アナログステージ[76]10年後に訪れる妄想ハイテクノロジー
── べちおサマンサ ──

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「ゴールデン...... ウィーク! ウィーク!ウィーク! ゴールデンウィークはどうだったかね? 楽しかった? 淋しかった?」
「あの、冒頭からアレなんですけど、うちらが出てくるということは、また間に合わせで原稿を書いてると勘違いされるので、あまり登場したくないんですけど」

「なに言ってんるんだい、前回は1月31日に出たっきりで、4か月も間が空いているじゃないの」
「まえにも言いましたけど、うちらが出るときって、『べちお、ネタに困っているのかw』って大半の読者さんが思っているらしくて、なんかそれを知ってしまうと出難いというか、なんというか......」

「そんなの気にする必要は、なーい! のだ」
「ハイ、それで今回のお題はなんでっしゃろ?」

「お題は、ない」
「ハイ? ないって、ないってことですか?」

「そうなのだ。世間はゴールデンウィークでキャッキャしているというのに、ラボでジメジメと仕事をしていた恨みをここで書くんだ」
「やめなさいってw 休んだらダメってことないんですから、連休とればよかったじゃないですか」

「こんなに詰め込まれて、休みなんてとれるわけないでしょ。そりゃ心もひねくれるってもんだ」
「前回のデジクリで『メンタルの栄養は休息』とか書いていたばかりじゃないですか、あのコラム、結構反響あったっていうのに...」

「みんな疲れているんだよ、日本社会という場所に」
「なんか武さんが喜んで食いつきそうな話しでw」

「ま、愚痴なんていくらでも書けるし、キリがないので終わり」
「そうそう、ポジティブにいきましょう!」

「今回のお題は、『こんなPC/MACがあったら嬉しいナ☆』でござる」
「間髪いれずのツッコミで大変心苦しいのですが、また妄想ですか?」

「も、妄想いうなー! 逞しい想像力ってやつですヨ」
「ハイハイ、何事もポジティブでどうぞw」




●こんなPC/MACが未来で待っているゾ(妄想)!

「このまえ、夢で、こんなPC/MACを作る夢をみたんですよ」
「(このヒト、夢の中まで妄想で埋まっているのか...)」

「なに? なんか言った? 悪口は聞こえるんだぞ」
「いえ、べつに。夢でみてどうしたんです?」

「そうそう、それで、次世代のPC/MACは、モニターにキーボードというハードウェアを除外した、画期的なものなんだ」
「具体的にどんなものなんです?」

「バイクのフルフェイスのヘルメットあるでしょ、あれが次世代PC/MAC」
「えええええ! それはすごい! って、全然イメージ湧いてこないし、想像できませんがね」

「イマジネーションが足らないオトコだなぁ。まず、(アイ)シールド部分が有機ELで構成されるモニターになるでしょ? キーボードは一切使わず、すべて音声入力」
「マウス操作はどうするんですか?」

「アイマウス。煩わしいものは必要としないで簡潔に、オペレーターの目の動きを監視しながらポインタと同期させるだけ。左目ウインクで左クリック、右目ウインクで右クリック、両目を1回閉じるとシングルクリックで、2回瞬きするとダブルクリック。この機能は設定変更可能」
「一日どころか半日使っているだけで眼球乾燥症になりそう......」

「ふふふ、そこがフルフェイスのキーポイントで、最適な湿度に空調調整ができるのだ」
「冬はいいけど、夏は暑くて大変じゃないんですかね」
「湿度調整は当然、冷暖房完備。頭部のみの密閉空間になるから、消費電力もたいしたことないし。すぐ暖まって、すぐ冷えるぞ」
「まだイメージつかないけれど、聞いているだけだと凄いような気も...」

「オイラがイラストレーターだったら、すぐ解説つきのポンチ絵を書いたり、グラフィックデザイナーだったら、3Dで『10年後にはこうなる!』とかイメージ画描けるんだけど、ドラえもん描くのがやっとなので」
「いいじゃないですか、テキストで空想を膨らますのも大切です」

「ヘルメットの外部全体にソーラーパネルが仕込んであるので、充電切れの心配もなし。被るだけだから常時、肌身離さず大好きなPC/MACと一緒に行動できる優れモノ!」
「電池パックは?」
「電池パックなんて、薄型で曲げられるものがいろいろ市場に出始めているから問題ないでしょ。って、もう2次リチウム電池のような、セルを組んで充放電するようなパックという存在じゃなく、すでに印刷技術のカテゴリ」
「電池が印刷?」

「そうだよ。有機薄膜太陽電池ってやつ。ちょっとまえにニュースでもやっていたし、数年前にデジクリで書いたオイラのコラム(博士と助手シリーズ)でも、あれこれボカしながら書いていたんだけど」
「あ、なんかありましたね。なんでボカしていたんですか」
「いろいろ内部事情がありまして、ズバリでは書けなかったんです。いまはボカしても絶対に書けなくなってしまって。それが(ボカしもNGが)確定したとき、デジクリ連載やめようと真剣に考えたもん」
「あらー、そうなんですか」

「際どい題材だから面白い。と思っていただけに、ショックだったのよん。ほかにネタあるわけでもないし、ボク」
「それはそれは」

「シリコンウェハー絡みの印刷技術は、G/Wさん(都市伝説)のほうが詳しいよ、たぶん」
「ケバヤシさんですか?」

「そだよ。セーラー服着て電車乗ってるのが仕事じゃないもん」
「ケバヤシさんのスクールバッグの中ってなにが入っているんでしょうね」

「! そうだね、いつもパンパンだけどなにが入っているんだろうね」
「そういえばケバヤシさん、先日のデザフェスにブース出したんでしたっけ。次回の『Otaku ワールドへようこそ!』はいつもに増して長そうですねw」
「火曜チーム(べちお・沢辺さん・茶目さん)の3本分以上あるからね」
「アハハハハ(苦笑)」

「でね、日本の技術なら、想像ではなく、実際に作れるはずなんだよなぁ」
「まぁ、そうでしょうね」
「そういう面白おかしいものを先駆けてやってほしいのが、S○NYさん」
「S○NYさんって、ぜんぜん伏字になってないしwww」

「日本技術者の皆さん、妄想は大切です! 男性技術者は、エッチな妄想ばかりしていないで、もっと素晴らしい妄想に駆られてください」
「なんじゃそりゃ」

【べちおサマンサ】pipelinehot@yokohama.email.ne.jp
某ナノテク業界の技術開発屋。NDA拘束員。
< http://start.io/bachio
> ←まとめ

○リアル弟のカミさん(中学校美術教師)の母上から、極上な海苔を2種類いただいた。ひとつは、どの角度から見ても触っても、「間違いなく高いです」と云わんばかりの艶と厚み。もうひとつは、「隣の海苔には負けるけど、そのへんの海苔より美味いですぜ、ダンナ」といった具合。

で、ガスコンロで表面だけを、軽く炙って食べ比べをしてみたところ、極上な海苔は本当に美味い。端に少し醤油をつけ、口に入れた瞬間に広がる磯の香り。立派に酒の肴になる。炊きたての白米を包んで食べてみたところ、ご飯には、極上な海苔よりも、もうひとつの海苔で食べたほうが美味しい。

そういえば、オイラが子どものころ、父親が蕎麦屋さんで、海苔を肴に日本酒を飲んでいた記憶が甦ってきた。いま蕎麦屋さんで「海苔」だけを頼んで、日本酒を楽しめるようなお店ってあるのかな。

○記憶に残っているGW中の出来事→なーんもない。仕事していたから、あるわけがない。6日に江ノ島に散歩しに行って、ロビンちゃんでお茶して帰ってきたくらいです。淋しいどころか、本当に友達がいなくなっちゃう。どうしよ。