ところのほんとのところ[7]ところのパリフォト見学
── 所 幸則 ──

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パリには来てるけど、パリフォトに行く直前に、個展がイタリアのブレシアのギャラリーでやれることになったという知らせが。2009年9月だそうで、その期間中にヴェローナではセミナーも頼まれた。ギャラリーから直接連絡が来るらしいです。国際電話でZOOMの編集長に(通訳通して)そう言われました。

さて、パリフォトだ! 会場に向かう。一般入場の前日のオープニングパーティみたいなものかな? すんごい人で、ゆっくり作品を見られる感じがしないなあ〜。それにしても広いし、アービングペン、サラムーン、アンセルアダムス、植田正治、アラーキー、スティーブハイエット、ウイリアムクライン、なんでもあるなあ。ちょっと写真に当たった感じで頭がボーっとする。

こんなに沢山の作家の名作を見る機会はめったにないと思うな。しかも、半分くらいの人は買う気があってきてるんだな。だって、オープニングなのにもう赤ピンついてるのがある。だいたいの相場で、一番多いのが2000ユーロ〜7000ユーロかな、なかには10万ユーロってのもあるよ! 10万ユーロのやつの詳細をみるとエディション20枚とかいてある。20×10万って、、、200万ユーロ?すんごいね、一枚の写真がさ。



次の日に、もう一度ゆっくりパリフォトの会場を回ってみる。この日の目的は、ギャラリーの傾向と、どういう人がそこの責任者かを見るためだ。画家の友人が言うには、これから付き合って行きたいと思えないような人のギャラリーとは絶対組まない方がいいにきまってる、ということだ。

それにしても、総数100近くはあるのでこれが大変。よく見ないと誰がトップなのかわからないくらい何人もいたりするし、見極めるのが大変だ。しかし、もっと大変なことがあるのに、少ししてから気づいた。

当たり前だけど、ここはもっとも写真が売れるイベントの一つだ(バレンタインデーにチョコが売れるようなもので、かきいれ時なわけ)。一店あたり200万〜500万のブース料を払って来てる。日本イヤーだから、日本のギャラリーには多少甘いけれど、基本的に審査がとても厳しいそうだ。当然、出店してるギャラリーは一枚でも多く写真が売りたいわけだから、こんなところで作家に作品を広げられても困るのだ。

次の日に在仏画家と一緒にチェックを入れたギャラリーのブースを回ってみるが、やっぱりだめですねー。商売の邪魔だ。なんとか3件、来週連絡してアポを取り合う事にした。パリフォト中はだめですね、良い教訓になったよ。それでも、どんな人がやってるかはしっかり見たので、来たのは無駄じゃなかったなと思ったところでした。

フランスの写真雑誌のブースを見て連絡をとり、一誌にアポイントが取れたのと、一誌はその場に編集長がいたので見てもらった、凄く気に入られて来年の5月以降に何か一緒にやりたいと言われてホッとした。初めて「渋谷1secのシリーズ」を見てもらったので、今週はそれで満足することに。勝負は来週よね!

【ところ・ゆきのり】写真家
CHIAROSCUARO所幸則
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所幸則公式サイト
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by G-Tools , 2008/11/28