自分も長いこと一人暮らしをしているのでよくわかるが、一人暮らしをしている人共通の悩みのひとつが、病気などで倒れた時のさまざまな困難だろう。
一人暮らしでは風邪ぐらいなら何とかなるが、ぎっくり腰などになってしまったら、外出どころかトイレすらままならない。特にデジクリの読者の方の多くは、長時間椅子に座るデスクワークの人が多いと思うので、腰痛は他人事ではないでしょう。
一人暮らしでは風邪ぐらいなら何とかなるが、ぎっくり腰などになってしまったら、外出どころかトイレすらままならない。特にデジクリの読者の方の多くは、長時間椅子に座るデスクワークの人が多いと思うので、腰痛は他人事ではないでしょう。
そんな理由もあって、自分は常に数日分の食料を備蓄している。食料備蓄というと大げさだが、日頃よく使う日持ちするものをまとめ買いしておくだけでも色々と役に立つのだ。
それに食料を備蓄しておくと良いことはたくさんある。買い物を手抜きできるし、急な来客でも困らない。いつか来るといわれている首都圏大震災の非常時には、それこそありあわせの食料で何か月も籠城する事態に陥るだろう。
正直に言えば、災害時とはいえまさか食べ物がなくなることなどないと思っていた。しかし、この前の東日本大震災の時にはスーパーの棚から多くの食料品が一斉に消えたり、お店自体が夕方には節電のために閉店してしまったりして、本当に備蓄食料で食いつなぐ日々になってしまった。
ちなみに、備蓄する食料は本当の非常食は最小限にして、なるべく日頃食べるものを中心にしたほうが良いと思う。あまりに本格的な非常食を揃えても、結局食べないまま消費期限を過ぎて捨ててしまったり、いざ食べても口に合わないこともあるからだ。
その点、日頃食べるものなら消費期限が近づいたら普段の食事として食べればいいし、急な来客の時にも対応できる。それに、日頃食べてるものでも結構日持ちするものは沢山あるし、ちょっとした加工をするだけで保存食になるものも少なくないのだ。
自分の場合では、東日本大震災でスーパーの食品が品薄になって買い物難民になった時、特に役に立ったのが、このふたつだった。
・自家製のロシア風トマトやキノコの塩漬け
< http://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2008/05/post_dc1f.html
>
・塩豚
< http://www.kyounoryouri.jp/recipe/2451_%e5%a1%a9%e8%b1%9a.html
>
特に塩豚はあまりに簡単に作れるので、料理が得意でない人もぜひ一度トライすることをすすめしたい。これを焼いたり蒸したりゆでたりするだけで、立派な料理になる。
備蓄食料にはスポーツ用の携行食など、温める必要もなく、そのまま食べられるものも加えておいたほうがいいだろう。これならガスや電気が使えない時にも食べられるし、ぎっくり腰になった時でも楽に食べられる。
自分の場合は、いつもは自転車に乗っているから、自転車用の携行食を備蓄しているが、いざというときはこれが病中食に早変わりする訳だ。
それともうひとつ、スポーツドリンクも備えておくと役に立つ。熱があるときやお腹をこわしたときにも飲めるし、普段は普通の飲み物にすればいい。
そんな訳で最低でも3日分、できれば一か月分近い食料をため込んでおくのがいいだろう。そうそう、食料備蓄で他にもいいことがあったのを忘れていた。食料品に限らず、まとめ買いすると割安になるというのも見逃せない。
最後に、参考になるかわからないが、自分の備蓄リストを紹介しておこう。
○前提とする準備
・この前の震災で、首都圏でも食器が壊れたという人も多かったようだが、最小限の紙コップや紙皿・割り箸などがあると便利だ。食器のキャパを超えた来客時にも役に立つ。
・カセットコンロ:説明は不要だろう。普段も鍋などに使える。
・ラップ、アルミホイル:水が出ない時に猛烈に役に立つ。
・こおり枕(アイスノン)もしくは保冷剤:冷蔵庫で凍らせておくと氷よりも長持ちする上に、溶けた水を考えなくていいので重宝する。風邪をひいて熱が出た時の他にも、夏の飲み物や食べ物の運搬時や、万が一停電等で冷蔵庫が使えなくなった時など、使い道は多い。
○ストック食料
・小麦粉:できれば強力粉と薄力粉があると便利。震災時にパンが軒並み売り切れていたが、これとホームベーカリーが大活躍した。
・ミネラルウォーター:非常時備蓄用の水もあるが、案外忘れて消費期限切れになりがちなので、普通のミネラルウォーターの方が良いと思う。
・米:これも説明は不要だろう。ガスが使えない時のため、あるいは自炊が面倒な人は、所謂パックごはんを揃えても良い。病気の時用にはレトルトのおかゆなども良い。
・パスタ:米より調理が楽。
・ベーコン:一般向けではないかも知れないが、自分にとっては必需品。ブロックの方が安いので固まりで買い、必要に応じて切り分けて使用する。塩分が多いので、半ば調味料と考えてこれをメインにはしないこと。
・ランチョンミート:沖縄産の「Ohポーク!」一口サイズのものを重宝に使っている。
・ジャガイモ&タマネギ:これらは保存が利くので重宝する。ただし暖かい時はジャガイモが発芽する危険があるので、冷蔵庫に入れておくこと。
・スポーツドリンク:日頃自転車に乗っている自分にとっては必需品。もちろん、普段の飲み物にも。
・豆:自分はひよこ豆が中心だが、好きなものでいいだろう。戻すのが大変なので、本当の非常食として考えると缶詰のほうがいいかも知れないが、乾燥豆のコストパフォーマンスも捨てがたい。これだけで料理のレパートリーがとても増える。
・レトルト食品:説明は不要だろう。
・各種缶詰:これも説明不要。レトルトも缶詰も日頃食べるものを用意したほうが、気が付くと消費期限が過ぎていたと言う事態が避けられる。
・手で持って吸うタイプのゼリーあるいはヨーグルト:本文中でも触れたように、いよいよ起き上がれなくなったた時にはこれで栄養を補給する。なおこの中にはダイエット用と称する、まったくカロリーがないものがあるが、間違ってそれを買わないように注意。
【福間晴耕/デザイナー】
フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
< http://fukuma.way-nifty.com/
>
HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったのでインテリアを見たりするのも好きかもしれない。
それに食料を備蓄しておくと良いことはたくさんある。買い物を手抜きできるし、急な来客でも困らない。いつか来るといわれている首都圏大震災の非常時には、それこそありあわせの食料で何か月も籠城する事態に陥るだろう。
正直に言えば、災害時とはいえまさか食べ物がなくなることなどないと思っていた。しかし、この前の東日本大震災の時にはスーパーの棚から多くの食料品が一斉に消えたり、お店自体が夕方には節電のために閉店してしまったりして、本当に備蓄食料で食いつなぐ日々になってしまった。
ちなみに、備蓄する食料は本当の非常食は最小限にして、なるべく日頃食べるものを中心にしたほうが良いと思う。あまりに本格的な非常食を揃えても、結局食べないまま消費期限を過ぎて捨ててしまったり、いざ食べても口に合わないこともあるからだ。
その点、日頃食べるものなら消費期限が近づいたら普段の食事として食べればいいし、急な来客の時にも対応できる。それに、日頃食べてるものでも結構日持ちするものは沢山あるし、ちょっとした加工をするだけで保存食になるものも少なくないのだ。
自分の場合では、東日本大震災でスーパーの食品が品薄になって買い物難民になった時、特に役に立ったのが、このふたつだった。
・自家製のロシア風トマトやキノコの塩漬け
< http://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2008/05/post_dc1f.html
>
・塩豚
< http://www.kyounoryouri.jp/recipe/2451_%e5%a1%a9%e8%b1%9a.html
>
特に塩豚はあまりに簡単に作れるので、料理が得意でない人もぜひ一度トライすることをすすめしたい。これを焼いたり蒸したりゆでたりするだけで、立派な料理になる。
備蓄食料にはスポーツ用の携行食など、温める必要もなく、そのまま食べられるものも加えておいたほうがいいだろう。これならガスや電気が使えない時にも食べられるし、ぎっくり腰になった時でも楽に食べられる。
自分の場合は、いつもは自転車に乗っているから、自転車用の携行食を備蓄しているが、いざというときはこれが病中食に早変わりする訳だ。
それともうひとつ、スポーツドリンクも備えておくと役に立つ。熱があるときやお腹をこわしたときにも飲めるし、普段は普通の飲み物にすればいい。
そんな訳で最低でも3日分、できれば一か月分近い食料をため込んでおくのがいいだろう。そうそう、食料備蓄で他にもいいことがあったのを忘れていた。食料品に限らず、まとめ買いすると割安になるというのも見逃せない。
最後に、参考になるかわからないが、自分の備蓄リストを紹介しておこう。
○前提とする準備
・この前の震災で、首都圏でも食器が壊れたという人も多かったようだが、最小限の紙コップや紙皿・割り箸などがあると便利だ。食器のキャパを超えた来客時にも役に立つ。
・カセットコンロ:説明は不要だろう。普段も鍋などに使える。
・ラップ、アルミホイル:水が出ない時に猛烈に役に立つ。
・こおり枕(アイスノン)もしくは保冷剤:冷蔵庫で凍らせておくと氷よりも長持ちする上に、溶けた水を考えなくていいので重宝する。風邪をひいて熱が出た時の他にも、夏の飲み物や食べ物の運搬時や、万が一停電等で冷蔵庫が使えなくなった時など、使い道は多い。
○ストック食料
・小麦粉:できれば強力粉と薄力粉があると便利。震災時にパンが軒並み売り切れていたが、これとホームベーカリーが大活躍した。
・ミネラルウォーター:非常時備蓄用の水もあるが、案外忘れて消費期限切れになりがちなので、普通のミネラルウォーターの方が良いと思う。
・米:これも説明は不要だろう。ガスが使えない時のため、あるいは自炊が面倒な人は、所謂パックごはんを揃えても良い。病気の時用にはレトルトのおかゆなども良い。
・パスタ:米より調理が楽。
・ベーコン:一般向けではないかも知れないが、自分にとっては必需品。ブロックの方が安いので固まりで買い、必要に応じて切り分けて使用する。塩分が多いので、半ば調味料と考えてこれをメインにはしないこと。
・ランチョンミート:沖縄産の「Ohポーク!」一口サイズのものを重宝に使っている。
・ジャガイモ&タマネギ:これらは保存が利くので重宝する。ただし暖かい時はジャガイモが発芽する危険があるので、冷蔵庫に入れておくこと。
・スポーツドリンク:日頃自転車に乗っている自分にとっては必需品。もちろん、普段の飲み物にも。
・豆:自分はひよこ豆が中心だが、好きなものでいいだろう。戻すのが大変なので、本当の非常食として考えると缶詰のほうがいいかも知れないが、乾燥豆のコストパフォーマンスも捨てがたい。これだけで料理のレパートリーがとても増える。
・レトルト食品:説明は不要だろう。
・各種缶詰:これも説明不要。レトルトも缶詰も日頃食べるものを用意したほうが、気が付くと消費期限が過ぎていたと言う事態が避けられる。
・手で持って吸うタイプのゼリーあるいはヨーグルト:本文中でも触れたように、いよいよ起き上がれなくなったた時にはこれで栄養を補給する。なおこの中にはダイエット用と称する、まったくカロリーがないものがあるが、間違ってそれを買わないように注意。
【福間晴耕/デザイナー】
フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
< http://fukuma.way-nifty.com/
>
HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったのでインテリアを見たりするのも好きかもしれない。