[ところ]は3月23日から25日までの3日間、「香港フォトブックフェア」に参加してきました。
神戸の写真ギャラリーTANTOTEMPOが運営する写真集出版社・うたかた堂としては、初の海外フェア出展です。
[ところ]はうたかた堂で写真集は出していませんが、Gallery TANTO TEMPOで3月13日まで個展をやっていたということもあって、写真集を売りましょう、よかったら作家として香港に来てくださいと誘われたのです。
世界最高峰の現代アートフェアである「ART BASEL」の開催期間と重ねてのイベントということもあり、そちらからも客が回ってくる可能性もあるので、プリントも置けば売れるかもしれないと言われたのも興味津々です。
今年が2年目の若いイベントでしたが、写真集に特化した国際的な写真フェアであり、[ところ]はそういうイベントに顔を出したことないので、非常に楽しめました。
国内のアートブックはやはり小さく安いものが細々と売れてる感じであり、海外ではどうなんだろうという興味もありました。やはり若い層や普通の層には、2000円〜3000円ぐらいのものが売れていたようです。ブックフェアというだけあって、そうではない層の人がも少なからずいたようです。
そして、日本よりは意識が高い人もいる感じで、英語を話せる作家が多くいるブースでは、作家がエピソードも含めて話せるので特に売れているようでした。それから奇抜な作り方の本も注目されていました。
そんな中で、うたかた堂のようなコンテンツ自体が「有名か無名かは問わない」「装丁などに奇をてらった制作をしない」出版社が参加することに、どのような評価が得られるのか、というのは個人的にもっとも関心がありました。
世界を照準に著名写真家の写真集コンテンツをそろえる強い出版社を横目に、質素ではあるけれど独自の視点で社会を捉えたコンテンツを提示したわけですが、それはそれでマーケットの反応は確かにあったと思います。
昨年参加していないので単純には分かりませんが、写真集に限っても参加費、渡航滞在費程度は出る結果となっているようで、いちおう安堵する結果となりました。
さらに、[ところ]のプラチナプリントが、NYのコレクターに売れたことも大きな収穫でした。
個人的には、久しぶりにフォトグラファー ハルとも会えたし、同い年の渡部悟とも久々に話ができて大満足です。
Gallery TANTO TEMPOのディレクター・杉山武毅さんの「六甲山国際写真祭2016」の宣伝、アーティスト探しは順調なようで、中国本土、香港、台湾から沢山のお客さんが来るでしょうね。楽しみです。
六甲山国際写真祭2016
http://rokkophotofestival.com/blog/
さて、今日からいよいよ始まります。香川に誕生したアートフォトグラファーチーム K-Lovers Photographers の6回目のe-とぴあ作品展。K=香川を被写体に挑んだ県内外のメンバーそれぞれの視点と進化が見どころです。
https://www.e-topia-kagawa.jp/img/kouza/photolabk8_201602.pdf
会期:3月29日(火)〜4月10日(日)10:00〜20:00 入館19:30まで 4/4休館 最終日15:00まで 入場無料
会場:情報通信交流館(e-とぴあ・かがわ)
高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー棟4.5階 TEL.087-822-0111
フォトラボK第8期生募集説明会
3月19日(土)〜4月2日(土)14:00〜15:00 予約不要
参加できない受講希望者は、e-とぴあ 087-822-0111にお問い合わせください。
締め切り:4月3日(日)
講師・所幸則とゲストによる修了生作品の講評とトーク
4月2日(土)14:00〜15:00 入場無料 予約不要
ゲスト:中條晴之氏 香川の文化を支援する公益財団法人中條文化振興財団の中條晴之氏は、市内の茶室晴松亭を本拠地とする茶人であり、財団は「瀬戸内サーカスファクトリー」「ヤング茶会(4/30-5/1 玉藻公園)」など、世代と国籍を超えた芸術文化活動の助成を行っている。
公開トークでは初の顔合わせだが、多岐にわたる芸術論が期待される。さらに、香川のイベントといえばこの人、四国高松るいまま女史が「香川まちかど漫遊帖」最新号を持って現れるという噂も。
https://www.facebook.com/events/1548628308768886/
https://www.facebook.com/events/954926401223711/
【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 http://tokoroyukinori.seesaa.net/
所幸則公式サイト http://tokoroyukinori.com/