[2482] のびのび〜! Genuine Fractals 5 日本語版

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<交通費が出れば何処へでも勢いで向かっちゃいます>

■ネタを訪ねて三万歩[43]
 iPod touchの衝動買いと学生からのリクエスト
 海津ヨシノリ

■グラフィック薄氷大魔王[147]
 のびのび〜! Genuine Fractals 5 日本語版
 吉井 宏

■ブックガイド&プレゼント
 イラストを描く人のためのデジタル制作術

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■ネタを訪ねて三万歩[43]
iPod touchの衝動買いと学生からのリクエスト

海津ヨシノリ
< https://bn.dgcr.com/archives/20080827140300.html
>
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●ドライアイ

このところ目が疲れやすく、視力も落ちてきたと感じていたら、唐突にドライアイになってしまいました。最近ドライアイになる方が増えてきていることは知っていましたが、まさか自分がそうなるとは考えてもいませんでした。とにかく、目薬はおろか眼科は無用の人生を送ってきただけに、いざ目薬となると、これがメチャクチャ下手で、まともに点眼出来ないのです。練習が必要で、なんだか情けなくなってしまいます。点眼下手で目が点にといったところですね。不器用な私の一部分が露見といったところです。

●iPhoneではなくてiPod touch

目が点といえば、iPod touch 32GBを買ってしまいました。先月のテキストが公開される前に突然勃発した、完全な衝動買いです。もちろん、購入したのは仕事で使うという理由があったからですが、我ながらあまりの速攻処理に唖然としてしまいました。なお、仕事といっても細かいことはいろいろあって話すことはできませんが、簡単に言うアドバイザーみたいな感じです……たぶん。

で、iPhoneではなくてiPod touchというところがミソで。つまり「ネット接続に関しての」ということで決行したわけです。iPhoneは、現在利用している携帯電話と同等の料金設定にでもならないかぎり興味は湧きません。一応今月の頭に基本料金の改定がありましたが、まやかしの数字マジックでしたね。普通に使っていれば、元の金額を払うことになるのは火を見るよりも明らか。

そんなわけでかなり激しく公衆無線LAN環境に期待していましたが、もう少しインフラが整わないと実用とは言い難いですね。もちろん、都内のコアな場所だけで活動するといった場合は別です。そんなわけで、公衆無線LANには少々失望するとともに、かなり「がっくり」していた私は、「3G対応の持ち歩ける無線LANルーター」がリリースされるというニュースを読んで大興奮。コレさえあればiPod touchで十分ですからね。

とにかく衝撃的なニュースでした。考えてみれば、そんな環境下であれば、まったく使っていなかったPSPでもインターネットは出来るわけです。でも、PSPでインターネットしていたとしても、ゲーム中としか見られませんから、あんまり格好いいとはいえませんね。これは、私が電車の中でゲーム機や携帯でゲームしている方達を格好悪いと思っているからです。しかし、実用という意味では、予備バッテリーを持ち歩いていないと使いものになりませんね。

そんなわけで、HP 2133 Mini-Note PCを買う予定(予算の使い道)が変更になってしまいました。もしこれが、初期ロット即日完売でなかったら買っていた確率が激しく高かったので、世の中何が起こるかわからないですね。再入荷分についても予定が遅れていたので、赤い糸では結ばれていなかったのかもしれません。

で、iPod touchで一番気がかりな点が日本語も含めた文字入力です。現在……誤入力の嵐(かなり誇張表現かも)です。隣のキーを押してしまうなど、慣れるのにしばらく時間がかかりそうです。横位置に回転させれば少しはましなのですが、もっか練習中。でもキートップがないので、タッチタイピングを望むのは絶望的ですね。

●ATOKに戻ってみると

練習で思い出したのがATOK。egbridgeの開発が止まってしまったため、新バージョンのリリースに合わせて、ATOK2008に再宗旨替えしました。まだまだ現在の環境でも最終版のegbridgeは問題なく利用可能ですが、先のない環境に束縛されるのは好きではありません。次がないことがわかっているのに使い続けても、結局はそれに依存して抜けられなくなってしまうからです。傷は浅めのうちに対処(見限り)するのが一番。ソフトウェアは生き物です。

しかし、振返ってみると、私がegbridgeを使い始めたのは2006年7月末から。つまり、結果として2年間だけのお付き合いとなってしまったわけです。それまで、最初のMac版であるATOK8から15年ちかく使っていたことによる癖が、やっと取れ始めたといった感じの今日この頃でしたが、いざATOKに戻してみると意外にも違和感はゼロで、すっかり元の環境に戻ってしまいました。環境は簡単に変えられないってことなのかもしれませんね。

つまり、いきなり環境が変わっても、素早く順応してしまうこともあるということです。単純に比較できるようなものではありませんが、会社や学校といった組織に入って右も左も解らない状況なのに、意外とすぐに順応してしまったという経験はないでしょうか。

実は自分だけが右往左往しているわけではなく、すべての人が右往左往しているからこそ、意外と似たもの同士が吸い寄せられるのです。だから順応が早まってしまうのだと感じています。そんな同類達のうごめきが案外面白いのではないでしょうか。

●学生からのリクエスト

先月末、多摩美術大学造形表現学部造形科の学生を中心に行われたイベントに参加。斬新な展示とイベント内容に満足。そしていつしか音楽の話で盛り上がり、勢いでそのまま学生と想定外の飲み会になりました。メンバーは、造形科とデザイン科の混合チームに造形科卒業生、そしてお隣にある日本菓子専門学校の学生さんに私という不思議な組み合わせ。モノを作ることが唯一の共通点というわけではなく、実は様々な点を共有していることに気がつく。そして不思議だったのは、知らない学生だと思っていたら、私の講義を現在履修しているとか、3年前に個人作品を手伝った学生との再会など、幾重にも不思議な巡り合わせを感じた楽しく有意義な時間でした。

そして、「もっとコミュニケーションの取れる授業にしてほしい」と要望をもらいました。嬉しくも難しい要望です。100名を超える学生に対しての講義を、どのようにコミュニケーション型(ゼミ形式)にもっていくのか? だからです。実は私自身も東京都の学校のように、少人数に対して個別対応のような授業の進め方が向いていると感じていたからです。

もちろん、授業内容そのものを変更することは出来ません。しかし、前期試験の立ち合いの時、「時間が余ったら授業への要望をなんでもいいから答案用紙の裏に書いてください」「どんな批判を書いても採点には影響しません」とお願いしたら、意外にも同じような要望が多かったので真摯に受け止めたいと考えています。今後の課題ですね。でも、こんなにうれしい難題ならいつでも大歓迎です。それが私の活動にとって、大きな刺激になるからです。

そして刺激は循環します。つまり、たくさんの刺激を得ないと人に刺激を与えること(作品を生むこと)は出来ません。これは、人に対する優しさ(愛情)は、たくさんの優しさ(愛情)をもらった人でないと分け与えることが絶対に出来ないのと同じ。まず色々な人と話し、イロイロな考えを知り、そして自分と比較するのではなく見聞を広め、自分の中に隠れているスイッチをオンにする姿勢を学生はもっと激しくもってほしいですね。そんな意味で、久しぶりにとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

●連夜の飲み会で疲れ気味

実はこの週は、あるプロジェクトの打ち上げと毎月参加しているデジコン・サロンの親睦会が重なり、私にとっては前代未聞となる、4日で3回の飲み会というハードスケジュールとなってしまいました。正直、さすがに疲れました。でも、学生から誘われると連夜でも出かけてしまうでしょう。学生がどのように感じているかは別として、私は教員としてではなく、同級生として参加しているからです。親子ほども違う同級生ですけどね。

デジコン・サロン
< http://www.creation.co.jp/Digiconsalon/index.html
>

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▼今月のお気に入りミュージックと映画
"波乗りジョニー" by サザンオールスターズ in 2001
"TSUMAMI" by サザンオールスターズ in 2000
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"The Bridge at Remagen" by John Guillermin in 1969 (USA)
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▼9月15日(月/祝)19時よりの、アップルストア銀座のセッション
Made on a Macとして画像処理セッション『海津ヨシノリの画像処理テクニッ
ク講座Vol.26』「Illustratorの特殊作図法を利用したFlashアニメーション作
成」ということで、Action Scriptを使わずにIllustratorでの作図だけを基本
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予約無用・参加無料・退席自由ですので、気軽に参加してください。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター

●11年ぶりの大阪瞬間移動

まっ、瞬間移動できるような距離ではないのですが、富士ゼロックス大阪「XEROX DTP Circle 2008」の9月4日に予定しているセミナーで、大阪に向かう事になりました。いろいろな方が毎年のように大阪を会場に様々な企画を立ててくださるのですが、残念ながら立ち消えになることが続き、調べてみると1997年12月に大阪ドームで開催された"Mac Fan Expo in Kansai"のPhotoshopセミナー以来なので、驚くことに11年ぶりです。感覚的には5年ほど前ぐらいなのですけど、一昔前とはびっくりです。これをキッカケに色々な街に出没してみたいと思っています。悲願である九州・北海道・沖縄・四国上陸をまだ果たしていませんので。交通費が出れば何処へでも勢いで向かっちゃいます。

XEROX DTP CIRCLE 2008
< http://www.fujixerox.co.jp/osx/event/semina/DTP/
>
日時:9月3日(水)4日(木)10:00〜18:00
会場:Fuji Xerox Document Core Osaka(大阪市中央区本町3-5-7 御堂筋本町ビル1F)※セミナーは参加無料、事前登録制、定員になり次第締切

yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com/
>
< http://kaizu-blog.blogspot.com/
>
< http://efgra.blogspot.com/
>
< http://web.mac.com/kaizu/
>

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■グラフィック薄氷大魔王[147]
のびのび〜! Genuine Fractals 5 日本語版

吉井 宏
< https://bn.dgcr.com/archives/20080827140200.html
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前回、「こんなことができるのかっ!」って2Dソフトで驚いたのはいつだっけ。Synthetic Software社のStudio Artistの自動描画が最後くらいかな。それでも10年も前だ。このGenuine Fractals 5日本語版、久しぶりに心底驚かされました。

Genuine Fractals 5 日本語版
< http://www.swtoo.com/product/onOne/gf/index.html
>

画像を拡大するツールです。小さい画像をPhotoshopで拡大すると輪郭部分が変な風にボケて非常にみっともないが、これを使うと、細部のディテールはそのままに、3倍でも10倍でも平気で拡大できてしまう。前身のpxl SmartScaleも試してみたことはあるのだが、ここまで驚異的な効果は感じられなかった。

・見本画像1(CG画像)
< http://www.yoshii.com/dgcr/genuinefractals_images_1 >

オリジナルを800%拡大した結果。Photoshopのバイキュービック(拡大用)とGenuine Fractalsを使用。オリジナルの幅はたったの174pixel。もちろん、元の情報量が多い大きな画像ほどいいに決まってるけど、これだけの画質ならVGAサイズの画像をB1ポスターにだってできそう。この見本は輪郭のシャープさがどこも均一なCG画像なので、効きが特に良い。レイヤーやアルファチャンネルも同時に拡大される。購入したのはRGB画像用のスタンダード版だけど、Print Pro版ではCMYKにも対応。

・見本画像2(デジカメ写真)
< http://www.yoshii.com/dgcr/genuinefractals_images_2 >

写真の一部を500%に拡大。人物の輪郭が鮮明なのはいいんだけど、輪郭以外の部分の処理に調整の余地あり。シャープネスやしきい値を調整したり、引き延ばされたベタ面が単調に見えないようにテクスチャを加えたり、フィルム粒子を加えて自然に見せることも可能(コンパクトデジカメ写真なので、JPEGな上にもともとシャープネスがかかっているため、いい見本じゃないかも)。

・操作画面
< http://www.yoshii.com/dgcr/genuinefractals_gamen >

この操作画面を開かなくても、単純に拡大率だけを入力するモードもある。

Genuine Fractalsを使うと僕的に何ができるかというと、印刷用解像度の350 dpiを確保するためにCGのレンダリングに長時間待たなくて済む。数分の一のサイズでレンダリングしてGenuine Fractalsで拡大すればいい。数倍程度なら実寸でレンダリングするのと画像の品質はほとんど変わらない。同じ時間内で数回レンダリングのやり直しができるので、「ライティングちょっと気に入らないけど、まあこれでいいや」ってことがなくなる。また、3Dアニメーションの連番画像をこれで拡大すれば、フルHDサイズ1920×1080pixelもこわくない。

※注意 このソフト、本家サイトでダウンロード購入もできるんだけど、英語版のデモを試したところ日本語版のPhotoshopでは動作しないようです。以前Strata 3D[in]で英語版をDL購入してしまい、返品手続きが大変でした。

●おまけ 逆に縮小の場合、デフォルトの「バイキュービック法」を使うことが多いでしょうけど、注意。普段は「バイリニア法」だけを使い、最終的な仕上がり画像にするときだけ、結果を確認しながら「バイキュービック法」を使うほうがいいと思う。というのは、バイキュービック法ではアンシャープマスクがかかったりなど、見栄えを良くするための小細工が入る。何度も拡大縮小を繰り返すと、不自然な画像になってしまう。

【吉井 宏/イラストレーター】 hiroshi@yoshii.com

デジクリ夏休み期間中、「〜以前・〜以後」に分けたいような大きな出来事がいくつもあった。Googleストリートビュー開始、赤塚不二夫死去、北京オリンピックなどなど。オリンピック開会式の日、11年間使ってあと3年もたせるつもりだったブラウン管テレビの電源が突然切れるようになり、液晶32インチテレビに買い換えた。オリンピックに合わせたんじゃないよ。スポーツぜんぜん興味ないです。ニュース番組の中でスポーツのことやるな、スポーツはニュースじゃないだろくらいの。せっかくデジタル放送が見れるようになってチャンネルが少々増えたのに、どこもかしこもオリンピック。普段から見る番組が少ないと嘆いていたのに、頼みのNHKもオリンピックばかり。おまけに、どのチャンネルがどの放送局か、まだよくわからない。面倒なので、もともとあまり見ないテレビをもっと見なくなった。

平城遷都1300年祭の「せんとくん」に続いて、宮崎駿氏がデザインした小金井市のキャラクターがボロクソに言われている。金太郎、僕はいいと思う。言われているような適当なやっつけ仕事ではなく、宮崎氏のあたたかい部分がよく表れた、肩の力が抜けた良いキャラクターだと思う。誤解されがちだけど、作家が自主的にキャラクターを作ってムリヤリ採用させたのでない限り、そのキャラクターの善し悪しの責任は、作家を選んで制作させ採用した側に100%ある。採用された以上、手抜きだろうがやっつけ仕事だろうが関係ない(生みの親としての心情的な責任は作家の内側にあるかもしれないし、矢面に立たされるのはいつも作家というリスクもあるけど)。巨匠のネームバリューがほしかっただけかもしれないけど、できたものが良くなければ不採用にすることもできる。巨匠だからとダメ出しできないなら最初から依頼するべきじゃないと思う(小金井市がそうだと言ってるんじゃないよ。一般の話)。一方、奈良の「せんとくん」。第一印象、どうしてもツノが禍々しくてイヤな感じがした。でも、その後一般募集された対抗馬の候補30点を見たら「こういうキャラクターはこの種の『ゆるキャラ』であるべき」みたいな固定観念をアリアリと感じて非常につまらなかった。「せんとくん」のほうがぜんぜんイイ。キャラクターとしての力強さと凄みを再認識した。

HP < http://www.yoshii.com
>
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/
>

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■ブックガイド&プレゼント
イラストを描く人のためのデジタル制作術
Photoshop Illustrator Painter Flash/
第一線のプロはこのツールで描いている!
< http://www.genkosha.com/sp/2008/08/post_16.html
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< https://bn.dgcr.com/archives/20080827140100.html
>
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Photoshop Illustrator Painter Flash
イラストを描く人のためのデジタル制作術
イラストレーション編集部編/定価2,520円(税込)
ISBN978-4-7683-0269-9

パソコンで絵を描こうにも、どんなソフトやツールを使えばいいのか分からない人、独学で描き始めたけれど、より効率的な手法を知りたい、もっと表現の幅を広げたいと思っている人は少なくないはずです。副題の通り、本書ではプロのイラストレーターが主に使用する、Photoshop、Illustrator、Painter、Flashの4つのアプリケーションごとに、総勢17人のプロ作家の技法を紹介しています。

第一線で活躍するプロであっても、実はそれほど特別なテクニックを使っているわけではありません。むしろ、普遍的なツールや技法を上手に使いながら、オリジナリティ溢れる作品を生み出しています。ですから、本書で紹介している技法は、いろいろな表現に応用できるものがほとんどです。この中に、アマチュアの方でもすぐに使える「ヒント」が見つけられるでしょう。制作過程全体を追うことよりも、その作家の制作の「肝」になる部分にポイントを絞って、シンプルで分かりやすい解説を心がけました。また、各アプリケーションの機能やツールの解説も絵を描くことに絞り、覚えることをなるべく少なく抑えています。

本書ではこの他に、イラストレーターに最適なパソコン環境、手描きのイラスト原画をスキャンしてデータ化するコツ、デジタル制作の要であるモニターの色合わせ、データ入稿時のトラブル防止策など、幅広く役に立つ情報を満載しています。解説は、イラスト専門誌「イラストレーション」(隔月刊)で二度にわたってデジタル制作の連載を担当したやまもとちかひとさん。イラストレーターの視点で、デジタルによるデザイン、印刷ワークフローの「今」と、これからのデジタル制作のありようを考えていきます。

《内容》
第1章:イラストレーターにとって適最なパソコン環境を考える
第2章:Photoshopで描く
上杉忠弘、立本倫子/colobockle、中村佑介、寺田順三、斎藤美奈子ボツフォード、今井トゥーンズ、大森とこ
第3章:Illustratorで描く
黒田潔、市原 淳、野川いづみ、ワキサカコウジ、吉尾一
第4章:Painterで描く
白根ゆたんぽ、浜野史子、田宮彩
第5章:Flashでアニメーションを作る
藤井啓誌、木村タカヒロ
第6章:Photoshopで手描きイラストをデータ化する
第7章:失敗しないデータ納品&入稿
パソコン環境のメンテナンスとアップデート
覚えておくと役に立つパソコン用語&ツール操作

●本誌を玄光社よりデジクリ読者2名様にプレゼント。
応募フォームをつかってください。締切は9月3日(水)14時。
当選者(都道府県、姓)はサイト上に9月中頃掲載予定です。
< http://www.dgcr.com/present/list.html
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●アマゾンで見るなら
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■編集後記(8/27)

エイリアンズ・夏休みは、読書とDVD三昧。レンタルショップの会員になったので(TSUTAYAではない)、新作DVDが1泊2日、一般DVDが7泊8日、ともに190円で借りられる。コミックも同様に80円である。DVDは、できるだけマイナーなB級SFを狙って借りる。メジャーな「トランスフォーマー」や「スパイダーマン3」も見たが、いまひとつおもしろくなかった。「トランスフォーマー」はSF侵略パニック映画だと思っていたらまるで違っていたし(お子様映画か)、「スパイダーマン3」はヒーローもヒロインも相変わらず魅力がない。ショップでDVDパッケージを見て、これはくだらなそうだと直感した作品を選ぶ。まずは「エイリアンズ」である。エログロナンセンス満載、期待通りの超ばかばかしい映画であった。見せ場は、エイリアンと地球人との殺し合いである。巨大な宇宙船でやって来たエイリアンたちに対抗する地球代表は、インチキ番組を制作するため島を訪れたテレビクルー(まともでない連中揃い)と、地元のいかれた3兄弟。エイリアンは人体をバラバラに引きちぎる凶暴なやつらだが、相手が悪かった。地球人たちのほうがよっぽど凶悪、凶暴だ。ショットガンや弓矢をぶっぱなし、チェーンソーや芝刈り機を振り回してぶった切る。笑うしかないのは、楽しい農作業の音楽をバックに逃げ惑うエイリアンたちをコンバインで追い回し、次々と挽肉にしていく痛快なシーン。結局、エイリアンとSEXまでしちゃうUFOオタク青年のパソコン操作で宇宙船は破壊され落下、生き残ったのは双方一人づつ、ちゃんと笑えるオチがつく。しかし、よい子には見せられぬエログロスプラッタの連続、良識くそくらえ映画であることは確か。絶対に万人向きではない。お薦めしませんが、自己責任で見るのはご自由。(柴田)
< http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000HA49S2/dgcrcom-22/
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アマゾンで「エイリアンズ」を見る(レビュー8件)

・うわ。先に後記を書いていたのだが、吉井さんの文章を読んで恐縮。/北京五輪。平和の祭典の裏で戦争があったりして、手放しでは楽しめないとは思いつつ、やっぱりオリンピックは面白いなぁと。開催反対だったけど、結局見てしまったわ……。相当なプレッシャーだったんだろうと思われる北島選手の最初の金の後の男泣き。金以外は同じと言った柔道の中村選手の精神力。JUDOより柔道の谷本選手の突き抜け感。このぐらいの人じゃないと世界一にはならないのかも、の柔道石井選手。友人が「体格的に不利な競技を人生をかけてやり続けるのは凄いよね。世界では通用しないはずの体格で、ラッキーはあったものの三位だよ!」と言った400mリレーの代表チーム。なんて強いの女子レスリング。奇跡の逆転劇、男子体操。書きはじめるとキリがない。惜しい試合もいっぱいあったなぁ。ボルトの金を見て、「ミラクルボディー」で見たパウエルの心の弱さは致命的なんだなぁとか、グルジアとロシアの選手が抱き合っている所はいいなぁとか。日本選手の試合は何度もダイジェストでやってくれるのだが、海外選手のはなかなか見られないんだよね。顔がどこか似てると言われてから意識しているイシンバエワをそういえば見てない。似てると言えば、松山ケンイチやノアの小橋らがオリンピックにはいましたね〜。数少ないリアルタイムで見た試合、女子ソフトの準決勝と決勝。全選手がかっこよかった。「ROOKIES」を思い出してしまった。気迫とチームワークが感じられる。えーと、感じられない球技もあったよな〜と。比較しちゃいけないんだろうけど。一日に二試合って何考えてるのよと運営側に怒りつつ、正直決勝は疲労のため負けると思っていたさ。「NHKスペシャル」で、五輪のための布石を知って、感動ひとしお。ああ、もう一度、準決勝と決勝が見たい。(hammer.mule)
< http://www.nhk.or.jp/special/onair/080825.html
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熱投413球 女子ソフト・金メダルへの軌跡 そのうち再放送するはず!
< http://www.nhk.or.jp/special/sports/
>  パウエル、フェルプス