[5115] 中国の古典(論語)近き者悦び遠き者来る/農業に不向きな人

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《私は馬鹿な善人タイプです》

■まにまにころころ[188]
 ふんわり中国の古典(論語・その51)
 近き者悦び、遠き者来る
 川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito

■クリエイター手抜きプロジェクト[636]
 ロジカルすぎる人、コンピューター関係の人は農業不向きです
 古籏一浩




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■まにまにころころ[188]
ふんわり中国の古典(論語・その51)
近き者悦び、遠き者来る

川合和史@コロ。 Kawai Kazuhito
https://bn.dgcr.com/archives/20201102110200.html

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コロこと川合です。みなさんがこれを読まれている時には、大阪の住民投票の結果がもう出てるんですよね。いわゆる大阪都構想の一環の。

今回のこの「大阪市廃止・特別区設置住民投票」ですが、詳しくはもうテレビやネットで散々、おそらく今この瞬間も報じられていて、興味ある人は十分に情報を得られていると思いますので省きます。

是非についても、もうひとまずは結果の出たことなので、何も言うことはなく。でも、大阪人としては、それでも何か言いたい!(笑)

結果出る前に書いていて、それが読まれる時には結果が出ているという、なんとも難しいタイミングなんですが、それでも触れたい!(笑)

自分が住んでいる自治体の転換期に立ち会えるなんて、なかなかないでしょ。ラッキーだなとさえ思います。

大阪府外の方にはあまり興味ひかれない話題かもしれませんが、これって大阪だけの問題ではなく、全国の政令指定都市とそれを抱える自治体には、いつかは降りかかってくる問題です。いや多くの地域で問題自体は既に発生してるはず。

「都構想」なんていう名前がちょっと突飛なので、特異な話っぽく見えますが、神奈川、愛知、兵庫、福岡あたりは注視してるんじゃないですかね。

で、まあ、結果どうなったのかまだ知らないので、想像するしかないんですが、今回、また反対が上回ったんじゃないですか?

反対の勝利に手持ちのペリカとガバスを全額ベットします。

今回は大阪市民だけが対象の住民投票なんですが、現状を何とか変えたいってほどのモチベーションが、それほど高くないと思うんですよ。大改革をしてまで変えたいって気持ちがなければ、現状維持で人生逃げ切りたいって人のほうが、今はまだ多いんじゃないかなと。賭けにでるほどの不満はないというか。

今の市政にさほど強い不満がないから改革に反対という、維新からしてみれば皮肉な結果に終わるんじゃないかと予想しています。外れてたらゴメンナサイ。

私は今、まだ投票案内状を手に迷っているところなんですが、悩みまくりです。

改革自体には賛成です。細かいことはさておき、そのほうが面白いから。人生一回しかないんだし、見たことない展開を見たいという好奇心があり。

でも、根が保守的で面倒くさがりな人間なので、色々変わることへの抵抗感も強くて反対にも大きく惹かれています。維新にそんなことほんとに出来るの? という思いもありますし。

ただここんとこ、街の中でもネット上でも、都構想反対派、アンチ維新の人があの手この手で反対運動を繰り広げているんですが、その大半が酷くて酷くて。

ここで反対するのは、この馬鹿共の片棒担ぐことになるんじゃないかと思うと、賛成した方がマシなのかもと思わされたり。幸い、理性的に論理的に反対の声を上げている人も見かけるので、冷静に考えられますけども。

孔子先生には激怒されるかもしれませんが、政治は馬鹿な善人に任せるよりも、仮に悪人であっても賢い人に任せたいと思っています。話が通じるので。ただ、世の中には馬鹿な悪人もいるというのが難点。賢い善人はなかなかいないのに。

ま、私は馬鹿な善人タイプですので、投票結果を楽しみにしつつ、とりあえず今日も粛々と孔子先生の教えを読んでいきたいと思います。


◆──巻第七「子路第十三」十四

だいたいの意味:冉子が朝廷(国家の朝廷ではなく、季氏の私的な政務の場)から帰ってきた。

孔子先生は仰った。どうしてこんなに遅かったのか。

(冉子が)答えて言った。政治の話があったのです。

孔子先生は仰った。それは(政治ではなく私的な)事務の話だろう。もし政治の話なら、私は登用されていないといえど、私にも相談されているはずだ。

──巻第七「子路第十三」十四について

私に相談がない話なんて、政治の話であるはずがない、と孔子先生が冉子に嫌味を言ったという、取り上げられ方をされることもある一節です。

でも孔子先生がそこまで器の小さな人であるはずがない、という前提で読めば、もちろんそんな解釈にはならないんですけども、孔子先生なら言いかねない、というところもあったりして悩ましい。(笑)

ただ実際は、本当に大事な政治の話であれば、この時は現役で役職には就いていなかった孔子先生にも、身分的に相談があってしかるべきというのが当時の本来の政治の姿で。孔子先生が特別というわけでなく、広く高位の者の意見を聞くという。でも、この日の件について、孔子先生は聞いていない。

この日の話が本当に政治の話であったなら、それは季氏が自分の息のかかった者たちだけで、政治を行おうとしているということです。

孔子先生はそのことを暗に批判しているんですね。冉子は才能もあって季氏にも重用されているのですが、季氏を立てようとする、ともすればおもねるようなところがあり、それにも釘を刺している形です。

◆──巻第七「子路第十三」十五

だいたいの意味:定公が尋ねた。ひと言で国を興隆させる言葉はあるだろうか。

孔子先生は答えて仰った。言葉というものはそのようなものではありませんが、近いものはあります。

誰かが言いました。君たること難し、臣たること易からず、と。もし君たることの難しさを知るのであるならば、ひと言で国を興隆させることに近い言葉でしょう。

(定公が続けて)言った。ひと言で国を衰退させる言葉はあるだろうか。

孔子先生は答えて仰った。言葉というものはそのようなものではありませんが、近いものはあります。誰かが言いました。私は君たることを楽しむことはない。ただ私の言葉に逆らう者がないことを楽しむのだ、と。

もしそれが善(の言葉)であって逆らう者がないのならいいでしょうが、もし不善であっても逆らう者がないのならば、ひと言で国を衰退させるに近い言葉でしょう。

──巻第七「子路第十三」十五について

定公というのは、孔子先生を抜擢した魯国の君主です。その定公が孔子先生に、国を興隆させるキーフレーズ、なんてものはあるの? って尋ねてみると。

そんな言葉はないけど、近いものならあるかなあ、と孔子先生。

「上に立つのは難しい、下につくのも簡単じゃない」

これがちゃんと分かるなら、これは国を興隆させる言葉って言えるかも。そう孔子先生は仰いました。

唱えれば国が盛んになる魔法の言葉なんかではないけど、君主としてこの言葉を理解して胸に刻んでおけば、国は栄えるでしょうって話だと思います。

続いてはその逆。「君主自体は楽しい仕事じゃないが、皆が言いなりになるのは楽しい」

こんなこと思ってたら国は滅ぶぞ、と。まあ定公としても「だよねー」くらいの感想じゃないですかね。

◆──巻第七「子路第十三」十六

だいたいの意味:葉公が政治というものについて尋ねた。孔子先生は仰った。近き者悦び、遠き者来る。

──巻第七「子路第十三」十六について

葉公(しょうこう)は楚国の重臣です。

これ、めっちゃ簡潔ですが、まさに、って感じですね。政治が目指すことの要点をひと言で表しているのではないでしょうか。

すべての自治体がビジョンとして掲げていいくらい、普遍的な言葉です。その政治の影響下にある人々は悦び、それを聞いた遠くの人々は、それならば自分もその地で暮らそうと集まってくる。理想的な姿ですね。

◆──巻第七「子路第十三」十七

だいたいの意味:子夏がキョホの宰(取締役)に就いて、政治というものについて尋ねた。

孔子先生は仰った。スピードを求めるな。小利を見るな。急げば成功しないし、小利に気を取られては大事を成せない。

──巻第七「子路第十三」十七について

キョホ、キョは草かんむりに呂。ホは父。街の名前です。

子夏は出来る子なんで、焦らずにやるんだよ、とひと言だけアドバイスしたんでしょう。出来る子でも、功を急いでしくじるってことはありますので。

◆──巻第七「子路第十三」十八

だいたいの意味:葉公が孔子先生に語った。私の一派に実に正直な者がいます。その父が羊を盗んだのですが、子がそれを証言したのです。

孔子先生は仰った。私の一派の正直者は、これとは異なりますね。父は子のために隠し、子は父のために隠します。正直さがその中にあります。

──巻第七「子路第十三」十八について

なかなかに物議を醸す話です。

葉公は、親子の情にとらわれず正義をとった者を正直者と評しました。

孔子先生は、親子の情を大前提とし、たとえ悪事を行っても庇う気持ちの中に正直さがあるとしました。

どうでしょう? この話だけを見れば、結論は出ませんが、興味深く、面白い話です。

ただこれ、孔子先生の話が歪んで解釈されると問題が出てきます。悪であっても親は敬うべき。悪であっても子は守るべき。という風に。

孔子先生は絶対、そんなことを言いたかったわけじゃないと思うんです。

でも、たとえ悪でも親に尽すのが孝だ、君に尽くすのが忠だ。そう言われると、そうかもしれないと思えてきたりなんかして。時に悲劇に繋がります。

◆──巻第七「子路第十三」十九

だいたいの意味:樊遅が仁というものについて尋ねた。

孔子先生は仰った。家では恭、仕事では敬、人との交際では忠であって、夷狄の地に行ってもその気持ちを捨てないことだ。

──巻第七「子路第十三」十九について

プライベートでは恭しさを忘れないように気をつけなさい。公の場では敬意を忘れないように気をつけなさい。

人との交際においては真心を尽くすように気をつけなさい。もし文化の違う異国に行ったとしても、それらを忘れないようにね。

樊遅がなんども聞いてくるから、噛んで含めるように説明する孔子先生の愛……。

◆──巻第七「子路第十三」二十

だいたいの意味:子貢が尋ねて言った。いかなる者を「士」というべきでしょうか。

孔子先生は仰った。己の行動に恥を知り、他国へ使者にたって君命を辱めない。士といえるだろう。

(子貢が)言った。ではあえて、それに次ぐ資質についてお聞かせください。

孔子先生は仰った。一族からは孝(親を敬う)といわれ、郷党からは悌(目上を敬う)といわれる者かな。

(子貢が)言った。さらにあえて、それに次ぐ資質についてお聞かせください。

言葉は必ず信(偽りがない)で、行動は必ず果(判断力や決断力がある)かな。堅苦しい小者だけどね。

(子貢が)言った。今の政治家はいかがでしょうか。

孔子先生は仰った。ああ、小さな器で、数えるにも値しないよ。

──巻第七「子路第十三」二十について

子貢も出来る子なんで、ちょっとしたじゃれあいみたいにも見えますね。

「士」は、「教養のある、ひとかどの人物」といったところです。子貢は士と言える人物で、お互いそれを分かっての問答にも思えます。

◆──巻第七「子路第十三」二十一

だいたいの意味:孔子先生は仰った。中行(中庸)の人物を得てその人と交流を持てないのであれば、狂者か狷介な者を選ぶしかないね。狂者は進取の気質があるし、狷者は妥協しない心がある。

──巻第七「子路第十三」二十一について

精神的にバランスの取れた人物と交わりたい。それが適わないなら、ガンガンに突き進むタイプの狂者か、己の意見を曲げようとしない狷者がいいと。

ど真ん中を貫いて全体を包み込むか、両極端を良しとし、中途半端にふわふわしてるやつはダメだと。

孔子先生は、一本どこか筋の通った人物を評価します。

──今回はここまで。

これを書いている最中にも、都構想反対派の街宣車が通りました。どこか人を小馬鹿にしたような声をあげながら。マイナスとしか思えない。実は維新の刺客なのかと思うほど。

賛否は半々くらいの勝負だし、もっと上手くやれば反対派が有利に戦えるのに、なんで足を引っ張るのか。維新vsその他、だから、反対派は統制が取れないんでしょうね。政治って難しい。

それでもまだ反対派が優位だと思いますが、賛成に転んでも分からなくはないってくらいには、反対派の言動は残念なものが多いです。

反対で決着したと思いますが、もし賛成が勝ったんだとしたら、それは反対派への嫌悪感からでしょう。そんな形での決着はなんか嫌だなあ……。


【川合和史@コロ。】koro@cap-ut.co.jp
合同会社かぷっと代表
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■クリエイター手抜きプロジェクト[636]
ロジカルすぎる人、コンピューター関係の人は農業不向きです

古籏一浩
https://bn.dgcr.com/archives/20201102110100.html

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今回は農業編ということで、今年(2020年)の失敗について、反省しつつ書いてみます。まあ、プログラム関係だと堅苦しいせいか、時々編集長から「わからん!」という声が飛んでくるので、今回はがんばってやわらかめ(?)に書いてみます。

まず前提として、うちは昔から専業農家ではなく兼業農家です。長くなりますが、これまでの経緯を書いておきます。

祖父が現在の土地に移住・独立開業した時に、畑と田んぼなどの土地を借りました(住居の土地も借地)。大正時代で兄弟が多い(8人)なかでの独立開業です。祖父が15歳の時です。

農地の中で畑は4畝、田んぼは離れた別地区に1反4畝程度、家の前に3畝程度でした。この土地の規模では生活できませんので、精米所と製綿所を夫婦で営むという状態でした。昭和は戦争などがあり、祖父が満州に行ったりしている間は、祖母が精米所と農業をやっていました。

終戦後、農地改革がありましたが土地は変わらず借地のままでした。その後、1反5畝の畑も借りました(ここらへんは戦後か戦前か、明確には分かりません)。

隣の畑は一大産業であった養蚕のための桑畑でした。桑の葉はお蚕様の食料です。その後、養蚕業は急激に衰退したため、桑畑はほとんどなくなりました。全部なくなったわけではなく、まだ桑畑は近くに少しだけ残っています。

高度経済成長の時期になると、高速道路(長野道)の話が持ち上がります。高速道路のために1反5畝の畑は整理され、少し違う場所に移されることになりました。問題は移された場所が、もともと河原であり石だらけだったことです。

とにかく石だらけで、拾っても拾っても石だらけ(今も石だらけのままです)。隣の専業農家は、大きなトラクターに石を取り除く機械をつけてどうにかしてましたが、畑が40〜50cmへこんだだけという状態で、思ったほど改善されませんでした。

石畑なので、作れる作物は限られます。レタス・キャベツ・白菜・野沢菜・人参・とうもろこし・トマト・茄子・キュウリ・いんげん・ピーマン・ヤーコン・アスパラガスなど、いろいろやってみましたが、結局のところ出荷レベルになったのは、レタスとアスパラガスくらいでした。

野沢菜は20cmくらいしか育たず、石畑で作物が焼けてしまうので、キュウリなど水を要するものは駄目でした。周辺でも結局のところ、レタス以外作ってない状態です。

ちなみに、とうもろこしなどはハクビシンがやってきて食べられてしまい、ほとんど何も残ってないようなこともありました。犬の糞をまけばハクビシンが来ない、という話でしたが、そんな面倒なことは誰もしません。結局、どこかのとうもろこし畑が犠牲になれば、こっちには来ないだろうみたいな具合で、現在に至ってます。

1反5畝の畑ですが、祖父・父がなくなってからは、必要な時に畑で作業できる人がいなくなったため、現在は専業農家に貸した状態になっています(でも、結局作物は作ってませんが)。

現在は4畝の小さい畑と、1反4畝の田んぼのみやっています。家の前にあった田んぼは、親が会社を始めた時に駐車場に変わりました。4畝の小さい畑は、どんな作物でもできるのですが、やはりいろいろ作って売ろうとすると、量が足りなさすぎて無理なので、実質家庭菜園みたいな状態になっています。少しは売ってみたのですが、あまりに量がなさすぎて駄目でした。

だいたいの経緯はこんな感じです。現在、農地を専業で見ることができないため、必要な時に手入れができません。畑は草だらけになったりするわけです。特に今年のような、一か月間雨降りばかりで畑仕事ができないと、もうお手上げ。完全に草畑になってしまいました。

幸い(?)にも、他の人達の畑も草畑になってましたので、今年はどこも似たようなものだったのかもしれません。トラクターでかき混ぜても、4日後には草が生えてるような具合でした。

雨降りの後は梅雨明けで、今度は猛烈な暑さ。畑仕事したら熱中症で死んでしまいます。暑さが和らぐ時間となると、午後5時過ぎです。そこから次の仕事までの、1時間半で作物の手入れ・草取りなどをするわけなので、かなり無理があります。

朝早く起きてやればいいのでは、という意見もありそうですが、夜は配達の仕事があるのと、食品絡みなので終わった頃には明るくなってます。その数時間後には、また配達に行かないといけないので、とても無理です。ここで20年に一度の役が回ってくると、実質2時間以下の睡眠時間になってしまいます。

畑は面倒ですが、田んぼの方は割と楽です。ルーティーンが決まっているからです。とは言え、今年のように一か月も雨が続くと、いつものようにはいきません。

天気予報なんてものは7〜10日間しか分からない上に、基本的に今のスーパーコンピューターの計算では、明後日までの天気しか高確率で確定しません(雑誌NEWTONによれば)。

結局のところ、自分の経験と勘に頼るしかありません。ロジカルすぎる人、コンピューター関係の人に農業が向いていないのも、こういう経験と勘によるところが大きいせいかもしれません。

さらに今年は、最初に中国でコロナが発生し、工場が停止したためか、気候がいつものよりも二週間遅れみたいな感じでした。4月の田んぼの側溝の掃除も、例年よりもかなり寒い状態でした。

中国でコロナが収まった途端に猛暑みたいな感じになりましたが、こうなると米国よりも中国の方を見て、農業しないといけないのかもしれません。もっとも肥料に必要なものは、中国なしでは話にならないのですが。

日本で農業をやるなら中国依存、やめるなら米国の小麦(パン食)依存みたいな感じかもしれません。猛烈な円安にでもなれば、国内だけでやるしかなくなる可能性はあります。ただ、その時点ではほとんどのノウハウが失われていて、難しい状況になるかもしれません。

それはさておき、田んぼの方は何とか稲刈り・脱穀まで終わりました。が、昨年稗(ひえ)が大量に発生したので、藁とともに燃やしたせいか、米の収量は少なめでした。まあ、穂が出る時にまく肥料も、例年の半分もまかなかったせいもあるかもしれません。

他の家のお米も作ってるのですが、それを渡したら2袋しか残らないという状態になってしまいました。もっとも、作付面積を量り間違えたのも大きな理由ですが。田植え後に、植えてもらった人との会話で、何か少ないねぇ、みたいな話になったのですが、本当に少なかったというオチになってしまいました。ただ、たくさん作ると最悪の場合、一人で処理できないので、ここらへん難しいところです。

まあ、とりあえず今年も野沢菜とネギを収穫すれば終わりなので、失敗はあったけど何とかなった、というところ。あと田んぼの監視カメラ(ラズパイ)が、壊れたまま動かないという事故もありました。まあ、農業いろいろです。


【古籏一浩】openspc@alpha.ocn.ne.jp
http://www.openspc2.org/


畑とは別に、自宅前でも作物を少し作っています。ミニトマトなどは大量にできすぎたので干してみたものの、なんか虫がわいて結局捨てるはめに。畑でできたジャガイモは食べ過ぎで、種芋の分がなくなりそうな状態に。

IT/IoTと農業の記事は注意して読んだ方がいいです。コンサル・投資絡み・企業系のは基本的に駄目。IT+農業でミニトマトや苺が多いのは高単価だから。トマトは収量が多く見込めて高単価、水耕栽培もできる。インチキコンサル・投資家の言う通りにしていたら、ほとんどの野菜は誰も作らなくなるんじゃないでしょうかね。

それでもIT/IoT+農業で生計たててみたいなら、広大な時(水源含む)を購入して、一括管理できるようにするといったところでしょうか。でも、これはもう1970年代から行われている事なので、今やるなら農地ではなく工場跡地などを再利用して、工場で高単価の野菜を作るといったところかもしれません。

でも、皆が参入すると失敗するので難しいところ。もやしみたいな低単価商品になる。もやしは生産サイクルが早いけど、そうでない野菜だと大赤字で撤退という流れに。

こうなると、自宅でプランターなどを利用して作物を作るのが、低コストで安全・新鮮という具合になります。自作IoT機器を使って管理するのもよいと思います。これまでの大規模農業から、再び小規模農業・兼業農家などが見直される時期に入っていくのかもしれません。

・創って学ぼうプログラミング
https://news.mynavi.jp/series/makeprogram


・8K/4K/ハイビジョン映像素材集
http://www.openspc2.org/HDTV/


・クリエイター手抜きプロジェクト
http://www.openspc2.org/projectX/



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編集後記(11/02)

業務連絡(笑):先日、筆者のみなさんに11月香盤を送りましたが、届いていない方は編集部までご一報くだされ。


●政府が設定した「GO TO事業」なるものがあるが、「強盗事業」かと思った。いや、ホントは思わないけどイヤミで。
「Go to travel」って変な英語。「『to不定詞』の形としては一応成り立つものの、travel自体に『行く』という要素が含まれているため、意味が重なるgoと一緒に使われることはありません。使ったとしても、『旅行に行くために行く』のような不自然な意味になってしまいます」と関学の名誉教授が言ってた。また、「トラベル(という場所)に行け」などと命令されているようにも聞こえてしまうとも。バカ英語だと思ったわたしはまともだった。(柴田)


●この後記を書いている時点では、まだ開票されていない。迷いつつも投票には行ってきた。どうなるかなぁ。

/「GOTO CLINIC」をGo To クリニックと読んでしまったというツイートは目にした。後藤クリニック。

/Go To Eatの食事券が発券できない。ファミマ限定なのだが、近所のお店はどこも用紙切れ。発券期限が延長になったけど、この調子では発券できるか疑わしい。期間限定ポイントより値引きの方がいいと思っちゃったんだよ。うう。

/NFCタグシールをAliExpressで買った、の続き。直径26mm、容量1,024バイト(利用可能領域768バイト)のを10枚で、商品価格US$1.35、送料$0.72、合計$2.07。

カード会社からの請求はALIEXPRESS.COM LONDONで222円。10枚とも認識したので、タグ1枚が23円になる計算。評価の高いショップで買ったので高めだけど、1枚10円程度のもあったよ。

配送は『Cainiao Super Economy for Special Goods』というもので、追跡番号がついている。といっても、ポストインで配達証明はなし。荷物がどこにあるか大まかにわかる程度。

AliExpressの注文詳細に状態が表示される。「荷物を発送しました」「荷物は原産国の倉庫にあります」「荷物は原産国の倉庫を出発しました」「航空会社によって荷物が受け入れられました」「原産国を出発しました」「現地の運送会社による配達」となり、約二週間で到着。送料をかければ数日で届くだろう。

『Cainiao』にも追跡できるページがあって、そちらの方が更新が早く、内容は細かい。経由国への到着と出発も書いてある。といってもどこを経由したのかまではわからないが。

Cainiao Global Order Tracking
https://global.cainiao.com/index.htm