[2700] iPhoneに付けるレンズ

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《制限を愛し表現を楽しむデザイナーの皆さんへ》

■気になるデザイン[31]
 こんなときだからこそ、へこたれない!
 津田淳子

■装飾山イバラ道[41]
 伊勢旅行記(3)ミキモト真珠島
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[20]
 iPhoneに付けるレンズ
 おかだよういち

■メイキング・オブ・ブックス&プレゼント
 「WEBデザインメソッド 伝わるコンテンツのための理論と実践」
 矢野りん

■セミナー・イベント案内
 矢野りん「WEBデザイン!ビジュアル系」
 「デザイン発想 売れない時代の商品開発発想法」


■気になるデザイン[31]
こんなときだからこそ、へこたれない!

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20090908140600.html
>
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まずは、前々回(かな?)に用紙規格についての話を書きましたが、それにメールを頂戴しました。

 ちなみに四六判や菊判とは違った紙の規格で、A判、B判というものがあるが、
 このB判というのは日本独自の規格だって知ってました? 江戸時代の公用
 紙である「美濃紙」(美濃和紙は岐阜でつくられた伝統的な和紙)を元に決
 められた「美濃判」から来てるそう。むむ、B判なんて名前から、てっきり
 国際規格かと思ってたのに!

と書いたのですが、すみません。これは間違いでした。というのも、日本工業規格(JIS)と、ISOと2つのB系列の規格があるそうです。でもって、それぞれサイズが異なると。なので、日本のJIS規格のB系列は美濃判から来たもので、ISOのB系列の規格とは異なるというのが正解。きちんと調べきれておらず、大変失礼しました。でもって、ご指摘くださった吉田印刷所の笹川純一さまへお礼申し上げます。勉強になりました。

さて、去年も今年も、出版社倒産のニュースをいくつも目にしますね。私がショックだったのは、今年4月に自己破産した雄鶏社。かわいい手芸の本がたくさんあって、何冊も持ってるのに……。昨日もゴマブックスが民事再生を申請というニュース。ちょっと噂にはなっていましたが、本当だったんですね……。
< http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0909/07/news025.html
>

ケータイ小説『赤い糸』とかいろいろヒット作もあっただろうに、負債総額38億2000万とは! 出版なんていう利がさして多くない商売で、これだけの負債があったら、到底、再建なんて難しそうだなぁ。私、ギネスブックの日本語版『ギネス世界記録』ってちょっと好きだったんだけど、これはどうなるんでしょうか。今年版は来週発売予定だったそうですが。もう印刷も済んでそう……。

ヒット作がありながらというところでいうと、『声に出して読みたい日本語』や『清貧の思想』などのベストセラーが思い浮かぶ草思社も昨年始めに経営破綻してしまいましたね。その後、文芸社の完全子会社となって再発足したようで、何はともあれ、良かった気がしますが。

他にも、今年に入っては、聖路加国際病院院長の日野原重明先生の『生き方上手』を出していたユーリーグも民事再生法適用を申請しましたね。
< http://www.findstar.co.jp/news/syosai.php?s=001317
>

私も小さな出版社に勤めているので、ホント、他人事じゃない話で、倒産のニュースを聞くたびに、けっこう暗い気持ちになったりして……。

それにしても倒産した出版社の本。中には本当にいい本も数々あると思うんですが、あれらの本の多くは、もう今後世に出る機会はほとんどないんでしょうねぇ。会社が再建したり、どこかの版元が改めて出してくれれば別でしょうが、全商品という訳にはいかないですしね。うーん、何とも残念。雄鶏社のチクチク系の本は、かわいいものが多かったのに。

でも、出版社が倒産すると、書店も困る。新刊委託の書籍で、まだ返品期限内のものとか、常備と呼ばれる通年販売してもらうものは、返品月がくれば取次に返すことができるでしょうが、それ以外のものは売れなければ書店がかぶる。それに取次だって、返品されてきたらそこから返す先がないわけだし、うーむ。

まえおきが長くなったが(っていうか、長過ぎでしたね。すみません)、私は『デザインのひきだし』という媒体をつくっていて、いろいろな印刷会社や製本会社、加工会社、製紙会社、代理店などを訪ねて話を伺う機会が多いのだが、ここ一年ほど、本当に厳しい状況について聞くことが多い。

現在、書店で販売している『デザインのひきだし7』では、製本特集を掲載したのですが、数十件の製本会社さんに話を伺う中でも、多くの不況の話を耳にした。「仕事が3割減じゃなくて、3割になってしまった」とか、「2つあるうちの1工場を閉鎖した」とか、それが特別な話じゃなくて、幾度となく、といった状況である。うーむ、本が売れなきゃ、確かに厳しいよなぁ……。

でもそんな中でも、こんなときだからこそ、何か新しいことに挑戦して、新しい仕事を確保していこうという、意欲的な製本会社さんも多数あって、そういう話を伺うと、すごく嬉しく思いました。そんな意欲的な会社を『デザインのひきだし7』ではいくつもご紹介しているので、もしご興味があれば立ち読みでも構いませんのでご覧ください!

でもって、できればそういう製本会社さんと、ぜひお仕事してみてください。本当に、アイデアも熱意も、そして技術力もあってすばらしいところばかりでした。

もう1号前の『デザインのひきだし6』では、箔押し特集を掲載した。ここで協力してくれた箔押し会社で、コスモテックという会社があるのだが、ここも本当にすごい! 箔押しの機械自体は、特殊なものというわけではないのだが、その使い方もユニークだし、またいろんなことを「試してみよう!」という心意気がすばらしいのだ。
< http://blog.livedoor.jp/cosmotech_no1/
>

いろいろ加工テストしたものをプレゼントしてくれたりもしているので、箔押しや熱圧押し加工(エンボス/デボスも)に興味がある人は、上記ブログをご覧ください。

他にも、苦しい中でも頑張って新たな道を開いている印刷、加工会社はたくさんある。取材を通してそんな姿をみせていただくと、私も疲れたとか言ってる場合じゃないと思って頑張れる。次号の『デザインのひきだし8』も昨晩校了できたし(笑)。

今回は気になったデザインの話ではないんですが、不況が本当に深刻な中にあっても、それを切り開く努力をし、またそれを打破できる技術も情熱もある会社を、少しでも皆さんに知って欲しいなぁ、などと僭越にも考えている今日この頃です(なんかうまくまとまらなくてすみません)。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp

3つの別冊(?)付録と、計12枚の綴じ込み付録がついた函入りの『デザインのひきだし7』。特集は「製本加工はここまでできる!」と「スケスケな紙、素材、加工、大集合!」の2本立て。小口まで真っ赤に染まった本が、段ボール箱に入って、全国書店に並んでます!

他に最近作った本は『標準 印刷見本帳2 銀×青金×赤金×CMYK×CMYK×マット/グロスニス編』『デザインアイデア&ヒント』『ハニカムペーパー・クラフト』『標準 印刷見本帳1 蛍光色×CMYK×マット/グロスニス編』『デザイン事務所の封筒・名刺・ビジネス文具コレクション』『しかけのあるブックデザイン』など。
< http://www.graphicsha.co.jp/
>

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■装飾山イバラ道[41]
伊勢旅行記(3)ミキモト真珠島

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20090908140500.html
>
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伊勢旅行記の最終回の3回目は、志摩の特産品の真珠について。伊勢志摩の美しいものの代表と言える真珠は、御木本幸吉がこの地で世界で初めて養殖に成功した。その場所が「ミキモト真珠島(みきもとしんじゅじま)」なのだ。伊勢旅行記の1回目で触れた「まわりゃんせ」という伊勢の周遊チケットを買うと、このミキモト真珠島の入場も可能なので、お得と思ってスケジュールに入れた。

・ミキモト真珠島
< http://www.mikimoto-pearl-museum.co.jp/
>
< http://www.eimu.com/dgcol/miki > 島の外観

ここでは、真珠養殖の実演や真珠製品が作られるまでを詳しく見学することができる。博物館では、アンティークのパールジュエリーや万博に出すようなオブジェサイズの立派な真珠作品を見られるので、考えていたよりもずっと見応えがあった。

ミキモト真珠島は、地図で見ると陸と小さな橋で結ばれた多角形の小島。人工島なのかと思っていたら、昔は相島(おじま)と呼ばれていた小さい島だったらしい。

御木本幸吉がここで真珠養殖に成功したのが1893年。現在のようなレジャー施設として開業したのが1951年。コンパクトな島の中に、美しい建物や庭を詰め込んだ宝箱のような島だ。

アクセスは鳥羽駅から歩ける距離(5分)で、島全体が湾側からもよく見える。チケットを買ってからガラス張りの橋で島へと渡る。この橋をパールブリッジと呼ぶのだそう(そのまんまだ)。

島につくと御木本幸吉の銅像があり、その奥の海では海女の実演を見ることができる。海女の実演の開催時間をチェックして、次の時間までその他の見学場所を見て回る。真珠博物館、真珠ジュエリーを買うことができるパールプラザ、御木本幸吉記念館などがある。

実演は3人の海女さんが舟でやってきて飛び込んで貝を取る流れ。昔は海女がアコヤ貝を海底から採取して養殖技術を支えていたのだという。今では海女の作業の必要はないけれど、その活躍を忘れないために実演をしているのだ。
< http://www.eimu.com/dgcol/ama > 海女の実演

真珠養殖の実演は、賢島のある英虞湾(あごわん)でクルーズをした時にも見ていてある程度知っていた。海に浮かぶ真珠筏(しんじゅいかだ)の景色が美しかった。真珠のアコヤ貝は核を抱いて網で挟まれ筏にぶらさがり、真珠と共に大きくなっていく。
< http://www.eimu.com/dgcol/ago01 > 英虞湾の真珠筏

●養殖真珠ができるまで

真珠養殖の作業の中心とも言える真珠の核入れ作業を、ミキモト真珠島では「手術」と呼んでいる。生きている貝の体を切って貝を丸く削って作った核を入れるので、手術と言うのは正しいのかも。

そもそも天然真珠は、貝が偶然に体に取り込んだ異物が体を傷つけないように、丸くコーティングしてしまう仕組みでできる。天然だとなかなか綺麗な形はできないので、異物となる丸い核を人の手で入れるのだ。核の側にはピースと呼ばれる貝の外套膜(がいとうまく)を小さく切った組織も一緒に入れる。この組織は二枚貝の裏のパール色に輝く部分を作り出しているので、側に置いておくと丸い核の周りにもパール質の真珠層を巻き付けていくわけだ。詳しくはMIKIMOTOのWEBで。

・養殖真珠ができるまで/ミキモトパールネックレス
< http://www.mikimoto.com/pearl/about_pearls/pearl_ap04a_2.html
>

真珠層を作り出す外套膜こそが、真珠養殖の一番大事な部分だけれど、簡単に言うとここは「貝ヒモ」の部分。貝ヒモの透明のところが内側のパール色を作り、外側のひらひらしたところが貝の外側を作っているんだそう。ホタテ貝なら貝柱よりも格下の食材とされがちな貝ヒモが、アコヤ貝の場合は最も大事だなんて不思議だ。

真珠は貝の内側がパール色のもの(アコヤ、あわび)などでは美しいパール色の照りのあるものになり、貝の内側が白いはまぐりやあさりだと白いだけの玉になる。はまぐりの真珠なんて(?)と思ったけれど、別に綺麗でもない白い玉が出て来ることはあるみたい。遭遇してみたいけれど間違って食べたら歯が欠けそうだ。

ミキモト真珠島では、さらに真珠がジュエリーになるまでの工程を見られる。貝の中で育まれた真珠を選別し、色合わせして連に連ねて穴を開け、糸を通して一本のネックレスができる。各工程ごとに女性のスタッフが丁寧に説明をしてくれるのが素晴らしい。来場する客の流れに合わせて何組かに分かれて順番に見学できるように、数人のスタッフを配置していて手際がよい。さすがミキモトという感じの展示だった。

展示の途中では、イミテーションの真珠と本物の真珠を見分けるクイズなどもあって楽しい。見分けるコツは、真珠同士をすり合わせてざらっとした抵抗感があるのが本物で、ツルツル滑るのが模造という説明。見た目では色や照りの固体差で、模造真珠の方が圧倒的に色が揃っている。天然の真珠はかすかにピンクだったり黄色だったり少しづつ色が違う。それが本物の良さでもある。

博物館では歴史あるパールジュエリーが展示されていて、昔から大切な場面で使うジュエリーには真珠を取り囲んであしらっていたのがわかる。養殖技術が生まれる前の真珠はいびつな物が多かったけれど、今でも綺麗な光を放っていた。五重塔や地球儀、王冠など白くて七色に輝くパールはどの時代にも人々を惹き付けただろう。
< http://www.eimu.com/dgcol/goji > 真珠でできた五重塔

粒の揃った真珠の美しさは、かけられた人の手間や時間を想像させる点でも本当に贅沢だ。真珠が日本人的な装飾品であるのは、養殖や加工のどの工程を見ても極めて「繊細」な神経を使って作られているところにあると思う。

日本人だからこそデリケートに貝を扱う養殖の技術を生み、選別や加工の厳しい基準が真珠の価値を高めた。ダイヤやサファイヤも歴史の中でカット技術が向上して美しくなったけれど、真珠は貝から取り出した状態そのままで磨くことをしない。色や輝きの質は貝に委ねられているのがまた魅惑的なのだ。

ミキモト真珠島で小さい真珠のピアスを自分用に買って帰ったけれど、パールプラザでは手頃なものからMIKIMOTOブランドのジュエリーまで、幅広く真珠商品を揃えていた。

●鳥羽駅は海の幸がいっぱい

真珠島がある鳥羽駅の周辺では、美味しい海の幸が食べられる所がたくさんある。採れたてのサザエの網焼き、やウニを割っただけで出してくれるのはまた格別だ。二つに割られてトゲがまだ動いているウニをスプーンですくって食べる。貝焼きやウニは大きさにもよるけれどどれも数百円。海のそばに住みたくなる。
< http://www.eimu.com/dgcol/uni > 新鮮なウニ

夏に海の街へ来たのに泳がない旅だったけれど、日本が海に囲まれた島だということを再認識した。自分が海が好きなのも分ったし、ぐるっと日本全体でまだ行ったことのない海がたくさんあるのは、読んでいない本がたくさんあるようでワクワクする。次回は美味しい魚がいそうな北の海か、綺麗な魚がいそうな南の海を狙いたいと思う。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com

装飾アートの総本山WEBサイト“デコラティブマウンテン”
< http://www.eimu.com/
>

テレビでは水泳、陸上、柔道と次々とスポーツをやっていた夏。メダルが四角いのは最近の流行なのだろうか? 私はやっぱりコインチョコみたいな丸くて厚みのある金色のが好きだ。

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■おかだの光画部トーク[20]
iPhoneに付けるレンズ

おかだよういち
< https://bn.dgcr.com/archives/20090908140400.html
>
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No.16でiPhoneをトイカメラ的に使うことを書いた後にも、続々とおもしろいガジェットやアプリが出ています。今回は、わたしが最近持ち歩いて使っている、iPhone用のレンズを紹介します。

おおよそ35mm程度の単焦点レンズが付いたiPhoneですが、コンバージョンレンズを取り付けることで撮れる写真のバリエーションが広がり、楽しみが増えます。わたしが今使っているのが“GIZMON iPhone 3G用フィッシュアイレンズ”と“GIZMON iPhone 3G用ワイド&マクロレンズ”です。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3708757237/in/set-72157615670331003
>

iPhoneの背面の、カメラが付いている部分は手に馴染みやすい柔らかなカーブが付いているので、通常はなかなかレンズやフィルターなどを取り付けにくくなっています。このレンズは、まずカメラの部分に磁石が付いたアタッチメントを取り付けておいて、水平に脱着できるようになっています。取り付けは両面テープで貼るだけなので簡単です。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3709571862/in/set-72157615670331003
>
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3708764913/in/set-72157615670331003/
>
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3708768737/in/set-72157615670331003/
>
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3896000413/in/set-72157615670331003/
>

本体に両面テープでそんなの貼り付けるのが嫌だという人は、パワーサポートエアージャケットなど、薄型カバーに装着しても大丈夫のようです。
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001DTYMEC/
>

“GIZMON iPhone 3G用フィッシュアイレンズ”は180度の画角になるので周囲が歪んで丸く写ります。
< http://www.gizmoshop.jp/gizmon/prod_iphone_fisheye.php
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002FTOU1Y/dgcrcom-22/
>

被写体におもいっきり近付くことで、遠近感が強調されたとっても面白い写真が撮れますよ。人の顔にかなり近付いて撮ると、変な顔が撮れるのでパーティなどで盛り上がるでしょう。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3897167106/in/set-72157615670331003/
>
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3870557055/in/set-72157615670331003
>
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3871332736/in/set-72157615670331003
>

“GIZMON iPhone 3G用ワイド&マクロレンズ”は、レンズが二重になっていて、一つ目を付けるとマクロ、更に付けると28mm程度のワイド+マクロになります。
< http://www.gizmoshop.jp/gizmon/prod_iphone_wide_macro.php
>
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002FTSIF8/dgcrcom-22/
>
iPhone のみだと20cm程度は被写体から離れないとピントが合いません。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3897031920/in/set-72157615670331003/
>

このマクロレンズを装着すると1cmくらいまで寄ってアップで撮れるようになります。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3897033664/in/set-72157615670331003/
>
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3712482247/in/set-72157615670331003/
>

同じ位置でマクロレンズなしで撮ると、全然ピントが合いませんから、このレンズは凄い威力です。
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3897034708/in/set-72157615670331003/
>
< http://www.flickr.com/photos/okadayoichi/3712482943/in/set-72157615670331003/
>

ワイド+マクロにするともうちょっと広範囲を寄って撮れるので、メモ代わりに書類や名刺などを撮っておくのにも重宝しますね。デメリットは荷物が増えること。わたしは小さな巾着袋みたいなのに入れて持ち歩いていますが、結構面倒くさいです。iPhoneだけで軽快にってわけにはいかないところが残念です。

そして、値段もちょっと高めです。特にフィッシュアイの方はAmazonで6,890円もするので、無料〜数百円で色んなアプリを楽しんでるiPhoneユーザーにとっては躊躇してしまうかもしれません。でも、日本製で外側はアルミでしっかりしていますし、レンズもこの手のガジェットにありがちなチープなプラスチックのレンズではなくガラス製でクリアーな写りです。全体的にオモチャっぽい感じはまったくなく高級な感じがします。

iPhoneの写真がアプリだけで満足できなくなってきたら、一度試してみてはいかがでしょうか? iPhone用だけでなく、他のトイデジに装着するコンバージョンレンズがいろいろと出ていますよ。
< http://www.gizmoshop.jp/gizmon/product.php
>

【おかだよういち/WEBクリエイター・デザイナー+フォトグラファー】
< http://s-style-arts.info/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >

D300Sを馴染のカメラ屋さんで発売日にゲット。毎度かなり安くして頂いてます。が、発売3日後Amazonで更に1万円安い179,690円で出てました。Amazon こまめに要チェックです。

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■メイキング・オブ・ブックス&プレゼント
「WEBデザインメソッド 伝わるコンテンツのための理論と実践」

矢野りん
< https://bn.dgcr.com/archives/20090908140300.html
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みなさん、こんにちは。矢野りんです。今日は、8月にワークスコーポレーションさんから出ました私の最新刊、「WEBデザインメソッド 伝わるコンテンツのための理論と実践」を紹介させてください。
< http://www.wgn.co.jp/store/dat/3141/
>

●ビジュアルデザインの重要性に着目

デジタルメディアには、皆さんご存じのとおりたくさんのカテゴリがありますね。ウェブページ、デジタルサイネージ、アプリケーションデザインなどなど。そして、カテゴリが増えるにつれ、関わる人間の立場も増えています。ディレクション、マネジメント、設計の専門家。今では、こうした個別の専門に向けた情報が「デザイン」というジャンルの中で語られるようになりました。そうした流れからは、設計思想の整備やワークフローの最適化といった抽象的な作業こそ、デザインの成功を左右するのだという主張が共有されているように思えます。

……なんですが、この流れの中でひとつだけ、まだないがしろにされているジャンルがあります。それはビジュアルデザインです。

ビジュアルデザインはジャンルを問わず、あらゆる成果物が必要とする大切な「顔」です。抽象的な作業の精度をいくら上げても、ビジュアルに不備があれば成功は難しいですよね。ビジュアルデザインは、好ましさを左右するという感覚的な側面以上に、成果物に対する分りやすさや使いやすさまでを左右します。ウェブデザインのジャンルでも、ビジュアルの担う役割は大きいのです。

なのに、ウェブのビジュアルデザインについては、なかなかまとまった情報が提供されている状況にありません。そんな想いから、「デジタルデザインのビジュアル性の向上」に注目して、この本をつくった訳です。

●この本を読んでもらいたい人/本の構成

なぜビジュアルデザインがないがしろになっているのか。それは、ビジュアルデザインがセンスや経験によってしか解決できない問題を多く含むと考えられているからです。さらに、経験豊富な紙媒体を中心としたビジュアル(グラフィック)デザイナーに、ウェブの知識がないことでそのスキルを十分に生かすことができなかったという問題もあります。

この本ではその点に注目して、
・ウェブを中心としたデジタルメディアのデザイン経験があるが、グラフィックデザインの知識に課題がある
・グラフィックデザインの知識はあるが、ウェブを中心としたデジタルメディアに則した知識や経験に課題がある

……といった方々に向けて、おもにウェブデザインの分野での技法をまとめています。こうした立場にある方々が技法をもって活躍できれば、ウェブページをはじめとしたデジタルの世界はより表情豊かで、魅力的になります。

この本は、タイトルにあるようにビジュアルデザインのノウハウについて、大きく理論編と実践に分けています。実践編では、理論編で紹介した各ノウハウに触れながら、10の具体的なウェブサイト実例を交えて解説を加えています。

理論編:はじめに/カラーリング/テキスト表現/レイアウト/パーツのデザイン/各種デバイスに必要なデザイン上の配慮
実践編:※取り上げたウェブサイト実例 モリサワ、デジパ、面白法人カヤック、西村あさひ法律事務所、タグル住まい、アンカーテクノロジー、千總、ISSEY MIYAKE INC.ほか
→節レベルまではいった細かい目次はこちら。
< http://www.wgn.co.jp/store/dat/3141/
>

体裁:B5変型、248ページ
ISBN 978-4-86267-064-9
定価:2,520円(税込み) ワークスコーポレーション 8月3日刊

グラフィックデザインであれば、このような網羅的な構成の本はあったかもしれませんが、ウェブを含むデジタルデザインとなると、なかったんじゃないかなぁと思います。この本が、制限を愛し、表現を楽しむデザイナーの皆さんの糧になればいいなぁと思っています。

ワークスコーポレーションさんで、この本に関連したイベントをいろいろと企画してもらっていて、東京、名古屋、大阪と巡回します。別項でイベントの詳細については書いてあると思いますので、ぜひお越しください。会場でお会いできることを楽しみにしています。

【矢野りん/やのりん】
北海道足寄町生まれ。デザイナー/ライター。「日本Androidの会」会員。情報処理学会 デジタルドキュメント研究会及び、一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会 Webコミュニケーション調査研究WGメンバー。著書に『WEBデザインメソッド』(ワークスコーポレーション)、『デザインのへそ』(エムディエヌコーポレーション)がある。また、adamrockerさんと開発ユニット「rockrin'」として、おもしろAndroidアプリを制作している。身長152.3cm。

●この本をワークスコーポレーションから、読者2名様にプレゼントします。ご希望の方は、下記URLの応募フォームをつかってください。
締切は9月15日(火)14時。当選者(都道府県、姓)はサイト上に9月下旬に掲載予定です。
< http://www.dgcr.com/present/list.html
>

→アマゾンで見るなら
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862670644/dgcrcom-22/
>

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■イベント案内
矢野りん「WEBデザイン!ビジュアル系」
< http://www.wgn.co.jp/store/blog/item-667.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20090908140200.html
>
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内容:ディレクションや設計が「WEBデザイン」の範疇で語られる中、なかなか網羅的な情報が提供されていなかった「ビジュアルデザイン」の鉄則を解説した書籍のエッセンスを、矢野りんさんが自ら紹介。WEBデザインでビジュアルデザインが果たす機能を理解し、ビジュアルデザイン上達のコツをつかむきっかけを提供します。(主催者情報)

講師:矢野りん < http://www.wgn.co.jp/store/dat/3141/
>
参加費:無料

日時:9月11日(金)19:00〜20:00
< http://www.wgn.co.jp/store/blog/item-667.html
>
会場:アップルストア銀座(東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館)
参加表明:件名を【9月11日参加希望】としてメール(event@wgn.co.jp)。本文は空欄でも可。複数の場合、人数明記。

日時:11月6日(金)19:00〜20:00
< http://www.wgn.co.jp/store/blog/item-679.html
>
会場:アップルストア心斎橋(大阪市中央区西心斎橋1-5-5 アーバンBLD)
参加表明:件名を【11月6日参加希望】としてメール(event@wgn.co.jp)。本文は空欄でも可。複数の場合、人数明記。

日時:11月6日(金)未定
< http://www.wgn.co.jp/
>
会場:名古屋 会場など詳細未定。サイトで順次公開。

■セミナー案内
「デザイン発想 インダストリアルデザイン編 売れない時代の商品開発発想法」
< http://www.pref.osaka.jp/mono/oidc/h21_2.html
>
< https://bn.dgcr.com/archives/20090908140100.html
>
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未曾有の不況下でも売れている商品があります。本研修では、インダストリアルデザイン分野(商品開発関連)のデザイン発想について、デザイナーの持っている可能性を最大限引き出すための実務に役立つ講義と演習を行います。

商品開発において色や形を考える以前に、ユーザーの選択基準に符合せず、既に商品企画が破綻している事例は多く見られます。このセミナーでは色や形だけではない「広義のデザイン」を実践することによって、売れない時代の商品企画作りに必要なファクターを探っていきます。(主催者情報)

日時:10月1日(木)、8日(木)各日14:00〜17:00
会場:マイドームおおさか 4階セミナー室(大阪市中央区)
< http://www.mydome.jp/mydomeosaka/04.html
>
受講料:8,000円(2日間)
定員:30名(先着申込順)
対象:デザインナー、企画担当者等
講師:ムラタチアキ(株式会社ハーズ実験デザイン研究所)
スケジュール:
1日目/講義:開発手法の解説と事例
「行為のデザイン」というユーザーのシーン解析法を用いたデザインを、事例を交えて探る。
2日目/演習:特定ユーザーのシーンを観察し、そこから起こりえる問題をデ
ザインで解決し、トーナメント形式でその成果を競う。

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■編集後記(9/8)

・毎朝30分ほどの散歩のおともはコンデジ(最近そう呼ばれる。コンパクトデジタルカメラもなめられたものである)。気になる風景やモノを次々と記録しているが、あとから見るとろくなものではない。どうやら雲と鉄塔と錆びたモノがとくに好みらしい。さて、近所の生け垣に咲く大輪の朝顔を液晶モニタで覗くと、鮮やかな紫色がただの青色にしか見えないのだ。撮影してカメラ上で再生した画像も、Macにとりこんでから見る画像もただの青色、全然色が出ていない。ホワイトバランスの設定をいろいろ変えて撮影してみたが、その紫が出ないばかりか全体が不自然な色になる。Cyber-shot DSC-W110、DSC-T5では紫の朝顔は撮れない。一般にデジカメは紫に弱い、紫に強い機種でないと無理、かつてネット上でそういう記事を読んだ記憶がある。そこで10年も前のニコンCOOLPIX 990を引っ張り出した。重い、でかい、それでいて3.34メガピクセルとは笑っちゃうが、フルオートで撮影してかなり満足できるほどの紫が出たんだから、さすがにニコン。でも紫が写るから優れたカメラであるということではないようだ。かつてオフセット印刷で紫の再現はむずかしいと認識していたので、印刷会社の人に聞いてみたら、今でも単純な紫ならともかく、落ち着いた感じの紫やこげ茶色も、通常のオフセット印刷の仕組み上むずかしいとのこと。それにしても、確かに紫色なのに、モニタでは青にしか見えないという現象を目の当たりにすると「なにこれ〜」と声が出ちゃうんだな。作例をお見せしたいと思ったが、なぜかCOOLPIXからiPhotoへの読み込みができず。あっ、民主党を撮影したら社会党が写ってる。なにこれ〜。(柴田)

・家電。量販店で見ていると、だんだんオーバースペックなものが欲しくなってくるし、カタログ(一番最初にスペック表を見てしまう)やサイトを見ると、どのメーカーのどの製品も良いもののように思えてきて、比べようがない。迷うってことは、どれ買っても同じなんだろう、買った後は比較しないだろうから、どれでも満足できるはずだ、と自分にいい聞かせはするものの。エアコンは早く冷えて早く暖まればいい。よく使ったとしても五ヶ月程度。空気清浄機能は空気清浄機を買えばいいんだし(空気清浄のためにエアコン稼働しないから別にしておいた方がいいよね。清浄機は購買リストには入れてないけど)、冷え過ぎ調整機能稼働前にリモコンで切ったりつけたりするタイプなんだから、機械に頼る必要はない。と基準を決めつつも、お掃除メカとかピンポイント送風なんてのが気になる。エアコンの風が直接当たるのは好きじゃなかったじゃないか、しっかりしろ、自分! 洗濯機は縦型が好きなんだが、ドラム式の空気でニオイをとったりできる機能はいいなぁ。SANYOにすすぎまでお風呂のお湯を使えるものがあって、試算してみたら、故障するだろう頃までに元はとれない。大阪市は水道料金が安いのだ。環境を考えて? あ、よくある「年間いくらお得!」って、自分の使い方で変化するから、試算した方がいいよん。(hammer.mule)
< http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/09/moveeyefit/
>ムーブアイ。きっといらないのよ、でも欲しくなっちゃうのよ
< http://jp.sanyo.com/aqua/aq4000/
>  SANYO Aqua
< http://panasonic.jp/wash/ouchi/
>  パナソニックもいいなぁ。