《タコの髪型の人がどんどん増えている》
■装飾山イバラ道[225]
ひとりにひとつずつ
武田瑛夢
■Scenes Around Me[29]
東京大学駒場寮の事(8)蟻天国でのパーティー
関根正幸
■装飾山イバラ道[225]
ひとりにひとつずつ
武田瑛夢
■Scenes Around Me[29]
東京大学駒場寮の事(8)蟻天国でのパーティー
関根正幸
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■装飾山イバラ道[225]
ひとりにひとつずつ
武田瑛夢
https://bn.dgcr.com/archives/20180619110200.html
───────────────────────────────────
●夫がガリガリ君なら私はPARM
我が家には、片方が何かを買ったら、もう片方の分も買う、というローカルルールがある。一人に一つずつ。
例えば夫がアイスを買うなら、私の分も私の好みのものを選んで買うのが決まりだ。夫がガリガリ君を買うなら、私の分のPARM(パルム)も買って来ないと許されないのだ。
逆ももちろんあるので、私が冬場にアイスを買って帰る時に、ガリガリ君が売っていない場合はとても困る。パピコとか氷っぽいものを代わりに買っても、どうも納得してくれない。
先日私はKindle Oasisを買ったけれど、夫も肩掛けスピーカーを買っていたのでおあいこなのだ。不思議と同じような時期に新しいものが欲しくなるので、お互いに言い出しやすくてちょうどいいのかもしれない。
食べ物の場合は、夫がみかんゼリーなら私はプリンと、乳脂肪分の高いものを好む私に対して、サッパリ派の夫。夫が煎餅なら私はクッキーだ。
この手の話はここでもずっと言っているけれど、いつになっても解決しない嗜好品バトルだ。好みが違うのでシェアできないものが多いのだ。
アイスやデザートでの夫の不満は、私の選ぶものはどうも高いらしい。乳脂肪分の高いアイスは、値段も高いのはしょうがないではないか。
私に言わせれば、砂糖を水で薄めて色をつけて凍らせただけのアイスバーの方が、質に対して割高なのだ(笑)。費用対効果の論争は、まぁ自分が美味しけりゃあいいのである。
価格に差がない場合でも、私にはなぜ夫が美味しい方を選ばないのか、という疑問がある。お得なオプション付きがいいに決まっているのが私だ。ポップコーンもキャラメル派の私に対して、頑なに塩味(プレーン)ばかり求める。
せっかく外で買うのになんで塩味? と私は思う。キャラメル味の方が美味しいのに(笑)。
だがしかし、必ず塩味も売っているところを見ると、一定数の基本の味好きもいるということか。
●本当に一つずつか
「一人に一つずつ」は、平等なようでいてそうでもないこともある。私と三歳違いの姉がまだ小さい頃、母は二人にお揃いの服を着せたがった。赤いチェックのワンピースとか、姉妹で着ていると可愛いのだ。
しかし、良い時期はそう長くは続かない。自分の服はすぐに着られなくなり、私には姉のお古の赤いワンピースがお下がりになってやってくる。姉の後だから、サイズは大きいのに古いし、新鮮さはゼロ。私は何年も赤いワンピースの呪縛から逃れられないのだ。
知らない人から見たら、何年も同じ服を着ている子に見えたろうな。「お揃い」という言葉が、どうも苦手な姉妹っていると思う。
●相手に先に買わせる作戦
「帽子、新しいの買わないの?」「んー、別にいい。あ! なんか自分の買おうとしてるな」という感じですぐバレて、物欲の薄い夫とのバランスが取れないこともよくある。
実際のところはそう厳密ではないので、私の方が買い物は多くなる。
母も夫も歳を取ると物欲が薄れ、欲しいものがないことが普通になるみたいだ。歳を取って猫じゃらしを無視する猫のようで、何に対しても好奇心を失うことは寂しい気がするのだ。
新しい物には誰かのアイデアが生かされているんだから、欲する誰かががいることで、世界の車輪が回るんじゃないだろうか。と、壮大な言い訳をかましてみる。
文句を言いながらも、人の好みの物を用意しておくのは、家の心地よさを創り出すものだ。いつの間にか好物が補充されているのって、有難いものだ。
しかし、いつの間にか在庫が増えていたので聞くと、「もう飽きた」という問題もある。飽きたらすぐに申告してもらわないと困るのである。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
スプラトゥーン2の追加コンテンツ、オクト・エキスパンションをダウンロードした。可愛いルックスのタコのキャラクターに扮して、斬新なステージで訓練できるモード。
・オクト・エキスパンション
https://www.nintendo.co.jp/switch/aab6a/dlc/index.html
ヒーローモードが好きな人には向いているけれど、元々地道な訓練が苦手だとどうだろう。夫は私のプレイ画面でジャンプの連続技を失敗し続けたのを見て、絶望していた。
私ができないんなら、自分ができるわけないそうだ。タイミング技だから難しいのもしょうがない。しかしながら、いろんな武器をあらゆる方法で練習できるので、これをクリアできれば実際のガチバトルでも強くなれるに違いない。
すでにいるクリア勢が強いYouTuberなのも納得。広場にタコの髪型の人がどんどん増えている。
私はやっと新しい路線が開いたところだ。できなくてもできたことにしてくれるモードまで用意があるみたいで、最近のゲームは優しい。でも、やはり自力でやりたいからなぁ。
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■Scenes Around Me[29]
東京大学駒場寮の事(8)蟻天国でのパーティー
関根正幸
https://bn.dgcr.com/archives/20180619110100.html
───────────────────────────────────
すでに書いたように、サークル蟻天嶽は1997年12月「鳴神」の公演終了後、楽屋として使っていた北寮二階、オブスキュアギャラリーの真上の部屋に移転しました。
以降、1998年10月初旬に駒場寮を立退くまで、蟻天獄はこの部屋を使っていました。
私は、蟻天獄が中寮二階にあった時には数えるほどしか通わなかったのとは対照的に、北寮二階に移ってからは足繁く通うようになりました。
○
ここで、この部屋の名称についてコメントしておきます。
蟻天獄がこの部屋に移って間もなく、部屋の扉に「蟻天国」という文字が書かれました。
それは、単に「蟻天獄」を「蟻天国」と書き間違えたのかもしれないし、サークルは「蟻地獄」ではなく「蟻天国」であるというつもりだったのかもしれません。
いずれにしても、私を含めて、ここに出入りしていた者の多くが、この部屋を「蟻天国」だと思っていたはずです。
なので、以降、この部屋のことは「蟻天獄」ではなく「蟻天国」と記すことにします。
○
女形の中村しのぶさんは、「鳴神」の公演を終えると、歌舞伎の海外巡業のため、しばらく日本を離れることになっていました。
しのぶさんは、部屋の中ほどに畳を敷き、大量の布団や毛布を用意して、蟻天国に来た人が寝泊まりできるようにしました。
また、巡業中に皆が食べ物に困らないように、大量の食材も用意しました。
これは、しのぶさんが蟻天国に出入りする人たちを、家族のように思っていたからでした。
また、蟻天国は誰が来ても構わない部屋にしたかった、としのぶさんが話していた記憶もあります。
ところが、しのぶさんが置いていった食材目当てに、大勢の人が蟻天国に押しかけて毎晩パーティーを開きました。
そして、しのぶさんが二、三か月は食いつなげると思って用意した食材は、わずか一週間で食べ尽くされてしまった、と聞いています。
○
しのぶさんが用意した食材がなくなった後も、皆は酒や食材を持ち寄ってパーティーを開きました。
今回紹介する写真は、1998年1月に撮影したパーティーの様子です。
この頃、都内に大雪が降ったらしく(同じネガの後のコマに雪が積もった駒場の写真がある)、この時私は家に帰るのをやめて、蟻天国に泊まることにしたのかも知れません。
ミュージシャンのノブナガくん(右側)と、当時大川興業にいたヒデさん(蟻天獄の発起人の一人)。
同じ構図でシャッタースピードを遅くした写真。奥の方で寝ている人が写っています。
絵描きのユミコフさん。写真に写っているように、しのぶさんは畳敷きのスペースの周囲に紗を吊るしました。
1997年の11月にオブスキュアギャラリーで写真展を行った小山くん。
オブスキュアギャラリーを運営していたコーキくん。
○
パーティーの写真を撮ったのはこの日だけでした。
後に、私は個人的な事情から蟻天国に連泊するようになるのですが、その頃にはこのような写真は撮らなくなっていたようです。
【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://www.geocities.jp/sekinemajp/photos
1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔
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編集後記(06/19)
●岩田温「『リベラル』という病 奇怪すぎる日本型反知性主義」を読んだ(彩図社/2018)。この本は今の日本で「リベラル」を自称する人々の、まったく現実を無視し、愚かな観念論に固執した奇怪な言説を取り上げ、徹底的に批判し、本来のリベラルとは如何にあるべきかを模索していくものである。
日本の「リベラル」の特徴は、リベラリズムとは無関係な「反知性主義」にある。日本国憲法の事実、日本を取り巻く安全保障体制の事実、共産主義政権が行ってきた苛酷な弾圧の事実……から目を背ける。自分たちの根拠なき主張を繰り返し、それに反対する人を「軍国主義者」「平和の破壊者」と決めつける。
自分たちの虚構、妄想の世界を否定する冷静な論理的批判に対して、正面から返答できないから、大袈裟な表現、極端で非現実的な主張で国民を脅す。だが自分たちの言葉そのものも信じていないのだから、彼らの反知性主義は相当に深刻である。現実を見つめず、自分たちにとって都合のいい虚構と妄想の中で生きている「反知性主義者」。それが日本の「リベラル」の本性なのだ。
朝日新聞の自衛隊に関する憲法解釈が大きく「倒錯」している。自衛隊の存在に関しては多くの憲法学者の主張を無視している(朝日は「違憲である」と表明せず沈黙を守る)のに、集団的自衛権の行使容認に関してのみ「違憲である」と騒ぎ立てる。まことにご都合主義で面妖な「護憲論」である。
立憲主義を守る立場を貫徹するなら、理論上、自衛隊は違憲であるから廃絶せよと主張せざるを得ない。だがいくら「リベラル」といえども、かつての社会党の「非武装中立」では日本の平和は守れないし、国民の支持を得られないことは理解している。だから、知的にはあまりに不誠実な態度に終始している。これが「反知性主義」といわずして、何を「反知性主義」と呼ぶのだろうか。
日本の「リベラル」たちは、憲法九条が日本の平和を維持してきたという、日本でしか通用しない「信仰」を中核とし、本来のリベラルとは異なる特殊日本的な「退化」を続けた。筆者は日本の「リベラル」を、「ガラパゴス左翼」と呼ぶことにした。深刻な問題は、彼らの構想力、理念の欠如だ。彼ら自身が理念として目指す社会とは、いったいいかなる社会なのか。何も表明されない。
枝野幸男は小池百合子の希望の党に排除される段階になって「立憲民主党」を立ちあげただけで、改憲派の小池とは手を組めぬと筋を通したわけではない。改憲派との奇妙な野合を目指す政治家の一人で、元は集団的自衛権の行使容認派だ。結局はマスメディア、「リベラル」受けを狙う虚しい政治屋に過ぎない。
筆者は、真のリベラリストは真の保守主義者と重なり合う部分が大きいと信じている。そのためには、以下の二つの条件が欠かせない。1)日本国憲法、そして安全保障政策において、事実を認めた上で、現実的な政策を提案すること。2)共産主義思想の恐るべき破壊力に向き合うこと……特殊日本的な「リベラル」から脱し真っ当なリベラリズムが日本に定着することを強く望む。(柴田)
岩田温「『リベラル』という病 奇怪すぎる日本型反知性主義」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4801302831/dgcrcom-22/
●包丁研ぎ続き。セラミックならと思ったのに、セラミックも研ぐ必要があった。ステンレスのGlobalの包丁を試したこともあった。小さな刃こぼれをしたが、その時は研ぎができないとネットで読んで諦めた。
いま見たらシャープナーはあるし、有償研ぎ直しまであるわ。実家に置いてたら、いつの間にか妹の家で使われていたよ……。
YouTubeの参照動画を探していて、「100円の包丁を30,000円の砥石で研いだ結果」を見た。3,000円ぐらいの荒い砥石から、順番に細かい砥石に変えて研ぐ。途中途中でスポンジを何秒で切れるかを見せてくれる。
最後の30,000円の砥石で、100均包丁が鏡面の刀になっていたわ。日本刀のデモンストレーションで、いろいろ切れるのは腕より刀のおかげなのね、と。高い包丁や刀ってこういうことなのだなぁと、キュウリやトマトスライスを見て思ったよ。 (hammer.mule)
100円の包丁を30,000円の砥石で研いだ結果
【完全版】初心者に送る!家庭用包丁の研ぎ方
セラミックナイフ
https://www.kyocera.co.jp/prdct/kitchen/product/series/knife/colorful/colorful003.html
研ぎ直しサービスについて(京セラ)
https://www.kyocera.co.jp/prdct/kitchen/support/grinding/
Globalの包丁
https://www.yoshikin.co.jp/jp/
お手入れについて
https://www.yoshikin.co.jp/jp/before-using/
骨董品店で買った錆包丁を18時間手作業で研いだ結果
世界で一番切れる木製の包丁を作りたい!
リグナムバイダという木は水に沈むのか〜。
硬ければ何でも包丁になると思った。私が作ったことには間違いない
他にも金属製以外の包丁は作られていて、最後にはランキングが出てるよ。あかん、この人の動画は全部見たくなる。道具がいろいろ揃ってるのと、その道具の使い方が美しいのと、試し方が上手いのと、いろんな要素があって。めっちゃ器用。
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●夫がガリガリ君なら私はPARM
我が家には、片方が何かを買ったら、もう片方の分も買う、というローカルルールがある。一人に一つずつ。
例えば夫がアイスを買うなら、私の分も私の好みのものを選んで買うのが決まりだ。夫がガリガリ君を買うなら、私の分のPARM(パルム)も買って来ないと許されないのだ。
逆ももちろんあるので、私が冬場にアイスを買って帰る時に、ガリガリ君が売っていない場合はとても困る。パピコとか氷っぽいものを代わりに買っても、どうも納得してくれない。
先日私はKindle Oasisを買ったけれど、夫も肩掛けスピーカーを買っていたのでおあいこなのだ。不思議と同じような時期に新しいものが欲しくなるので、お互いに言い出しやすくてちょうどいいのかもしれない。
食べ物の場合は、夫がみかんゼリーなら私はプリンと、乳脂肪分の高いものを好む私に対して、サッパリ派の夫。夫が煎餅なら私はクッキーだ。
この手の話はここでもずっと言っているけれど、いつになっても解決しない嗜好品バトルだ。好みが違うのでシェアできないものが多いのだ。
アイスやデザートでの夫の不満は、私の選ぶものはどうも高いらしい。乳脂肪分の高いアイスは、値段も高いのはしょうがないではないか。
私に言わせれば、砂糖を水で薄めて色をつけて凍らせただけのアイスバーの方が、質に対して割高なのだ(笑)。費用対効果の論争は、まぁ自分が美味しけりゃあいいのである。
価格に差がない場合でも、私にはなぜ夫が美味しい方を選ばないのか、という疑問がある。お得なオプション付きがいいに決まっているのが私だ。ポップコーンもキャラメル派の私に対して、頑なに塩味(プレーン)ばかり求める。
せっかく外で買うのになんで塩味? と私は思う。キャラメル味の方が美味しいのに(笑)。
だがしかし、必ず塩味も売っているところを見ると、一定数の基本の味好きもいるということか。
●本当に一つずつか
「一人に一つずつ」は、平等なようでいてそうでもないこともある。私と三歳違いの姉がまだ小さい頃、母は二人にお揃いの服を着せたがった。赤いチェックのワンピースとか、姉妹で着ていると可愛いのだ。
しかし、良い時期はそう長くは続かない。自分の服はすぐに着られなくなり、私には姉のお古の赤いワンピースがお下がりになってやってくる。姉の後だから、サイズは大きいのに古いし、新鮮さはゼロ。私は何年も赤いワンピースの呪縛から逃れられないのだ。
知らない人から見たら、何年も同じ服を着ている子に見えたろうな。「お揃い」という言葉が、どうも苦手な姉妹っていると思う。
●相手に先に買わせる作戦
「帽子、新しいの買わないの?」「んー、別にいい。あ! なんか自分の買おうとしてるな」という感じですぐバレて、物欲の薄い夫とのバランスが取れないこともよくある。
実際のところはそう厳密ではないので、私の方が買い物は多くなる。
母も夫も歳を取ると物欲が薄れ、欲しいものがないことが普通になるみたいだ。歳を取って猫じゃらしを無視する猫のようで、何に対しても好奇心を失うことは寂しい気がするのだ。
新しい物には誰かのアイデアが生かされているんだから、欲する誰かががいることで、世界の車輪が回るんじゃないだろうか。と、壮大な言い訳をかましてみる。
文句を言いながらも、人の好みの物を用意しておくのは、家の心地よさを創り出すものだ。いつの間にか好物が補充されているのって、有難いものだ。
しかし、いつの間にか在庫が増えていたので聞くと、「もう飽きた」という問題もある。飽きたらすぐに申告してもらわないと困るのである。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
スプラトゥーン2の追加コンテンツ、オクト・エキスパンションをダウンロードした。可愛いルックスのタコのキャラクターに扮して、斬新なステージで訓練できるモード。
・オクト・エキスパンション
https://www.nintendo.co.jp/switch/aab6a/dlc/index.html
ヒーローモードが好きな人には向いているけれど、元々地道な訓練が苦手だとどうだろう。夫は私のプレイ画面でジャンプの連続技を失敗し続けたのを見て、絶望していた。
私ができないんなら、自分ができるわけないそうだ。タイミング技だから難しいのもしょうがない。しかしながら、いろんな武器をあらゆる方法で練習できるので、これをクリアできれば実際のガチバトルでも強くなれるに違いない。
すでにいるクリア勢が強いYouTuberなのも納得。広場にタコの髪型の人がどんどん増えている。
私はやっと新しい路線が開いたところだ。できなくてもできたことにしてくれるモードまで用意があるみたいで、最近のゲームは優しい。でも、やはり自力でやりたいからなぁ。
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■Scenes Around Me[29]
東京大学駒場寮の事(8)蟻天国でのパーティー
関根正幸
https://bn.dgcr.com/archives/20180619110100.html
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すでに書いたように、サークル蟻天嶽は1997年12月「鳴神」の公演終了後、楽屋として使っていた北寮二階、オブスキュアギャラリーの真上の部屋に移転しました。
以降、1998年10月初旬に駒場寮を立退くまで、蟻天獄はこの部屋を使っていました。
私は、蟻天獄が中寮二階にあった時には数えるほどしか通わなかったのとは対照的に、北寮二階に移ってからは足繁く通うようになりました。
○
ここで、この部屋の名称についてコメントしておきます。
蟻天獄がこの部屋に移って間もなく、部屋の扉に「蟻天国」という文字が書かれました。
それは、単に「蟻天獄」を「蟻天国」と書き間違えたのかもしれないし、サークルは「蟻地獄」ではなく「蟻天国」であるというつもりだったのかもしれません。
いずれにしても、私を含めて、ここに出入りしていた者の多くが、この部屋を「蟻天国」だと思っていたはずです。
なので、以降、この部屋のことは「蟻天獄」ではなく「蟻天国」と記すことにします。
○
女形の中村しのぶさんは、「鳴神」の公演を終えると、歌舞伎の海外巡業のため、しばらく日本を離れることになっていました。
しのぶさんは、部屋の中ほどに畳を敷き、大量の布団や毛布を用意して、蟻天国に来た人が寝泊まりできるようにしました。
また、巡業中に皆が食べ物に困らないように、大量の食材も用意しました。
これは、しのぶさんが蟻天国に出入りする人たちを、家族のように思っていたからでした。
また、蟻天国は誰が来ても構わない部屋にしたかった、としのぶさんが話していた記憶もあります。
ところが、しのぶさんが置いていった食材目当てに、大勢の人が蟻天国に押しかけて毎晩パーティーを開きました。
そして、しのぶさんが二、三か月は食いつなげると思って用意した食材は、わずか一週間で食べ尽くされてしまった、と聞いています。
○
しのぶさんが用意した食材がなくなった後も、皆は酒や食材を持ち寄ってパーティーを開きました。
今回紹介する写真は、1998年1月に撮影したパーティーの様子です。
この頃、都内に大雪が降ったらしく(同じネガの後のコマに雪が積もった駒場の写真がある)、この時私は家に帰るのをやめて、蟻天国に泊まることにしたのかも知れません。
ミュージシャンのノブナガくん(右側)と、当時大川興業にいたヒデさん(蟻天獄の発起人の一人)。
同じ構図でシャッタースピードを遅くした写真。奥の方で寝ている人が写っています。
絵描きのユミコフさん。写真に写っているように、しのぶさんは畳敷きのスペースの周囲に紗を吊るしました。
1997年の11月にオブスキュアギャラリーで写真展を行った小山くん。
オブスキュアギャラリーを運営していたコーキくん。
○
パーティーの写真を撮ったのはこの日だけでした。
後に、私は個人的な事情から蟻天国に連泊するようになるのですが、その頃にはこのような写真は撮らなくなっていたようです。
【せきね・まさゆき】
sekinema@hotmail.com
http://www.geocities.jp/sekinemajp/photos
1965年生まれ。非常勤で数学を教えるかたわら、中山道、庚申塔の様な自転車で移動中に気になったものや、ライブ、美術展、パフォーマンスなどの写真を雑多に撮影しています。記録魔
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編集後記(06/19)
●岩田温「『リベラル』という病 奇怪すぎる日本型反知性主義」を読んだ(彩図社/2018)。この本は今の日本で「リベラル」を自称する人々の、まったく現実を無視し、愚かな観念論に固執した奇怪な言説を取り上げ、徹底的に批判し、本来のリベラルとは如何にあるべきかを模索していくものである。
日本の「リベラル」の特徴は、リベラリズムとは無関係な「反知性主義」にある。日本国憲法の事実、日本を取り巻く安全保障体制の事実、共産主義政権が行ってきた苛酷な弾圧の事実……から目を背ける。自分たちの根拠なき主張を繰り返し、それに反対する人を「軍国主義者」「平和の破壊者」と決めつける。
自分たちの虚構、妄想の世界を否定する冷静な論理的批判に対して、正面から返答できないから、大袈裟な表現、極端で非現実的な主張で国民を脅す。だが自分たちの言葉そのものも信じていないのだから、彼らの反知性主義は相当に深刻である。現実を見つめず、自分たちにとって都合のいい虚構と妄想の中で生きている「反知性主義者」。それが日本の「リベラル」の本性なのだ。
朝日新聞の自衛隊に関する憲法解釈が大きく「倒錯」している。自衛隊の存在に関しては多くの憲法学者の主張を無視している(朝日は「違憲である」と表明せず沈黙を守る)のに、集団的自衛権の行使容認に関してのみ「違憲である」と騒ぎ立てる。まことにご都合主義で面妖な「護憲論」である。
立憲主義を守る立場を貫徹するなら、理論上、自衛隊は違憲であるから廃絶せよと主張せざるを得ない。だがいくら「リベラル」といえども、かつての社会党の「非武装中立」では日本の平和は守れないし、国民の支持を得られないことは理解している。だから、知的にはあまりに不誠実な態度に終始している。これが「反知性主義」といわずして、何を「反知性主義」と呼ぶのだろうか。
日本の「リベラル」たちは、憲法九条が日本の平和を維持してきたという、日本でしか通用しない「信仰」を中核とし、本来のリベラルとは異なる特殊日本的な「退化」を続けた。筆者は日本の「リベラル」を、「ガラパゴス左翼」と呼ぶことにした。深刻な問題は、彼らの構想力、理念の欠如だ。彼ら自身が理念として目指す社会とは、いったいいかなる社会なのか。何も表明されない。
枝野幸男は小池百合子の希望の党に排除される段階になって「立憲民主党」を立ちあげただけで、改憲派の小池とは手を組めぬと筋を通したわけではない。改憲派との奇妙な野合を目指す政治家の一人で、元は集団的自衛権の行使容認派だ。結局はマスメディア、「リベラル」受けを狙う虚しい政治屋に過ぎない。
筆者は、真のリベラリストは真の保守主義者と重なり合う部分が大きいと信じている。そのためには、以下の二つの条件が欠かせない。1)日本国憲法、そして安全保障政策において、事実を認めた上で、現実的な政策を提案すること。2)共産主義思想の恐るべき破壊力に向き合うこと……特殊日本的な「リベラル」から脱し真っ当なリベラリズムが日本に定着することを強く望む。(柴田)
岩田温「『リベラル』という病 奇怪すぎる日本型反知性主義」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4801302831/dgcrcom-22/
●包丁研ぎ続き。セラミックならと思ったのに、セラミックも研ぐ必要があった。ステンレスのGlobalの包丁を試したこともあった。小さな刃こぼれをしたが、その時は研ぎができないとネットで読んで諦めた。
いま見たらシャープナーはあるし、有償研ぎ直しまであるわ。実家に置いてたら、いつの間にか妹の家で使われていたよ……。
YouTubeの参照動画を探していて、「100円の包丁を30,000円の砥石で研いだ結果」を見た。3,000円ぐらいの荒い砥石から、順番に細かい砥石に変えて研ぐ。途中途中でスポンジを何秒で切れるかを見せてくれる。
最後の30,000円の砥石で、100均包丁が鏡面の刀になっていたわ。日本刀のデモンストレーションで、いろいろ切れるのは腕より刀のおかげなのね、と。高い包丁や刀ってこういうことなのだなぁと、キュウリやトマトスライスを見て思ったよ。 (hammer.mule)
100円の包丁を30,000円の砥石で研いだ結果
【完全版】初心者に送る!家庭用包丁の研ぎ方
セラミックナイフ
https://www.kyocera.co.jp/prdct/kitchen/product/series/knife/colorful/colorful003.html
研ぎ直しサービスについて(京セラ)
https://www.kyocera.co.jp/prdct/kitchen/support/grinding/
Globalの包丁
https://www.yoshikin.co.jp/jp/
お手入れについて
https://www.yoshikin.co.jp/jp/before-using/
骨董品店で買った錆包丁を18時間手作業で研いだ結果
世界で一番切れる木製の包丁を作りたい!
リグナムバイダという木は水に沈むのか〜。
硬ければ何でも包丁になると思った。私が作ったことには間違いない
他にも金属製以外の包丁は作られていて、最後にはランキングが出てるよ。あかん、この人の動画は全部見たくなる。道具がいろいろ揃ってるのと、その道具の使い方が美しいのと、試し方が上手いのと、いろんな要素があって。めっちゃ器用。