[3107] おすすめ Google+ Picasa ウェブアルバム

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《「できない」ことも、チャレンジすれば「できる」かも》

■気になるデザイン[65]
 無謀なチャレンジ「いいかげん折り」
 津田淳子

■装飾山イバラ道[82]
 佐野プレミアム・アウトレットに行く
 武田瑛夢

■おかだの光画部トーク[61]
 おすすめ Google+ Picasa ウェブアルバム
 おかだよういち



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■気になるデザイン[65]
無謀なチャレンジ「いいかげん折り」

津田淳子
< https://bn.dgcr.com/archives/20110906140300.html
>
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恐ろしいことにもう9月も6日。どうしてこうもどんどん時間が経ってしまうのでしょうか。信じられません。まあ、私が信じられなくても、時間はいつも同じに流れているわけで、こんな風に感じるのも、私が校了間際で切羽詰まっているからでしょうね......。

さて、そんな締め切り間際、それも定期刊行物である『デザインのひきだし』と、もう一冊別の本の締め切りも同時なため、今年一番の繁忙期を迎えております。さすがに書店で悠長にジャケ買いなどしている時間もなく、従って、気になるブックデザインの本をご紹介することができません。すみません。

そこで、今日は、今締め切りまっただ中の『デザインのひきだし』で、初めて挑戦していることについて、チラッと書いてみたいと思います。

『デザインのひきだし』には、「祖父江慎の実験だもの。」という、ブックデザイナーの祖父江慎さんが試してみたい印刷加工を、いろいろな会社の方にトライしていただくという連載記事があります。今までは、「まるで本物のお札のような透かしを印刷で再現する」とか、「新しい金銀紙『コズピカ』をつくる」とか、他さまざまなことを実験しています。

あ、ちなみに「コズピカ」は、その後、市販されることになり、製造元の「ヨシモリ株式会社」から購入できます。詳しくはブログにも書いてありますので、ぜひご覧下さいな。
< http://dhikidashi.exblog.jp/15896488/
>

今回の「実験だもの。」では、祖父江さんが「紙を手でグシャグシャっとしたみたいに、めちゃくちゃに折ることって、機械でできないの?」ということを実験してもらっています。

紙を折る機械というのは、水平と垂直方向の折りができ、それをさまざまに組み合わせて、例えばなみなみに折る「蛇腹折り」とか、左右両方のが開ける「観音開き」を折ったりができる。「こんな複雑な折り方できるの?」というものでも、水平と垂直の組み合わせなら、その機械を扱う人の経験や知恵次第で、かなりのものが機械で折れ、短時間で量産できる。

でも、常に「できない!」と言われてしまうのが、「斜めに折る」ということ。私の印象に強いのは、グラフィックデザイナーの松田行正さんが、自身で主宰する出版社「牛若丸」から出された『funktion』という本。
< http://www.matzda.co.jp/top.html
>

カバーが斜めに折られ、それが本体に巻かれているのですが、上記Webサイトにも「この角度になると機械では不可能なので、打開策を探るべく試行錯誤を重ねたものの、最終的には手折り以外の道はなかったという逸話が。いまだに、この「機械による斜め折り」への挑戦は続いている。」と書かれている。

でも、先程の祖父江さんからの「グシャグシャ」という折りには、斜めが入らないことには成立しない。もちろん手で折ればなんでも折れますが、それでは量産しようとするときに、時間もお金もかかって、結局は実現できない......。

今回、そんな無謀なお願いに挑戦してくれた会社が、篠原紙工という、折りと綴じのスペシャリストの会社。機械を使って(その機械も、基本的にはそんなに特殊なものではない)、複雑で変わった折りや綴じる印刷物をいろいろと手掛けている。

そんな篠原さんでも、当初頭を抱えてしまった、「グシャグシャな折り」「斜めの折り」。私も今回ばかりは無理だろうなぁ......、別の実験も考えなくちゃなぁ......と思っていたんですが、むむむ、「できない」という固定概念を取っ払って、柔軟にトライしてもらうと「できる」ことがあるんですね。いやぁ、本当に驚きました。記事が世に出る前にここでだけちょっとお話してしまいますが、斜めに折れてしまいました、機械で。もちろん量産はガンガン可能です。

このすごさは、折りのことを知っている人でないと「?」ということだと思うのですが、本当に画期的なことなんです。「できない、できない」と言ってるだけではなく、「こうしたらできないかな?」とチャレンジすることで道が開けるんだってことを、本当に学ばせてもらいました。

そして、そのグチャグチャな、いいかげんな感じに折る、名付けて「いいかげん折り」を使って、これまた面白いものを祖父江さんがデザインしてくださって、それを昨日入稿したところです。

現物の「いいかげん折り」の冊子が、次号の『デザインのひきだし』につきますので、気になった方は、10月初旬に書店に並ぶ(予定の)本誌を、立ち読みでもいいので、覗いてみてくださいね。

【つだ・じゅんこ】tsuda@graphicsha.co.jp  twitter: @tsudajunko

『デザインのひきだし13』好評発売中。名久井直子さんがさまざまな本づくりの現場を訪ねたデザインのひきだしの連載をまとめた『本づくりの匠たち』も発売中です。

デザイナーの「やりくり上手」の秘密が満載の『予算がなくてもステキなデザインのフライヤー・コレクション』、『装丁道場』『見た目よし! 機能よし! のショッピングバッグコレクション』『グッズづくりのイエローページ』、『デザインのひきだし』バックナンバーも好評発売中です!

デザインのひきだし・制作日記 < http://dhikidashi.exblog.jp/
>

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■装飾山イバラ道[82]
佐野プレミアム・アウトレットに行く

武田瑛夢
< https://bn.dgcr.com/archives/20110906140200.html
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夏休みも終わり、何かレジャーの話題をと思うけれどあまり出かけなかった今年。唯一の遠出が、佐野のプレミアムアウトレットのセールに行ったこと。常々興味はあったものの、アウトレットは初めてだった。今回は初めてだからこそ気づいた点などを書こうと思う。

・佐野プレミアム・アウトレット | PREMIUM OUTLETS
< http://www.premiumoutlets.co.jp/sano/
>

プレミアムアウトレットだと御殿場も候補にあったけれど、私が好きなブランドは佐野でしかセール参加店のマークがなかった。高速バスを利用すると、新宿からでも90分で着くらしいし、ラクチンだ。

あいにく、予定の日の栃木の天気は雨だったけれど、どうせ屋内のショッピングだから雨でも大丈夫だろうと出発。バスはインターネットで予約した。

運転手さんの後ろの一番前の座席が取れた。高速バスは車高が高く、視界良好に配慮されていた。運転手さんの帽子すら見えなくて、スッキリ前方が見渡せる。窓にパラパラと雨があたってはいたけれど、晴れていたらさぞ快適だろう。

佐野のプレミアムアウトレットに到着すると、雨は小雨でショーウインドウは屋根がのびているので傘はいらないけれど、通りの真ん中に出て大きく移動しようと思うと傘が必要な作りだった。看板のポケットに差し込まれていたマップを見ると、敷地面積が広大なのがわかる。

すぐにオープンの時間になり、最初のお店に入る。価格はその店の場合通常だと30%オフで、セールの今は50%オフやそれ以下になっているものもある。都心ではなかなかセールをしない店なので嬉しい。ドキドキしながら商品を見て、気に入ったものを確保していく。でもこのままじゃあ、最初に入ったこの店で今日の予算の大半を使ってしまいそうだ。手に持った商品から厳選して絞り込まなければいけない。。。

少しするとアウトレット慣れした感じの女性が「じゃあ、これとこれを帰る時間までにとっといて下さる?」と店員さんに言っている。そうか!「必殺お取り置きの技」か!

さすが常連さんがパパッと選んだその服たちは素敵だった。私もすぐにマネをして聞いてみると、数日間の取り置きでもかまわないと言う。セール期なのに? とびっくり。取り置きルールは各店で違うと思うけれど、浮き足立っているのは私だけで、彼女には堂々した落ち着きぶりが感じられた。

●セール気分を損なうあのコトバをほとんど見ない

価格的にはデパートのセールでも50%ぐらいは引いてくれるから、あまりお得でもないのでは? と思うけれど、ひとつ大きな違いがあった。セール気分を損なうあのコトバをほとんど見ないのだ。あのコトバとは「セール除外品」とか「除外品」というあの冷たいカード。

デパートでは季節も終わりのセール期になれば、素敵と思う服ほど「除外品」の棚にあるもの。セール目的で来たお客さんもうっかり定価で秋物を買って行くだろうし、先取りならそれもしょうがない。アウトレット店だと基本的には正規価格から引いてあるものが中心なので、特に安いものはあってもまったく定価のままというのは少なかった。

例えば、新宿の駅ビルのセールは特別感を出すために赤ハッピとメガホンであおりまくるので、お客さんも雰囲気に飲まれる感じがある。しかし、シーズンが入れ替わってしまえば、静かな定価販売の時期が訪れ、セールで髪を振り乱していた店員さんも最新のおしゃれ見本の憧れの存在に戻るのだ。

逆にアウトレットで今出ている秋物は、去年のものやサンプル品だと皆承知している。デパートが季節に合わせてガラリと商品を入れ替えられるのにも、アウトレットの存在が大きいからだろう。

●お昼におすすめ佐野らーめん

お昼にはアウトレット外の駐車場を歩いた先にある、佐野ラーメンのお店に行った。アウトレット内にも食べる所はあるけれど、都心にもある店が多かったので、せっかくならその地域のおいしいものが食べたかったのだ。
下調べしておいた「らーめん源 越名店」。ほぼ開店と同時に店に入った。佐野ラーメンというと、青竹で打つという太いちぢれ麺が有名らしい。このお店も手打ちで、佐野らーめんMAPにも右下SEの位置に載っている。

佐野市観光協会 [佐野らーめん&グルメ:佐野らーめんマップ]
< http://www.sano-kankokk.jp/dining/din_lm.html
>

だんなさんも私も「手打ち佐野らーめん」にして、餃子を一皿注文した。佐野らーめん独特の透明なスープで、ちぢれ麺がよく見えて綺麗。さっぱり醤油味のスープにプリプリの麺がとてもおいしかった。本当にらーめんらしいらーめんで、近所にあったらいっつも食べたい基本の味という感じ。餃子もちょっと辛いみそがついてきておいしい。

・らーめん源 手打ち佐野らーめん 600円(iPhoneで撮った写真)
< http://www.eimu.com/col/images/sano >

●今日だけ割引って?

午後になると雨はもう降らないと気づいたのか、どこからかお客さんがどんどん増え出した。暑くもないし、ラッキーな天気だったのかもしれない。

落ち着いているように見えるアウトレット内でも、お客一人の本日のお買い物予算の中に、何としてもうちの商品をくいこませようと必死の店舗もある。いつ来ても安いアウトレットは、安さ慣れしてしまうデメリットがあるのだ。

「どこもかしこも安いのう」と思いながらボンヤリ歩いていると、ある有名バッグブランドの店の入り口で「本日のみ有効、さらに30%オフ券」なるものを渡された。今でさえ50%オフなのに、その券を使えばそこからさらに30%オフになると言う。

ということはほぼ70%オフだ。なら店内に70%オフと大きく書けば一人一人に券を手渡す手間もないはずだけれど。これはきっと券を持っている人だけに有効な、今日だけ割引だという付加価値効果があるんだと思う。私も最初はドキドキした。帰り際まで配っているのを見たら妙に冷めてしまったけれど......。

結局、私が買ったのは最初の店で取り置いておいた服と、秋でも春でも使えそうなストールを一枚。だんなさんはお財布を買った。そしてゴディバのチョコレートが一粒100円なのでまとめ買い。チョコのアウトレットとは賞味期限が近づいているものだった。通常は一粒250円くらいするみたい。帰りも予約しておいた高速バスに乗り込んで、ぐっすり寝ている間に新宿に着いた。

アウトレットモールは冬のセールの方が盛大なようなので、そちらもまた行ってみたい。

【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
< http://www.eimu.com/
>

アウトレットモールでお買い物中、外のベンチで休んだ時に小さい蚊がまとわりついてきた。嫌だなーとは思ってすぐにその場を離れたけれど、やっぱり足首を4カ所も刺されていた。しかも、何日経ってもぶり返すタイプのカユミのやつだ。小さい蚊ほどかゆいという説もあるみたい。ムヒの強いタイプでも買うしかないかな。

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■おかだの光画部トーク[61]
おすすめ Google+ Picasa ウェブアルバム

おかだよういち
< https://bn.dgcr.com/archives/20110906140100.html
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先週末の台風12号で、四国や奈良・和歌山の南紀地方、その他広範囲に渡って2〜3日で1,800ミリと観測史上最大級の雨が降り続き、土砂崩れや河川の決壊による洪水など大きな被害が出ました。先日も東京や大阪で、突然の集中的なゲリラ豪雨で、地下街や道路が冠水したり建物が浸水したりなどの被害がありました。

東日本大震災やこれらの災害を目にすると、やはり写真のデータは日々のクラウドへのバックアップが重要だと切に思います。

デジクリの夏休みを挟んで3回、Flickrについて解説しました。今回はもうひとつのおすすめ、Google+とPicasa ウェブアルバムを紹介します。

●FlickrのGPS情報を消す機能

と、その前につい先日Flickrに新しい「ジオフェンス機能」が追加されたのでご紹介します。
< http://goo.gl/j3mG4
>

iPhoneや携帯、GPSユニット付きのカメラで撮影場所が記録されている写真をFlickrにアップロードすると、地図上に表示されます。旅行先で撮影した写真はむしろそれでいいのですが、自宅で撮影した写真がたくさん地図上に表示されてしまうと、プライバシーやセキュリティの観点からもあまり気持ちいいものではありません。

そんな時、アカウント設定の「Geo Preferences」のページで、
< http://flic.kr/p/ajycKE
>
地図上に表示させたくない位置を指定します。

例えば、自宅を中心に1000mと設定すれば、その範囲内で撮影した写真は地図上に表示されなくなります。
< http://flic.kr/p/ajvqbx
>

設定すると、今までアップロードした写真でこのエリア内にある写真が表示されますので、過去にアップした写真にも適用するかどうか聞かれます。
< http://flic.kr/p/ajvqq6
>

10個まで設定できるので、彼女の家や会社など色々と特定されてはまずい場所を設定しておくと、アップロードする度にいちいちGPS情報を消さなくても大丈夫です。この機能、他の写真共有サービスもぜひ取り入れて欲しいですね。

●思い出の保存倉庫として無料でいくらでもアップできる

では、本題のGoogle+と Picasaウェブアルバム。
バックナンバーの57「大事な写真データの保存先」で、
< http://goo.gl/uXQWp
>
Picasaウェブアルバムもざっくりと紹介しました。復習しておきますと、このサービスはGoogleが提供していて、Gmailのアカウントがあれば直ぐ使えます。
< http://picasa.google.co.jp/features.html
>

1GBまで無料で、それ以上容量を追加するには料金がかかります。でも、800×800ピクセル以下の画像であれば容量としてカウントしないので、大きな画像はリサイズすれば枚数の制限なくいくらでもアップできます。

そして最近「Google+」というSNSサービスがスタートしました。
< http://www.google.com/intl/ja/+/learnmore/
>

このGoogle+を使うと、先程説明した800×800ピクセル以下という制限がなんと2048×2048ピクセルと大きくなります。大きな写真でもアップロード時に自動的に長辺が2048ピクセルになるように縮小されますので、容量制限なくいくらでもアップできるようになります。

Flickrをバックアップ先にするのは断然一番のおすすめですが、年間25ドルでもお金がかかるのいやだとか、海外のサービスの決済が不安という人はGoogle+のPicasaウェブアルバムがおすすめです。

2048ピクセルだと小さいよ! と思われるかもしれませんが、300dpiで17.3cmなので葉書サイズくらいならプリント可能ですし、思い出の保存倉庫として無料でいくらでもアップできるメリットは大きいですよね。さらに、15分以内の動画も容量無制限で保存できますよ。

PCやHDDやデジカメ、メモリカードが水没したり雷で使えなくなったり、過失でデータ消えてしまったり、大切な写真を一瞬にして失うことなんていくらでもあります。子供の成長記録や家族との写真、友達や恋人との思い出などが消えてしまうって、立ち直れない程ショックだと思います。単にデータが消えただけでなく、記憶の断片を失うことですから。そんなことになる前に、日々撮影したものはかたっぱしからアップするのを習慣にしましょう。

【おかだよういち/WEB&DTP デザイナー+フォトグラファー】

4年間使ってきたMacBook Proを隠居させて、新しいMacBook AirとMac miniを導入しました。新OSのLionにまだ完全に慣れてませんが、さすが4年前のMacと比べるとすべてにおいて快適です。

< http://s-style-arts.com/
> < mailto:okada@s-style-arts.com >
< twitter:http://twitter.com/okada41
>

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■編集後記(9/6)

・読売新聞9月5日の「地球を読む」で、リチャード・アーミテージが、アメリカの現状をぼやきながら、野田新首相に注文をつけている。「日米同盟支持」が最初の仕事だというのは当然だと思うが、本当に言いたいことは最後にあった。TPPに関する見解を明白にすることを望む、とある。参加の決断を早くせよということだ。「貿易は経済回復の重要な一部だ。小さな農業圧力団体によって、国の将来が左右されることなど想像し難い」と書く。アメリカに言われたくない(怒)。TPPはGDP比率で事実上、アメリカと日本2か国間の自由貿易協定(FTA)に過ぎない。アメリカはゴルバチョフ化したオバマ(ホワイトハウスのエイリアン)により崩壊寸前である。TPPはアメリカが自国経済を好転させるために、日本経済を餌食にしようと仕組んだ罠である。じっさいは農業だけの問題ではなく、医療、投資、労働なども根こそぎアメリカが収奪する仕組みだ。農業だけを考えても、TPP参加で日本の食糧自給率はさらに下がる。世界的な食糧危機になったとき、輸出国は絶対に食糧輸出を制限する。TPPは将来の日本国民を飢餓状態に落し込む危険性が大きい。故にTPP反対。こんなわかりやすい話はあるまい。どじょう首相は災害復興を盾に言を左右にして、アメリカの設置した網からヌラヌラと逃げまくるべきだ。(柴田)

・ルンバ。同じところを何度も掃除する。動きが予想できない。なぜそこでいきなりターンするのだ? と思うこともある。本体は円形ではあるが、毛足の長い細いブラシが出ていて、それが回転しながら隅にたまっているホコリをかきだすため、まるく掃くことはない。壁の下の幅木の隙間のホコリとりは、私よりルンバの方が優秀だ。カーペットや2cmぐらいの段差なら乗り越えて進む。1部屋は最大25分(らしい)で、時間が来ると少々残っていてもドックに戻ってしまう。このあたりは人間による掃除機かけの方が効率が良い。汚れているところを念入りに、そうでないところはそれなりに。ただ、汚れていないように見えるところにも結構汚れは溜まるだろうから、まんべんなく掃除してくれるところは見習わないといけない。うちのエレクターの下には、5mmほどの差で潜り込めないのが残念。ルンバの小型化&賢い子化は日本企業がやらないのかなぁ。排気はHEPAフィルターつき。とはいえ、やっぱり国内のダニセンサー&排気クリーン型掃除機にはかなわないように思った。賢いように見えて、バカなところがある。体当たりしてドアを閉めてしまい、外に出られなくなったり、同じところで乗り上げそうになったりする。このバカなところがちょっと可愛い。仕事が忙しくてピリピリしてても、こっちのペースに巻き込まれずに部屋をきれいにしてくれる優秀な子だ。(hammer.mule)