《うわー、やっぱり猿は違うなー》
■装飾山イバラ道[179]
ライオンパワー
武田瑛夢
■ところのほんとのところ[144]
モンダイの教え子たち
所 幸則 Tokoro Yukinori
■crossroads[17]
シンプルさを失うApple
若林健一
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■装飾山イバラ道[179]
ライオンパワー
武田瑛夢
https://bn.dgcr.com/archives/20160614140300.html
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空前の猫ブームだけれど、犬派、猫派と聞かれれば間違いなく猫派。動物全部の中ではライオンが一番好きだ。ライオンも猫だから猫派で合っているわけだ。
4月にロシアでライオンの赤ちゃんのお披露目というニュースのライオン画像が可愛すぎて、夫にも見せたら確かに可愛いという表情。そういえばと思い出して、日本でもライオンの赤ちゃんが生まれていないかと検索してみた。
一番先に思いついた富士サファリパークで、今年もライオンの赤ちゃんが生まれているのを発見。Webで三つ子のライオンの写真を見てしまったのがトドメだった。私は初めてサファリパークへ行くことになった。
・富士サファリパーク
http://www.fujisafari.co.jp/index.html
http://www.fujisafari.co.jp/event/lionevent.html
行き方はロマンスカーで御殿場まで行って、中の見学はジャングルバスというお手軽な方法にした。ジャングルバスのWeb予約を事前にするには、富士サファリクラブの会員になる必要がある。登録して数日でカードが届き、無事にジャングルバスの予約もできた。
●ライオンの赤ちゃん
ライオンの赤ちゃんは三つのイベントがあり、特別展示(寝ているのを見る)、ミルクタイム(ミルクを飲むのを見る)、ふれあい撮影会(膝の上に抱っこして写真を撮る)だ。開園後の早い時間にふれあい撮影会のチケットを買っておくのを忘れなければ、後はのんびり楽しむことができる。
赤ちゃんライオンは親ライオンたちとは離れた、ふれあい体験棟という屋内の施設で飼育されている。私たちは特別展示の時間帯からふれあい体験棟に行っていたので、スヤスヤ眠る姿から見ることができた。
ステージのように少し高く設置された場所にアクリル板が柵になっていて、ライオンの赤ちゃんたちは眠っているのがよく見える。
三つ子の他に一か月早く生まれたライオンが一頭いたので合計で四頭の赤ちゃんだった(数え方は赤ちゃんだけれどライオンだから「頭」にしておきます)。
集まってきたライオン好きの人たちが見守る中で、ミルクタイムの準備が始まったのを察知したライオンの赤ちゃんが目を覚ますと、「ヒャァ〜」というよう歓声が周囲から漏れる。一頭のライオンの赤ちゃんの目がぱっちりと開いたのだ。
ただ目が開いただけである。しかし、そのぱっちりとした可愛い目の表情から出てくるパワーは、相当な破壊力がある。兄弟ライオンがそれぞれ起きて動き出すと、見物客の皆が声をあげていた。
・抱きかかえられたライオンの赤ちゃん
可愛い。間違いなく可愛い。この場所はかなり近いので、カメラ目線の赤ちゃんを撮ることができた。フラッシュをたかなければ撮影はバンバンOKだという。
飼育員のお姉さんが哺乳瓶からミルクをあげる。一頭のライオンを抱きかかえて慣れた手つきだ。ものすごい吸い付きがよくて夢中で飲んでいる。他の赤ちゃんライオンたちは、なんとか自分も飲みたいとお姉さんによじ登ってきて大変だ。
飲んだ量を把握するためか、ミルクの瓶は一本を飲みきるまで、他のライオンには飲ませないようだ。どんなにアピールしようとも飲めないのに、赤ちゃんライオンは必死にミルクを奪おうとする。
・哺乳瓶からミルクを飲むライオンの赤ちゃん
・ミルクを奪いたい兄弟(ピンボケ)
お姉さんもあまりにライオンがしつこいと、力強く振りほどいたりしていて、すごく面白いショーのような感じだ。お姉さんが羨ましくて飼育員になりたいとさえ思う。ライオンの反応は月齢にもよるけれどこれは楽しすぎる。
●ふれあい撮影会
いよいよふれあい撮影会の時間だ。少し前に行って並ぶと準備の様子が見える。ベンチに座って膝に乗せたタオルの上にライオンを抱きかかえるようだ。入り口付近から中の様子が見えるので、皆黄色い声を上げている。
ちょっと見えるだけですっごく可愛い。チケットは抱っこする人が一人600円で、周囲に一緒に写る人にお金はかからない。ライオンの成長度合いによって、抱っこできる人の年齢制限も変わるのでWebで確認して欲しい(6月30日まで)。
抱っこは後ろから両手で脇の下をしっかりと掴んで支える。ふんわり優しく持つよりも、しっかり強めに掴んだ方が安心するらしい。
温かくて柔らかいライオンの毛質が感じられて、可愛さMAXだ。猫よりも堅く犬よりも柔らかいような毛だった。チケットは二枚買っていて、夫も交代して撮影した。
カメラは持参したデジタルカメラか携帯のカメラを使う。カメラがONになった状態でスタッフに渡すと、スタッフが数枚撮影してくれるのだ。他の遊園地などに多い、プロのカメラマンが撮影して数千円取られるようなシステムはここにはなかった。
撮影が終わったら、次の人たちがスタンバイするまでの少しの間、ライオンの背中を触ることができる。できるなら頭を撫でたいところだけれど、口でガブガブして何かあると問題だからか、背中だけということみたいだ(ガブガブされたい人の方が多い気もする)。肉球は猫よりもしっかりと厚めな触り心地だった。
・背中は撫でてもOK
私たちが見た時期は約生後一か月半のライオンで、やんちゃな盛りだったのだ。すでに少しづつ肉も食べ始めているそうで、後数週間でふれあい体験ができる時期も終わりになるという。
二か月ほどの短い期間に可愛さを振りまいて、どんどん大きなライオンになっていく。自然界ではありえないふれあいだけれど素晴らしい体験だった。
●ジャングルバス
鉄柵のついたバスに乗ってサファリパークを一周するのが、ジャングルバスだ。草食動物と肉食動物にエサをあげるタイミングがあるので、各自エサ入りの用意をもらって乗り込む。
ベンチの下にトングのような器具があるので、安全にエサをあげることができる。鉄柵は二重で、内側の柵と外側の柵には10センチ以上は間があったかもしれない。ライオンは爪が鋭いので二重にしておく必要があるのだ。
私たちはクマとライオンとリャマにエサをあげることができた。やはり大人のメスのライオンは迫力があってかっこいい。肉は一人一切れしかもらえなかったので、食べさせてしまうと自分たちの前から移動してしまった。
ベテランらしい家族は、トングに掴んだ肉をなるべく離さずに、長い時間ライオンを惹きつけるのに成功していた。たてがみフサフサのオスにも来て欲しかったけれど、ライオンは群れの中での順位があり、このメスがエサをもらっている時は他のライオンは遠慮するらしい。なかなか勉強になった。
●いきいきタイム
派手なイベントも多いサファリパークで、ちょっと地味目だけれどおすすめなのが「いきいきタイム」だ。
飼育員さんたちは動物がどうすればいきいきするのか知っているので、それを見せてくれる。小雨が降ってきたので中止かもなと思っていると、飼育員のお兄さんがバケツを持ってやってきて、動物たちの目つきが変わった。
「いきいきタイム」が中止にならないで良かったと思っているのは、私たちよりも動物たちのようだ。
黒ヒョウのオリは上部が鉄柵のみになってオープンエアなので、飼育員のお兄さんが生の肉を投げ入れると、飛びかかって取って食べていた。目の前で行われるダイナミックなジャンプと、食べ物への執着を見せつけられてとても興奮した。カバには棒に付けた野菜をあげていて、あんぐりと開けたその口と歯の大きさにびっくりした。
●置きエサ
カップに種などのエサが入っていて、50円入れて買うようなシステムの小動物のコーナーもたくさんあった。
動物園のエサ代に疑問がある人もいるかもしれないけれど、エサという魔法の効果を嫌というほど思い知ったので、好きな動物がいたらやってみるのもいいと思う。エサをあげるのって、想像するよりずっと楽しいのだ。
可愛いのがリスザルで、三匹がそばに来てアピールしてくる。頭がいいので少々注意しないと、カップごと持っていかれそうになった。手だけ通るサイズの網があるので、ひまわりの種を一つづつあげることができる。ひまわりの種の中身だけを器用に食べる。
リスザルの手は冷たくてつるっとしていた。こちらの表情を伺っては手を出してくるので、可愛くてつい同じリスザルにあげてしまうと、隣の別のリスザル同士が噛み付いたりして凶暴な面もある。でも、猿の類はやはり他の動物とは違う親近感があって仲良くなりたくなる。
他の動物は手の上のエサだけを見てすぐに食べてしまうけれど、リスザルはこちらの目を見て(それをくださいな)という表情をする。うわー、やっぱり猿は違うなーと思う。心のうちでは(早くよこせ!)かもしれない。
・リスザル それをくださいな(早くよこせ!)
買ったひまわりの種がなくなってしまったので、落ちていた殻を拾ってあげると(ヒドイ)、リスザルはそれを手に取ってパッと捨てる。「殻だけで中身がないって知ってるよ」という感じだ。
他の動物だと、この殻を取るという無駄な動きはしないと思うのだ。ちょっと付き合ってくれている感じがして可愛い。
動物たちをアクティブにさせる魔法は、やはりエサなのかと思うととても現実的だけれど、やっぱり「食べて動いて寝て」が生きることの基本なのだ。
食べるところを見るだけで、なんでこんなに面白いのが不思議だけれど、人間のお付き合いだってお食事から始まるではないか。
富士サファリへ次回行く時は、4WDのナビゲーションカーを借りるのもいいかもしれない。その日の動物に合わせて車を移動したりできるようだ。
調べてみると日本にはサファリパークが多数あるし、二階建てバスのタイプがあったりと、場所によって動物の見方がいろいろあるみたいだ。
夏休みなどのピークを避ければ待ち時間少なく、普通の動物園よりもアクティブに楽しめそうなので情報を集めようと思う。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
椅子のキャスターを交換して快適だ。部屋がカーペットなので結局ポリウレタン製にした。また劣化するだろうけれど、ほどよい転がり具合なのでしょうがない。ポリウレタンのような性質で、加水分解しないで安価なものがあればとっくに皆それを使っているんだろうな。
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■ところのほんとのところ[144]
モンダイの教え子たち
所 幸則 Tokoro Yukinori
https://bn.dgcr.com/archives/20160614140200.html
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人と人の繋がりってなんだろう。
家族ってなんだろう。助け合ったり見守ったり遠くに離れていても気にかけたりするもんだよなあと思うんだけど、いろんな家族がいるよね。
大学へ通うためいったん実家を出てからは、ほとんど連絡を取らなくなる人もいれば、離れて住んでいる親に毎日電話で10分はコミュニケーションを取る人もいる。
大学も実家から通える圏内に入って、親とのコミュニケーションをとり続けて、仕事も同じく実家の近く、もしくは実家が仕事をやっていればそれを手伝い、後を継いで行こうという場合もあるし、それこそ家族の数だけいろんなかかわり方があるんだろうな。
友人関係にしても、学校時代からの付き合いが死ぬまで適度な距離感で続いていくということもあるんだろうし、社会人になってから知り合って、友人になっていくケースもあるだろうし。
周りからは一見友人っぽく見えても、実は自分が付き合っておくといいことありそうな人に、ただくっついてるだけなんて人もいるしね。同じ趣味で仲良くなっていく場合もあるし、これも人の数だけ考え方があるだろう。
仕事の繋がりになったりすると、もっとややこしい話がいっぱいで、その人が調子がいい時は友人ぶった人がやたらと増えて、調子が悪くなったなと見るとさっと引いていく、そんな例を山のように見てきた。
だけど、これは家族、親族、友人みんなに当てはまることのかもしれない。そして、今の[ところ]の場合、教え子もいる。
教える側に回る気もなかったが、ある程度年齢を重ねてくると、周りにこういうときどうしたらいいんですか? などと聞いてくる人もいて、気がつくとそれがグループ化していたり、気がつくと利用されていたりもして、そんな時は自分からさっさと離れていったものだ。
その頃から学校で講義をしてくれないかと、いろんな地方の専門学校や大学から話が来た。知ってる事や体験談がちょっと特殊だったので、そういう話をしている頃に、私塾的に写真を教えて欲しいと言ってくる人が出てきた。
[ところ]は、今までの大学ではできないタイプの教え方を試してみたかった。最初はリアルに教えるのは6〜8人、スカイプや宅ファイル便など、ネットでやり取りをしながら教えるのに最大5人ぐらいで実験的に始めてみた。
これが思ったより効果的で、[ところ]の母校の4年生より上のレベルまで到達する者も出てきたり、大掛かりなプロジェクトの審査に通る者もいたり、非常に厳しい写真集編集者に気に入られる者も出てきたりと、なかなか調子が良かった。
やがて、老いてきた両親を見守るため、実家近くに住居を構えることになった。東京半分、香川半分の生活が始まった。香川で何かできないかと考えた結果、私塾の簡易版的な教えかたで「フォトラボK(香川をアートとして写真で表現する)」という講座を作った。
「フォトラボK」活動は、香川の写真におけるアートレベルを上げたように思う。今では京都、岡山、高知、広島、兵庫からも来る人もいる。1講座半年で、今8期生を指導しているところだ。
ただ撮って上手くなりましょう、上手く見える技術は教えます、というのがほぼメーカー系のフォトスクールのやり方だが、「フォトラボK」はそれらとはまったく違う。しかし、必ず上手くなる。
学びだけでは、内面まで表現できるようにといくら言っても、表面的なところしか写せない。実際[ところ]のやり方で教えようとしても、いわゆる自称写真家に教わった人はなまじっか上手く撮れるので、[ところ]の言うことを理解しようとしないので、意外と苦戦する場合もある。
「フォトラボk」を続けるにあたって、修了生のために作ったグループが「kラバーズフォトグラファーズ」だ。
最初の頃こそずいぶん盛り上がっていたが、今では上手くなったからフォトコンに出したりして、多くの人がお手軽に賞や商品をもらって喜んでいる。
カメラメーカーにとってはありがたい客になっているだろう。コンテストの主催者にとっても応募者が少ないと困るので、助かっているのではないかな。
しかし、アートとしての道を追求しようという人は激減している。多くの人は、ある程度上手くなったらもう充分なんです。もともと半年間で数千円の受講費なんだから、充分モトは取れたって考え方なんだよね。
そして「フォトラボk」設立の直後に、大学に請われて客員教授になったのだが、[ところ]が後輩でもある学生にしてやりたいことは、ほぼできていない。というのが今の[ところ]の立場である。
少子化もあり、学生はお客様扱い。もともと真剣に写真でやっていこうと思っている学生はせいぜい15〜20%。これが美大・芸大の実情である。残りは社会に出るのを4年後回しにしたい学生だ。
[ところ]の私塾に来る生徒とは真逆なのだ。ちょっと情けないのが本音だが、本気でやりたい人もいるのがかわいそうで残念だ。大学にも、特別クラスとか何か考えてくれることを望んでいる。
ところで、親と子の繋がりを大事にしたいと思って散歩などを始めたことがきっかけで生まれたのが、新作のシリーズ「お散歩ジャンプ」である。このことに関してはまた写真集計画の前にでも語ろうと思う。
【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト http://tokoroyukinori.com/
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■crossroads[17]
シンプルさを失うApple
若林健一
https://bn.dgcr.com/archives/20160614140100.html
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こんにちは、若林です。日本時間の13日深夜(14日の早朝にかけて)、Appleの開発者向けイベント「WWDC」の基調講演が行われます。このメールが配信されている頃には、その内容が明らかになっていることでしょう。
開発者向けイベントの基調講演ということもあり、ここで発表されるのは新しいOS、新しいサービスが中心ですが、もしかすると新製品の発表があるかもしれません。
最近のAppleの業績低下からか、リーク合戦が凄まじかった数年前に比べるとやや落ち着いた感がありますが、それでもAppleファンとしては楽しみなイベントのひとつです。
巷では新しい製品に驚きがない、魅力がないと言われるAppleですが、私自身は最近のAppleの一番の問題点として「ラインアップの複雑さ」が挙げられると考えています、それも年々ひどくなっている。
シンプルさがAppleの特徴であり、 シンプルさこそがAppleの武器であり、Appleのシンプルさが好きだった自分にとっては、今の製品ラインアップはとても残念な状態になっています。
●「i」の意味
iPhone、iPad、iTunesなどAppleの製品やサービスは「i」で始まるものが多いことは知られていますが、これらのネーミングが行われた始めた頃、「i」には「個人向け製品」という意味がありました。
iMacの発売後、ノート型iMacとも言える「iBook」が発売されたことによって、個人向け製品には「i」、プロ向け製品には「Power」がつき、ノート型の「Book」デスクトップ型の「Mac」との組み合わせで、すべてのMacが表現されるようになったのです。
個人向けデスクトップ:iMac
プロ向けデスクトップ:PowerMac
個人向けノートブック:iBook
プロ向けノートブック:PowerBook
その後、CPUがPowerPCからIntel製CPUに切り替わったタイミングで「Power」は使われなくなり、代わりに「Pro」が使われるようになりました。
また、ノート型は「MacBook」となったことにより、次のように変化しましたが、それでも4種類に分類されることには変わりがありませんでした。
個人向けデスクトップ:iMac
プロ向けデスクトップ:Mac Pro
個人向けノートブック:MacBook
プロ向けノートブック:MacBook Pro
●複雑になる製品ラインアップ
Steve Jobs復帰後にこのように整理された製品ラインアップの考え方が、最近はまた複雑なものになりつつあります。
従来は1モデルだけだったiPhoneも、今は画面サイズの異なる3つのバリエーション「SE」「6s」「6s Plus」があり、iPadはiPad Pro 12.9インチ、iPad Pro 9.7インチ、iPad Air 2、iPad mini 4、iPad mini2が現行製品として販売されている状態。
「iPad Pro」に至っては「i」と「Pro」の両方を冠するというカオスぶりで、「節操がない」としか言いようがありません。
●Appleは再びシンプルさを取り戻せるか?
現在の状況になった要因を一言でまとめるなら、「製品のコモディティ化によるユーザーの多様化」といったところになるのでしょうけれど、そんなのまったくAppleらしくない。
Apple Watch以降やや焦りの見えるApple、この焦りが現状の複雑さを生んでいるような気がします。
ユーザーに媚びない、自分たちが世界を作っていく、そんなAppleが好きだった。病的なまでにシンプルさを追求するAppleが輝いていた。
最近、ジョナサンアイブ(Appleのデザイン担当副社長)が製品発表時、あまり前面に出て来ないけど、もしかするとAppleにとてつもなく大きな変化をもたらす何かを生み出すことに集中しているのかもしれない。
その発表が今回のWWDCであるのかもしれない、などと勝手な妄想を抱きながら基調講演のニュースをチェックしたいと思います。
【若林健一 / kwaka1208】
Web: http://kwaka1208.net/
Twitter: https://twitter.com/kwaka1208
CoderDojo奈良&生駒の開催予定
http://coderdojo-nara.org/
奈良:7月16日(土)午後
生駒:7月30日(土)午後
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編集後記(06/14)
●一年中、夕食の時はNO.3ビール350mlを飲んでいる。暑い盛りは500mlになる。ところが、最近の妻はビールを飲むと肩こりが倍増する、夕食後に具合が悪くなるという。かつてない事態である。娘に訴えたら、肩こりの時にビールを飲むなんてバカみたいと言われた。肩の痛みが倍加するから、アルコールは絶対だめなの知らなかったの? とあきれられた。常識らしい。アルコールの代謝には肝臓の力が必要なのだが、肝臓が弱っているときにアルコールを摂ると、肩こりという症状でアピールしているとか。わたしもたまに肩こりや腰痛があるが、あまり気にしていないから、平気で習慣となったNO.3飲みを続けている。
しかし、麦茶やお湯を飲んでいる妻が気の毒なので、久しぶりにノンアルコールビールを試してみた。かなり前に飲み比べたが、どれもが芋の味というか、まずくて飲めたものではなかった。金輪際飲むものかと思っていたが、あれから大分経つから、もしかしたら進化しているかもとの期待もあった。近所のヨークマートには4社1種類ずつしかなかった。飲み比べた結果、芋味が消えてすべてがそこそこ飲める。いや、けっこううまいかもと感じた。サッポロがフルーティ、ほかはみな同じ、でもキリンが一番ビールに近い、ような気がした。これはわたしと妻の感想である。真夏のランチに飲んだらいい感じかも。
蕨図書館のAV棚でDVD「ザ・ルーシーショー」10巻組を発見した。「ルーシーショー」と「奥様は魔女」が大好物の妻は、何年か前に放映を楽しみにしていたが、それも終わり「刑事コロンボ」に移ったが、それも終わり午後のひととき物足りないといっていたので、とりあえず3巻まで借りて持ち帰ると狂喜乱舞。高橋和枝ではなくルシル・ボールの生の声で字幕付きだが、全然問題はないようで、ムーニーさんだ、ヴィヴィアンだ、とケラケラ笑って楽しんでいる。以後10巻まで惜しみながら見ていた。昔のテレビ映画なら「プリズナーNo.6」を見たいなーと思っていたら、ニコ動でやっている。早速見なければならぬ。
複合プリンターの「プリント」の不具合はやはり直らない。ネットワークプリントを試したら、意外に簡単に成功したのだが、A4で一枚20円はUSB対応プリントの2倍である。枚数が多くなるとその金額はかなり問題だ。やはりUSBでやらなければ。ネットで見たファイルフォーマット書きかえに挑む。ディスクユーティリティで、現在の「MacOS拡張(ジャーナリング)」を「ExFAT」にして、PDFファイルをコピーしてローソンに持って行ったら、あっさり印刷できた。こんな簡単な話だったとは。でも、そのうちきっと思う。一枚10円は高い、なんとしてでもマイ複合プリンターをソフトで修理してみせる、と。 (柴田)
●ロビ続き。付属ドライバー1本で、本当に作れてしまう。こだわる人は、高級マイドライバーを用意しているようだが、めんどくさいので付属で作った。
付属のは磁気を帯びていなかったので、用意した冷蔵庫用マグネットをこすって、ねじがくっつきやすいようにした。
冊子を開封し、説明書とパーツを分ける。内容物一覧を見て過不足確認。ねじの種類とサイズをマスキングテープにメモし、ピルケースに貼る。パーツは個包装なのではさみで開け、ねじはいったんピルケースに収納。緩衝材と袋は分けてゴミ箱に。
緩衝材として、パーツ分がくりぬかれた厚さ5mm程度の段ボール板を毎号3cm〜7cmぐらい重ねてあって、これが結構な量になるので(1mぐらいになったんじゃなかったかな)、紙袋を用意しておけば、ゴミとして出しやすいよ。
この段ボール板を重ねたまま布で巻いたら、額縁みたいになるなぁと思ったんだけど、飾る予定も何もないので資源ゴミに。ミニチュアドールハウスを作ったりする人なら重宝したかも〜。子供さんの工作材料とかにも。 (hammer.mule)
ドールハウスキット。こんな感じに
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0092XMCRU/dgcrcom-22/