ところのほんとのところ[71]ところのお正月
── 所幸則 Tokoro Yukinori ──

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[ところ]は今年に入って、いろいろ動いています。初体験もしました。

[ところ]の初体験の話からしましょう。大晦日から元旦にかけて、年越しそばを食べるのはいつもの習慣。0時半ぐらいから、渋谷で一番古い木造建築でもある金王八幡宮に初詣に行くのもいつも通り。初詣は住んでいる場所から一番近い神社に行く主義なので、20年近く同じことをしているわけだが、この20年間で一番、それもダントツに参拝客が多かったのはビックリ。やはり震災の影響だろうか。

ここで[ところ]にとって初めてのことが起きた。おみくじは初詣でしか引かないのだけれど、20年間で初めての大吉が出たのだ!!! うれしい。本当にうれしい。今年はいい年になりそうだ。朝一の飛行機で広島に行くことになっていたので、初詣から戻って仮眠。正月早々、何故こんな忙しいことになったのか、自分自身とまどっている。

広島のホテルにチェックイン。コンビニでなにか買い込んで、人生でもっとも地味な元旦を送ることにするかと覚悟を決めていた。夕方、[ところ]の広島着を知った友人が、タクシーを飛ばして手作りのおせちの重箱三段重ねを持ってきてくれたので、感動で泣きそうになりました。

突然決まった元旦の広島行き(その理由はとりあえず内緒ですが...)。正月を広島で過ごしたのも[ところ]にとって初めてのことだった。




こうなったら、初めてのことをもっとやろう。原爆ドームから川を下って海に出て、宮島(厳島神社)までの遊覧船がとてもいいと、Twitterで知り合って何度か食事をしてリアル友だちになった、広島の不良中年風グラフィックデザイナーにすすめられていたのを思い出したのだ。

2日の朝、原爆ドームの船着場に行ってみたら、すぐ乗れたので行って来ました。これも[ところ]は初体験、河から見る広島の街はとても新鮮だった。厳島神社といえば世界遺産だし、超メジャーだし、すごい人出だった。初詣は済ませているし、地元ではない神社に初詣に行くのは[ところ]の主義に反するので、大鳥居を見て鹿たちに挨拶をして帰ったんですけどね。

さて、そのあと高松の実家で両親と新しい家族と過ごし、実家の近くの石清尾八幡宮にはお参りに行った。今後は高松でもかなりな時間を過ごすことになるので、神様に年老いた両親の健康と新家族の健康をお願いをした[ところ]でした。

東京に帰ると、シルクドソレイユで世界を回っている田口師永くん(短い時間だけど東京に滞在することになっていたので)、所塾の主なメンバー、グラフィックデザイナーのキヨマサくん、劇団アロッタファジャイナ主宰の松枝佳紀くんら9人で新年会を開いたのだけど、楽しすぎました。

メンバーがバラエティに富んでるというのもあるんだろうな。キヨマサくん以外はみんな所塾の塾生なんだけど(元塾生も含め)、CGアーティスト、シルクドソレイユのアスリート、建築の現場の人、ゲームのプロデューサー、WEBデザイナー、もとSEで現在クリーニング屋店主など、普通では繋がらないメンバーでしょう。共通項は[ところ]の写真が好きで、本気で写真作品を創りたいと思っている、ということだけなのです。

もともとは3人の若者が、どうしても[ところ]に写真のアドバイスして欲しい! と頼んできたことから始まったものですが、普段は友だちみたいに付き合ってます。ワークショップとは違って、塾とか、ゼミとか、部活の混じったような感じなので、なにかに例えようがないから説明がむずかしい。まあ、わからなくてもいいんですが。

そうそう、去年の9月から写真雑誌で「キャパ」、スローフォトという見開きの連載をしていますが、今発売中の号は福島で[ところ]なりに撮った写真です。こういう切り口の福島の写真はほかにないと思うので、ぜひ見てください。

それと、オランダの「ファインアートフォトマガジン」春号で特集が組まれます。[ところ]といえばいまや風景でしょうけれど、ここではヌードです。デザイン進行中らしいので、詳細はまた追ってお知らせします。

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/
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所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/
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