●夫がガリガリ君なら私はPARM
我が家には、片方が何かを買ったら、もう片方の分も買う、というローカルルールがある。一人に一つずつ。
例えば夫がアイスを買うなら、私の分も私の好みのものを選んで買うのが決まりだ。夫がガリガリ君を買うなら、私の分のPARM(パルム)も買って来ないと許されないのだ。
逆ももちろんあるので、私が冬場にアイスを買って帰る時に、ガリガリ君が売っていない場合はとても困る。パピコとか氷っぽいものを代わりに買っても、どうも納得してくれない。
先日私はKindle Oasisを買ったけれど、夫も肩掛けスピーカーを買っていたのでおあいこなのだ。不思議と同じような時期に新しいものが欲しくなるので、お互いに言い出しやすくてちょうどいいのかもしれない。
食べ物の場合は、夫がみかんゼリーなら私はプリンと、乳脂肪分の高いものを好む私に対して、サッパリ派の夫。夫が煎餅なら私はクッキーだ。
この手の話はここでもずっと言っているけれど、いつになっても解決しない嗜好品バトルだ。好みが違うのでシェアできないものが多いのだ。
アイスやデザートでの夫の不満は、私の選ぶものはどうも高いらしい。乳脂肪分の高いアイスは、値段も高いのはしょうがないではないか。
私に言わせれば、砂糖を水で薄めて色をつけて凍らせただけのアイスバーの方が、質に対して割高なのだ(笑)。費用対効果の論争は、まぁ自分が美味しけりゃあいいのである。
価格に差がない場合でも、私にはなぜ夫が美味しい方を選ばないのか、という疑問がある。お得なオプション付きがいいに決まっているのが私だ。ポップコーンもキャラメル派の私に対して、頑なに塩味(プレーン)ばかり求める。
せっかく外で買うのになんで塩味? と私は思う。キャラメル味の方が美味しいのに(笑)。
だがしかし、必ず塩味も売っているところを見ると、一定数の基本の味好きもいるということか。
●本当に一つずつか
「一人に一つずつ」は、平等なようでいてそうでもないこともある。私と三歳違いの姉がまだ小さい頃、母は二人にお揃いの服を着せたがった。赤いチェックのワンピースとか、姉妹で着ていると可愛いのだ。
しかし、良い時期はそう長くは続かない。自分の服はすぐに着られなくなり、私には姉のお古の赤いワンピースがお下がりになってやってくる。姉の後だから、サイズは大きいのに古いし、新鮮さはゼロ。私は何年も赤いワンピースの呪縛から逃れられないのだ。
知らない人から見たら、何年も同じ服を着ている子に見えたろうな。「お揃い」という言葉が、どうも苦手な姉妹っていると思う。
●相手に先に買わせる作戦
「帽子、新しいの買わないの?」「んー、別にいい。あ! なんか自分の買おうとしてるな」という感じですぐバレて、物欲の薄い夫とのバランスが取れないこともよくある。
実際のところはそう厳密ではないので、私の方が買い物は多くなる。
母も夫も歳を取ると物欲が薄れ、欲しいものがないことが普通になるみたいだ。歳を取って猫じゃらしを無視する猫のようで、何に対しても好奇心を失うことは寂しい気がするのだ。
新しい物には誰かのアイデアが生かされているんだから、欲する誰かががいることで、世界の車輪が回るんじゃないだろうか。と、壮大な言い訳をかましてみる。
文句を言いながらも、人の好みの物を用意しておくのは、家の心地よさを創り出すものだ。いつの間にか好物が補充されているのって、有難いものだ。
しかし、いつの間にか在庫が増えていたので聞くと、「もう飽きた」という問題もある。飽きたらすぐに申告してもらわないと困るのである。
【武田瑛夢/たけだえいむ】eimu@eimu.com
装飾アートの総本山WEBサイト"デコラティブマウンテン"
http://www.eimu.com/
スプラトゥーン2の追加コンテンツ、オクト・エキスパンションをダウンロードした。可愛いルックスのタコのキャラクターに扮して、斬新なステージで訓練できるモード。
・オクト・エキスパンション
https://www.nintendo.co.jp/switch/aab6a/dlc/index.html
ヒーローモードが好きな人には向いているけれど、元々地道な訓練が苦手だとどうだろう。夫は私のプレイ画面でジャンプの連続技を失敗し続けたのを見て、絶望していた。
私ができないんなら、自分ができるわけないそうだ。タイミング技だから難しいのもしょうがない。しかしながら、いろんな武器をあらゆる方法で練習できるので、これをクリアできれば実際のガチバトルでも強くなれるに違いない。
すでにいるクリア勢が強いYouTuberなのも納得。広場にタコの髪型の人がどんどん増えている。
私はやっと新しい路線が開いたところだ。できなくてもできたことにしてくれるモードまで用意があるみたいで、最近のゲームは優しい。でも、やはり自力でやりたいからなぁ。