[3197] 野球マンガとKindle Fire!

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《Webをなめんじゃーねーっ!!》

■わが逃走[98]
 冬の尾道2012の巻(前編)
 齋藤 浩

■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[183]
 野球マンガとKindle Fire!
 三井英樹

■ドラえもん占星術[03]
 野比のび太の星座&特徴
 〜実は「脳ある鷹は爪を隠す」凄い潜在能力の持ち主
 Ririco




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■わが逃走[98]
冬の尾道2012の巻(前編)

齋藤 浩
< https://bn.dgcr.com/archives/20120202140300.html
>
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もう何度も来ているけど、何度来ても良い。私の思う美が凝縮された町である。その美とは、対比の美だ。

海と山、光と影、生と死、さまざまな相対する関係のモノゴトが絶妙なコントラストで共存する。

狭い路地と坂の町は歩くたびに新しい発見があり、歩くだけで新しい気持ちになれるのだ。

昨年はあんなに暇だったのに、今年は異常な忙しさである。正月も結局3日から仕事を始めたわけだが、ほんの少しだけ、エアポケットのように時間ができた。この時間を使わずしてどうする?

ということで、エイヤっと尾道まで行ってきました。前回からおよそ一年ぶりになる。せめて年に三回くらいは行きたい。できれば毎月通いたい。

私にとって尾道とは"きっかけの町"とでも言ったらいいのかなあ、気づかなかった美しさを発見できるのはもちろん、ここに来ると新しいアイデアが溢れてきて、作りたいものがどんどん出てくるのだ。それすなわち充実感の源ともいえる。なんつーかこう、漲ってくるのである。

今回は一泊二日の旅だったけど、その間中ずっと歩いていた。尾道で歩くということは、急な階段や坂道をひたすら上ったり下りたりする、という意味に等しい。

運動不足の私にしてみればけっこうキツいはずなのだが、一歩進むたび劇的に変わってゆく風景の中に身を置ける喜びの方がはるかに大きいので、疲れはまったく感じなかった。

ここ数年の「尾道へ行く」は、私にとって「たのしく写真を撮る」と同義語でもある。訪れる度、自分に対して何らかのテーマを課すのだが、今回の撮影テーマは「ライカ×モノクロ!」。

とにかくライカで尾道を撮るのは夢だったし、久々にモノクロ脳(=風景を色彩ではなく陰影で見る)でこの地を見てみたかったというのもある。そして後から色を想像することで、より印象に残る絵が得られるのではないか? なんて思うのだった。

そもそも、仕上がりをイメージせずにカメラ任せで撮影した後、カラー写真をモノクロ変換するのと、はじめからモノクロ脳でシャッターを切るのとでは潔さが違う。それが絵に表れるのは当然といえば当然といえよう。

今回の機材はライカM3とレンズ三本(ズマリット50mmF1.5、ズマロン35mmF3.5、エルマリート90mmF2.8)。いずれも1950年代の製品である。使用フィルムはネオパン100ACROSとトライX。フィルム現像はラボに依頼し、ネガをカラーモードでスキャンした後、SILKYPIXでデジタル現像している。

尾道水道に沿った海っぺりの商店街から山陽本線を越えると、急激に地面がせり上がってゆく。多くの寺社と住宅が密集するこの山の手地区は被写体の宝庫である。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/001 >

何の変哲もないブロック塀であるが、等間隔にあけられた穴と対になる関係で塩ビ管が。きっと意味のある構造なんだろうけど、どこかミニマルアート。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/002 >

猫。行く先々で出会う。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/003 >

絶妙な曲面をつくりだす煉瓦と石積み。学校と学校の間の路地なのだが、独特のフシギ感があった。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/004 >
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/005 >

尾道のY字路は、狭くそして急だ。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/006 >

坂と坂の間の小さな階段。その場所の必要性から生まれたオブジェクトである。全国的に既製品的街並が増殖する中、このようなオーダーメイドの構造物の美しさに出会える幸せ! まさに詠み人知らずのデザイン。おばあちゃんがゆっくりと上ってゆく姿が印象的だった。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/007 >

路地の向こうに陽を反射させる海。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/008 >

海にも屋根瓦にも線路にも石垣にも、等しく陽はあたる。
< https://bn.dgcr.com/archives/2012/02/02/images/009 >

うねりながら続く路地のまわりには、微妙に歪みつつ西日を反射する屋根瓦、わずかに崩れた土塀、なつかしい牛乳瓶受け、そして振り返ると瀬戸内の海と島々。

何度来ても、知らない道が増えてゆく。この巨大な生き物の体内に迷い込んだような不思議な感覚を、多くの人に知ってもらいたいと思うのでした。
つづく

【さいとう・ひろし】saito@tongpoographics.jp
< http://tongpoographics.jp/
>

1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。

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■電網悠語:HTML5時代直前Web再考編[183]
野球マンガとKindle Fire!

三井英樹
< https://bn.dgcr.com/archives/20120202140200.html
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頑張っている人には一種共通のすがすがしさがある。前向きさの共通項と言えるものかもしれない。すがすがしさの透明感は、汗臭い青春系から、凛とした静寂系、喧騒の中でも輝く系など、多種多様だ。

   エラーは許す!
   言い訳する奴は殺す!
   野球をなめんじゃーねーっ!!
   コラー!
   安仁屋恵壹「ROOKIES(ルーキーズ)」森田まさのり
   < http://goo.gl/6QAGh
>

悪たれ系甲子園マンガの「すがすがしさ」がどれ程かは微妙だが、この作品は原作から好きだった。ROOKIES(ルーキーズ)。そして後にテレビドラマ化された時、その役者のはまり具合から更に惚れ込んだ。大筋は変わらないと分かっていながら、毎週楽しみにしたし、そう来たか、と唸ることも多かった(そりゃないな、もあったけれど)。

安仁屋を演じる市原隼人がこのセリフを口にしたかは覚えていない。けれど、この言葉はずっと心の中に引っかかっている。「前向き」や「ひたむき」に伴うものとして、「失敗」はつきものである。それへの恐れに対して、答えを与えてくれる気がする。恐れるな、しかし、なめるな、と。



心の中で言いかえる。Web用に言いかえる、自分用に言いかえる。

   エラーは許す!
   言い訳する奴は去れ!
   Webをなめんじゃーねーっ!!

エラー自体に対して甘くなれと言っているのではない。エラーを恐れるな、チャレンジしろ、と鼓舞するのが主題だ。恐れ縮こまっていては打開できない事態は多い。そこで悶々としているのなら、自ら扉を開ける方が良い。嵐が通り過ぎて陽がさすのを待っていれば良い程、Webは甘くない。「なめんじゃねぇ」。



久々に壮大なチャレンジだと思った事業がある。Amazon Kindle Fire。発表アナウンスも衝撃的だった。予想した価格よりも安く、しかも驚きはハードだけではない。非力なマシンをサーバ側で支援する仕組みと、ブラウザ〈AmazonSilk〉。あぁこの人たち(Amazon)は、本気で穫りに行っている、そう背骨の辺りで感じた。ゾクゾクした。全然なめてない。

しかし、発売当初の酷評ぶりは半端ではなかった。値段以上のものではない、廉価版過ぎてこれで満足するものはいない、という声ばかりが目についた。今考えると、単純なAndroid機としての評価だ。

しかし、ふたを開ければ、大ヒット。専門家と呼ばれる多くの者は、大分勘違いをしているということを知らしめる結果に終わった。物知り顔で酷評した人たちは立つ瀬もなく、世を分かっているという自負も粉々だ。人々はAndroidではなく、Kindle/Amazonを選んだのだ。

   ▼eBook USER < http://goo.gl/oH2v4
>
   Amazon、600万台を超えるKindle Fireを販売
   ▼CNET Japan < http://goo.gl/qshbo
>
   「Kindle Fire」推定販売台数、Q4は600万台--米アナリスト、上方修正
   ▼RBB TODAY < http://goo.gl/dDJFI
>
   Kindle Fireが躍進するAndroidタブレット市場、2ヶ月でシェア激変

そして下記が、決算を受けての今現在の評価だが、見出しだけでも面白い。同じ数字をベースにしての報道なのに、お家柄が良く出ている。そして受ける印象が随分と異なる。

   ▼マイナビニュース < http://t.co/48HKTbUH
>
   米Amazonの10-12月期、Kindle絶好調で増収"減益"
   ▼Reuters < http://t.co/MdlnhHMO
>
   米アマゾンの第4四半期は大幅減益、第1四半期見通し受け株価下落
   ▼TechCrunch < http://t.co/zJqTLapx
>
   Amazonの2011年4Q:純利益58%減の1.77億ドル、売上は35%増
   ▼TechCrunch < http://goo.gl/uarYj
>
   Amazonの利益激減の理由? それは未来への投資

シェアを第一に考える所、販売予測の上下修正によってインパクトを伝える所、業界バランスの行方で未来を見ようとする所、数字で語る所、株価で語る所、そして解説や分析を示す所。Amazonを心配したり、さすがだと思わされたり、見出しひとつで心が揺れる。

でも、手元のKindle keyboard(いつのまにかMac OS Classicと呼ばれたのと似ているw)が囁く、俺を見ろ、と。私はこのデバイスひとつに接しただけで、かなりの本を自炊(つまり裁断)した。

もうKindleとの並走未来に乗ったのである。既に決断はされている。まんまと乗せられたとも言えるが、自分で選択した未来である。

だから、Amazonには言いたい。エラーは許す、言い訳はするな、Webをなめることなく、果敢に攻めてくれ(ついでに、早く日本に来てくれ)。



かなりのチャレンジなのだと思う。背水の陣と言ってもよいのかもしれない。販売台数の伸びで少し安堵しているようにも見えるけれど、赤字覚悟の販売との話も当初からあった。

大進撃の陰で冷や汗を拭いながら、安仁屋のように「ッたりめーじゃネェーか」と強がってる姿も浮かぶ。でも、そうやってチャレンジしてきた会社はWebには山のようにある。むしろ、皆そうだと言った方が正しいのだろう。

この心意気がこの業界の核心だ。だから、世界が変わって来た。だから、もう一度囁いてみる:

   エラーは許す!
   言い訳する奴は去れ!
   Webをなめんじゃーねーっ!!

【みつい・ひでき】@mit | mit_dgcr(a)yahoo.co.jp
< http://www.mitmix.net/2012/02/183.html
>
・募集中:RIAC:RIAコンソーシアム: ビジネスセミナー
「Flash」はその役割を終えたのか 〜今後のRIA開発を考える〜
< http://www.riac.jp/2012/01/bflash-ria.html
>
Adobeから3人がご登壇。本音を語ってもらうつもりです。2/20。
・2012年も1/12が終了、速い。
・KABA2(大友克洋)届く、至福:< http://goo.gl/2X8GA
>

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■ドラえもん占星術[03]
野比のび太の星座&特徴
〜実は「脳ある鷹は爪を隠す」凄い潜在能力の持ち主

Ririco
< https://bn.dgcr.com/archives/20120202140100.html
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こんにちは。占い師のRiricoです。

前回はドラえもんを占星術で占ってみましたがいかがでしたか? 今後も「ドラえもん」に登場するキャラクターたちを、占星術的に見ていきます。さて、今回占うのは、こちらのキャラ! ドラえもんに続く......といったら、このキャラクターしかありません。

野比のび太!

誕生日1965年8月7日生まれの獅子座。

のび太は、獅子座の第2旬(8月3日〜8月12日)に入っており、この生まれの人は、支配星の太陽に加えて木星の影響も受けています。獅子座の太陽の明るさや活発さに、木星の正義感と精神的なバランスのよさが加わります。この「獅子座の力強さに木星の優しさが加わったタイプ」は、木星の影響がかなり重要なファクターとなっています。

それを踏まえて、まずは占星術的にのび太を細かくみていきましょう。

のび太の生まれは、木星の影響を受けている獅子座です。慈悲深い性格ですが、情には溺れず、秩序と論理性を備えています。重要な立場に付けば、力を惜しまず努力します。簡単にいえば「大事な場面では盛り上がりやる気を起こす、お祭り好き」とも言えます。

普段は怠け者に見えるのび太が、長編や超大作等で大活躍する......という理由は、「大事な場面で盛り上がり、やる気を起こす」ところにあるかと思われます。実際の漫画でも、スネ夫に「のび太...大長編になると、かっこいいことを言う」とまで言われています。

ここぞ! という時にやはり良いところを見せるのも、太陽を支配星に持っている獅子座の特徴といえます。

ただし、獅子座の人は、自分の野心が強すぎると失敗するとことがあります。ドラえもんから便利な道具を借りても、欲を出しすぎて最後は失敗する、という話がよく出てきます。

獅子座の特長としては、楽観的、マイペースで陽気、自己顕示欲が強く、自信満々なところがあります。ただし、マイナス面が出ると、見栄っ張り、やせ我慢なところが目立ってきます。

ジャイアンやスネ夫に向かって大きなことを言ったのにうまくいかず、「ドラえも〜んっ!」と泣きついているシーンがよく見られます。これは、やはり獅子座のマイナス面が出て、その時の状況で「負けたくない!」一心で、ついつい大風呂敷を広げてしまう性格が原因なのではないでしょうか。

のび太が楽観的なところを表す事例として、勉強ができないのだから(学校ではビリから2番目)もう学校をやめようと決意し、そのことをドラえもんに相談するエピソードがあります。

普通ならば深刻に「僕は何もできないから、学校に行くのがつらい。だからやめる」と、暗〜い話になると思うのですが、のび太の場合は、大きく両手を広げて満面の笑みで「僕は明日から学校をやめま〜〜〜すっ!」(周りは星でキラキラ)と、明るく言い切ってしまいます。こんなところなども、大らかな獅子座らしさが出ています。

獅子座は支配星が太陽、つまり「俺が一番!」王様系の星回りです。占星術等に詳しい方は、ここで「のび太には当てはまらないのでは?」と、思われたかと思います。ですが、のび太は太陽の影響だけでなく、木星の影響も受けているので、とても慈悲深く心豊かなところがあるのです。

のび太は、ママが動物嫌いなのに、捨てられている動物あるいはそれ以外の様々なモノをよく拾ってきてしまいます。ただ拾ってくるだけでなく、犬や猫をはじめ、蟻、恐竜、ニホンオオカミ、タンポポ、挙句の果てには石ころや雪の精霊、台風の子どもまで面倒をみます。そして、拾ってきたモノみんなに好かれるのも特徴のひとつです。

のび太の動物への思いや、慕われ方に関する有名なエピソードといえば......。

野良犬を拾ってきますがママに怒られ、行き場がなくなったその犬だけでなく、遺棄されたほかの犬達をまとめて過去の世界に連れていきます。そこでドラえもんの道具などを使い、進化させ、自分達で生活できるようにお膳立てをしたりします(その後、出てきた遺跡が「のび太にそっくり」というオチがあったのには笑いました)。

裏山で見つけた木を、自宅の庭に植えようと持ち帰りますが、植え替える場所がなく、これまたドラえもんの道具を借りて木を人間のように変身させ、「キー坊」としてまるで自分の弟のように育てたこともあります(これは原作のエピソードですが、後に、映画につながっていきます)。

劇場版映画の第一作「のび太の恐竜」では、のび太はフタバスズキリュウという恐竜の子ども「ピー助」を育てるのですが、現代から過去の世界に帰すお別れの時、のび太を慕うピー助が別れを惜しんでのび太の後をついてきてしまいます。もちろん、のび太としても大事に育てたピー助と別れたくありません。

そんな気持ちでいっぱいなのに「あっちにいけ〜っ!」と、ピー助に冷たくふるまい、「早く...タイムマシンを出して!」と、現代の世界に泣きながら戻って行きます。ずっと一緒にいたいけれど、ピー助のためを思って本来存在していたであろう時代に帰す選択をします。

これらすべてのエピソードには、獅子座ののび太の中に、木星の持つ優しさ・懐の深さなどが現れていると考えられます。

のび太の優しく、人を思いやるエピソードをもうひとつ。のび太の結婚前夜の話ですが、しずかちゃんがお父さんに「(のび太さんとの結婚生活を)やっていけるか不安なの」と相談する場面があります。

しずかちゃんのお父さんはのび太のことを「彼(のび太)は、他人の幸せを共に喜び、他人の不幸を共に悲しむことのできる人。それが、人間として一番大切なことだからね」と賞賛します。

まさに、獅子座でありながら、木星の要素を持ったのび太ならではの評価だと思います。

それと、普段は0点ばかりとって、勉強もしないで怠けているところが目立ちますが、いざという時にはものすごく頑張るタイプです。長編映画での活躍もそうですが、普段からジャイアンやスネ夫にいじめられても、ドラえもんの道具に頼っているとはいえ、立ち向かっていこうとします。獅子座ならではの負けず嫌いと、木星の粘り強さを兼ね揃えた力を持ったのび太の性格が出ていると思います。

のび太の趣味に、あやとりや射撃などがあります。あやとりでは他の人にはできない技を長時間かけてマスターし、「おどるチョウ」「ギャラクシー」「銀河」「ほうき星」「のび太のママ」など、新しい技も次々開発していきます。

射撃の腕は、長編映画で、敵と戦う時に大活躍するエピソードが多数あります。普段はぐうたらで何もできないように見えますが、得意分野では常にトップクラスの腕前を発揮するところは、帝王と呼ばれる獅子座のいいとこ取りをしているように考えられます。

それと、少し現実の世界の話とリンクした話になりますが、実は元ヤクルトの古田敦也さんの誕生日は1965年8月6日ですから、何とのび太と一日違いの生まれです。

まぁ、占星術は生年月日に加えて、生まれた時間や場所が関係しますから、一概に太陽星座で括ることはできないのですが、よーくチェックしていくと、この二人は案外似ていることがわかります。

現役時代は「野村ID野球の申し子」と呼ばれた古田捕手ですが、最初からパーフェクトではなかったのです。現に彼は「ドラフト有力候補」でありながら「メガネをかけている」という理由で、一度全球団から無視され、指名がなく社会人野球を経験しています。

その挫折があって、社会人野球で頑張っているところをヤクルトスカウト陣の目にとまり、翌1989年にヤクルトスワローズにドラフト2位で入団します。ただ、最初から古田捕手も万能ではなかったらしく、入団当初、野村監督の古田評は「肩は一流だが、打撃は二流、リードは三流や」でした。

それを克服するべく、野村監督から捕手としてのノウハウを完全に学び、ヤクルトの秦捕手から正捕手の座を奪い取った......負けず嫌いで努力をして(時には道具や人からの指示をうまく使い)、何とか成功するというところは、のび太と似ている......というか、獅子座の特徴を表しているのではないでしょうか。

そういえば、古田捕手もオールスターや日本シリーズになると、いつも以上に力を発揮します。気がつけば、MVPを獲っているところなどなど、お祭り好きなのでしょうね。

古田捕手は入団当時に黒縁の眼鏡をかけていたことから、ついたあだ名が「のび太」......やはり、このふたり、似てないようで似ているところがあるように思えて仕方がありません。

最後に、作者の藤子・F・不二雄先生は、のび太についてこう語っています。「のび太にも良いところがひとつだけある。それは、彼は反省するんです。(中略)いつまでもいつまでも今より良い人間になろうと努力するんです」。

大人になったのび太が「後になってから僕も苦労したからね」と言っている通り、青年期ののび太はのび太なりに努力し、一浪はしたものの大学へも入学ししずかちゃんと結婚して、ノビスケという元気な子どもも生まれます。仕事も、得意の動物好き(?)を生かしてか環境保護局の自然調査員に就職します(アニメの設定)。

反省して、それを生かしながらも、上へ上へと上がっていく......まさにバイタリティあふれる獅子座に、精神的なバランスがとれる木星の力が加わったのび太の星回りだから、できたことだとも思います。

以上の事柄から、普段はのらりくらりと怠け者ののび太ですが、実は「凄い潜在能力の持ち主で、いざとなったらとてつもない力を発揮できる」人物であり、占星術上から見てもその力はよく分かると分析できます。

次回は、このまま登場人物のキャラクター紹介......にしようとも思っていたのですが、ドラえもんとのび太の回を書き終わった後に、なぜこのふたりが一緒にいることになったのか? 占星術上で見ると、中々興味深い結果がでましたので「占星術上でみる、ドラえもんとのび太の関係」について、語っていきたいと思っていますす。

※参考文献:「占星術」ルル・ラブア 実業之日本社/Wikipedia

【Ririco】jujumoon@nifty.com
ホームページ:「占い屋・Ririco(リリコ)のページ
< http://homepage3.nifty.com/jujumoon/
>

インフルエンザが本格化してくる季節になりました。皆さん、風邪やインフルエンザで体調を崩されていませんか? 私はこの時期になるといつも風邪と扁桃腺の熱でぶっ倒れておりましたが、扁桃腺を切ってからは、倒れることも少なくなりました!

でも、インフルエンザにかかったことのない私は、やはりこの時期になるとマスクをして戦々恐々としております。帰ってきてからのうがい手洗いだけでかなり効果があると聞きます。皆さん、お体ご自愛下さいませ。

◇イベント情報
第一金曜日恒例、16時より、町田の猫カフェ・ねこのみせにて占いイベント
第三土曜日恒例、16時より、町田の猫カフェ・ねこのみせにて占いイベント
※西洋占星術をご希望の方は、鑑定の約2週間前に、データ等をご連絡下さい。
※ねこのみせでのイベントでは、通常のライダーウェイト版のタロットカードはもちろん、猫柄のタロットカードを数点用意しており、好きな柄を選んで占いが可能です(どれを選んでも結果は同じですのでご安心下さい)。
その他はWebサイトにて!

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■編集後記(02/02)

・先日、同い年と一杯飲んだとき、ピロリ菌除菌療法の話を聞いた。彼は胃の内視鏡検査を受け、軽い胃潰瘍だと診断された。そして、ピロリ菌の検査をしなさい、もし感染していたら除菌した方がいいと医師に言われた。もし感染していたらなんていうが、上下水道が十分普及していなかった時代に生まれた団塊世代以前の人は約8割が保菌者らしい。わたしも血液検査で陽性だが、正確には検査しないとわからない。ピロリ菌と胃・十二指腸潰瘍は深く関わりがあり、胃がん発生のリスクもあるらしい。彼は尿素呼気試験という検査を受けて、めでたく感染を宣告されたとき「ピロリ〜、ピロリロリロリ〜」(バッハのトッカータとフーガ二短調ふうに)と驚愕を表現して、医師と看護師にウケたという。たぶん作り話だろう。「その治療のつらいことといったら」と言う。薬を一日2回、7日間服用するだけなのに。副作用があったのか? と聞くと「服用中の7日間と前後3日間づつ、計13日間、おれの先生は飲酒禁止を命じた」と、それを守った自分を褒めていた。「もしお前がこの治療を受けるなら、夏は絶対やめろよ。ビールが飲めない夏を半月なんて生きている価値がないだろ」とも。確かにそうですね。ピロリ菌の正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」である。pyloriは胃の出口(幽門:pylorus)から来ており、この菌が胃の幽門部から多く見つかることに由来する。物知りになりました。(柴田)

・写真きれいだ〜。/ルーキーズ大好き! ドラマ→漫画の流れだった。JINも良かったな。南極大陸は初回とラストが好きだ。ラストといっても最後の「現在、第五十二次南極越冬隊が越冬中。今なお、南極観測の歴史は受け継がれている。」という文字のこと。このドラマのように苦労してはじめた観測が、今も続いているのだという事実。鳥肌が立ち、泣いた。/元宝塚トップスターの真琴つばさがテレビで話していた。頑張る、より顔晴る。頑張ってね、がつらいひとは、顔晴ってね、と頭の中で文字を置き換えると良いかもしれない。いい言葉だな。/妹の誕生日は8月7日。/子供の時に、田舎で一部井戸水生活をしていた私はたぶん保菌者。(父方の田舎に一ヶ月遊学してたぜ。毎日とれたてのイカのお造りと、わき水で冷やしたスイカを食べまくり、泳ぎ探検し、蚊帳の中で寝ていたぜ。)香港、上海に遊びに行ってるし、胃腸が弱いからピロリ菌ぐらいは持ってそう。調べたことはなかったが、やった方が良さそうだ。LG21をなるべく食べるようにしている。(hammer.mule)