稼げるようになるまで帰ってくるな、ということで。
── フジワラヨウコウ・森山由海・藤原ヨウコウ ──

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単身赴任の挨拶メールを編集長に送ったら、「営業につかえるようでしたらデジクリを利用して下さい」と、実にありがたいご提案をいただいたのですが、何しろこっちはエカキで文章は大の苦手と来ている。さりとて無下に断るのはもったいないし、というワケでこのような作文をしたためているワケだ。

本題。

まったりした京都の、もっとまったりした上賀茂から東京へ単身赴任してきたのは、業績の改善である。もっとストレートに言えばヨメさんに「ももち(♀ネコ/6歳)とちんたら遊んでないで稼いでこんかいっ!」とケツを叩かれたからでもある。おねえちゃんも、この春小学校を卒業して中学生。おまけに思春期のアレである。肩透かしをくらわせつつ、東京へ慌てて出てきたというのが真相だ。

ボクはもっぱら挿絵とか装画といった、書籍に関係する場所で絵を描かせていただいて口に糊している。出版業界が万年右肩下がりの状態で、しかも文芸という非常に狭い分野で、業績の改善も何もあったものではないのだが、とにかくどうにかしないといけない。そろそろあの世が近づいてきているような気もするので「最後のお務め」気分でいる。

ちなみに、文芸といってもボクが関わっている分野は特に高尚なワケではない。SF、ミステリー、ホラー、幻想小説、時代小説、格闘技小説...等々。まぁ、娯楽小説の世界である。この分野も近年経営的に実に残念な状態になっているのは想像に難くあるまい。

その残念な分野で、ボクのような残念なエカキが口に糊するというのは、もう想像を絶する異常さでもある。無謀をとっくに通り越して、無茶にも程がある状態だ。大丈夫か、アラフィフのボク......



実を言うと、上京してきて営業で一番力を入れたいのが装幀である。今までは遠く離れた京都から、電話やメールで指示したり確認したりしていたのだが、編集の現場に出向いて打ち合わせが出来るようになったというのは大きい。

何しろボクは元印刷屋である。今も「呱呱プロジェクト」という印刷実験のプロジェクトで印刷現場も見ているし、最先端の印刷技術にはそれなりに明るい。紙の指定から、インクの指定、ニスの指定から何から何まで印刷に関わる事なら提案出来る事はいくらでもある。

あくまでも編集さんと直に顔を合わせてという前提がなかったから、これまであんまり出来なかっただけの話だ。だから、ここは印刷のプロとして様々な提案をしたいし、実際の本作りにも関わりたい。別に予算がなくても予算の範囲内でやろうと思えば出来る事はいくらでもあるのだ。裏技、反則技ならボクに任せていただければ幸いである。

絵の方は...えっと...まぁなんだ。そうそう、あれですよ。昔から全然変わっていないし...ああ、セールス・ポイントないなぁ...あ、描くのはめちゃめちゃ早いです。好き嫌いないし、原稿も丁寧に読む方だと思う。エロだけはダメですね、恥ずかしくて。

とにかく、言われたら何でも描くし、修正もホイホイやっちゃう。原稿さえくれればどうにかできます、ふんっす!(・ω・)v ...自分の口から言えるのはそれぐらいかなぁ?

取りあえず現状で京都に帰るという予見は全く出来ない。とにかく「稼げるようになるまで帰ってくるな」なので(笑)まぁ、なんだかんだで勝負はこれからの2年でしょう。3年目はよく分からん。3年目に考える。

さて、どうなるかなぁ...

【フジワラヨウコウ/森山由海/藤原ヨウコウ】
YowKow Fujiwara/yoShimi moriyama
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