曜日感覚のないノラネコ[11]一人くらいガマンする人間がいたほうが良い/須貝 弦

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●化石燃料を燃やす後ろめたさ

18歳のときに買ったバイク(モーターサイクル)は、すでに私のもとにきて14年になり、趣味だけではなく日常のアシとしても活躍していたが、ここ数年、ぼんやり考えていたことがある。

「趣味とかのために化石燃料を燃やすのも、どうか」

こんなことを考え始めると、セルが回る機会は減っていく。いちばんの利用シーンは自宅と駅の往復だったが、駅前のバイク置き場の利用者が増えてパンク状態となり、周辺の治安もイマイチなため、余計に出番を失っていくこととなった。そして先日「もうバイクは乗らない、移動は自転車と公共交通だけで良い」と決めた。


もともと私は、クルマの運転免許を持っていない。自転車があれば自宅周辺の移動は困らないし、電車の駅も徒歩20分圏内にある。雨が降っても駅からタクシーでワンメーター。路線バスもまぁ頻繁に走っているほうだ。クルマでないと行かれないところに出かける機会は友人と遊ぶときくらいで、そのときは助手席にお邪魔すれば良い。これでバイクに乗るのをやめれば、少なくとも自分自身が内燃動車を動かす機会は皆無になる。

最高気温が37度とかいうクレイジーな日々、街を歩いているときに感じるのはクルマから感じる熱だ。エアコンを使うものだから余計に暑い。そんな熱源が土曜日の夕方に列をなして道路を埋めていたりすると、うんざりした気持ちになる。

もちろんクルマは必要だし、私だって友人のクルマに乗って旅行に行ったり、ちょっと遠くのラーメン屋に行ったりする。自転車のレースやイベントライドに出かけるときにもお世話になる。だけど「使わなくて良いときは、使わない」という努力も必要だ。

もちろん、原付時代も含めて15年間もバイクに乗ってきて、バイクに対する興味を完全に失ったわけではない。バイクを操る楽しみを知ってしまうと、それを断ち切るのは少々辛いのも確かだ。でも、一人くらいそういうのをガマンする人間がいたほうが、世の中のためってもんだろう。

自宅から都心への移動だって自転車で構わないと思うのだが、町田市からだと道路事情がそれを許さない。もちろん苦にせず走る人もいるだろうが、個人的には自転車では走りたくない道が多く、迂回路にも恵まれない。そこで前々から考えていたのが、新宿あたりに駐輪場所を確保して、そこに「置き自転車」すること。ただし最近は月に二〜三回しか都心に出ないこともあるので、未だ実行には至っていない。

後は、折り畳み自転車を持って電車移動するくらいだろうか……。

【すがい・げん】< http://macforest.typepad.jp/mac/ >
ルーフ付き3輪電動アシスト自転車とかあれば良いのに……と思ったが、それだと寸法的に「自転車」の枠には収まらなくなってしまうかもしれない。