デジタルちゃいろ[07]へっぽこウェブデザ向けローカル開発環境再構築メモ
── browneyes ──

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みなさん明けましておめでとうございます。おみくじ引きましたか? ワタシは大吉だったので幸先よさそうな気がしたものの、ひとつひとつの項目に「出費はかさむが首尾よし」「手間はかかるがうまくいく」みたいな、非常に腑に落ちない但し書きがあったので、どう思っていいのかわからずにいます。

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昨年の暮れにもワタシのWindowsマシンが色々不調を来たし、紆余曲折あって年明け早々、長年連れ添ってきたXPからやっと7に切り替わりました。いやー快適だし、だいぶ便利になってたのですねぇ。前職退職前の1年くらいはVistaでしたが、Vistaはどうにも馴染めなかったのですが、7はいい感じ。

OSが快適なのはよいのですが、ちょうど盆暮れ関係なくサイトやら印刷物の作成真っ最中だったりもしたので、必要最低限のソフトのインストールを済ませた後は、すかさずXAMPPベースでローカルの簡易開発環境の構築に移りました。開発環境構築ったって、一介のデザイナが複雑なこともせずに単にローカルで複数サイトの制作と管理してくのを、若干便利にする程度ですけどね。

老XP時代はあまりにいい加減に構築したせいで、後々ややこしい思いを何度もした苦い思い出がいっぱい。せっかくクリーンなOSでのイチからの構築、抜かりなくつつがなく行いたいものです。という訳で、まずはこれまでの己の困った記憶アーカイブから困りキーワードを引っ張り出して、まずはひと通りググり倒す。インターネッツのみなさん、いつも詳細なリソースの提供ありがとうございます。

今のところスムーズに働いてるかのように見える環境構築、未来の自分へのメモ書き程度に共有しておきますね。




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上述のとおり、環境はWindows 7。目標としてはローカル環境でサイトの制作と管理。サイトは静的なものとWordpressやMTOS的なCMSもあり(CMSについては、直近で導入予定はあるものの、古XPからそのまま引き継がなきゃいけないものはなかったのでその辺は割愛)。

●UAC、嗚呼UAC、UAC(予備知識)

インストール後に、あれこれ起動させて設定したり確認したりするわけですが、UAC(User Account Control)に阻まれたりします。以下のソフトたちは「管理者として実行」で起動させる、と覚えといてください。
・XAMPP Control Panel
・コマンドプロンプト
・hosts書き換え時のエディタ

●インストール

□Xampp

XAMPP自体にとっては、インストール先についてはそんなに厳密でもないようでしたが、7の場合はUACのお陰でC:\Program Filesにインストールするとやっかいが増えるようなので、今回はシステムドライブのあるCドライブ直下でC:\xamppに。

ワタシはインストールウィザード時点で、ApacheとMySQLはサービスとして起動する設定にチェック入れときましたが、後からコントロールパネルでも設定可能なので慌てなくてもOKです。

インストール後「そのままXAMPPを起動する」はさせずに、勢いよくActive Perlのインストールに向かいました。

□Active Perl

※これはMT入れるつもりのない人は、入れなくてもとくに問題はありません。XAMPPにもPerlは入ってるようですが、パスの問題と機能的に別途入れてます。パスの問題というのは、CGIスクリプトの1行目でお馴染みの呪文「#!/usr/bin/perl」が、XAMPP内のPerlを使おうとするとその在り処のパスにすべて書き替えないと動かなくなっちゃいます。

ワタシ、古XPでおかしな所にActive Perlを入れてしまい、MT導入時に実際全部書き換えて泣きました(大袈裟)。という訳で、呪文に合わせてActive PerlをLinuxに倣ってC:\usrというディレクトリにインストール。

●インストール後の設定

ここから先はワタシがイチから説明するよりも、既にある懇切丁寧なリソースのポインタ示しつつリストアップしときます。

□XAMPP管理画面のセキュリティ設定

(参考)WinXPローカルでXAMPPを使ってMovable Typeを動かす─2010年3月版
その1 | Like@Lunatic
└< http://likealunatic.jp/2010/03/xampp_and_mt_1.php
>
の14〜20あたり

・My SQLのrootパスワード
・XAMPPのディレクトリ制御
いずれもしっかりと。

□バーチャルホストの設定

(参考)WinXPローカルでXAMPPを使ってMovable Typeを動かす─2010年3月版
その1 | Like@Lunatic
└< http://likealunatic.jp/2010/03/xampp_and_mt_1.php
>
の21〜26あたり

ローカル環境に作成するサイトがひとつの場合は、もしかしたら必要ないと思いますが、複数サイトをlocalhostでそれぞれ単独サイトの如く扱いたい、あと、それぞれのサイト内HTMLでパスを相対パスでなくルートパスで書いていきたい場合は、これやっとかないと困るのです。

ここでhostsファイルへの追記が発生しますが、Windows 7では編集するエディタを管理者権限で起動させとかないと「閲覧のみ」状態で編集ができませんでした。

□httpd.confの設定

(参考)XAMPPのセキュリティ設定 - Petit Labs
└< http://blog.petitlabs.com/archives/xampp-security-settings/
>
の「Apacheの設定」のAllow周りとインデックスファイルの優先順位の変更。

(参考)設定ファイルの確認と修正 - Apacheの設定と利用 - XAMPPの使い方
└< http://www.adminweb.jp/xampp/apache/index2.html
>
の「アクセス制限」のところのOptionsからのIndexesの削除。

ワタシは実際のサイトたちを、XAMPPのhtdocsではなく別のディレクトリで量産・管理してるので、そちらのパスにも同様の設定を追記。

(参考)HTMLでPHPを実行する - Web77
└< http://web77.info/php/extension.html
>
の「XAMPPの設定」のところ。

プログラミングには暗いものの、静的サイト作成の際にローカルでは共通部分をPHPのインクルードとか使ってものぐさ...あいや、効率化したかったりするのでこれも設定。あ、でもこれまだ設定しただけで動作確認してない...。

□httpd-xampp.confの設定
(参考)XAMPP for Windows のダウンロードとインストールと設定
└< http://www.kkaneko.com/rinkou/mysql/xamppinstall.html
>
の「phpMyAdmin のリモートサイトからのアクセス禁止」のところ。

□php.iniの設定
(参考)php.iniファイルの確認と修正 - PHPの設定と利用 - XAMPPの使い方
└< http://www.adminweb.jp/xampp/php/index2.html
>
の「インクルードパス」と「mbstring」。

インクルードパスには自分の実際の開発用ディレクトリを追記。Mbstringは文字コード周り一式。

□my.ini 設定
(参考)my.iniファイルの確認と修正 - MySQLの設定と利用 - XAMPPの使い方
└< http://www.adminweb.jp/xampp/mysql/index4.html
>

これも文字コード周りの設定。

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......とまぁ、こんな感じです。久しぶりに、いや、はじめて(?)多少有用そうに見える記事書いた気がする! これでもう2012年用のまともさの在庫は枯渇しましたね、きっと。

近い将来のMTOSのインストールに向けて、ImageMagick入れたりする作業も残ってますが、そのあたりはMTOS共々導入の際にまた書くかもしれません。その他、この記事上の設定でおいおい不都合なんか出てくる可能性がゼロではないと思ってるので、その際にはまた何か書くやもしれません。

全部書いてからふと冒頭から読み返してみたら、但し書き付き大吉おみくじ、そういえば既に当たってる...?

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■今回のどこかの国の音楽

□Dhanush "Why This Kolaveri Di"
└<
>

今日は本編が長くなったので、こちらは熱く語らずさらりと紹介できるものにしようかと思ったのですが、あまりによいネタなので堪えきれずご紹介(笑)。

説明抜きで見てもらっても、印度としては映像もかなりイケてる感じだと思いますが、これ、2月上旬に公開予定のタミル映画「3」の挿入曲。歌って踊っての印度映画音楽とは思えませんね(笑)。

映画に先んじて昨年11月にリリースされて以来、View数見てもらえばわかりますが、印度を中心に国を跨いで何故かとんでもなく大流行しているようです。印度国内でもまったく別の言語圏のミュージシャンが、自分たちの言葉でこれまたイケてるカバーを公開してたり、アラビア語圏の若者がこの曲のパロディ動画とかも公開してたり。

ワタシがオリジナルと同等に惚れ込んでるパンジャビ語カバーはこちら。
□Desi Touch ft. JSL Singh "Why this Kolaveri Di ( Punjabi Fied )"
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これまでも何度か書いてる通り、タミル語は印度のマイナー言語(マイナーメジャーって感じですが)なのですが、そのタミル語訛りの英語をもじってTanglishという言葉もあるらしく、歌詞もそのTanglishならではの言葉遊びをかなり全面に出しつつのダメな男の子の悲恋のR&Bみたいなもののようです。

音もタミル地方の伝統的な楽器やメロディをしっかり取り入れつつ、かなりいい具合に西洋音楽と混じって洗練されてるんじゃないでしょうかね。土着好きなワタシとしては、こういった土着ありきの西洋融合はもうたまりません。こうなると西洋人には真似できないもの。結構理想的な融合っぷり。鼻息荒くてごめんなさいごめんなさい!

【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。
アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
>

開発環境の構築は済んだものの、多言語の紙モノの優先順位が高まってしまい、ここ暫く己が意味のわかりきっていない文字をこねくり回す日々が続いてます。同じ言葉を表現するのに、中国語が日本語よりも字数少なくて済む、というのは薄々知っていましたが、2バイトでもハングルは案外字数を食うみたいな印象。そして、ポルトガル語って英語なんかよりよっぽど字数食うのですね。

一段落したら色々言語学びたいです。優先順位は既に決まっていて、ヒンディ→アラビア語→スペイン語。でも北京語もハングルもわかるといいなぁ。