[5140] 2年ぶりの液タブ再導入「WACOM Cintiq 22」/コロナの影響は大学以外にも

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《液タブがイヤにならないコツ》

■グラフィック薄氷大魔王[682]
 2年ぶりの液タブ再導入「WACOM Cintiq 22」
 吉井 宏

■ネタを訪ねて三万歩[193]
 コロナの影響は大学だけじゃない
 海津ヨシノリ




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■グラフィック薄氷大魔王[682]
2年ぶりの液タブ再導入「WACOM Cintiq 22」

吉井 宏
https://bn.dgcr.com/archives/20201209110200.html

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●液タブなしで2年間

Cintiq Pro16インチと27インチを、2018年秋に手放した。以来、約2年間は「液晶タブレット無し」期間になった。

液タブと板タブを併用する煩雑さに疲れ、「板タブだけでなんとかしたい!」と強く思ったのが大きな理由。そのへん、自分で梯子を外した反動による板タブへのこだわりは、この連載にもしつこく書いてたとおり。

それでも液タブを使いたい時は、iPad Pro12インチをSidecarやAstropad Studioで使用した。iPadとMacは無線接続またはUSB一本で、取り回しが非常に快適。Procreateなど使ってiPad単体でも出来ちゃうし。でも画面が狭い不満はあった。

そんな時、2019年7月に「Pro」でないエントリーモデルの、Cintiq 22(正確には21.5インチ)が発売された。スペック的にProよりは落ちるものの、解像度はフルHDで普段の使用には問題なし。色域がsRGBもカバーできてないほど狭いのはちょっと心配だが。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000016902.html


●再導入を決心

以来1年間、本当に、ず〜〜〜っと迷ってたw 今までも、購入しても思ったほど活躍させられなくて悩む。無ければ悩まないってことで手放してしまう。ずっと、買っては手放しの繰り返し。

届いた瞬間に「またイヤになって手放すんだろうな」って考えるほどの、ほとんど液タブ恐怖症。2年間は液タブなしで平和だったのに、また心穏やかでない日々が来るのか、とw

(最近では13インチの格安エントリーモデル「WACOM One」の存在感が強烈。あの鉛筆を模したペンで使ってみたいなあなどとも思ったり)

仕事のラフを大量に描く作業が続いてた今年夏、ついにポチってしまった。Cintiq22は、モノクロのラフやスケッチ描き用途に限れば活かせるはずだ! と。

●使ってみた

届いた。MacとPCの計3台にHDMIで接続、どれも問題なく使える。Cintiq Proとくらべるとガラス/アクリルが厚いので視差は多少ある。サイズ的にはなんとか許容範囲のデカさ。もう2インチ小さければ、メガネ無しで使えるサイズだけどね(iPadや小型Cintiqは近眼メガネなしで見える範囲で使える)。理想的には18〜20インチくらいかな。

画面はツルツルではなく、アンチグレアのフィルムが貼り付けられていて多少の摩擦がある。僕的にはフェルト芯でちょうどいいくらいの摩擦。ペーパーライクフィルムも買ったけど、いつものように、貼り付けず仮止めで使ってる。ただし、ザラザラの表面より裏側の剥離フィルムのほうが描きやすかったりするw

色はちょっと頼りない。3D作業や2Dペイントで色を扱う場合、後でEIZOのディスプレイで見ると違和感あったりする。まあ、ラフやスケッチ作業には何の支障もない。Wacom Color Managerでいちおうプロファイルを作ってみたけど、あまり意味なさそう。

あと、Cintiq22はファンレス。それでも特に熱くもならない。以前使っていたCintiq Proには冷却ファンがついていて、静かな部屋ではファン音がシューシュー聞こえるのがすごく気になり、手放す理由の一つにもなったのだった。

●立てて、寝かせて、使う

Cintiq22には20年近く前の初代Cintiq15や17などと同じタイプの、可変スタンドが採用されている。スタンドの角度調整がラク。VESA規格のネジ穴で取り付けられており、着脱自由。ゴム足がついていて机に平らに置ける。
http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq22-01

写真、上から、「スタンドで使う」、「スタンドを取り外して完全に寝かせて使う」、「立てて板タブで使う」。
http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq22-02

しばらく使ってみた感じからすると、22インチでフルHDは、どの使い方でもしっくり来るサイズ。16インチでは小さすぎたし、27インチでは大きすぎたことを改めて実感。

液タブユーザーのみなさん、たいてい「手前に液タブ、奥に普通のディスプレイ」という置き方されてる(写真はその再現)。資料を表示したり、液タブの色が不安だったり、板タブ的に液タブを使ったり、いろんな都合だろう。しかし、大きなディスプレイ2枚を使うのは、見るからに無駄だし机が狭くなる。ペンタブを使う上では非常に煩雑。1枚でなんとかしたい。
http://www.yoshii.com/dgcr/Cintiq22-03

将来的にはCintiq Pro 24に買い換えるべきかも。他のCintiq Proと同様、AdobeRGBを90%カバーする広い色域。27インチのProを使ってたときは、Wacom Color Managerを使ってキャリブレーションしてたけど、EIZOのColorEdgeと比較しても遜色なかった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000016902.html


24インチを寝かせて液タブ用途、立ててディスプレイ用途で使用するのは理想に近い。机の上が液タブ1台で済む。次に買い換えるときはそうしようかな。

●僕的「液タブがイヤにならないコツ」

今回気がついた重要ポイント。今まで、せっかく購入した液タブなのに、「ツルツルがダメ」「姿勢がツライ」「思ったほどうまく描けない」など、定期的にイヤになってた。使わない大きな液タブが机を一つ占領しててさらにイヤになり、それで手放すことが多かった。

2年の液タブ不在期を経て、「液タブがイヤになるのは当たり前」って気構えができてた。「ぜったい使わなくちゃいけない」じゃないのだ。「どうしても大きな液タブを使いたいときにだけ使えばいい」のだ。年に数回しか使わなくたっていいじゃないかw

いつもは机の下にしまっておき、必要なときだけ引っぱり出す。そりゃ多少は面倒だけど、いつも目に入って「使いこなせてない敗北感」を醸し出されるよりはマシ。モノを置くスペースの問題なのかもしれんけどw


【吉井 宏/イラストレーター】
http://www.yoshii.com

http://yoshii-blog.blogspot.com/


2011年からの「なぜか観てない映画を観るシリーズ」の続きの「観てない映画、落穂拾いシリーズ」。夏頃までに終了するはずが、シリーズ的にはずせないものを追加したり、昔作った別のリストが発掘されたり、どんどん増えてしまった。現状、残り80本ほど。

最近はペースが極端に落ちて1週間に1本くらいになってて、このままだと2021年いっぱいかかっても観きれないかも。「落穂拾いシリーズ」の後、「なぜか観てない」ドラマシリーズやアニメなどが控えてる。

○吉井宏デザインのスワロフスキー

・十二支(丑年)OX
https://bit.ly/37gbNEN


・三猿 Three Wise Monkeys
https://bit.ly/2LYOX8X


・幸運の象 LUCKY ELEPHANTS
https://bit.ly/30RQrqV



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■ネタを訪ねて三万歩[193]
コロナの影響は大学だけじゃない

海津ヨシノリ
https://bn.dgcr.com/archives/20201209110100.html

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とうとう今年最後の記事になってしまいました。今年はこれが19本目となります。7月から2〜3回登場していますから、例年の1.5倍だったわけです。最初は無理だと思っていましたが、まっ、何とかなってしまいますね。

実は予備の原稿として4本「フィルムカメラ遍歴 前編・後編」「デジタルカメラ遍歴 前編・後編」も同時に執筆していました。これは緊急時の予備原稿なので、公開されるかは悪運次第です。

●健康診断でちょっと緊張

さて、今年はなんというかコロナの影響で外出が減り、スナップ写真をあまり撮れなかったのが少々の不満要素でした。スナップ用の常用カメラが2台調子悪くなったので、買い換えしたのに活躍できなかったのはとても残念でした。

調子が悪くなったのは電源スイッチです。7年ほど激しく使っていたので寿命でしょう。5回に一度ぐらいならスイッチが入るのですが、それでは使い物にならないですからね。

そして、歩き回ることも少なくなったので、運動不足も否定できません。そんなわけで、毎年11月末から12月上旬にかけて行っている区の健康診断に出向くとき、少し緊張してしまいました。今年は何かにひっかかるのでは? という嫌な予感……。まっ、仕方がないですよね。永遠に健康優良児(オジサン)なんてあり得ないし。

とにかく腹をくくって検査を受けたのですが、レントゲン撮影後に先生が「すみません、もう一度撮影します」と言うのでビックリ。どうも撮影に失敗したようです。あれって頻繁に撮影しちゃいけなかったような気がしますが、とりあえず二度撮影するという健診スタートで、かなり嫌な感じになってしまいました。ちなみに、調べて見た範囲では、特別何回撮影しては駄目ということはないようです。

そんなわけで、検査結果が出るまではさすがに、少し嫌な予感がしていたのは確かです。そして結果が出た日に出かけると、それに反して問題なしをいただきました。普通なら喜ぶシーンなのに、妙に拍子抜けしてしまいました。もちろん、不摂生しているわけではないのですが、本当なの? って懐疑感ですね。

とくべつ健康オタクというわけではありませんが、最低限のことは普段から気をつけてはいます。しかし、絶対ということは世の中にはないですからね。たとえば外出が減ったことに合わせて、食事内容も控え目にしていました。

Facebookなどでお菓子の写真を色々アップしていますが、四六時中食べているわけではありません。お酒もまったく飲まないので(2月以降皆無)、人によっては私の生活はストイック過ぎると思われるかも知れません。

まっ、ちょっと大袈裟ですが、基本的に私は粗食で外食もほとんどしませんし、ジャンクフードも食べません。ただし、注意しないと暴食してしまうのが、ナッツ類と果物ですね。これは要注意です。

ナッツ類はサルのように食べまくってしまいます。前世はサルだったのかも。だからなのかはわかりませんが、バナナと林檎、そして胡桃はほぼ惰性で毎日食べています。どうしてそうなってしまったのかは分かりませんが、ここ4〜5年ぐらいの習慣みたいなものです。

とにかく、酒より食べ物が好きというわけです。最近は、茹でた里芋を潰さずに揚げる「里芋コロッケ」と、肉の代わりにちぎった蒟蒻を使う「蒟蒻カレー」がマイブームかな。もちろん腹八分目の食事です。何事も少し控え目がいいですね。

ただし、これは日本人だけの美徳かもしれないと痛感しています。最近Facebookで、積極的すぎる怪しい外国人に色々振り回されて、少々ウンザリぎみなのです。脱線しますが、事の発端は友達申請が届き、教え子と勘違いして受理したら、怪しい日本語で個人情報を聞いてくるのです。

しかも、数分間に10回越えのチャット状態。ただし、公開している内容を聞いてくるあたりで、完全に怪しさ暴発。しばらく適当に相手していたら、とうとう本題らしい「投資話」……。即刻「拜拜」しましたが、こんな相手が何人か続くとさすがに疲れますね。

●ハンズオンセミナーも“自粛”

さて、話を戻してコロナの影響は大学以外にも色々と出てしまったわけですが、月例セミナーが2月を最後に無期限延期状態となってしまったので、寂しい年になってしまったのは確かです。

仕事の打ち合わせも、完全にオンラインになりました。ただし、ときどき打ち合わせ時間を間違えてしまうのが難点です。外に出るのではなくて家の中にいるので、脳内で勘違いが発生してしまうんですよね。

そんなときはだいたいメールが届くので、少し遅れての打ち合わせで事なきを得ますが、このルーチンに体が慣れてしまうのも、今後も永遠にこの世界から抜けられないような気がして少し怖いです。

セミナーですが、実は12年上旬にはあるメーカー主催による、京都でのハンズオンセミナーも予定されていたのですが、感染拡大に伴い自粛となりました。本来は11月だったのを、コロナ再蔓延のために12月へ延期したのですが、状況が好転しなかったので中止となりました。

そんなわけで、久しぶりのハンズオンだったので年明けには色々と期待したいところですが、どうなるのかは正直謎ですね。そもそも、オリンピックも無理だとは思うのですが。開催しても選手が来日してくれるとは限らないですからね。少しずつ何かが壊れ始めているのかも知れません。

壊れるといえば、モノが壊れるときはなぜかそれが集中しますね。そして、そんなときに限って意外と入金も集中したりするのは、謎過ぎて不気味です。結局、プラマイゼロで終了なんですよね。昔から私はそんな感じでした。

まっ、とりあえず怪我もなく無事に一年を乗り切れたことを、素直に喜ぶべきなのでしょう。相変わらず、年末年始は特別変わったことをするわけではないので、静かに&激しく恒例の映画三昧モードに突入の予定です。

映画といえば、いまだにネットレンタルでDVDを見ているのですが、これには新作予告の有無という理由があります。外れも多いのですが、これで色々怪しい映画を発見できたりします。そして見るのはロシアや南米を含む、欧米の映画が専門です。ときどき台湾やインド、タイなどの映画も見ます。

■えこひいきミュージックと映画

"Kill Them All and Come Back Alone" on Directed by Enzo Girolami Castellari in 1968(IT)

邦題「七人の特命隊」。直訳すると「全員殺して戻ってこい」かな。エンツォ・G・カステラッリ監督が手がけた最後の西部劇「オニオン流れ者」の、ひとつ前の作品です。

南軍のフッド将軍は、チャック・コナーズ演じるクライドに、北軍の軍用金強奪を命じ、強奪に成功したら仲間を皆殺しにして戻ってこいと命令する……。マカロニ・ウェスタン末期の傑作ですね。いかにもマカロニ・ウェスタンなのがいいです。

なにより、この作品の最大のポイントは女優が一切出てこない男臭さ満開で、登場人物全員が悪党なんですよ。もう笑っちゃうくらいの悪党揃い。個性的なキャラクター設定もいいですね。どんでん返しもあり、余計な事を考えずに楽しめる作品でした。

でも、チャック・コナーズって、この作品ではなぜか悪人に見えないんですよね〜。ちなみにマカロニ・ウェスタンは、絶対にイタリア語で鑑賞した方がおもしろいです。雰囲気が出て。

Kill them all and come back alone / 七人の特命隊


"Listen To What The Man Said" by Paul McCartney & Wings 1975(U.K)

邦題は「あの娘におせっかい」だけど、直訳すると「男の言うことを聞け」かな? ウイングス時代4枚目のアルバム「ヴィーナス・アンド・マース」に収められている曲で、ウイングス時代の傑作のひとつですね。オープニングとエンディングの流れの有無は大きいです。とってもリラックスできる曲です。

Sir Paul McCartney & Wings - Listen To What The Man Said[Remastered][HD]



【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/お菓子研究家

オンライン授業だと毎回課題を出す流れになるのですが、受け手の学生にとってはかなりの負担です。通常であれば、数週間で課題がひとつという流れでしたからね。もちろん課題のボリュームは違いますが、回数が多いのはやはり負担でしょう。当然、他の先生の課題も半端ないわけですから。

ということで、私はときどき課題なしの日を設定しています。正確には2週使って課題を出すという流れです。もちろん、それほどのボリュームはありません。そして課題を出さない日は、課題のフォロー用資料の解説と提示となります。しかし、なんというか流れ的には、想定外で発生した通信教育のような感じで、学生もかなり辛いでしょうね。

今の学生の多くはPCよりもスマートフォンなので、オタクの塊のような私の説明では通じないことが色々出て来ていました。PC側から見たスマートフォン世界とその逆では、まったくワケワカメになりますからね。

対面授業であればすぐに解決する問題も、オンラインだと大変です。覚えるべきコトが多すぎてパニック寸前になってしまう学生も少なくありません。一番ビックリしたのは、「ソースファイルを見せて」という私のリアクションに対して、モニターをスマートフォンで撮影し、メールに添付してきた学生がいました。私の説明が悪かったのでしょう。

どうも質問をするとキレる先生がいるようで、質問を躊躇してしまう学生もいるらしく、正直困った問題です。わからないから質問をするという流れが遮断されてしまう状況を、結果的に作り出してしまう先生方には不快感を覚えます。

その学生が生まれる前からPC操作している先生達と、授業で始めて本格的に触るような学生が同じ状況のはずはないです。

yoshinori@kaizu.com
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編集後記(12/09)

●偏屈BOOK案内:中島 恵「中国人は見ている」日本経済新聞出版社 2019
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532264170/dgcrcom-22/


筆者は北京大学、香港中文大学に留学、新聞記者を経てフリージャーナリスト。日本人は「あ・うん」の呼吸が通じるが、中国人を含めて外国人にはわかりにくい。しかし日本人は彼らが「わからない」ことに気がつかないし、気づくきっかけも少ない。日本の常識≠中国の常識、もっといえば国や人種に関係なく、自分の考える常識は他人の常識ではないという当然に気づかされたという。

中国ではビジネス現場でもドタキャンが著しく多いようだ。会議の時間変更や急なアポも頻繁にある。社員が数万人の大手企業でありながら、社内体制はいまだに中小企業のような感覚で効率が悪く、常にバタバタしているのに唖然としたと、欧米への駐在経験もあるビジネスマンが言う。「行き当たりばったり」の動き方は、世界的に名前が知られる中国企業でもほとんど変わらないらしい。

「何でもやってみて、ダメならやめればいい」という考え方も中国流。何でもポジティブに捉え果敢に挑戦するが、準備不足で失敗することが多いようだ。アポは「会えたらラッキー」くらいに軽い気持ちで構えるしかない。中国のSNSは「既読」がつかないから、相手がメッセージを読んだ上で無視しているのか、未読なのかわからない。どうしても必要なアポだったら頻繁な連絡が必要だ。

中国人によれば、相手はその人の「真剣度」を試している面もある。だから、どうしても会いたいならその熱意をアピールしたほうがいい。中国人同士もしつこくリマインドする。遠慮していると、そんなに重要ではない用事だったのかな、と相手に思われてしまう。「郷に入れば郷に従え」中国には中国流のやり方があるということだ。日本のビジネスマンは今も翻弄されているのか。

「電話、社会主義、居酒屋」に共通する点は何か。答えは「日本漢語」であること。「和製漢語」というのは「一応」「家来」「尾籠」など、日本人の生活に密着した独特の漢語で、中国人が読んでも分からないことが多い。「新漢語」というのは「科学」「進化」「自由」「権利」「民主主義」など、近代西洋の概念や文物を翻訳する過程で日本人が考案した漢語で、中国人でも分かる。

そして「日本漢語」とは「和製漢語」と「新漢語」の総称である。それまでこうした西洋の概念を表す言葉が日本にも中国にも存在せず、明治時代に日本にやって来た清朝の留学生らから中国に逆輸出されたのだ。中国でも西洋文物の漢語訳が進められ、「telephone」を「徳律風(ダーリーフォン)」と音を当てて訳したが、日本人の考えた「電話(ディエンホウ)」に退けられた。

新漢語から始まった日本語から中国語になった言葉は、現在も増え続けている。「照片(ジャオピエン)」は「写真」という意味で今でも通じるが、日本語の「写真(シェジェン)」も中国読みで通じる。日本語の「人気」「刺身」「居酒屋」も中国語読みで通じる。最近は「違和感」「幸福感」「社畜」「干物女」などがあり、「森女」は「森ガール」の意味であるそうだ。つづく(柴田)


●楽天モバイル続き。仕方が無いので、購入場所云々について回答した。また一日ほど経って、次に「キャンペーン名」「『Rakuten Link』を用いた発信で10秒以上の通話、メッセージ送信の利用された日」「楽天ポイント口座番号」「購入端末」を聞いてきた。

「は?」である。発信についてはスクリーンショット送ったよね。口座番号って、そちらでわからないもの? 端末についてもわかるよね?

辛抱強く、回答を書き込む。支払い記録からダウンロードできる発信関係の明細PDFや端末購入証明PDFをも添付した。ところが、返答が滞る。

で、次に「担当が変わりましたので、本人確認を」という返答がきて、ブッチーン! 続く。(hammer.mule)