アナログステージ[44]デジタルモノ・アナログモノの使い分け
── べちおサマンサ ──

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以前にデジクリで少しだけ書いた記憶があるんですけど、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚と人間の五感のうち、パソコンやポータブルメディアプレーヤーでは体感が難しい感覚に、触覚と味覚、嗅覚がある。触覚もバイブレーションなどの機能がついたデバイスがありますが、まあ、それは「お知らせ」色が強い用途だし、嗅覚にしても、USBアロマポットなどがあるから、体感できない。ということはないでしょうけど、それいい始めるとキリがないので、ここでは省いてみます。

デジタルブック(電子書籍)の普及が進んでいるなかで、デジタルブックの存在意義、価値を議論する声がチラホラ聞こえてくるようになった。ワタクシ自身は肯定も否定もしないし、あれば便利だけどなくて困るようなものでもない。

現に、小説やコラムなどの活字系はiPadで読むようになったし、ファッション雑誌やカルチャー雑誌は書店に足を運び、パラ読み(立ち読み)して趣旨が合えば購入するスタイルをとっている。App storeでは少しずつだが、雑誌も並ぶようになってきているが、パラ読みができないことと、カラー誌の楽しみのひとつにインクの匂いがあったりするので、それができないデジタルは避けている。



感覚的な問題ですが、洋書(モード雑誌やファッション雑誌など)の独特な紙の質感は嫌いではなく、むしろインクの匂いやしっとりとした紙質は好き。その国の気候や印刷機器などで変わるのは当たり前ですが、日本の書籍はサラっとした感じがあり、ページをめくる指に紙の重さは殆ど感じたりはしない。

たとえば、Vogue(ヴォーグ)というファッション、ライフスタイル雑誌があるのですが、アメリカ版Vogueと日本版Vogueを並べてページを捲ってみると、紙の手触り、ページをめくる音、匂いがまったく異なることに気がつく。アメリカ版、日本版、どちらが本(雑誌)として楽しめる? と、比べる問題でもないけれど、デジタルでは味わうことができない感覚を楽しむのもアリでは。

物事にはどうしてもメリット、デメリットがついてまわるもの。問題点、課題点を改善していくことはもちろん大切で、普及性、汎用性にも繋がる。悪いところばかりを取り上げていっても、なにも進捗しないのはお約束なので、デジタルブックもデジタルならではの良さを、もっともっと前面に打ち出していってもいいはずだし、できるはず。

といいながらも、印刷・出版業界はまったく無知なんで、自分の理想論ばかり書いて、業界のかたから「オマエは何も知らないで勝手なことばかり言うな」って叱られそうなので終わり。終わるけど、デジタルモノでもアナログモノでも、その人の用途というか、上手に使い分けていけばいいだけでは。

できないのは(やらないのは)、大人の事情と都合の問題だけだと思うんですけどね、ええ。

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
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○今回も時間なく、煮え切らない内容ですみません/もっと書きたかったのですが、タイムオーバー/仕事を進めるのが大事なのか、睡眠を確保することが大事なのか選択に悩んでいたり/と、その前に大切なものがたくさんあるはずなんだけど...あはは/平均睡眠時間が3時間ないのはマズいですよね。