ところのほんとのところ[96]香川県の「日本一」/所 幸則 Tokoro Yukinori

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東京と香川を行ったり来たりの[ところ]です。

なぜ、香川県は一人当たりのタコの消費量が日本一なんだろうと、はずっと不思議に思っていた。

香川のタコは身がぷりぷりしていて、さっと茹でた切り身のタコ刺しが素晴らしくおいしい。時々広島にも行くのでそこでもタコは食べるが、香川ほどでもない感じだ。東京でもタコを買う、食べる。どちらにしても香川とは比べるまでもないレベルだ。高いし、味もイマイチである。

【ところ】にとってイメージと実際のギャップを感じたのは大阪だった。大阪といえばたこ焼きという印象があり、家庭にも普及している。[ところ]も大学時代によく食べていた。だから、タコの消費量が一番多いのは大阪だろうと思っていた。

でも、家庭で食べるタコ焼きの中身は必ずしもタコでなかったりする。チーズ、あさり、海老、ツナ、明太子、ミニトマト、ウインナー、ベーコンなどなど何十もあると大阪の知人に聞いた。有名な明石のタコは、たこ焼きでは殆ど使われない。

島が多い瀬戸内海では、海流が激しい場所が無数に存在している。激しい海流に揉まれたタコは身が締まっておいしいといわれる。だから、香川には安くうまいタコが街にあふれている。そして全国一うどん屋が多いのが香川県。うどん屋の一番の人気天ぷらはやはりタコなのだから、それも消費量がふえる要素のひとつかも知れない。




さて、もうひとつ、よろしくないかも日本一が香川県にある。糖尿病患者日本一だ。なぜだろう。最初に思うのは、うどんは非常に消化が早い。蕎麦や、ラーメン、パスタと比べても1.5倍から2倍のスピードだそうだ。消化にいいので、血糖値が急激に上がりやすいといわれている。うどんだけをオーダーする人が多い。それが一番の理由ではないかと香川県民は考えているようだし、[ところ]もそうかもしれないと思った。

すこし前に、香川県のPR担当の方と話をする機会があった。その人によれば、人口の割合からいうと香川県は病院が日本一多いので、病気を見つけやすいからではないかという話だった。それもあるかもしれない、と思うような体験を[ところ]は最近したばかりだ。

香川県高松市の病院と渋谷の病院で、ほぼ同時に健康診断をした。香川では、糖尿病と診断され、薬を飲みなさいといわれた。東京では、この数値なら許容範囲だから薬は必要ないという。

香川には病院がたくさんある。ということは調剤薬局も多い。だが患者の絶対数は多くない。そこが病気認定の基準の差になってるのかなあと思った。糖尿病の薬は非常に高いしね。都道府県の医師会によって認定する基準が違うかもしれない。

別の角度から考えてみれば、早めに手をうつ香川は長寿県なのかも知れないとも思ったりした[ところ]でした。

さて、来週から[ところ]はしばらく渋谷にいる。渋谷のど真ん中の宮益坂ビルでおこなう「所塾特別写真講座」の2回目にそなえて。
< http://miyamasuzakastudio.net/tj/ >

かつて森山大道が住んでいたこともある宮益坂ビル、【ところ】の初期の「渋谷1second」にも写っているこのビルが、取り壊しになるまでの短い間に月に一回だけ開くサロン的な「所塾」。なんだか運命的なものを感じている。

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則 < http://tokoroyukinori.seesaa.net/ >
所幸則公式サイト  < http://tokoroyukinori.com/ >