最近frickrにハマっている。いや、ハマっているとまではいってないが、けっこう頻繁に写真をアップしている。frickr(フリッカー)というのは写真やイラストなどの画像が共有できるコミュニティーサイトのことで、最近は動画のアップもできるようになった。
元々はカナダのルディコープ社が2004年に開設したが、2005年に米Yahoo!により買収された。アメリカのYahoo!に登録しなければfrickrは使えないので、英語が得意でない人にとってはちょっと敷居が高い。私自身も英語でコミュニケーションしたりするのは面倒なので、「なんか面白そうだな」とは思いつつも登録することはなかった。
ところが最近、frickrで活躍する日本人のページに遭遇し、試しにやってみる気になったというわけだ。
元々はカナダのルディコープ社が2004年に開設したが、2005年に米Yahoo!により買収された。アメリカのYahoo!に登録しなければfrickrは使えないので、英語が得意でない人にとってはちょっと敷居が高い。私自身も英語でコミュニケーションしたりするのは面倒なので、「なんか面白そうだな」とは思いつつも登録することはなかった。
ところが最近、frickrで活躍する日本人のページに遭遇し、試しにやってみる気になったというわけだ。
frickrの面白いところは、その登録者数の多さだ。いろんな国の人達が利用していて、様々なタイプの写真がアップされている。現時点での登録枚数は25億枚以上。そして自分の写真に興味を持ってくれれば、いろんな国の人達がコメントをつけてくれる。このコメントに関しては、日本語で書き込むことも可能。
しかし、ただ画像をアップしただけだと、誰の目にも触れない。そこでfrickrにはいくつかの仕掛けがある。それが「タグ」や「コンタクト」や「グループ」だ。
「タグ」というのは、その写真のキーワードをつけておくこと。被写体や撮影地などを入れておけば、他の人の検索にひっかかるようになる。また、アップした本人ばかりではなく、他のユーザーが自由にタグ付けできるというのが特徴のひとつ。
「コンタクト」というのは、「友人」や「お気に入りの人」のことで、コンタクトとして登録をしておけば、その人が新たな画像をアップした場合に分かる仕組みになっている。つまり、自分の写真を気に入ってくれた人がコンタクトに加えてくれたとしたら、その人には写真をアップしたという情報が伝わり、サムネールを見て面白いと思えば、見に来てもらえるというわけだ。
「グループ」はユーザーの作ったコミュニティーのことだ。たとえば、花の写真が好きな人たちのグループでは、自分の撮った花の写真をグループに投稿したり、ディスカッションをしたりしている。
私が面白いと思っているのは、この「グループ」の多様性だ。本当にいろんな種類のグループがある。たとえば、「花」とか「マクロ」といった大きなカテゴリのグループなら無数に存在するし、「錆」とか「ペンキの剥げたの」のグループなんていうのもある。
私は「錆」や「ペンキの剥げたの」が大好きなのだが、世界中に「錆」や「ペンキの剥げたの」が好きな人たちがいて、そんな人たちが「オレの錆の写真はどうかね?」と言って、見せ合いっこをしている状況というのはなかなか楽しい。
こんなふうに多様な写真を見ていると、日本の写真はすごく種類が少ないよな、と思わせられる。「錆」や「ペンキの剥げたの」を撮りゃあいいってもんじゃないけど、どこかで見たような写真ばかりが溢れかえり、豊かではないなと思う。
◇The Rust Bucket(錆び系のグループ)
< http://www.flickr.com/groups/24833238@N00/
>
◇aPeeling Paint(ペンキの剥げたの系のグループ)
< http://www.flickr.com/groups/a-peelingpaint/
>
◇マイ錆
< http://www.flickr.com/photos/zenji001/sets/72157604549345304/
>
●写真を撮らない写真好きにもおすすめ
自分の写真を多くの人に見て欲しければ、いろんなグループに写真をポストする方法が手っ取り早い。グループ内のプールでは、サムネール画像が表示されるので、それを見て気になった人がクリックで飛んできてくれ、面白いと思えばコメントをくれたり、「フェイバリット」に加えてくれたりする。フェイバリットの数が多ければ、その写真は人気があるということなので、撮っている人間にとっては励みになる。
フェイバリットが50個以上ついた写真のグループとか、200個以上ついた写真のグループなんていうのもあるので、どんな写真が人気があるのか分かって面白い。確かにフェイバリットがたくさん付いた写真というのは、それなりの写真ではあると思う。しかし、私にとってそれらの写真が面白いかと言えばそうでもない。
たとえばフェイバリットが沢山ついた写真というのは、色や構図のはっきりした分かりやすい、教科書的な写真が多い。まあ、そんな写真だと私的にはちょっと喜べないのだ。これはベストセラー小説が面白くなかったり、売れ行きベストテンの音楽にピンとこないのと、イコールなのだろう。
だから、フェイバリットがつきゃあいいってもんじゃないだろう、と思いつつもウケれば嬉しいので、ついついウケ狙いの写真を撮ったり、やたらとグループにポストしてしまったりしている。まあ、本当に世界中の人から賞賛されるような写真を撮ることができるのなら、それはそれで悪いことではないけれど……。
その他、frickrのいいところとしては、Mac用のアップローダーがあったり、サードパーティー製のユーティリティーが充実しているといったあたりだろうか。画像をアップし、アップした画像にタグをつけたり、カテゴリーの編集をしたりということが、すごく簡単にできる。格好付けたデザインのホームページなんか作らなくても、これでいいやという感じなのだ。それよりも、撮りたての写真を「ちょっと見て!」という感じでアップできるところが面白い。
自分で写真をアップしなくても、好きな写真を見つけたり、集めたりするだけでも楽しいので、写真が好きな人はぜひどうぞ。登録の仕方を日本語で解説したページなんかもあるから、実はそんなに敷居は高くないです。
◇上原のfrickrのページ
< http://www.flickr.com/photos/zenji001/
>
【うえはらぜんじ】zenstudio@maminka.com
◇上原ゼンジのWEBサイト
< http://www.zenji.info/
>
◇「カメラプラス トイカメラ風味の写真が簡単に」(雷鳥社刊)
< http://www.maminka.com/toycamera/plus.html
>

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近頃見かけるFlickr使いこなすには必要です。
by G-Tools , 2008/05/22