昔興味があったことや、子供の頃に教わったことについて、再び調べると結構面白い発見に満ちている。
例えば、恐竜学は近年とても進歩して、昔教わったことの多くが書き換えられていたり、昔調べて不可能と言われていたり、わからないとされていたことが、今では解明されたり可能になっていたりする。
また、昔やろうとして予算・時間などの制限であきらめたことが、今では技術の進歩でお手軽にお安く出来るようになっていたりする。
最近だと、ラジコンヘリがそれにあたるだろうか。以前は数十万もする上に、飛ばすのはものすごく難しく、しかも失敗すれば修理代だけで一万円札が簡単に飛んでいくという、ラジコン趣味の頂点とも言えるものだった。
今ではコンピュータ制御と3軸ジャイロによって、誰でも簡単に飛ばせるヘリが、以前に比べると驚くほど安い値段で買えるようになっているのだ。
またプラモデルや模型も、一昔前からは考えられないほどすごいことになっている。
数年前に、食玩でお菓子のおまけという名目で、恐ろしく精密な模型が塗装済みで付いてきて一世を風靡したことがあるが、いまでは3Dモデルに自動的に塗装する技術の進歩によって、さらに精密な塗装済みの模型が手に入る用になってきた。
例えば、figmaのアクションフィギュアなども、アニメキャラはともかく実写のモデルの表情とかは、大きさの問題もあってどうしても微妙だったものだが、最近では驚くほどの精度になっていてびっくりする。
http://www.figma.jp/ja/figma/
それどころか、最近では3Dプリンターの高機能化と低価格化が進んだお陰で、個人でもパソコンでモデリングしてそれを3D出力することにより、リアルな3Dモデルを自作することさえ可能になってきているのだ。
また、モデリングだけでなく塗装技術も進歩している。
元々は金属製のミニチュアモデルのメタルフィギュア塗装用に開発された、シタデルカラーという塗料があるのだが、これはプラスチックよりも塗装が難しい金属塗装用に開発された経緯もあって、遮蔽力も高くしかも乾燥が速く無害という、ある意味理想的な塗料だった。
これまでは高価なこともあって、一般の人が使うには結構敷居が高かった。それがここ数年で、日本の代理店が多く取り扱うようになったこともあって、わりと手の届く値段で入手できるようになってきた。
こうしたことは模型だけに留まらない。もう知っている人は何を今更と思うかもしれないが、3DCGにおいてもフリーの3DCGムービー製作ツールであるMMDやそのMac版のnanoemなどによって、キャラクターアニメーション製作の敷居はすごく低くなっている。
参考:
http://dic.nicovideo.jp/a/mikumikudance
ふと忘れていた興味の対象を思い出したら、ぜひとも、もう一度調べてみることをお勧めしたい。
【福間晴耕/デザイナー】
フリーランスのCG及びテクニカルライター/フォトグラファー/Webデザイナー
http://fukuma.way-nifty.com/
HOBBY:Computerによるアニメーションと絵描き、写真(主にモノクローム)を撮ることと見ること(あと暗室作業も好きです)。おいしい酒(主に日本酒)を飲みおいしい食事をすること。もう仕事ではなくなったので、インテリアを見たりするのも好きかもしれない。