3Dプリンタ奮闘記[17]3Dプリンタの活用・番外編 大学で集中講義(2)/織田隆治

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さて、先週からの大学の講義の進行についての続きです。

前日の夕方、筑波大学の教授と待ち合わせをし、大学内部を見学させて頂きました。広い......。噂には聞いておりましたが、町が一つ入るくらいの広さがあるのね......。僕の通っていた大阪芸術大学も、広いな〜なんて思っていましたけど、レベルというか次元が違う! こりゃ、迷いますよね。

教授や学生さんも行ったこと、というか、通ったことがない所がある、という噂話も頷ける広さ。まずはそれに圧倒され、教授と食事がてら講義の打ち合わせを致しました。

「それでは。明日はよろしくお願い致します!」とホテル前でお別れして、買い込んだおつまみとお酒を持って客室に。でも、のんびり一杯、というわけにはいきません。約400枚のスライド、A4原稿60枚程を見直しながらデモをしてみました。

途中、質問等の時間を入れても充分に足りそうな雰囲気......。「うっしゃ!これで行けるぜぇ〜!」と準備万端。早めに就寝しようと思っていたところ、ふと「あ、原稿をどう見ようか」と。

スライドで使用するMacBookAirと、原稿の入ったMacBookProを持参していたのですが、ノートPCを2台も広げるのも面倒です。そこで目についたのがiPhone。これにPDFにした原稿を入れて見りゃいいじゃん! 早速原稿をPDFに変換してiPhoneに!

「ちっさ......、老眼気味のオッサンの目には辛いのぉ......」




しかたなく原稿1ページの文字数をかなり少なくし、横置きにしてチラ見しながら講義をする体勢が整いましたが、やっぱりiPad欲しいですね〜、こういう時は。小さいの買おう......。とにもかくにもなんとか講義の準備が完了し、就寝出来ました。

そして当日。すごく良い天気で、ホテルの部屋から見えるH2ロケット(?)を見ながら荷物をまとめ、講義に出かけました。教室は100名は入る広さですので、さすがに広い。それでも、全部で111名の受講生を受け入れるために、補助の椅子も用意されていました。

MacBookAirをプロジェクターに繋ぎ、iPhoneの準備も万端です。先日、iPhoneのバッテリーケースも入手していましたので、バッテリーも万端。ま〜よく用意していたものです。

筑波大学の学類にも3Dプリンタは導入されていますので、それも教室に設置してくださっていました。やはり、デモをしながらの講義の方が、見ている受講生さんも興味が湧いて来ると思い、教室に運んでくださるようにお願いしておいたものです。

デモで使うデータについては、前もって大学側に送り、出力テストもして頂きましたので、安心です。ありがたいことです。

そして、講義がスタートしました。111名と多数の受講生さん相手に10時間近くも話すのは初めてで、さすがに最初はちょっと緊張しましたが、途中から慣れてきていつもの大阪のオッサンパワーで進めました。

講義内容に関しては、「立体造形の基礎と3Dプリンタの応用」ということですので、設計から造形、製作、仕上げまでの工程を、僕がこれまで行って来た事例をもとに、3Dプリンタがどういった具合に使われているのか、どういう場面で、どういう理由で使われるのかをメインに紹介していきました。

「ワンダーフェスティバル」に出展したオリジナルのフィギュアなんかの製作も入れていましたので、学生さん達にはその方も結構楽しんで頂けたように思います。

何事にも興味を持ってもらうことが一番重要だと思いますね。途中、調子に乗ってペースを上げてしまい、なんと原稿の2/3を一日で消化してしまいました。

「明日の講義の資料......追加せんとアカンがな」

一日目の講義も無事に終了し、教授とサポートをして頂いた方々と共に夕食。ホテルに帰り、こういう時のために用意していた資料を追加して二日目の講義に備えました。準備万端にしておいてよかった。

二日目は3Dモデリングに関しての簡単なデモを交えながら、簡単ではありますが、設計から製作全体の流れを説明することが出来ました。

3Dモデリングについては、かなり簡単なオブジェクトの製作になりましたが、やはり聞くだけではなく、実際の作業を見ることにより、またより一層の興味を持って頂けたかと思います。

とにもかくにも、なんとか無事に二日間の講義を終え、最後の一時間で受講生のみなさんにはレポートを書いてもらいました。

その日はそのまま筑波から東京に出て、せっかく出て来たので東京で色々な方にお会いすることが出来ました。まあ、呑んでた訳ですが(笑)

後日、そのレポートを送って頂いて、すべてにしっかり目を通しました。彼らにとっては、これまでテレビやニュース記事等ではなんとなく知っていた3Dプリンタというものについて、色々と知識を持って頂けたようで、ホッと肩をなで下ろすことができました。

今後の日本の最先端技術に取りかかるであろう学生さん達に、僕の講義が何かしらの刺激材料になったようでうれしいですね。

講義内容はメールマガジンではとても紹介しきれないので、もし興味のある方はお問い合わせせください(笑)

【織田隆治】
FULL DIMENSIONS STUDIO(フル ディメンションズ スタジオ)
< http://www.f-d-studio.jp >

学生さんへの講義って良いですね。若い人はやっぱり良いです。まだまだこれからの彼ら、これからの彼らに期待したいです!