《問題はある日突然何もしてなくても爆発する点》
■私症説[78]
幽霊に再会しようとする
永吉克之
■晴耕雨読[20]
DURALEXのグラスの話
福間晴耕
■メグマガ[07]
サプライズってやばくないですか
こいぬまめぐみ
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■私症説[78]
幽霊に再会しようとする
永吉克之
https://bn.dgcr.com/archives/20160212140300.html
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僕は幽霊というものを見たことがない。霊を可視化する能力をもっていないのだろう。だから変なものを見ないで済む。ああよかったと思っていた。
ところが、番組のタイトルは忘れたけれど、ローカル局のKBS京都が昼に放映していたドラマをたまたま見て、自分が幽霊を見ていたことに気づいたのだ。
それは時代劇だった。今では見なくなった役者ばかり出ている、かなり古い番組の再放送で、以下のような内容だった。セリフまでは憶えていないので適当に作った。
*
江戸城下町。指物職人の千吉が、祝言を挙げたばかりの美貌の妻、お峰と夕涼みに出たところ、人気のない通りで、質(たち)の悪い旗本の放蕩息子の一団と出くわす。暇を持て余していた彼らは昼間から呑み続けていて、まるで質(たち)の悪い旗本の放蕩息子の一団のようになっていた。
単純な勧善懲悪ドラマだから、いうまでもなく、旗本の馬鹿息子たちはひとり残らず、細胞核まで腐った、どうしようもない連中のはずだ。 だから当然、お峰の美貌に眼をつけた。頭分が言った。
「おい、そこの女、一緒に来い。酌をいたせ」
そして千吉を無視して、お峰の腕を掴んで強引に連れていこうとする。
怯えるお峰。向こう意気の強い千吉だが、ことを荒立ててお峰に危害が及んではと、下手に出る。
「おーっと旦那方、そいつぁ無茶ってもんだ。こいつぁ、あっしの女房でござんしてね、どうか、ここはひとつ見逃してやっとくんなせえ」
「ふっ、お前の女房か。かまわぬ、しばしわれらが借りる」
「そっちがかまわなくても、こっちがかまいまさあ」
「ほう、しからば腕づくで女房を取り返して見せい!」
千吉はお峰を掴まえている頭分の侍に体当たりをすると、女房の手を奪い取って走り去ろうとするが、次の瞬間、その侍の刃が、千吉の背中を袈裟に走る。
お峰の悲鳴で、なんだどうしたと人が集まってくる声がするのを聞いて、侍たちは立ち去る。
*
酔狂で亭主を殺されたお峰は、復讐するために姿をくらまし、夜鷹に身をやつして往来を窺い、千吉を斬った侍と再びまみえる機会を待った。
ある夜、ひどく酔った侍の一団が、どけどけと通行人を突き飛ばしながらお峰の前を通りかかった。そのなかに、千吉を斬ったあの侍の忘れようもない赤ら顔がある。
とうとうこの時が来たか。お峰は帯のなかに忍ばせていた短刀を抜き出した。しかし、一団の背後からそっと近づいて、目当ての侍の背中を一気にブスリとやればいいものを、
「亭主の仇、覚悟しな!」
なんて喚きながら真正面から突進してきたものだから、酔っているとはいえ相手は武士、体をかわして切り捨て御免。お峰は恨み骨髄の仇にかすり傷を負わせることもできず地面に転がって息絶えた。
もちろん死に際に「せ、千吉っあん」と声を絞り出すように言うのを忘れてはいなかった。
*
お峰が登場してからずっと僕は、この顔は知っている、どこかで見た顔だ、別のドラマで見た女優だというのではなく、僕の周囲にいる誰かだ、いったい誰だったっけと一所懸命に思い出そうとして、ドラマどころではなくなっていた。
結局、思い出せないままいつの間にか忘れて何日か経ったが、その間も、僕の潜在意識の中では検索作業が続いていたのだ。
ところが、ある朝、ベランダで干した布団を叩いていたら、いきなり、ショートヘアのお峰が頭に浮かんだ。
小栗さんだ! そうそう、あの顔は小栗さんだよ。
小栗さんは、僕がときどき買い物をするイトーヨーカドーの台所用品売り場で働いている若い女性店員。以前、フライパンを買ったときに親切に応対してくれて、しかもショートヘアのよく似合う美人だったので気に入って、名札から苗字を憶えていたのだが、それ以後は台所用品売り場には行っていなかった。
つまり死んだお峰は、ヨーカドーで働いていたのだった。お峰の霊魂は平成の世になっても成仏できずに現世にとどまって、小栗と名乗ってヨーカドーに就職したのだ。あんな死に方をしたことの無念がお峰を現世に縛りつけていたにちがいないと思うと、いかにも不憫だった。
さっそくその日、お峰/小栗さんに再会しにヨーカドーに行こうと思い立った。
会ったからどうなるというものでもないけれど、幽霊だと知ったうえで会えば、また趣が違うだろうと思ったのだ。ついでだから、食料品のまとめ買いをしておくつもりで出かけた。
ところが、ヨーカドーの正面入り口から入るとすぐに、地下の食料品売り場に通じるエスカレーターがあるので、条件反射でそのまま降りて、カートにジャガイモや肉や缶詰をばんばん放り込んでレジを済ませてから、あっと、お峰/小栗さんのことを思い出した。
おかげで、商品で膨れ上がったレジ袋を二つづつ、両手に提げたまま、4階の台所用品売り場まで彼女に会いに行かなければならなくなってしまった。
自分の間抜けぶりに呆れながらエスカレーターに乗った。何やってんだ僕は。しかし重いな。もう手が痛くなってきた。だいたい買い過ぎなんだよ。牛乳パックなんて、家の向かいのコンビニでも買えるじゃないか。
それから、キャベツを買い忘れていたのを思い出したついでに、来る途中に郵便局に寄るのを忘れていたことも思い出して、僕は腹が立ってきた。こんな荷物ぶら下げて、帰り道とはぜんぜん方向違いの郵便局まで行くのか、勘弁してくれよ。とはいっても今日中に為替で送金しなくちゃ間に合わないしなあ。
僕はかなり不機嫌になっていたと思う。
荷物をステップに置いて、痛い手をさすりながらエスカレーターを乗り継いでいたら、4階に着いた。降りたところから左手の奥にある台所用品売り場に目を遣ったけれど、お峰/小栗さんの姿は見えなかった。多分、トイレにでも行っていたのだろう。
なんだか面倒になったので僕はそのまま帰った。
【ながよしかつゆき/戯文作家】thereisaship@yahoo.co.jp
スイマセン。今回のテキストは、拙ブログに2008年12月8日に掲載したものの
使い回しです。
・ブログ『無名藝人』
http://blog.goo.ne.jp/nagayoshi_katz
・小説非小説サイト『徒労捜査官』
http://ironoxide.hatenablog.com/
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■晴耕雨読[20]
DURALEXのグラスの話
福間晴耕
https://bn.dgcr.com/archives/20160212140200.html
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DURALEX(デュラレックス)の名前は知らなくても、よくレストランやカフェで見かけるあのグラスと言えば、見たことがある人も多いだろう。9角形で手になじみ、口が広くて洗いやすく、強化耐熱ガラス製なので電子レンジやオーブン、食器洗い機にも入れられる上に意外と安いという、まさにカフェやレストランで使うために作られたようなグラスである。
そんなわけで、一人暮らしを始めたとき最初に買ったグラスがDURALEXのグラスだった。しかし、強化ガラス製なのに何年か使っていると一個また一個と割れていく。何のことはない結局それは偽物だったのだ。
しかも、たちが悪いことにグラスの底にFranceと書いてある(本物はDURALEXのロゴ有り)。その偽DURALEXがとうとう割れてなくなってしまったので、ようやく本物のDURALEXを買ってきた。今度はパチもんをつかまないよう、ググって本物を売ってそうな所から買ったのは言うまでもない(日本ではF.O.B COOPが正式に取り扱っている)。
使ってみると、たかがグラスでもはっきりと使い勝手が違うのには驚いた。だいたいガラスのコップは、最初はきれいでも使っていると表面に微細な傷が付くのか、だんだんと薄汚れてきたりするのだが、これは強度が違うのか洗っても表面がつるつるでいつまでも水を弾く感じが良い。
それにしても、たかがコップでもパチものがあったり、使い勝手にはっきりと違いがあるのには驚かされる。コップの使い勝手などどれも同じかと思うかも知れないが、実はこれが違っていたのだ。
まあ半分は気のせいかもしれないので割り引いて聞いて欲しいが、率直なところ以前よりも汚れにくく、洗いやすく、そして透明度が高い気がしてならない。
なんでも、ガラスの表面は目に見えないものの、グリフィスフロー(Griffith flow)と呼ばれる微細な傷があり、これがガラスが割れる原因になっているという。
さらに、ガラスコップの大半は金型にガラスを吹き込んで製造するが、当然、金型の精度が高ければ高いほど表面がなめらかになる。この表面にある微細な傷の量が、こうした違いの原因なのかも知れない。
そう言えば、どうも安いガラス製品はこの金型をけちっているのか、以前100円ショップで買ってきたコップなどは、最初から微妙に曇っていて、磨いても磨いてもきれいにならなかった。これも最初から金型自体の表面が荒れていて、最初から細かい傷があると思えばよく分かる。
ブランドものと言っても、DURALEXはカフェなどを想定した日常品で、値段など知れている。それでこれだけ使い勝手が違うなら、これくらいはちゃんとしたものを買うべきだろう。
その後、長年使っていて気づいたが、このコップは見た目もきれいだし、何より強化ガラス製で割れにくく、表面も傷が付きにくいという良いとこづくしのコップではあるのだが、一つ重大な問題があることに気がついた。
それは、ある日突然、爆発するように割れてしまうのだ。これは「DURALEX 爆発」でググると直ぐに出てくるので、けっこう有名な話らしい。
これはDURALEXの全面強化ガラス特有の問題で、要はガラス全体にテンションをかけて、ちょうど膨らんだ風船のように強度を持たせているので(正確に言うとちょっと違うが)、割れる時には一気にそのテンションが放出されて、全体が爆発するように粉々になってしまうのである。
このことは知識としては知っていたものの、まあ落として割るよりいいかと思っていたのだが、問題はある日突然何もしてなくても爆発する点にある。多分、少しづつ見えない傷が表面に付いてきて、ある日それがテンションに耐え切れなくなって割れるのだろうが、正直言って、何もしてない時に割れるのは心臓に悪い。
そんなわけで、長年愛用してきたが、今回でDURALEXを使うのは止めることにした。後から知ったことだが、ガラスは水に濡らしてそのまま拭かずに乾かすと、ガラス内部のナトリウムイオンが溶け出して表面を少しづつ侵食していくらしい。
これがいわゆる「ガラスの水やけ」と呼ばれる現象で、ガラスの表面に出来る洗っても落ちない白く濁った汚れは、これが原因になっているそうだ。
振り返ってみれば、自分のグラスの使い方は洗ったまま拭かないでシンクに積み重ねて放置しているという、最もガラスが傷つきやすい状態を繰り返していたわけで、これではさすがのDURALEXでも長くは持たなかったのは仕方がなかったのかもしれない。
確かに今使っている普通のガラスコップも、あっという間に表面が傷だらけになっているので、今後はもう少し使い方に気をつけようと思っている。
【福間晴耕/デザイナー】
フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/
HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。
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■メグマガ[07]
サプライズってやばくないですか
こいぬまめぐみ
https://bn.dgcr.com/archives/20160212140100.html
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「めぐちゃんに25年前に出会っていたらなぁ。お父さんが許してくれるまで、土下座して結婚頼み込むのに。ご両親の要望があれば、二世帯住宅をどーんと建てて、めぐちゃんに苦しい思いは絶対にさせない。好きな服を買って、好きなバッグを持って、ずっと家にいるのは退屈だろうから、日中は趣味でもやって……」
コンビニでバイトをしていた頃、親しくしてくれた常連のおじさんに突如言われたこの一言に、商品を袋詰めしていた私は面食らった。さっきまでポンタカードの所持確認や、からあげクン増量のセールストークをしていた私は、Boy Meets Girl 土曜日 遊園地 一年たったらハネムーンの世界観へ連れ去られる。
おじさんの中での冗談と本気のパーセンテージはさておき、彼のこの発言に、私は恋愛結婚におけるプロポーズというイベントの危うさを垣間見たような気がした。
余談だが、「目立つには どうしたらいいの 一番の悩み 性格良ければいい そんなの嘘だと思いませんか」ロマンスの神様/広瀬香美(1993年)と、「性格いいコがいいなんて 男の子は言うけど ルックスがアドヴァンテージ いつだって可愛いコが 人気投票1位になる」恋するフォーチュンクッキー/AKB48(2013年)は、周囲のキラキラ系女子と自分を比較して拗ねながらも、なんとか男の子とのチャンスをものにしようと奮闘する、どこにでもいるふつうの女の子の心情を描いた歌詞がよく似ている。恋するフォーチュンクッキーはロマンスの神様の現代版だと思う。こういう曲は定期的に出されるんだな。
結婚というものに、夢を抱かなくなったのはいつからだろう。小さい頃はただ漠然と、20代半ばくらいでそのとき付き合っていた人にプロポーズされて、みんなに祝福される中、ドレス着て結婚式をして、左手薬指にはシルバーリングが光って……と、自然にそうなるものだと思っていた。
考えることといったらせいぜい、自分の名前に合う苗字は何かくらいで、結婚に対するその他の思考は、そで停止していたようにも思う。
しかし、大学の講義で恋愛や結婚について考えたり、周りにちらほらと結婚した同級生や先輩が現れるようになったこの歳になって、ようやく結婚というものを現実的に捉えることができるようになってきた。だからこそ、おじさんの過去形プロポーズに違和感を覚えたのだろう。
よく考えたら、私は高いお金を出して結婚式をするくらいなら、そのお金でふたりで海外旅行へ行ったり、その後の生活資金に回したい。
アクセサリーがあまり好きではないので、シルバーリングも必要なさそうだし、こいぬまめぐみは「こいぬま」と「めぐみ」でセットなので、苗字も変えたくない。
結婚後もバリバリ働きたいし、人とずっと一緒にいると疲れてしまうので、適度な距離感を保って暮らしたい。両親がそうだったように、母は働きながら家事から育児までのすべてをひとりで完璧にこなし、家庭での主体性に欠ける父との溝が深まっていくだけの関係は御免である。
結婚することが当たり前の時代ではなくなり、結婚や夫婦のあり方、パートナーとのその後の生活の仕方に対する考え方も多様さを増した。
それなのに、いまだ恋愛結婚における結婚の提案のシーンでは、指輪の箱をパカッと開けたサプライズ性のあるプロポーズという、紋切り型のイベントが根強く美徳とされ、独擅場であり続けているのはどうしてだろう。
「僕と結婚してください」に対して、目を見開いて驚きながらも承諾する女性の画を目にするたびに感じるのは、え、これってふたりの間にはいま初めて「結婚」の二文字が出されたのかなという疑問。
この女性は何に驚き感極まってるの、ふたりの恋愛がようやく結婚というステージに到達したこと? それとも思ってもいなかったタイミングで指輪を差し出されて結婚を提案されたこと?
後者だったとしたら、やばいと思う。そのサプライズにいたるまでに、ふたりの間で結婚やその後の生活に対するお互いの考え方のすり合わせが十分に行われていたのであればいいのだけれど、それを経ていなかったとしたらーー。
結婚の提案にサプライズ性を求める時点で、何かが違うと思う。だって、他人同士がこれから家族になりましょう、いっしょに暮らしましょうっていう、お互いの人生においてすごく重要な選択を(多くは)男性側の出方待ちのサプライズに託す時点でおかしい。
もしかしたら、それを提案された側の(多くは)女性は、既存の結婚や家族のあり方に違和感を感じているかもしれない。生活スタイルに譲れないラインやこだわりがあるかもしれない。
それを共有せずに行うロマンティックな演出によるサプライズパフォーマンスは、その話し合いをすっ飛ばしていきなりひとつの枠に相手を押し込めようとするわけでしょ。そんなんもうテロじゃん。
その場では感動的な雰囲気に流されてOKしたとしても、お互いの価値観の相違に関しては話し合いを重ね、その都度折り合いをつけていくことでしか解決されないと思う。そういうのは結婚後にしていこう、まずは結婚してみないと何も始まらないからっていう考え方なのかな。
結婚に限らず、普段の生活スタイルにも「枠」ではなく「個」を重視するようになりつつある現代人同士が家族になるってなったら、なおさらお互いの価値観を照らし合わせる時間が必要なのでは。
偶然それが一致していればいいけれど、そこをうやむやにしてきたツケは、感動が覚めた数年後にしっかりとふたりにのしかかってくるのではなかろうか。そうなったらもう最後、よくあたる星占いに頼るしかない。カモン カモン カモン カモン ベイビー 占ってよ。
交際しているカップルは、結婚に対する考え方や夫婦のあり方、パートナーとのその後の生活の仕方について、もっと気軽に話し合うべきなのではなかろうか。と言うと、結婚とか口にしたら重いと思われるというためらいがあるのだろうか。
特別な関係にあるはずのふたりでも、その話題をすることは腫れ物を触るような扱いをする傾向にあるのはどうしてだろう。
それを話したから、結婚を迫られたとか言って話し合いの場から逃げたり、今はまだそのときじゃないからと言って言葉を濁すのだったら、話し合いで相手の考え方を知ろうとすることのできない、そこまでの関係性ってことじゃないのかな。
それなのに、今までほとんど触れてこなかった人生のあり方を左右する選択をサプライズという形で急に提案することを、恋愛におけるファンタジー性と紐付け、その不透明さを許容した罪はなかなか大きい。
おじさんの過去形プロポーズに抱いた違和感の正体はこれである。相手の価値観は無視して、唐突に自分の価値観を一方的に押し付ける。冗談半分だったとはいえ、それくらい君のことがお気に入りだよというメッセージだったとはいえ、ちょっとズレている。その想像力の欠如は悲しい。
からあげクンの揚げ上がりを知らせるタイマー音で、ハネムーンから帰還した私は、多すぎる支払いのお釣りを渡し、数百円の商品の入った袋を手渡し、マニュアル通りの定型文でおじさんを送り出す。
「ありがとうございました、お次お待ちのお客様どうぞ」
【こいぬまめぐみ】
Facebook: こいぬまめぐみ
Twitter: @curewakame
BLOG: http://koinuma-megumi.hateblo.jp/
武蔵大学社会学部メディア社会学科在学中。宣伝会議コピーライター養成講座108期。現在、はてなブログ「インターフォンショッキング」にて、「おもしろい人に自分よりおもしろいと思う友だちを紹介してもらったら、13人目には誰に会えるのか」を検証中。
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編集後記(02/12)
移行作業でなにが起きるかわからない。どのくらい時間がかかるかわからない。それで一日かけて作業できる日が昨日だった。事前に関連サイトをじっくりチェックし、前日から古籏さんと濱村さんにメールで質問を重ねて、勇気を振り絞ってスタートしたのが10:30頃だった。行程をプリントアウトして、それに従って進めた。二台のminiをEthernetでつなぎ、それぞれにモニタをセットする。ずっとツインモニタでやってきたから、こういうセッティングができたが、モニタひとつだったらどうやるんだろう。ただし、キーボードは一個しかないから、USBで二つのminiを抜き差ししながらの作業だ。
11:30ごろ、あと1分という表示が出た。その1分とやらが長かった。じつに長かった。最初はずっと待っていたが、昼食を終えて戻ってきてもまだ1分だった。結局完了したのが14:30頃。ちょうど4時間かかったことになる。それから10.11がちゃんと使えるようになるまで、また少し時間を要したが、とにかくデスクトップの背景を落ち着いた色にして、さあ、MailやSafariをチェックしてみよう。しかし! Mailが移行されていないではないか。設定し直しとなるが、アカウントかパスワードが違うと突き返される。そんなアホな〜。何度も慎重にやってみたがダメ。一番大事なところでとんでもない事態に陥る。
で、いまはどうなっているかというと。まだ解決していないのだ。仕方なく使い慣れた10.6.8スノウレオパルド君のほうで、いままでと同じ調子でやっておるのだ。いま、メルマガを制作しているが、隣のモニタのデスクトップでは、10.11で選択したタコみたいな海月みたいな光線が優雅に動き回っている。一つのモニタでテキスト書いたり、メール読んだり、ネットをみたり、ものすごく不自由だ。OS X EL Capitan君の問題が解決するまではこの環境か。ゆううつな週末になりそうだ。いろいろ操作をしながら、いつのまにか独り言になっている。これもだめか、なんでこうなるの、わけわからん……。 (柴田)
●重力波!/幽霊を最近見たかもしれない。夢だったのかも。
カフェで使われるようになると、家にいるような気分になってしまい、楽しくなくなった(笑)。引っ越しを機に使っていない。そんな恐ろしいものだとは。でももう30年近く使っていたような。
/お店でめっちゃいい女性店員さんを見た。接客が凄く良く、気が利き、手早かった。他の店員らはだらだらしてたのに。あんな子が独身だなんてもったいない、男の人って見る目ないわ、と思ってしまい、お見合いおばさんの気持ちがわかった。知り合いでもないのに(笑)。
友人にももったいない子らがいっぱいいて、でもみんな独身を謳歌している。私も半ば独身気分。「サプライズ性を求める時点で、何かが違う。」わかるなぁ。結婚にまったく憧れがなかったんだよなぁ……。結婚式もドレスも指輪も興味なし。自分のために人様の時間を使っていただくなんてとんでもないと思っちゃう。でも用意してもらったら感動するし、他人の式では泣いちゃう(笑)。
元から人と人を繋ぐのは好きだ。セミナーに行って席替えし、隣り合った人が、席替え前の人と近い職業だと知り、わざわざ引き合わせた。会ったばかりなのに、間に入って紹介してたよ……。この人とこの人は知り合っておいた方がいい、と思っちゃうのよね。お節介だわ。 (hammer.mule)