最近、ドアスコープを使った魚眼写真にはまっている。まあ、単純に撮っていて面白いということだ。最初一眼レフカメラにドアスコープをつけてみた時には、テストで一通り撮ってみたら、さらに撮りたいという気は起きなかったのだが、コンパクトデジタルにつけたら、その簡便さとマッチして楽しくなってきたのだ。
100円ショップで買ったような安物レンズを使った場合でも、基本はファインダーを使って、自分の眼でピントを合わせたいよな、と思っていた。アウトフォーカスはアウトフォーカスなりに、自分の眼でピントの外れっぷりもコントロールしたいからだ。
ところがコンパクトカメラにドアスコープを付けてみたら、オートフォーカスでもそれなりにピントが合ってしまうので、これでいいやという気になったのだ。となれば、ただシャッターを押すだけ、というのがすごく楽でいい。
100円ショップで買ったような安物レンズを使った場合でも、基本はファインダーを使って、自分の眼でピントを合わせたいよな、と思っていた。アウトフォーカスはアウトフォーカスなりに、自分の眼でピントの外れっぷりもコントロールしたいからだ。
ところがコンパクトカメラにドアスコープを付けてみたら、オートフォーカスでもそれなりにピントが合ってしまうので、これでいいやという気になったのだ。となれば、ただシャッターを押すだけ、というのがすごく楽でいい。
それと、このドアスコープを使って写真を撮るというアイディア自体は私のオリジナルではない。すごーく昔に雑誌で見た記憶がある。だから、まあちょっとチョッカイを出してみて、写ったらそれでいいやぐらいの気持ちもあった。
ただ、雑誌でみた工作というのはかなり凝ったもので、ちょっと素人が手を出せるようなものではなかった。だいたいレンズの改造なんていうのはマニアがやるもので、使う素材も金属が中心だ。だからそれを段ボールや両面テープを使って手軽に出来るようにするということには多少の意義はあるかなと思う。
ミクシィなどで、自分もやってみたいという人と交流出来るようになると、一眼レフカメラを使ってきっちり工作をしたいという人よりも、コンパクトカメラや携帯カメラで気軽に遊びたいという人のほうが多そうだということが分かってきた。
元々は本物の写真用のレンズの代わりにチープなレンズを付けてみたらどうなるか? というコンセプトだったので一眼レフしか選択肢はなかったのだが、今度はコンパクトデジカメで気軽に遊ぶ、という感じに路線変更したいと思う。
●ドアスコ四大方式
コンパクトカメラにドアスコをくっつける方法は、いくつか思いついた。まず「手持ち式」。これが一番簡単。撮影する時だけレンズ部分に手でドアスコをくっつける。難点はいちいち手で押さえていなければならないので面倒くさいこと。ただ、とりあえず試してみたいという時には楽。特に携帯電話で試してみるのが手っ取り早くていい。
注意点としては、直接ドアスコープをカメラに接触させないこと。ドアスコは金属製なので、カメラや携帯を傷つけてしまうおそれがある。何かクッションになるようなものを付けた方がいい。
簡単に工作できるのは段ボール。まず、段ボールを3、4センチの大きさに切る。これはそれぞれのカメラに合わせて切ればいいが、形はマルでもシカクでもクマちゃん型でも構わない。ドアスコを入れる穴は少し小さめに開けてねじ込めばいい。
これの裏に両面テープをつけて貼付ければ今度は「粘着式」になる。まあ、この状態でも十分楽しめるが、素材をゴムとかコルクに変えれば、丈夫になるし、両面テープを付け替えても痛むことはない。
いちいち両面テープで貼付けるのが面倒という人は「かぶせ式」がいいだろう。これも段ボールで作るのが楽だ。まずレンズの長さを測って、段ボールを帯状に切る。それをレンズにフィットするように巻き筒状にして留める。この筒に粘着式の時に作ったドアスコの取り付け部をくっつけてしまえばオーケー。
頑丈なものを作りたければ、段ボールを二重にするとか、ゴムやコルク素材にすればいい。接着はテープや素材に合わせたボンドを使えばいい。さらに丈夫にしたければ、テープで全体を覆ってしまえばいい。
私はスキー場に持ち出したくて、ゴム素材+ガムテープのものを作ってみたが、けっこう調子良かった。壊れる心配はなく着脱は簡単。ただし問題もある。レンズが沈胴式のカメラの場合、レンズが引っ込むとドアスコ部分が外れて落ちてしまうのだ。
省エネ設定で時間が来た場合や再生モードにする時は気をつけたほうがいい。私は三度落としたが、今では経験を積み落とさなくなった。まあ、落としたくない人はリシューケーブルでカメラにつないでおけばいい。
工作としてはだんだん完成系に近づいてきている。できるだけ手に入りやすい素材で、誰でも簡単にできるという意味では、段ボールなんかはおすすめだ。ただそれでもドアスコをはめる穴を開けるのが難しいという人がいるので、そういう人には「巻巻式」はどうだろうか?
段ボールでドアスコをくるくる巻くだけ。自分でも試してなくてアイディアだけなんだけど、これなら小学生にでもできると思うぞ。
●次回予告
次回からはコンパクトカメラに蛇腹を付けたり、いろんなフィルターで遊ぶ方法を考えてみたい。顕微鏡写真や赤外線写真はどうなったのかと疑問に感じている向きもあるかもしれないが、こちらのほうも着々と延々と準備中だ。期待せず待たれよ!
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇キッチュレンズ工房
正月休みに撮った写真をブログにアップした。ちょっとロシアな写真が撮れた。
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/blog/
>
ただ、雑誌でみた工作というのはかなり凝ったもので、ちょっと素人が手を出せるようなものではなかった。だいたいレンズの改造なんていうのはマニアがやるもので、使う素材も金属が中心だ。だからそれを段ボールや両面テープを使って手軽に出来るようにするということには多少の意義はあるかなと思う。
ミクシィなどで、自分もやってみたいという人と交流出来るようになると、一眼レフカメラを使ってきっちり工作をしたいという人よりも、コンパクトカメラや携帯カメラで気軽に遊びたいという人のほうが多そうだということが分かってきた。
元々は本物の写真用のレンズの代わりにチープなレンズを付けてみたらどうなるか? というコンセプトだったので一眼レフしか選択肢はなかったのだが、今度はコンパクトデジカメで気軽に遊ぶ、という感じに路線変更したいと思う。
●ドアスコ四大方式
コンパクトカメラにドアスコをくっつける方法は、いくつか思いついた。まず「手持ち式」。これが一番簡単。撮影する時だけレンズ部分に手でドアスコをくっつける。難点はいちいち手で押さえていなければならないので面倒くさいこと。ただ、とりあえず試してみたいという時には楽。特に携帯電話で試してみるのが手っ取り早くていい。
注意点としては、直接ドアスコープをカメラに接触させないこと。ドアスコは金属製なので、カメラや携帯を傷つけてしまうおそれがある。何かクッションになるようなものを付けた方がいい。
簡単に工作できるのは段ボール。まず、段ボールを3、4センチの大きさに切る。これはそれぞれのカメラに合わせて切ればいいが、形はマルでもシカクでもクマちゃん型でも構わない。ドアスコを入れる穴は少し小さめに開けてねじ込めばいい。
これの裏に両面テープをつけて貼付ければ今度は「粘着式」になる。まあ、この状態でも十分楽しめるが、素材をゴムとかコルクに変えれば、丈夫になるし、両面テープを付け替えても痛むことはない。
いちいち両面テープで貼付けるのが面倒という人は「かぶせ式」がいいだろう。これも段ボールで作るのが楽だ。まずレンズの長さを測って、段ボールを帯状に切る。それをレンズにフィットするように巻き筒状にして留める。この筒に粘着式の時に作ったドアスコの取り付け部をくっつけてしまえばオーケー。
頑丈なものを作りたければ、段ボールを二重にするとか、ゴムやコルク素材にすればいい。接着はテープや素材に合わせたボンドを使えばいい。さらに丈夫にしたければ、テープで全体を覆ってしまえばいい。
私はスキー場に持ち出したくて、ゴム素材+ガムテープのものを作ってみたが、けっこう調子良かった。壊れる心配はなく着脱は簡単。ただし問題もある。レンズが沈胴式のカメラの場合、レンズが引っ込むとドアスコ部分が外れて落ちてしまうのだ。
省エネ設定で時間が来た場合や再生モードにする時は気をつけたほうがいい。私は三度落としたが、今では経験を積み落とさなくなった。まあ、落としたくない人はリシューケーブルでカメラにつないでおけばいい。
工作としてはだんだん完成系に近づいてきている。できるだけ手に入りやすい素材で、誰でも簡単にできるという意味では、段ボールなんかはおすすめだ。ただそれでもドアスコをはめる穴を開けるのが難しいという人がいるので、そういう人には「巻巻式」はどうだろうか?
段ボールでドアスコをくるくる巻くだけ。自分でも試してなくてアイディアだけなんだけど、これなら小学生にでもできると思うぞ。
●次回予告
次回からはコンパクトカメラに蛇腹を付けたり、いろんなフィルターで遊ぶ方法を考えてみたい。顕微鏡写真や赤外線写真はどうなったのかと疑問に感じている向きもあるかもしれないが、こちらのほうも着々と延々と準備中だ。期待せず待たれよ!
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇キッチュレンズ工房
正月休みに撮った写真をブログにアップした。ちょっとロシアな写真が撮れた。
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/blog/
>