コンパクトデジタルカメラの面白さに目覚めてしまったので、しばらくはコンデジ&チープレンズの工作で遊んでみたいと思う。コンデジに玄関のドアスコープを付ける工作は、完成型に近づきつつある。
最初は両面テープでダイレクトにくっつけてしまう方法を思いついたが、3ミリ厚のゴムシートを使った「かぶせ式」ができてからは、特に改良を加えずに使えるようになった。ピントや露出の合わせ方のコツも分かってきたので、今度はまた別のことに挑戦してみたいと思う。
最初は両面テープでダイレクトにくっつけてしまう方法を思いついたが、3ミリ厚のゴムシートを使った「かぶせ式」ができてからは、特に改良を加えずに使えるようになった。ピントや露出の合わせ方のコツも分かってきたので、今度はまた別のことに挑戦してみたいと思う。
この連載で初めに取り組んだのは、100円ショップで買ったレンズを一眼レフに取り付けるということだった。一番最初に作ったのは紙筒にレンズをくっつけたもの、そしてシフトさせてみたいということで、後にMoMAコレクションにも選定されることとなるゴム製フニャフニャシフトレンズを生みだし、さらには手作り蛇腹レンズへと昇華させるという快挙を成し遂げたことは、皆さん記憶に新しいことと思う。
今度は、それをコンデジに移植できないかというのが、次の課題だ。もしもコンデジにフニャフニャシフトレンズが付いていたらどうだろうか? 想像してみて欲しい……
あまり格好良くなさそうだな。これは止めておこう。では、蛇腹がついていたらどうだろう? 想像してみて欲しい……
うーむ、良く分からんな。格好いいか格好悪いか、よく分からないが、格好悪いからといってここで止めてしまってもしょうがないので、ここはひとつ蛇腹で何とかやってみようじゃないか。
で、私が初めにやってみたのはチープレンズをコンデジのレンズ部分にセロテープで貼り付けるということだ。もう最近はやることが大胆になってきてしまった。まあ、よいこのみんなはくれぐれも気をつけてやってくれたまえ。レンズが傷ついては私は責任を取りません。
で、早速写してみる。はい、写りました。デジカメは便利だねえ。フィルム式のトイカメで遊んでいる人達は、フィルムを一本撮り終わるまで、現像にも出せずもがき苦しんでいるんだよ。さっさとデジカメにしたほうがいいと思うよ〜という話はまあいいや。
なんかちゃんと変な感じに写りますよ。これでいいじゃないですか。しかし、難点もある。近くにしかピントが合わないということ。つまりクローズアップしか撮れず、遠景が撮影できないのだ。
そうだ、思い出した、オレ、コノ実験マエニヤッタコト、アル。もう頭が腐ってきてるな。半年前にやったことも忘れてしまうなんて。いや、半年前だっけな? 一年? まあ、どうでもいいや。で、何だっけ……。
そうそう、遠景にもピントが合うようにするためには、たぶん凹レンズを付ければいいと思うんだけど、レンズを二つ使うとなると工作が難しくなるから、放棄してたんだ。一眼レフのほうはレンズ一枚でも蛇腹で何とかうまくいったし、魚眼レンズだとか色んなことやってたから、忘れちゃったんだな。
しかし、レンズを二つ使うとなると工作が難しいなあ……。やっぱり違うことにしようかなあ……、などということを思案していたオレはひらめいた。
「レンズとレンズをくっつけちゃったらどうだろう?」
「ん? 接着剤かなんかで付けるわけ?」
「いや、接着剤でも何でもいいんだけど、凸レンズと凹レンズを付ければ、お互いに打ち消し合って素通しになるんじゃない?」
「それってただのガラス?」
「プラスチックレンズだから、ただのプラスチック」
「じゃあ、レンズじゃなくて、最初から透明のプラスチックの板にしたら?」
「それじゃあ、ただのフィルタじゃん」
レンズはいいが、フィルタはなんか狡いというか小賢しいというか、積極的にお付き合いしたいという気が起きない。しかし、どの部分が狡くて小賢しいのかは、ちょっと説明できないのだが……
では、その透明プラスチックの上に木工用ボンドを盛って、乾いて透明になったら、レンズにならないだろうか? ならないかなあ。では、そのボンドをウネウネに塗ってみたらどうなるだろうか? 変な感じに光が屈折して、変な感じの写真が撮れるんじゃないだろうか? まずは試してみることにしよう。
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇キッチュレンズ工房
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/blog/
>
今度は、それをコンデジに移植できないかというのが、次の課題だ。もしもコンデジにフニャフニャシフトレンズが付いていたらどうだろうか? 想像してみて欲しい……
あまり格好良くなさそうだな。これは止めておこう。では、蛇腹がついていたらどうだろう? 想像してみて欲しい……
うーむ、良く分からんな。格好いいか格好悪いか、よく分からないが、格好悪いからといってここで止めてしまってもしょうがないので、ここはひとつ蛇腹で何とかやってみようじゃないか。
で、私が初めにやってみたのはチープレンズをコンデジのレンズ部分にセロテープで貼り付けるということだ。もう最近はやることが大胆になってきてしまった。まあ、よいこのみんなはくれぐれも気をつけてやってくれたまえ。レンズが傷ついては私は責任を取りません。
で、早速写してみる。はい、写りました。デジカメは便利だねえ。フィルム式のトイカメで遊んでいる人達は、フィルムを一本撮り終わるまで、現像にも出せずもがき苦しんでいるんだよ。さっさとデジカメにしたほうがいいと思うよ〜という話はまあいいや。
なんかちゃんと変な感じに写りますよ。これでいいじゃないですか。しかし、難点もある。近くにしかピントが合わないということ。つまりクローズアップしか撮れず、遠景が撮影できないのだ。
そうだ、思い出した、オレ、コノ実験マエニヤッタコト、アル。もう頭が腐ってきてるな。半年前にやったことも忘れてしまうなんて。いや、半年前だっけな? 一年? まあ、どうでもいいや。で、何だっけ……。
そうそう、遠景にもピントが合うようにするためには、たぶん凹レンズを付ければいいと思うんだけど、レンズを二つ使うとなると工作が難しくなるから、放棄してたんだ。一眼レフのほうはレンズ一枚でも蛇腹で何とかうまくいったし、魚眼レンズだとか色んなことやってたから、忘れちゃったんだな。
しかし、レンズを二つ使うとなると工作が難しいなあ……。やっぱり違うことにしようかなあ……、などということを思案していたオレはひらめいた。
「レンズとレンズをくっつけちゃったらどうだろう?」
「ん? 接着剤かなんかで付けるわけ?」
「いや、接着剤でも何でもいいんだけど、凸レンズと凹レンズを付ければ、お互いに打ち消し合って素通しになるんじゃない?」
「それってただのガラス?」
「プラスチックレンズだから、ただのプラスチック」
「じゃあ、レンズじゃなくて、最初から透明のプラスチックの板にしたら?」
「それじゃあ、ただのフィルタじゃん」
レンズはいいが、フィルタはなんか狡いというか小賢しいというか、積極的にお付き合いしたいという気が起きない。しかし、どの部分が狡くて小賢しいのかは、ちょっと説明できないのだが……
では、その透明プラスチックの上に木工用ボンドを盛って、乾いて透明になったら、レンズにならないだろうか? ならないかなあ。では、そのボンドをウネウネに塗ってみたらどうなるだろうか? 変な感じに光が屈折して、変な感じの写真が撮れるんじゃないだろうか? まずは試してみることにしよう。
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
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