デジタルちゃいろ[29]前向きポジティブ風に目標をたててみる
── browneyes ──

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●一年の計は......

遅ればせながら、あけましておめでとうございます! さすがに皆さん、既にあけおめ気分ではないでしょうが、個人的にはデジクリ書き初めですので、勝手に軽く正月気分アゲイン(笑)。いや、無理やり正月風味にしなくてもいいんですけど......ね。

我が家の年越しはもう何年も、最寄りのやや大きめな神社の初詣の列に並びながら自然発生的に起こるカウントダウンに混ざり、そのまま初詣、そしておみくじ。今年は夫婦で大吉、幸先良し!

みんな一週間前にはクリスマスでチキンだケーキだと、横文字の食べ物でワイワイやってるのに、翌週にはお賽銭してニ礼ニ拍一礼ですよ。自分もご多分に漏れずでいながら、つくづく面白い国ですよね、ホント。

なんてコトを考えつつも、初詣を済ませると、次はオートメーションのごとく「一年の計は元旦にあり」が頭に浮かぶのですが、今年はもう、目標を決めては挫折する、という輪廻に嫌気がさしてしまい、目標を定めない、を目標にしようと思い、敢えて思考停止してみました。




●二週間後

そんなこんなで今年ももう二週間も過ぎたわけですが、たまたま先日某マユツバ情報で見かけた目標の立て方が、意外に「なるほど」という気がしたので、元旦になかった一年の計をこの方法で試してみようかなー、と。

見かけた先では、どちらかというと、オカルトやら不思議現象方面の儀式めいた願掛けっぽい紹介で、「願いがよく叶う!」みたいな記述に終始してたのですが、いやこれはむしろ、自分の心持ちを目標に対していい具合にコントロール出来たが故なんじゃないか、と。

記憶している範囲で説明すると、目標を書くための手帳を用意して、
・(実現したい目標を)実現したイメージを書いていく
・とにかく具体的に書く
・時間の縛りめいたものは書かない
・肯定的に書く

分かりやすいまでに安直な例:
「気づいたらウエストが細くなってベルトの穴が2つも狭い所になってた」

で、書いたらメモは適当にしまっておく。以上。

個人的には手帳を用意する、という部分については、「願掛け専用のノートを用意しましょう」的に、儀式めいた感じで書かれていましたが、明記して後で見返せるものならいいんじゃないですかね、なんて、合理的に勝手に断定。

目標のポジティブな結果のイメージを書くっていうのは、スポーツ選手のイメトレ的な感じもするし、具体的に明記することで、心理的に願望に対しての姿勢が全然変わると思う。気は心。

例えて言うなら、それまでは棚の下で口だけ開けて、落ちて来るかすらわからないボタモチを「落ちて来るといいなぁ」みたいな消極的且つ受け身だった願望が、棚の上から一旦目を離して、周囲で脚立になりそうなものを見つけて、自らボタモチを取りに向かう、みたいな。

実際、これが「効果」があるかどうかは、保証はありませんが、というか、書き方ひとつで目標に対する心のベクトルが変わることで、目標達成率が上がるとよいなぁ、と。そんな訳で人柱実験方々、ここでいくつか目標を立ててみようと思いついた次第です(笑)。

いくらなんでも、こういう他者の目のあるところに書くとなると、書く際に、自分以外の読み手も考慮することは避けられず、どうしたって不要で邪魔になる心理も働いてしまう筈なので、明記をした時点で役に立たない目標になってる可能性はありますけどね。

●日に日にアイデアの取りこぼしが減ってネタ帳がぎっしりに!

こんなところに書くのもアレなのですが、ワタシ、それなりにアイデアは溢れ出てると思うんです。あの、思考だったりフレーズの断片だったり、脈絡なく湧き出る系の思いつきアイデア。頭頂での電球は眩しいほどに頻繁にピカピカ点滅してる筈なんですよ。

そうは思うんですが、ほぼ大半が、風呂の排水口だったりトイレだったり、外のそよぐ風だったりに、きれいサッパリ流れゆくんです。なんでいい思いつきに限って、どうにもこうにも留めておく術のない時に現れるんでしょうか。

先日も散歩してる道すがら、いきなり頭頂の電球が何度も点滅してて、あっ、あっ、忘れちゃう! 忘れたくない! と思いながらも複数のアイデアや言葉の切れ端をきれいサッパリ忘れ去りました。頭を抑えようが抱えようが、サラサラと流れてしまうのです。散歩後半はもうホントに己のメモリの脆弱さを呪うばかり。

この目標は、実は自分の中でも漫然と呪ってばかりのフェーズは超えつつあり、既にホンキで自分の中でも改善アイデアは温めつつある段階なので、書くまでもなく改善可能な感触があります。

でも明記することで、確かに自分の背中(というか重い尻)を押すことになって、確実にやりそうな気がしますね。そういえば、こういう「既存の問題」や「特定のお題」に対して考えこむ類のアイデアはあんまり忘れないし流れませんね。所謂インスピレーション系が流れやすいんだな。

●気がついたら積読本が10冊減ってた!

20冊......とか書きかけたけど現実的に軌道修正(笑)。本の質は問わず、昔はかなりの本の虫だった気がするのですが、インターネットが出来て、Twitterとあいほんが現れて、何の時間をって、最もすげ替えられてしまった時間は読書時間なんだろうと思います。

インターネットだって基本はほとんど文字情報を読む訳で、インターネット上で考えたら比較的「文字」は読んでる方だとは思います。でも読みつつじっくり思考するというプロセスは何故かかなり軽くなってしまうんですよね、ネットだと。何故なんだろう。まとまった文章じゃないことが多いからかな。

もしくは漠然と、それなりの分量で完成された「世界」を通して思考したがってるのかしら、今のワタシは。なのでエッセイや実用書じゃないのかも。まぁ、でも、ジャンルに縛りはかけないで、ちょっと動機は自分の中でも曖昧ですが、紙か電子かは問わず、「本」を通じてする思考を欲してるんだと思います。

これも実は暮れあたりから読書欲が高まってるコトもあり、実現は手の届くところな気もします。そんなのばっかりでチートっぽい? でも明示しなかったら今感じてる「もっと読みたいなぁ」という意識も、気づいたらフワフワとなくなってしまいそう。

●ひみつ日記に沢山書くようになったら文章表現の幅が広がって、久しぶりに書くのが楽しくなってきた!

ひみつ日記って、懐かしのポスペからインスパイヤされたタイトルの、ワタシの非公開日記のコトです(笑)。非公開だけど、書いてるという事実は別にひみつではないので。

中学〜大学入学くらいまでは結構マメに日記書く人でした。ほとんど見返さないけど、大人になりきったある日、目に止まってパラパラと、過去の青臭い自分に顔を赤らめてみよう、と、読み返してみたら、当時は感情に任せて書いてたつもりの日記が、意外に冷静に客観的に感情や出来事が記録されてて、逆に現在の自分に情けなくなったという。

で、数年前から思いつきで、自分の思考を纏めるために某所でひみつ日記を書きはじめたのです。しかし、あんなに毎日(しかも手書きで)書き続けてたのに、もはやまともに続けることすらなかなか難しい。これもあの頃からしたら劣化なんでしょうか...。

なんだか書きながらあれこれ思いを馳せてしまってますが、昔の方が情報もやれるコトも今よりはまだシンプルだったが故に、否が応でも今より集中しやすい環境だったのかな、なんて思ったり。いや、今の利便性の中で散漫傾向に寄ってしまうのは、己の情報や行動の取捨選択がマズいだけなんでしょうけど。

それはさておき、すっかり錆びついてる「書く」という行為へのリハビリを楽しんでしつつ、ブラッシュアップしたいなぁ、と。ココにも定期的に書かせていただいて、Twitterも先日100,000ポスト超えするほどに書き散らかしてるワケですが、脳内もすっかり140字に断片化されすぎて、年々稚拙になり、非論理的になりすぎてる感じが拭えません。

そんな感じでもっと「書く」も取り戻したいですね。

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デジクリ用だから、と、とりたててピックアップしたつもりはないのですが、何故かアイデア・読む・書くにまつわる目標ばかりで、書きながら自分でもちょっと意外。

特にここ10余年を振り返ってみると、仕事も趣味もビジュアルが主体の成果物のものになり、紆余曲折を経て、言葉で補足・誘導するのではなく、ビジュアルそのもので表現したい、という気持ちに至りました。

基本的には今も同じように考えていて、他者に見せる成果物としてはそのビジュアルのみで、言葉による補足・誘導なしで、受け取りたいように受け取ってもらいたい、と思ってます。

それがここ最近、だからといって、制作の過程で、自分の中で、言葉による思考をなくしすぎてはいけない、あまりに感覚に頼ってしまいきってはいけない、という心持ちに変化してるのかもしれません。

思考の欠乏を感じ始めてるのは新たな成長段階なのかなー。というか、長い時間かけて退化しきったものを改めてやっと、進化させようと思い始めた感もありますが(笑)。

このポジティブ目標、書き始めたら他にもゾロゾロ書き留めたい目標が出てきますね。悪くない傾向(笑)。それらはひっそりと「ひみつ日記」に書き連ねていこうっと!

●今回のどこかの国の音楽

□Umi Marcano "Miss Independent"
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今回は普段とはやや宗旨替えしてカリブ方面へ。コッチ方面はそんなに深堀りできてませんが、これはトリニダード・トバゴを中心にカリブでポピュラーなソカというジャンル。非常にWest Indiesなカリブって感じでしょうかね。

一般でちょっと前に有名だったところで言うと、Kevin LittleのTurn Me Onあたり。

□Kevin Little "Turn Me On (video) featuring Spraga Benz"
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実は音楽というよりもダンスが紹介したかったりするのですが、上記のどちらの動画でも出てくるオネイサンの腰つきと、どちらの歌詞でもチラチラ出てくるWine。これはお酒のワインではなく、ソカでよく踊られる、ザ・カリブなダンス。

なんというか、腰というか尻をクルクルクネクネ高速で振ったり回したりなダンス。女性限定という訳ではないものの、主に女子がwiningしてる背後に男子がwiningしたりすると、それなんてボノボ(笑)。や、男女でだけでなく、女子が連結して楽しくwiningしたりもするんですけどね。

うーん......こちら、紹介していいレベルかなぁ......。これはまぁ、カリブではなく北米のカリブな皆さんのクラブイベントなようですが、一般的な方々(多分)でもこんな感じでWineを楽しんでおります、というコトで。
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【browneyes】 dc@browneyes.in
日常スナップ撮り続けてます。アパレル屋→本屋→キャスティング屋→ウェブ屋(←いまここ)しつつなんでも屋。
□立ち寄り先一覧 < http://start.io/browneyes
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□デジタルちゃいろ:今回のどこかの国の音楽プレイリストまとめ
└< http://j.mp/xA0gHF
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以前、とあるウェブサービスでとても仲良くなった異人さん。

個人的なコトは一切表で語らない彼は、みんなの喜ぶ簡易サービスをチャチャっと作って提供する程度にプログラミングが出来て、ジャズに詳しく、ややオリエンタルな文化への知識も持ってることも手伝って、博識で話の面白い人として結構人気者で、主に欧米圏のアルファなソーシャルネットワーカーな人たちと英語中心に活発にコミュニケーションしてました。

そんな人気者がワタシと仲良くなったのは、単に相手がアニオタの日本好きだったからでしたが。時折英語に、フレンチ風のミスタイプが混じるのでフランス語が母語の人なんだな、と思ってたのですが、ある日ダイレクトメッセージで、実はアルジェリアに住んでて母語はベルベル語のムスリムなんだ、みんなには内緒だよ、みたいな打ち明け話をしてくれました。

ワタシがイスラム文化贔屓なのは彼も知ってたが故に打ち明けたのか、何故みんなには知らせたくないのか、など、色々気になりつつも、なんとなく答えは解ってるような気がして、余計なことは聞かずにその後も時折ダイレクトメッセージでは母国の民謡だとか、言葉だとかを教えてもらってました。

政府の所業も西側の所業も、何についても「これが悪い」と簡単に判断のしようのないような歴史を抱えた国で、日本人としては今、被害に遭ってしまった日本人について考えるべきなのかもしれませんが、何より気になるのは、そこに暮らしてる友達の暮らしは今でも平穏か、になってしまう。