●また移動にまつわる話なわけだが
私は今年32歳になるが、実は一度も海外に行ったことがない。時間がない、金がない、興味もなかったし海外出張を命じられることもなかった等々いくつか理由はあるのだが、それよりも致命的なのは私が(というか一家して)大の飛行機嫌いということである。編集やライターという仕事をしていると遠方の取材というのはよくある話で、北海道に行くこともあれば沖縄に行くこともある。そのたびに先方が手配した飛行機で移動しなくてはいけないのが苦痛だ。
そもそも私が飛行機を嫌いになったのは、幼い頃にテレビのニュースで見た日航羽田沖事故の映像が原因だ。そのちょっと前に「東亜国内航空」の飛行機に乗って以降、実に20年以上にわたって、とにかく飛行機利用を避けていた。だからある日、「日帰りで福岡」と言われたときには相当な覚悟を必要とした。もちろん、一度当たり前になってしまうとそれ以降は、JALの企業体質に多少の問題があろうがなかろうが、ためらいもなく飛行機による移動をするわけだが、それでも未だにどうしても飛行機が好きになれない理由いくつかある。
まず、羽田が中途半端に遠い。私は東京の外れ(ハズレではない)の町田市に住んでいるのだが、羽田空港に行って飛行機に搭乗するまでの時間と、新横浜まで行って新幹線に乗る時間を比べると、後者のほうが圧倒的にラク。だから、大阪あたりまでなら確実に新幹線のほうを選択するし、たとえ福岡でも単独行動なら新幹線で行くだろう。
そして、目的地までの所要時間は圧倒的に速くても、その間の行動の自由が制限されるのが好きになれない。余裕を持って早めに空港に行ったり、離着陸のときはトイレに行かせてもらえなかったり、天候が悪いとフライトの途中でお茶がもらえなかったりとか……くだらないことかもしれないが、そういうのが苦手だったりする。
●北海道から飛行機に乗らずに東京に帰る
さて、そんな飛行機嫌いの私が札幌出張の機会を与えられたのが2006年の3月である。同行者がいたので行きはもちろん飛行機利用だが、帰りは自由行動とした。同行者は素直に飛行機でその日のうちに帰宅。一方の私は1泊して翌日帰ることにした。しかも陸路で。
札幌を朝出て、鉄道利用でその日のうちに東京まで戻ることは理屈上できる。それが肉体的に可能かどうか、やってみたくなったのだ。吹雪の北海道から飛行機で発つ恐怖に比べれば、そのほうが楽しいような気もしたのだ。
朝8時半頃に札幌を出る特急「スーパー北斗」で函館まで3時間。函館から八戸までは「スーパー白鳥」で3時間。乗り継ぎの時間を含めて、すでにここまでで7時間を消費し(笑)、八戸からは東北新幹線「はやて」で大宮まで。大宮から湘南新宿ラインで新宿到着。ここで20時半だ。そこから小田急線や路線バスを使って町田市内の自宅についたのが21時半である。
時空をとらえました。コンプリート!
私は当日に列車の予約をしたので、一部の列車が満席で次の列車を待つために余計な待ち時間が生じたが、ジャストタイミングの列車をすべて予約できれば、もう2時間は短縮できる。このときかかった費用は23,000円弱。北海道から特急〜特急〜新幹線と乗り継ぐと割引が適用されるので安くなる。通常の航空運賃と大差ないので「どうしても飛行機がイヤだ!」という人にとっては、決してバカげたプランではない(と、私は信じたい)。
ほかにもJRが出しているお得なきっぷを使うと楽しめるのだが、そこまで話すとわけがわからなくなるので、今回はきっぷの紹介だけにとどめておく。
・ぐるり北海道フリーきっぷ
< http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=404
>
・青森・函館フリーきっぷ
< http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1023
>
あと必要なのは「時間的余裕」だ。
【すがい・げん】< http://macforest.typepad.jp/mac/
>
それでもいつかはツール・ド・フランスを見に行きたいと思っている(観戦ツアーは40万円over)。飛行機が嫌いと言いいながら、離陸時は結構ワクワクしている。新千歳空港でおみやげを選ぶのも好きだ。去年の夏、やはり陸路で北海道に旅行に行ったときも、おみやげは空港まで出向いて買ったくらいである。
そして、目的地までの所要時間は圧倒的に速くても、その間の行動の自由が制限されるのが好きになれない。余裕を持って早めに空港に行ったり、離着陸のときはトイレに行かせてもらえなかったり、天候が悪いとフライトの途中でお茶がもらえなかったりとか……くだらないことかもしれないが、そういうのが苦手だったりする。
●北海道から飛行機に乗らずに東京に帰る
さて、そんな飛行機嫌いの私が札幌出張の機会を与えられたのが2006年の3月である。同行者がいたので行きはもちろん飛行機利用だが、帰りは自由行動とした。同行者は素直に飛行機でその日のうちに帰宅。一方の私は1泊して翌日帰ることにした。しかも陸路で。
札幌を朝出て、鉄道利用でその日のうちに東京まで戻ることは理屈上できる。それが肉体的に可能かどうか、やってみたくなったのだ。吹雪の北海道から飛行機で発つ恐怖に比べれば、そのほうが楽しいような気もしたのだ。
朝8時半頃に札幌を出る特急「スーパー北斗」で函館まで3時間。函館から八戸までは「スーパー白鳥」で3時間。乗り継ぎの時間を含めて、すでにここまでで7時間を消費し(笑)、八戸からは東北新幹線「はやて」で大宮まで。大宮から湘南新宿ラインで新宿到着。ここで20時半だ。そこから小田急線や路線バスを使って町田市内の自宅についたのが21時半である。
時空をとらえました。コンプリート!
私は当日に列車の予約をしたので、一部の列車が満席で次の列車を待つために余計な待ち時間が生じたが、ジャストタイミングの列車をすべて予約できれば、もう2時間は短縮できる。このときかかった費用は23,000円弱。北海道から特急〜特急〜新幹線と乗り継ぐと割引が適用されるので安くなる。通常の航空運賃と大差ないので「どうしても飛行機がイヤだ!」という人にとっては、決してバカげたプランではない(と、私は信じたい)。
ほかにもJRが出しているお得なきっぷを使うと楽しめるのだが、そこまで話すとわけがわからなくなるので、今回はきっぷの紹介だけにとどめておく。
・ぐるり北海道フリーきっぷ
< http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=404
>
・青森・函館フリーきっぷ
< http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1023
>
あと必要なのは「時間的余裕」だ。
【すがい・げん】< http://macforest.typepad.jp/mac/
>
それでもいつかはツール・ド・フランスを見に行きたいと思っている(観戦ツアーは40万円over)。飛行機が嫌いと言いいながら、離陸時は結構ワクワクしている。新千歳空港でおみやげを選ぶのも好きだ。去年の夏、やはり陸路で北海道に旅行に行ったときも、おみやげは空港まで出向いて買ったくらいである。
- ツール・ド・フランス2006 スペシャルBOX
- ツール・ド・フランス
- 東宝 2006-12-15
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- 乱戦、混戦
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by G-Tools , 2007/02/28