パリの画家のお世話も終盤にかかり、40代のキュレーターで忙しくてなかなかスケジュールがあわない人をつかまえるために、彼が出席してる展覧会のオープニングが終わる20時頃に迎えに行き、ぼくのところまで連れて来て、作品を見てもらい、いろいろ意見を聞いた。
ほんとのところ、そこまで〜っというほどズバズバ、作品への意見や画廊の現状や百貨店の絵の販売ルートの話など幅広く教えてくれて、いろんな東京アート事情がわかって、すごくよかったと思う。
紹介するにしても金曜の夜にやっとあえて、二日後の日曜日の朝に成田から帰ってしまうとなるとどうしようもないので、次回はゆっくり来て下さいという話でまとまった。実際、東京に5日間滞在ではどうしようもないよー、と僕も本当は思っていた。せめて週をまたいで9〜10日あればいいのに。
ほんとのところ、そこまで〜っというほどズバズバ、作品への意見や画廊の現状や百貨店の絵の販売ルートの話など幅広く教えてくれて、いろんな東京アート事情がわかって、すごくよかったと思う。
紹介するにしても金曜の夜にやっとあえて、二日後の日曜日の朝に成田から帰ってしまうとなるとどうしようもないので、次回はゆっくり来て下さいという話でまとまった。実際、東京に5日間滞在ではどうしようもないよー、と僕も本当は思っていた。せめて週をまたいで9〜10日あればいいのに。
そして帰る直前の土曜日に、森美術館の館長と会ってきた。会うまではどんな人かわからずちょっと怖そうなイメージをもっていた(勝手にビビってるだけ)『ところ』でしたが、会ってみるととっても物腰の柔らかい人だったので安心して話ができた。半分は共通の友人についての話だったけれど(笑)。
結局、ミュージアムショップに少しスペースをとって作品の展示販売をやってみましょうか、ってことになったので、とりあえずよかったかな。画家さんも喜んで帰って行って、さあ、今度は僕がパリ行きの用意をしなきゃってことになるんだけど。
ほんとにいままでなかったようなプレッシャーで、なんだか何も手につかなくて落ち着かない。そこにスポッと玄光社「フォトテクニック」から取材が入った。年の始めに撮った、生まれて初めてのグラビア写真集の仕事についてだった。ちょっとビックリしたんだけれど。なんにせよ、面白いと思ってくれたから依頼されたということなので取材を受けて、さあ、いよいよ準備だ! と思ったけれど、どうにもストレスで体調が悪い。
果ては、パリにも行きたくないよ〜とか言い出す始末、登校拒否みたいなものかな〜。ギリギリになってなんとか頑張って動き出したころ、デジクリの柴田編集長がパリに持って行くプリントを見に来てくれて、ほんと嬉しかった。とても面白がってくれたので、元気が出て動く気になった、ほんとに。
作品とテーマについての短い文章と、プロフィールを配置したPDFファイルを、CD-Rに焼いて持っていくことにした。文章の翻訳をマイミクに頼んだのだが、芸術的表現の部分は自信ないという。そこで、やってもらえるかどうか不安だったけど、日本のアートを紹介する本を最近アメリカで出した人に一応メールしてみた。
今月は韓国で仕事があると言ってたので、今は韓国にいるはずだ。無理かなー、いや絶対無理だろうと思ってたら、「仕事で死んでるけど、このままパリに持って行かせるわけにはいかないじゃない?」というコメントとともに、翻訳文が送られて来た。じつはPDFファイルも作ったことがなかったので、いろんな人に電話したり迷惑をかけながらやっとできて、20枚ほど焼いてみる。
うーん、やっぱなんかジャケット代わりのものがいるなあ、ってことで。ちゃっちゃっとデザインして、プリントアウト。セットし終わったのが、出発の前日の夜24時を回っていた。さらに、CDだけでは見てもらえない可能性も考慮して、作品をA5サイズにプリントアウトし、裏に英文の解説を貼る。それが終わるともう2時をまわっていた。
出発当日の朝に、新しいライトルームのちょっとしたコツをレクチャーしてもらう(ありがとう! A社のKさん!)。最後の準備をしているところに、今度は「コマーシャル・フォト」から作品掲載と取材の依頼。データは送る手配をして、取材の方は前泊するホテルで夜間に電話でやりとりしてなんとかクリアー。なんだかこういう時に限っていろんな事がかさなるもんだなあと、あたふたする『ところ』でした。
飛行機も寝過ごすことなく無事乗れて、今はパリでこの原稿書いています。ドキドキしてるけど、まあここまで来たらね。
着いた当初しばらくネットにつながらなかったけれど、深夜に繋がったら大量のメールが届いていて、その中にイタリアの「ZOOM」の編集長からのを発見。17日〜18日に東京で会いたい、イタリアでの展示とセミナーをやってほしいという内容だった。
僕はそのときパリなんだけど、パリで会えないものだろうか?
パリに来てまであたふたしている『ところ』でした。
【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則
< http://tokoroyukinori.seesaa.net/
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所幸則公式サイト
< http://tokoroyukinori.com/
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- 所 幸則
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by G-Tools , 2008/11/14