[3430] パクリに寛容になりました

投稿:  著者:


《大丈夫か、アラフィフのボク......》

■ネタを訪ねて三万歩[97]
 新しい切り口の写真講習が4月スタート
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[336]
 パクリに寛容になりました
 吉井 宏

■デジクリトーク
 稼げるようになるまで帰ってくるな、ということで。
 フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ネタを訪ねて三万歩[97]
新しい切り口の写真講習が4月スタート

海津ヨシノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20130227140300.html
>
───────────────────────────────────
急遽4月から、某所にて写真撮影全般に関する講習をすることになりました。スポットではなく、ほぼ一年を通しての講習です。もちろん毎日というわけではありません。

具体的な事については非公開のために伏せさせていただきますが、ちょっと不思議な体験をしましたので、そのあたりを今回のネタにしたいと思います。

さて、この写真講習では当然ながらデジタルカメラを利用するわけですが、スタジオ撮影の他にスナップ撮影会も行う事になっており、カメラをどうするかで相談がありました。聞けば、ある程度の予算があると言うことでしたので受講者のカメラに頼るのではなく、講習会側で用意することになりました。

実はこの講習会、昨年まではフイルムカメラで行われていたのです。しかし、フィルムの現像はまだなんとかなっていますが、印画紙の調達が厳しくなってしまったためにデジタルカメラに移行し、私に白羽の矢が立ったというわけです。ちょっと重圧に潰されそうですが、前任の講師から指名されたわけですから、大役を果たさなくてはなりません。

最近の若い方達は、改めてカメラを購入するという考え方が少ないようで、多くはiPhoneなどでの撮影がメインという方が多いのです。別途デジタメカメラを持っているとしても、コンパクトでデジタルカメラ止まりです。

コンパクトでも写真は撮影できますが、スタジオ撮影となるとかなり苦しくなります。やはり基本をマスターするためには、どうしても一眼レフが必要なのです。

また、フィルム時代と異なり、露光が足りない場合はISOが自動的に変わってしまう芸当が出来るデジタルカメラは一筋縄ではいきません。もちろん、これはインテリジェントオートのようなモードを設定しているときだけですが、それでも撮影全般に対する考え方が、フイルムカメラとは180度違うのが曲者ですね。

それでも、フイルムカメラを理解していればデジタルへの移行はそれほど難しくはないのですが、まったく何も解らないという方にとっては、絞り値の刻印のないレンズや、シャッター速度を調整するダイアルすらないデジタルの方が簡単なようで難しいかも知れません。

そこで、どのカメラにするかで四苦八苦したわけです。スタジオ撮影用は、既にN社の一眼レフと18-200mmレンズの組合せが2セット用意されていました。このレンズについては何故? という疑問があるのですが、スタッフの方が揃えたそうで、文句も言えずちょっと残念な結果でした。まずは18-55mmのセットとし、余った予算で50mmまたは85mmの単焦点レンズが手に入ればと思っていたからです。

さて、それとは別のスナップ撮影用で白羽の矢を立てたのは、O社のミラーレス一眼レンズキットです。3万円を切っていたので、これならば10台ぐらいは確保出来ると思ったからです。理想としてはビューファインダーです。

ちなみに講習会は10名程度で行う予定になっています。みんなが同じカメラで講習に望むスタイルはなかなか魅力的です。ところが、業者が突然5万円近くに値段を上げてきたとかで大騒ぎ。

私が勝手に購入してくるわけにもいかないので、機種選定は白紙に戻ってしまいました。ところが、ここで私は思わぬヒントを得た事に気が付きました。この業者を変更することは出来ないので、価格.comでこの業者の販売価格を調べることで、理想的なカメラをゲット出来るわけです。

早速に調べていくと、値段がつり上がった当初のカメラは最初から5万円近かったのです。私が見ていた3万円を切っていたのは別の業者でした。どのショップもすべてが安いわけではなく、得意としているメーカーなどがあるようですね。

さて、こうなるとミラーレス一眼である必要もないので、片っ端から常識的な性能の範囲でカメラを捜しまくりました。結果として、既にあるN社のカメラ2種類と、S社そしてP社のレンズキットに絞り込まれました。

あとの処理は私の手を離れてしまいましたので、結果を待つだけになりました。私としては、N社は学生の頃から利用しているので大歓迎ですが、もしS社またはP社に決定したら個人的に購入するつもりでいました。ちなみにC社のカメラとは未だに何故か縁がなく、不思議な思いをしています。

とにかく、そんなことも忘れかけていたある日、突然嬉しいお知らせが舞い込んできました。何故か予算が上積みされ、既にあるN社のレンズキットが10セット購入されることになったのです。そしてレンズは18-55mmです。

これで既に購入してあったカメラと結果的に同じモノになったので、色々と都合が良くなりました。それなりのスタジオは既に用意されていますので、後は私の準備だけです。

もちろん、カメラの性能に関しては上を向いたらきりがありません。レンズも拘ればドロ沼です。当然ながら、出費しただけの結果は得られますが、大切なのは仕組みを理解して撮影を楽しむ事。あとは撮影を沢山することですね。興味を持てば、個別に気に入ったものを購入すればよいことです。道具は相性というモノがありますから。

さて、とにかく作ってみる、やってみるという基本的な考え方が日本人はどうも欠如している気がしてなりません。道具に拘ることはとても大切ですが、道具が良ければ良い作品が出来るわけではないからです。

実は、デザインを学ぶとき、絶対に必要不可欠なのが一眼レフだと確信しています。昔はマイクロレンズ付きの一眼レフがデザイナーの必需品でした。原稿を複写するための手段だったからです。

もちろん、当時もデザインを学ぶという意味で一眼レフは有益な道具でした。それは、トリミングの練習になるからです。画面を切り取って撮影することはレイアウトの基本に近いからです。

また、写真はモノクロ撮影が勉強になります。今はわざわざモノクロで撮影することは少なくなりましたが、カメラの設定ひとつでモノクロ撮影が楽しめますので、チャレンジしてみることをお薦めします。色で惑わされない感覚を養うのに最適です。

さて、フイルムカメラ時代の流れは、撮影・現像・プリントでした。デジタルカメラからは、撮影・RAW現像・レタッチ・合成・プリントという流れになります。もちろん無理に合成などする必要はないのですが、Photoshopでの一連の処理までも網羅した写真講習ということになるわけです。

私もそれなりに撮影に対する独自のセオリーがあるので、4月からは思い切った切り口で講習を行ってみたいと考えています。失敗談や予想外の展開など、予想される面白い話などは、今後のネタにしてみたいと思います。

----------------------------------------------------------------------
■今月のお気に入りミュージックと映画

[Trouble]by Coldplay in 2000(U.K.)

イギリスのロック・バンド、コールドプレイの3rdシングルで、いくつかのアレンジが存在していますが、1999年11月からピアノを取り入れてライブで演奏されるようになり、最終的にギターを遅くした現在のバージョンが『パラシューツ』に収録されたようです。最近この手のシンプルな楽曲に傾倒しています。

[Tangled]by Nathan Greno & Byron Howard in 2010(U.S.A)

原作はグリム童話の『ラプンツェル(髪長姫)』で、邦題は「塔の上のラプンツェル」。とにかく気持ちの良い展開で一気に鑑賞出来ます。CGの綺麗さもさることながら、カメラアングルがとてもいいです。

そして、ディズニーらしいウィットなシーンも沢山。エンディングも単なるハッピーエンドではありませんが、見ていてとっても気持ちの良い作品です。

またヒロインに欠かせない、身近にいる動物は小さなカメレオン。言葉は話さないのですが、とってもカワイイなくてはならない存在。そして、絶対に外せないのが警護隊長の馬マキシマスと酒場の荒くれ者たち。彼らのキャスティングが華ですね。

----------------------------------------------------------------------
■アップルストア銀座 3月18日(月)19時00分からのセッション

Hands on a Macとして画像処理セッション
『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol.75』

パターン生成が誰にでも簡単にできるようになったIllustrator CS6で、デジタルカメラで撮影した小物を利用するなど、実用的なパターン生成についてハンズオンします。素材としてのデジタルカメラの使い方と撮影テクニックを説明いたしますので、講習後に活用して下さい。集めた素材をPhotoshopで上手に加工します。なお、ハンズオンセミナーは予約制で、申し込みに関してはAppleに一任しております。

【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com
>
< http://kaizu-blog.blogspot.com
>

最近インポートでリージョン1のDVDをアメリカから色々とゲットしています。ちょっとしたマイブームかも。まず最初に購入したのは「Mighty Mouse」。アップルのマウスではなく、ねずみのスーパーマンという設定の1940年代から50年代にかけて作られたドタバタ漫画です。

次が1922年から1944年まで作られた「Little Rascals」で、邦題は「ちびっこギャング」。日本では60年代に放映されています。アルファルファ、スパンキー、バックウィート、ポーキー、ドーラ、それに犬のピート......知っている人にとっては涙モノです。ちなみに1994年の映画はリメイク版です。

続けて「Felix the Cat」は、邦題で「フィリックスくん」。これはそれほどマニアックではないので、知っている方も多いと思います。大博士に豆博士、テレビ人間とユニークなキャラが出てくる楽しい漫画ですが、なんといっても魔法の黄色いカバンを持った、クロネコのフィリックスくんの愛くるしさに尽きますね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■グラフィック薄氷大魔王[336]
パクリに寛容になりました

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20130227140200.html
>
───────────────────────────────────
パクリ疑惑とかトレース疑惑とか、「見つけたぞ! 先生(ネット)に言いつけてやるぞ!」的なブログ記事やスレッドをよく見かける。マンガのトレース疑惑は、よくここまでやるなあってくらいきっちり「証拠」を見つけて比較してたりして、作者が言い逃れできない感じに追い込んじゃうことが多いみたい。

ただ、「パクリ疑惑」に関しては、最近ちょっと違和感がある。作家やライターがWebや他人の著書や論文からコピペした盗用はトレースと同じだけど、ここでいうパクリはアニメや映像やその他コンテンツの「アレはナニに似てる」とか「元ネタはアレじゃないの?」的なやつね。

パクリと思ったのは、「オリジナル」をたまたま偶然知ってただけってことが多いんじゃないのかな? あと、「オリジナルを知っているから、パクリと指摘できるオレ」的な優越感や、同様に指摘できるであろう仲間へのアピールなんじゃないかと。

僕だって「コレはアレに似てる」的なことを言うけど、たまたまオリジナルを知ってたからであって、普通に流して見てる分には元ネタの有無さえわからない。アニメの一部シーンのパクリを指摘したところ、「じゃあ、こっちのシーンの元ネタ知ってる?」って言われてわからなかったらどうする? パクリと指摘した元ネタを、たまたま偶然知ってただけってことが浮き彫りになるだけだよ。

町山智浩氏の「映画が昔からどれだけ影響しあって発展してきたか」についてのポッドキャストを聴いて以来、僕的に「パクリ疑惑」にはすごく寛容になりました。どんな映画もその以前の映画で投げられたボールを受け取って投げ、誰かが受け取ってまた投げを繰り返してるものだと。海外のドラマや映画に影響されたり、ハリウッド映画が日本のアニメから取り入れてるように、お互いいい部分を取り入れて発展してくもんだって。

なので、ロボットも怪獣もハリウッドにパクられたと嘆いている場合ではなく、ならこっちはこう作る! ってワクワクする場合なのです。ロボットも怪獣も元ネタは外国製だけど、日本でいろんな要素を加えて発展したんだから、やはりキャッチボール。今、ボールがこっちに返されたとこ。

パクられた! ってところで世界は終わらず、その先も続くんだから、って。先日も外国の映画に日本のゲームの一部にそっくりなシーンがあるという話題があったけど、そんな細かいパクリとかいちいち糾弾してたら新しいものは何にも生まれなくなってしまう。

実は僕もかなり最近までパクリとか真似とか、すごい抵抗ありました。だって、「機動戦士ガンダム」を「スター・ウォーズ」や日本のヒット作アニメからのつまみ食いで作ったロボットアニメってずっと思ってたもん。仮に消化不良部分があったにしても、結果的に新しい独自の文化に育ったわけで、そういうのが真っ当で本筋なんだろうなあと今は理解できてる、と思う。そもそも「スター・ウォーズ」自体が過去のいろんな作品の寄せ集めってこと忘れてた。

音楽も文学もデザイン、どんな文化も「すごいウケた方法」を踏襲したり踏み台にしていくもんですよね。大勢の人に「イイ!」って思われた「種(たね)」がいろんな人の手を経たり意外な化学反応を起こしたりして「定番」や「ジャンル」になっていくんじゃないかなと。ダメなら途絶えるだけ。

オリジナルへの愛とか、リスペクトやオマージュもあまり関係ないと思う。吸収したオリジナルを新しい表現に昇華させるみたいな高級なパクリから、単に表面的に真似しただけの安易なパクリまで、なんでもやればいいと思う(もちろん訴えられる可能性もあるから限度はあるだろうけど)。

たいていの作品が既存の何かと何かの組み合わせたアイディアってことを知ったとき、「そうだったのか! 今まで損してた!」って思った。何かまったく新しいものにしか価値はないと思ってたから。考えてみれば、新しい音楽だっていきなりポンと生まれるんじゃなく、過去の音楽様式の系譜に連なるように出てくるわけで。

ゼロから何かを生み出せる人なんていない。ありもしない「何にも似ていない完全オリジナル」を追いかけすぎて何も生み出せないより、何か作りながらゆっくり前進するほうがはるかにイイ。素直に「わー! これイイじゃん! 取り込もう。」でいいのかもね。

ところで、Kindle本「誰が音楽を殺したか?」は「誰が本を殺すのか」のもじり(?)その「誰が本を殺すのか」は「誰が駒鳥を殺したか?」から来てるという説も。本のタイトル、特に新書とかのタイトルって過去の大ヒット作に似せたタイトルやたら多くない? と思ったら、デイリーポータルZがちゃんとネタにしとるwwww
< http://portal.nifty.com/2011/09/29/c/4.htm
>

「世界の中心で、愛をさけぶ」もSF小説をちょっと知ってる人には「えええ〜〜!」ってタイトルだったと思うけど、元が何であろうとすでにこの言い回しは日本では完全に定着済み。元のSF小説を知ってる人のほうが特殊。っていうか、どちらの「世界の中心」も読んでないヤツですが。

【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

......などと、クドクドと書いたくせに「そんな大声で演説ぶつような話か?」って気がしなくもなく、自信なし......。「あらゆるアイディアは組み合わせ」って、「ドラゴン桜」の作者三田紀房氏の著書「個性を捨てろ! 型にはまれ!」を読んで目ウロコだったんだけど、その本を知ったのは柴田さんのNo.2488編集後記だったです。

・iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」ver.2.0がリリースされました。
「長押しロール」のオン・オフ切り替えスイッチを追加しました。
「オフ」ではレスポンスが速くなるので、素早い演奏が可能になりました。
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV
>
・「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb
>

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■デジクリトーク
稼げるようになるまで帰ってくるな、ということで。

フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ
< https://bn.dgcr.com/archives/20130227140100.html
>
───────────────────────────────────
単身赴任の挨拶メールを編集長に送ったら、「営業につかえるようでしたらデジクリを利用して下さい」と、実にありがたいご提案をいただいたのですが、何しろこっちはエカキで文章は大の苦手と来ている。さりとて無下に断るのはもったいないし、というワケでこのような作文をしたためているワケだ。

本題。

まったりした京都の、もっとまったりした上賀茂から東京へ単身赴任してきたのは、業績の改善である。もっとストレートに言えばヨメさんに「ももち(♀ネコ/6歳)とちんたら遊んでないで稼いでこんかいっ!」とケツを叩かれたからでもある。おねえちゃんも、この春小学校を卒業して中学生。おまけに思春期のアレである。肩透かしをくらわせつつ、東京へ慌てて出てきたというのが真相だ。

ボクはもっぱら挿絵とか装画といった、書籍に関係する場所で絵を描かせていただいて口に糊している。出版業界が万年右肩下がりの状態で、しかも文芸という非常に狭い分野で、業績の改善も何もあったものではないのだが、とにかくどうにかしないといけない。そろそろあの世が近づいてきているような気もするので「最後のお務め」気分でいる。

ちなみに、文芸といってもボクが関わっている分野は特に高尚なワケではない。SF、ミステリー、ホラー、幻想小説、時代小説、格闘技小説...等々。まぁ、娯楽小説の世界である。この分野も近年経営的に実に残念な状態になっているのは想像に難くあるまい。

その残念な分野で、ボクのような残念なエカキが口に糊するというのは、もう想像を絶する異常さでもある。無謀をとっくに通り越して、無茶にも程がある状態だ。大丈夫か、アラフィフのボク......

実を言うと、上京してきて営業で一番力を入れたいのが装幀である。今までは遠く離れた京都から、電話やメールで指示したり確認したりしていたのだが、編集の現場に出向いて打ち合わせが出来るようになったというのは大きい。

何しろボクは元印刷屋である。今も「呱呱プロジェクト」という印刷実験のプロジェクトで印刷現場も見ているし、最先端の印刷技術にはそれなりに明るい。紙の指定から、インクの指定、ニスの指定から何から何まで印刷に関わる事なら提案出来る事はいくらでもある。

あくまでも編集さんと直に顔を合わせてという前提がなかったから、これまであんまり出来なかっただけの話だ。だから、ここは印刷のプロとして様々な提案をしたいし、実際の本作りにも関わりたい。別に予算がなくても予算の範囲内でやろうと思えば出来る事はいくらでもあるのだ。裏技、反則技ならボクに任せていただければ幸いである。

絵の方は...えっと...まぁなんだ。そうそう、あれですよ。昔から全然変わっていないし...ああ、セールス・ポイントないなぁ...あ、描くのはめちゃめちゃ早いです。好き嫌いないし、原稿も丁寧に読む方だと思う。エロだけはダメですね、恥ずかしくて。

とにかく、言われたら何でも描くし、修正もホイホイやっちゃう。原稿さえくれればどうにかできます、ふんっす!(・ω・)v ...自分の口から言えるのはそれぐらいかなぁ?

取りあえず現状で京都に帰るという予見は全く出来ない。とにかく「稼げるようになるまで帰ってくるな」なので(笑)まぁ、なんだかんだで勝負はこれからの2年でしょう。3年目はよく分からん。3年目に考える。

さて、どうなるかなぁ...

【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
< http://yowkow-yoshimi.tumblr.com/
>
< http://blog.livedoor.jp/yowkow_yoshimi/
>


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記(02/27)

●内館牧子が「十二単を着た悪魔」で、こっちの世(源氏物語世界)の主人公の口を借りて言いたかったことのひとつが、あっちの世(いまの日本)の若者の頭と精神の劣化にたいする嘆きであろう。あっちの世の人間は、男も女もあまりに幼い。身体こそ比較にならぬ大きさだが、頭と精神は軽くて浅くて、育ち切れていない。あっちの30歳がこっちの10歳には敵わない気がする。テレビに出て来る有名人や一般人を思い浮かべても、とてもこっちの世の男女とは勝負にならない。......激しく共感する。

主人公(=筆者)は考える。日本人はいつからこんな幼稚で、軽薄で、騒々しくなってしまったのか。たぶん、「何でもアリ」という風潮が日本人を壊した原因のひとつだ。「何でもアリ」とはすべてに価値を見いだすことらしいが、それほどラクなことはない。なんでもイイなら緊張感がなくなり弛みきる。現在の日本の多くの若者がそれだ。こっちの世の人は世間の目というものを非常に気にした。ところが、あっちの世では......

「世間なんて、どってこたないじゃん。気にする方がヘンかなみたいな」「そうだよ。世間とか気にするって、古くね? やっぱ、自分の思うようにするのとかが、俺的にはマジいいかなってか」「そ、そ。世間とかってさ、アタシ的には勝手に言わせとけってカンジ?」......こんな会話が交わされているだろう。書き写していていやになるほど汚い、知性の欠片もない言葉だ。

世間の目や噂を気にして生きるのは、息苦しいことだ。しかし、世間を気にしなくなってから、日本人と日本という国はダメになったのではないか、主人公は千年前の世界で気づく。彼はあっちの世では誇れる学歴ではない腑抜けのフリーターだったが、こっちの世では類い稀なる陰陽師として成功をおさめる。この小説は、一人の男の魂の成長物語でもある。ろくに本も読まない現代の若者に向けて、ぜひ忠実にドラマ化、マンガ化してほしいものだ。もちろん、この本を読むのが一番いいけど。(柴田)


●クレカ続きのような続きじゃないような。広がらないでござるよ。ネタないでござるよ。ところで、全国の天気予報で、週間予報(表)になった時はどうして北が上に並ぶんだろうね。日本地図の時は、天気の流れに沿って南西から紹介するのに。先に天気図を見せているから? その後だから余計に思うのよ。

クレカは使っているが、現金の代わりと思っているので、翌月一回払いのみにするのがポリシー。同行者から利子はつかないと聞き、銀行が閉まっていたために、海外でATMを使った。その人は海外口座を持っていて、キャッシングにならないと後から知った。年利18%近い利子がついたはず。引き落としまで期間があり、すぐに返済ができないなんてと思っていたが、そうではないと知ったのは昨日。(hammer.mule)

< http://www.smbc-card.com/mem/info/info_faq_cashing3.jsp
>
海外キャッシュサービスを早めに返済できますか?
< http://natalie.mu/comic/news/85568
>
テルマエ・ロマエの後はスティーブ・ジョブズ
< http://numbers2007.blog123.fc2.com/blog-entry-2168.html
>
お前で、どれだけの人間が食ってるんだと思ってるんだ
< http://togetter.com/li/462210
>
自分の連載作品の映画化直前に首をすげ替えられた話
< http://goo.gl/lVynk
>
洗面器の水切りを椅子で。ナイスアイデア