ところのほんとのところ[88]激動の2012年/所幸則 Tokoro Yukinori

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今年は激動の一年だった。後半を中心に書きます。

香川県高松市に住む年老いた両親の体調不調から、渋谷の一軒家を売っての引っ越しを決意。この売却なども時期が悪いのは百も承知していましたが、想像通りにかなり大変でした。

渋谷から渋谷、区域内でのマンションへの引っ越し。高松の実家に近いマンションをリフォームするまで、実家に併設されているマンションでの仮暮らし。そしてリフォーム途中だけど引っ越し。引っ越しの回数も三回になります。

[ところ]はそういうことだけでも精神的に疲れた。それでも渋谷の写真は撮らなければならない。[ところ]の存在価値は写真を撮り続けることにあるのですから。




高松になんども行き来しているうちに、香川県は日本で一番小さい県とか、うどん県とか、プロモーションしているのは知っていましたが、アート県としても売り出している話を聞きました。

瀬戸内国際芸術祭というイベントを三年に一度、ベネッセが有名なキュレーターに一任して展開しているようです。おかげで、香川県としてはずいぶん観光客が増えたそうで、それはそれはとても感謝されています。

[ところ]も故郷が元気になるのは歓迎です。ただ、芸術家のはしくれとして、コンテンポラリー作家の一人として、ファインアートフォトグラファーの一人として、東京の企業からこれがアートですよと、与えられるだけではなく、自分達もアートを理解し、ア--ティストを志す人が増えて欲しいと思います。

「e-とぴあかがわ」の人が昔からの知り合いでしたので、いろいろ相談されました。[ところ]は少し前に高松の人なら誰でも知っている三越を撮って、いい作品が出来たということもあって、香川をアートとしての写真で表現するチームが出来ないかと考えました。そして、それはすぐ実行に移されることになりました。フォトラボKといいます。
< https://www.e-topia-kagawa.jp/kouza/photolabk.asp >

いま第一期目の講座の途中です。定員20人のところ70人近い応募がありました。講座の後で、大学の後輩と焼き鳥屋さんにいったとき学芸員の方を紹介されました。高松の美術館が郊外(車で町中の僕の実家から40分)にも出来て、[ところ]に個展をやらないかと打診があり、その日のうちに個展開催がほぼ確定したのです。こちらは12月9日で無事終了。観客動員も記録的だったようです。
< http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/19908.html >

この二つの大仕事と、[ところ]が主宰する「東京渋谷ラバーズフォトグラファーズ」というチームの展示が、渋谷の新しいランドマークタワー「ヒカリエ」での渋谷芸術祭に合わせて行われました。このあと、当初の予定であるハチ公前の青ガエルの中でグループ展示も、ささやかながらも開催することになっています。

そして12月5日に、銀座の日産ショールームや和光、銀座三越の交差点の10階のホールで「東京画」の写真家達が集まるパーティがありました。それは写真家達の交流もありましたが、事実上決起集会というか、プレゼンテーションでもありました。

フランスの文化庁や企業を巻き込んで、東京の写真表現で世界に出るという、太田菜穂子さんの決意表明でもあったのかもしれません。パリの美術館で堂々と日本の写真家達がアートとしての写真を見せつける。頑張りたいものです。
< http://www.tokyo-ga.org/photographers/tokoroyukinori/ >

そして、[ところ]にとって今年最後の大きなイベントは、丸屋というK2(一時代を牽引したグラフィック集団)から暖簾わけされたデザイン事務所の30周年記念パーティでした。丸屋の社長の土屋直久さんが、社長を長女にゆずるという襲名披露パーティでもあるのを途中で知りました。とても感慨深いものがありました。

[ところ]が大学を卒業し、すぐに仕事を出してくれた一人が土屋さんでした。多い時は、月に5〜7日は打ち合わせ、納品で顔を出していて、食べて行けるようになったのは明らかに土屋さんとの出会いがきっかけです。「チャチャチャ」というPRマガジンの表紙で2年間24冊実験的なことのし放題で、第一期所幸則がメジャーになれのは、あの仕事のおかげであるのは間違いありません。

そのため、高松の個展最終日に美術館にいられなかったのですが、それでも出席したのは土屋さんが[ところ]の人生でそれだけ大きかったということです。

さあ、まだ高松のスタジオはリフォーム中という状況ではありますが、来年からは写真に集中したいものです。

さて、ニコニコ動画の所幸則 1sec(ONE SECOND)で、プロの職業カメラマンでファインアートもしている人達はなぜ、職業写真をやらずにファインアートフォトグラフをしている人達に怪訝な顔をするのか? その謎を三人で話してみたいと思います。12月15日(土)21時からです。
< http://com.nicovideo.jp/community/co60744 >

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >