(日記的な記録として書きたければ1行だけにしておく)。結果、充実していた時間だけが記録されるわけです。行数が多くなるようにがんばればいいんですね。
●「タブレットに慣れるコツ」
< https://bn.dgcr.com/archives/20071114140200.html
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続編「画面を傾けた状態をデフォルトに」
Photoshop CS4で画面の回転ができるようになり、グルグル回してスケッチなど描いてます。Painterでは昔から画面を回せたんだけど、Photoshopでできるようになるとなんか新鮮です。
で、当たり前のように画面を傾けて描いていて気づいたこと。「タブレットに慣れるコツ」で書いたように、「自然に水平垂直なラインが描けるようにタブレット自体を回転させる」のは当然として、画面も少し傾けて描くと具合がいいようです。
右利きの人の場合、たとえばタブレットを左回りに10度傾けた上に、画面回転機能で同じ方向に10度くらい傾ける。すると、画面を頻繁に回さなくてもかなり描きやすくなります。特に、水平のラインを描くのが非常にラクになる。というのは、紙に描く場合でも、体の向きと紙の向きを完全に合わせて描かないですよね。水平なラインより右上がりのラインを描くほうがラク。紙の右下方向に動作の中心の手があるんだから。
画面を回して描く場合、やはり「グリッド」を表示して描くと、どれだけ画面が傾いているかわかりやすいのでおすすめです。あと、Photoshopで画面を傾ける代わりにディスプレイを傾けても描きやすいかも。見た目カッコ悪いけど。
●先々週の「オフラインでGmailを使える」の補足
< https://bn.dgcr.com/archives/20090204140100.html
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先々週、MKチャットと内容がかぶりました、笠居さんからのご指摘。「Gmailからメールを出すとき、返信アドレスは自分のメールアドレスに変更できるけど、「差出人=Gmailのアドレス」を変更できないし。」と書きましたが間違いでした。Gmailの「設定」→「アカウントの設定」で、使いたいメールアドレスを追加できます。ということは、いつでもGmailに移行できますね。
< http://mail.google.com/support/bin/answer.py?hl=ja&ctx=mail&answer=22370
>
【吉井 宏/イラストレーター】hiroshi@yoshii.com
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>
金箔入り日本酒、金箔ふりかけ、金箔で顔パック略して金パックとか、すんごい豪華だと錯覚しがちだけど、実際どれだけの価値なのか。以前何かで10cm角で500円程度と読んだ気がする。Web検索してみたら、金沢の金箔の店では、最高級で10cm角100枚セットが17,500円。ということは1枚175円! 安いのだったら1枚130円とか。やっぱ思いのほか安いようですよ。
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■気になる記事CLIP
< https://bn.dgcr.com/archives/20090218140100.html
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●技術を基礎に表現──「Nikon Fシリーズ」から「メディアポート UP」へと続く“ニコンデザイン”のDNAに迫る(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20090205/1023384/
>
●アーロンを超えた? ハーマンの新作チェアは「あなたの動きを妨げない(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/17/news096.html
>
●サラリーマン必見! 納めすぎた税金を確定申告で取り戻せ(nikkei TRENDY net)
< http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090216/1023741/
>
●A4用紙に最適な「30センチ超」定規(ITmedia)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0902/17/news030.html
>
●USB加湿器でオフィスの風邪予防に一役!(ASCII.jp)
< http://ascii.jp/elem/000/000/212/212796/
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■編集後記(2/18)
・佐野洋子「シズコさん」(新潮社、2008)を読む。70歳になる娘が実の母を綴った本である。「四歳位の時、手をつなごうと思って母さんの手に入れた瞬間、チッと舌打ちして私の手をふりはらった。私はその時、二度と手をつながないと決心した。その時から私と母さんのきつい関係が始まった。」母さんは34歳で子供を3人失った。その時筆者9歳。「そして多分その時から母が変わったと思う。当時は私は理由がわからなかった。母の私への虐待が始まったのだ。」以来、子供の話を聞かない乱暴で険しい母さん。だが、家事能力は非常に優れ、整理整頓もお金のやりくりも上手、他人には陽気で親切で頼りにもされていた。42歳のとき夫が死んだが、4人の子を全部大学まで入れた。筆者は、年をとればとる程、かつて母にこづき回されたことを鮮明に思い出して苦しむ。だが、本当に苦しいのは母を好きになれない自責の念である。それら重いテーマを綴りながら、「憎しみの代償」として高額の老人ホームに「捨てた」母さんが、次第に母さんじゃない人になっていくさまを淡々と、ときにユーモラスに記す。読んでいてつらいところもある。だが、この話には救いがある。カタルシスがある。奇跡のような瞬間がある。母さんが呆け始めて、6年以上たっていたある日。筆者はほとんど50年以上の年月、自分を苦しめていた自責の念から解放される。自分でも予期していなかった、思ってもいない言葉が自然に出て来た。「『ごめんね、母さん、ごめんね』号泣と云ってもよかった。『私悪い子だったね、ごめんね』母さんは正気に戻ったのだろうか。『私の方こそごめんなさい。あんたが悪いんじゃないのよ』私の中で何か爆発した。」ここで泣かない読者は人間ではない(いや、そこ以外でも)。すべての女性におすすめしたい本である(いや、男にも)。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103068418/dgcrcom-22/
>
アマゾンで見る。レビュー13件
・差出人ってFrom欄のことだったのですね。先々週書きましたが、Sender欄にはGmailアドレスが入りますよ〜。なので完全偽装はできないのであります。ヘッダを見れば(Receivedなども)Gmail経由ってばれるんですけど、便利さにはかないません。いくつかのアドレスをひとつのGmailアドレスで受信(を数セット—複数のGmailアドレスを持っている)。aアドレス、bアドレス、cアドレスを●●@gmail.comでまとめて受信。aで受けたものはaで返信、bで受けたものはbで返信、cで受けたものはaで返信、という風に。IMAPにしているので、ブラウザ、メーラー(Mail.app)、PHS(Outlookメール)で同期。しかしPHSでの返信は入力が面倒で、帰宅してからパソコンで返信してしまうのであった……。/時間の記録って難しい……。区切りを意識するのが苦手で、「MotivAider」を買おうかと迷っていたり。一定時間ごとにバイブさせるようにしたら、時間感覚を磨くことができそうなんだよな。/Willcom 03。いろいろ入れすぎているのか、フリーズ数度。0時に見たら、時計が22時で止まっている、とか(汗)。もちろんその間は着信できず。一日一度は再起動した方がいいのかしら……。/忘れてた。国際電話での承認なしでドメイン移管できたよ〜。(hammer.mule)
< http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0802/28/news008.html
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MotivAider。3月末に新製品が出るらしい。3年保証つき。