しばらくレンズの工作をお休みしていたが、またボチボチやっていきたいと思う。キッチュレンズ工房の本を出して以来、「こんなネタもあるよ」というアイディアもいただいており、やりたいネタはまだまだいろいろとある。そんな中でも今気になっているビー玉レンズを、とりあえずは完成型に近づけていきたいと思う。
ビー玉レンズはまず、普通の透明なタイプのものでテストし、その可能性を感じた。そして、ネットオークションで気泡入りのレトロなビー玉を手に入れ、試してみたりもした。そして、今度の実験は天然水晶玉ではどんな感じになるか? ということだ。
ビー玉レンズはまず、普通の透明なタイプのものでテストし、その可能性を感じた。そして、ネットオークションで気泡入りのレトロなビー玉を手に入れ、試してみたりもした。そして、今度の実験は天然水晶玉ではどんな感じになるか? ということだ。
最初はいろんな種類のビー玉を集めてみようと思っていたのだが、あまり模様が入っていたり、気泡が入っているようなものは、レンズには向いていないということが分かった。いや、こんなことは実験をしてみるまでもないことだが、ひょっとして面白い感じに写るかもしれないと思い、いちおうテストをした。
結果は、はっきり言ってあまり良くなかった。とくに、広角系のレンズの前に気泡がたっぷり入ったようなビー玉を持ってくると、はっきり言って邪魔。気泡がしっかりと写り込んでしまう。望遠レンズを使えば気泡や模様もボケてくれるのだが、それだったら最初からきれいな透明なものを使ったほうがいい。
で、きれいで透明な球ということで、いろいろ探してみたのだが、その中でひっかかってきたのが、光学レンズと水晶玉だ。ボールレンズとか球レンズと呼ばれる光学レンズは光ファイバ同士を結合するのに使ったり、さらに加工してカメラ付き携帯電話などに使われているらしい。値段は2000〜3000円程度のようだが、小売りしているようなものではない。
いっぽうの水晶玉の方はパワーストーンの店などで扱っている。つまり、この水晶玉レンズで撮影すれば、癒し系や運気が上昇する写真が撮影できるということになる。これはぜひとも実験してみなければなるまい。
パワーストーンを扱う店というのは、ネット上でやたらと検索できるので、絞り込むのにちょっと苦労した。特に値段に幅があり、あまり安すぎると「本当に天然水晶?」と疑いたくなるので、そのへんの兼ね合いが難しい。ただ、占い師が使っているような大きな水晶玉が、本当に天然水晶であればとんでもなく高い値段になるが、10〜20ミリぐらいの小さなものであればけっこう安い。
結局、悩んだ末に23ミリで1500円という水晶玉を香川県の店から取り寄せることにした。天然水晶というのは、クラックや内包物が入っていたりするようなものらしいが、「なるべくクラックなどの入っていないきれいな物を」という注文をつけて、ブツの到着を待った。
●水晶はビー玉を超えた
天然水晶玉をレンズに使う撮影では、コンパクトカメラではなく一眼レフに90 mmマクロを付けて行なうことにした。水晶の中のクラックが気になるので、なるべく水晶内はボカしたいと思ったからだ。
レンズの前に水晶をかざしてみると、170ミリぐらいのところでピントが合うことが分かった。つまり鏡筒を延ばして、その先に水晶玉を固定しなければならない。鏡筒用の素材はいろいろ試してきたが、今回の場合はポリプロピレンシートがよさそうだ。バインダーの表紙などに使われるような素材で、切るのが簡単、丸めやすい。これをレンズフードにくるりと巻いて、テープで留める。
水晶玉の固定は、水晶玉の直径よりちょっと小さな穴を開けた円盤を二つ作って、サンドイッチにすることにした。素材は今回初めて使うプラバンだ。プラバンとはプラモデルメーカーのタミヤから発売されている、プラスチックの板で、何種類かの厚さのものが用意されており、私は0.5ミリ厚のものを使ってみた。
このプラバンによる工作というのは、ミクシィのキッチュレンズ工房コミュに顔を出している火丁さんがやっているのを真似た。まあ、火丁さんがオリジナルというわけではなく、プラバンを使って、レンズフードやらキャップやらを工作している人というのはけっこういるようだ。プラモデルの改造などをしていた人にとっては馴染みのあるもので、さまざまな工作法も確立されている。
火丁さんはいろんな工作をしているけど、レンズを二つ並べて取付け、一回シャッター切るだけで画が二重になる撮影というのを試みている。これってオリジナルじゃないかと思うんだけど、ほかにやっている人はいるんだろうか?
◇あかりむぅ。(火丁さんのブログ)
< http://blog.so-net.ne.jp/akari-2/
>
◇プラバンを使った工作
< http://blog.so-net.ne.jp/akari-2/2007-05-16
>
サークルカッターを使ってプラバンをドーナッツ型に切ってみたが、これはけっこう簡単だった。今まで使っていたポリプロピレンシートというのは、プラバンよりも柔らかく、弾力があって、円形に切り抜くのにはちょっと技術が必要だった。それがプラバンの場合は、力を入れずに何回かカッターを回せば、きれいに切ることができた。
今回は試作なので、すべての部品はテープで留めただけで、簡単に組み立てた。レンズの長さは295ミリ、直径88ミリという、かなりバカデカイレンズになった。大きさから言えば超望遠レンズに見えるが、実際は中身がスカスカで、レンズの一番前に水晶玉がポチッとついているだけという情けない代物だ。
どんな写真が撮れたのかは、ブログの方をご覧下さい。天然水晶パワーのおかげで、かなり癒される写真の撮影に成功。これからは天然水晶パワーの時代だと確信した。
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/photos/crystal/
>
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/
>
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジ写真研究所
< http://www.maminka.com/zenlab/top.html
>
結果は、はっきり言ってあまり良くなかった。とくに、広角系のレンズの前に気泡がたっぷり入ったようなビー玉を持ってくると、はっきり言って邪魔。気泡がしっかりと写り込んでしまう。望遠レンズを使えば気泡や模様もボケてくれるのだが、それだったら最初からきれいな透明なものを使ったほうがいい。
で、きれいで透明な球ということで、いろいろ探してみたのだが、その中でひっかかってきたのが、光学レンズと水晶玉だ。ボールレンズとか球レンズと呼ばれる光学レンズは光ファイバ同士を結合するのに使ったり、さらに加工してカメラ付き携帯電話などに使われているらしい。値段は2000〜3000円程度のようだが、小売りしているようなものではない。
いっぽうの水晶玉の方はパワーストーンの店などで扱っている。つまり、この水晶玉レンズで撮影すれば、癒し系や運気が上昇する写真が撮影できるということになる。これはぜひとも実験してみなければなるまい。
パワーストーンを扱う店というのは、ネット上でやたらと検索できるので、絞り込むのにちょっと苦労した。特に値段に幅があり、あまり安すぎると「本当に天然水晶?」と疑いたくなるので、そのへんの兼ね合いが難しい。ただ、占い師が使っているような大きな水晶玉が、本当に天然水晶であればとんでもなく高い値段になるが、10〜20ミリぐらいの小さなものであればけっこう安い。
結局、悩んだ末に23ミリで1500円という水晶玉を香川県の店から取り寄せることにした。天然水晶というのは、クラックや内包物が入っていたりするようなものらしいが、「なるべくクラックなどの入っていないきれいな物を」という注文をつけて、ブツの到着を待った。
●水晶はビー玉を超えた
天然水晶玉をレンズに使う撮影では、コンパクトカメラではなく一眼レフに90 mmマクロを付けて行なうことにした。水晶の中のクラックが気になるので、なるべく水晶内はボカしたいと思ったからだ。
レンズの前に水晶をかざしてみると、170ミリぐらいのところでピントが合うことが分かった。つまり鏡筒を延ばして、その先に水晶玉を固定しなければならない。鏡筒用の素材はいろいろ試してきたが、今回の場合はポリプロピレンシートがよさそうだ。バインダーの表紙などに使われるような素材で、切るのが簡単、丸めやすい。これをレンズフードにくるりと巻いて、テープで留める。
水晶玉の固定は、水晶玉の直径よりちょっと小さな穴を開けた円盤を二つ作って、サンドイッチにすることにした。素材は今回初めて使うプラバンだ。プラバンとはプラモデルメーカーのタミヤから発売されている、プラスチックの板で、何種類かの厚さのものが用意されており、私は0.5ミリ厚のものを使ってみた。
このプラバンによる工作というのは、ミクシィのキッチュレンズ工房コミュに顔を出している火丁さんがやっているのを真似た。まあ、火丁さんがオリジナルというわけではなく、プラバンを使って、レンズフードやらキャップやらを工作している人というのはけっこういるようだ。プラモデルの改造などをしていた人にとっては馴染みのあるもので、さまざまな工作法も確立されている。
火丁さんはいろんな工作をしているけど、レンズを二つ並べて取付け、一回シャッター切るだけで画が二重になる撮影というのを試みている。これってオリジナルじゃないかと思うんだけど、ほかにやっている人はいるんだろうか?
◇あかりむぅ。(火丁さんのブログ)
< http://blog.so-net.ne.jp/akari-2/
>
◇プラバンを使った工作
< http://blog.so-net.ne.jp/akari-2/2007-05-16
>
サークルカッターを使ってプラバンをドーナッツ型に切ってみたが、これはけっこう簡単だった。今まで使っていたポリプロピレンシートというのは、プラバンよりも柔らかく、弾力があって、円形に切り抜くのにはちょっと技術が必要だった。それがプラバンの場合は、力を入れずに何回かカッターを回せば、きれいに切ることができた。
今回は試作なので、すべての部品はテープで留めただけで、簡単に組み立てた。レンズの長さは295ミリ、直径88ミリという、かなりバカデカイレンズになった。大きさから言えば超望遠レンズに見えるが、実際は中身がスカスカで、レンズの一番前に水晶玉がポチッとついているだけという情けない代物だ。
どんな写真が撮れたのかは、ブログの方をご覧下さい。天然水晶パワーのおかげで、かなり癒される写真の撮影に成功。これからは天然水晶パワーの時代だと確信した。
< http://kitschlens.cocolog-nifty.com/photos/crystal/
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◇上原ゼンジ写真研究所
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>
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by G-Tools , 2007/07/05