3月に入って少し暖かくなってきました。この季節になると、春っぽい被写体が撮りたくなってきます。春っぽい被写体と言えば花。桜をはじめ、春は色とりどりのきれいな花がいっぱい。そこで今回は、そんな花を撮るのにかかせないマクロレンズについてです。
マクロレンズとは、簡単に言うと小さな被写体を大きく写せるレンズのことです。花だけでなく、昆虫や宝石や時計などの商品撮影でも威力を発揮します。
デジタルになってから、撮影した画像をPC上で確認するようになり、ソフト上でピクセル等倍にまで拡大して見ることできます。でもカメラによって画素数も違ったりするので、マクロレンズがどれくらい大きく写せるかを見るスペック「撮影倍率」という項目が、あまりピンと来ないかもしれません。
マクロレンズとは、簡単に言うと小さな被写体を大きく写せるレンズのことです。花だけでなく、昆虫や宝石や時計などの商品撮影でも威力を発揮します。
デジタルになってから、撮影した画像をPC上で確認するようになり、ソフト上でピクセル等倍にまで拡大して見ることできます。でもカメラによって画素数も違ったりするので、マクロレンズがどれくらい大きく写せるかを見るスペック「撮影倍率」という項目が、あまりピンと来ないかもしれません。
撮影倍率1倍、1:1、等倍とは、被写体と同じ大きさの像をセンサー上に写せるということです。フィルムで考えると、もうちょっと解りやすいかもしれません。100円玉を撮影倍率1:1のマクロレンズで一番近づいて撮ると、フィルムには100円玉と同じ大きさの像が写ります。デジタルで考えると、APS-Cサイズのセンサーだと22〜23mm×15〜16ミリ程度。100円玉の直径が22.6ミリなので、等倍で撮ると画像の横幅いっぱいに100円玉が写る感じになります。
1000万画素を超える最近のデジカメの画像だと、4288×2848ピクセル全面いっぱいに100円玉が大きく写ってるわけですから、PC上で拡大してピクセル等倍で見ると素材のテクスチャまで見えるくらいに撮れているので、普通のレンズで撮って、PC上で拡大して見るのとはわけが違います。
カタログなどを見ると、撮影倍率の他に、最短撮影距離○○cmなどと書いてあります。これはフィルム面またはセンサー面から被写体まで、一番近づいてもピントが合う距離のことです。つまり、この数値が小さいほど被写体に物理的に近づいて撮影が出来るわけです。
前回までご紹介した標準ズームや単焦点レンズなども、最短撮影距離が短く、比較的大きく写せるマクロ機構搭載のものを挙げてきましたが、それでも0.25倍や0.4倍程度なので、本格的なマクロレンズは普段とはまた違った世界がファインダーを通して発見できるはずです。
焦点距離によって、標準マクロ(50〜60ミリ)、中望遠マクロ(90〜105ミリ)、望遠マクロ(180〜200ミリ)と分類されて、それぞれボケ具合が違う。また使用するシチュエーションが違ってくるので、撮影する被写体によってチョイスが変わってきます。
例えば、花の蜜を吸っている蜂を大きく撮ろうと、近づきすぎると逃げてしまったり刺されたりと、思うように大きく写せません。そんな時は、望遠マクロであれば、蜂が逃げない程度離れていても大きく写せます。
逆にカフェなどで、果物がいっぱいの可愛いケーキが出てきて大きく撮ろうと思った時、席に座ったままだと望遠マクロは使えません。隣の人が座っている所まで行って撮るのも迷惑だし。そんな時に標準マクロを使えば、自分の席でさらにケーキに近づいて大きく撮れます。このレンズの先端から被写体までの距離を、ワーキングディスタンスと言います。望遠になるほど、同じ撮影倍率でもワーキングディスタンスが長くなります。
そんなマクロレンズのわたしのオススメは、タムロン SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1です。
< http://www.tamron.co.jp/lineup/272e/
>
< http://www.amazon.co.jp/dp/B001FB6PKC/
>
フィルムの時代から、ボケの美しさとピントが合ってるところのキレの良さに定評のあるレンズで、何世代も進化を続け今はデジタル専用の設計で出ています。中望遠マクロなので、先程のカフェでのケーキの撮影はちょっと長すぎるのですが、花や昆虫を撮るのにはとても素晴らしいレンズですよ。
レンズを買うお金がないけど、マクロレンズの世界に触れてみたいという場合は、クローズアップレンズというチョイスもあります。これは既に持っているレンズの先に、フィルターやレンズプロテクタのように取り付けるレンズで、虫眼鏡のようなものです。
< http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%83N%83%8D%81%5B%83Y%83A%83b%83v%83%8C%83%93%83Y
>
広角レンズに取り付ける場合、周囲に縁が写ってしまうケラレが出る場合がありますので、ちょっとだけ注意。
マクロレンズは、とにかくとても被写界深度が浅く、数センチとか数ミリ動いてしまうだけでピントが外れてしまいます。また、撮影倍率が高くなるほど手ブレも劇的に目立ってしまいますので、手持ちで正確に撮るのはとっても難しいものです。三脚を使うのがブレやピンボケの失敗をしないコツですよ。
flickrのマクロレンズのグループを検索すると、色々な素晴らしい作品が見られますので、参考にしながら、この春ステキな花の写真をとってみてはいかがでしょうか。
< http://www.flickr.com/search/groups/?q=macro
>
< http://www.flickr.com/groups/flowers_macro_world/
>
< http://www.flickr.com/groups/world_up_close_nature_macro/
>
【おかだよういち/WEBクリエイター・デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
出たばかりのMac miniを速攻買ったのですが、箱から出したもののバタバタしてて、まだ電源を入れていない状態です。