インターネットが普及して約15年。WEB黎明期と呼ばれる時代からWEB制作業務を手がけてきた方の中で、現在もWEBデザインやプログラミング業務の現役の方は多いと思います。と同時に、分業化が進み、当時はやっていたが今ではWEB制作業務をやらずに、上流工程のみを業務にされている方もたくさんいらっしゃると思います。
また、WEB黎明期以降の分業化が進んだ後、WEB業界に入った方の中で、WEB制作業務を経験せずWEBディレクションを業務にしている方も多数いらっしゃるでしょう。
WEBディレクション業務とは、分業化が進むにつれて深く狭い知識が求められるWEB制作業務とは対照的に、WEB制作に関する知識(デザインからプログラミングまで)を広く浅く求められます。しかし、両方を同時に完璧にこなすことは至難の業であると思います。
ところが、今の時代はプレーヤーでありつつマネジメントができるプレイングマネージャが求められるように、分業化が進むWEB制作現場でも、WEBディレクターにもWEB制作スキルが求められるようになってくると思います。
WEB制作業務は、1990年代からは考えられないくらい高度化・複雑化しました。そうなるにつれて市場規模は大きくなる一方、WEB制作に関わる人は増え、競争原理からWEB制作費用はダウンしてきました。
WEB制作費用のダウンに伴い、WEB制作会社も利益確保が難しくなり、新戦力の投入もむずかしくなります。時間経過とともに、社内の人間はどんどん高齢化しています。特にWEB制作業務を離れて久しい「WEB制作スキルなどなくてへっちゃら」と思っているWEBディレクターは、少しは危機感を持つぐらいちょうどがいいのかもしれません。WEB制作スキルを磨くことを疎かにしていると、日進月歩で進む技術にまったくついていけなくなり、そのうち理解すらできなくなる日がくるかもしれません。
それはWEB黎明期に、インターネットが珍しかったということもあり、受注額も相当大きく、WEBを少し知っているだけで、人脈を駆使して案件とカネだけは引っ張る人を思い出します。なんちゃってWEBプロデューサーとか、WEBディレクターといった肩書の人が多かった時代です。
また、WEB黎明期以降の分業化が進んだ後、WEB業界に入った方の中で、WEB制作業務を経験せずWEBディレクションを業務にしている方も多数いらっしゃるでしょう。
WEBディレクション業務とは、分業化が進むにつれて深く狭い知識が求められるWEB制作業務とは対照的に、WEB制作に関する知識(デザインからプログラミングまで)を広く浅く求められます。しかし、両方を同時に完璧にこなすことは至難の業であると思います。
ところが、今の時代はプレーヤーでありつつマネジメントができるプレイングマネージャが求められるように、分業化が進むWEB制作現場でも、WEBディレクターにもWEB制作スキルが求められるようになってくると思います。
WEB制作業務は、1990年代からは考えられないくらい高度化・複雑化しました。そうなるにつれて市場規模は大きくなる一方、WEB制作に関わる人は増え、競争原理からWEB制作費用はダウンしてきました。
WEB制作費用のダウンに伴い、WEB制作会社も利益確保が難しくなり、新戦力の投入もむずかしくなります。時間経過とともに、社内の人間はどんどん高齢化しています。特にWEB制作業務を離れて久しい「WEB制作スキルなどなくてへっちゃら」と思っているWEBディレクターは、少しは危機感を持つぐらいちょうどがいいのかもしれません。WEB制作スキルを磨くことを疎かにしていると、日進月歩で進む技術にまったくついていけなくなり、そのうち理解すらできなくなる日がくるかもしれません。
それはWEB黎明期に、インターネットが珍しかったということもあり、受注額も相当大きく、WEBを少し知っているだけで、人脈を駆使して案件とカネだけは引っ張る人を思い出します。なんちゃってWEBプロデューサーとか、WEBディレクターといった肩書の人が多かった時代です。
ところが時代が進むにつれ、なんちゃっての人たちが、この業界から少なくなっていった(淘汰された)ような気がします。今度は、制作業務から遠く離れてしまい、浅く広い知識だけ身につければ十分やっていける、またはWEB制作技術についていこうとしなくなったWEBディレクターが、同じ轍を踏むのではないか? と少し心配だったりします。
もちろん培った人脈で仕事はとれますが、なんちゃっての人が多かった時代とは異なり、クライアントは以前よりWEB制作費にシビアだということです。受注単価の減少は、WEB制作者への発注額の低下に伴う品質の低下か、発注額維持による薄利多売での提案制度の低下を招きます。年々歳をとるに従い、掛かる経費も増しますことから、つまるところ、こんな金額ではやっていけない...と、この業界から足を洗うことになりかねません。
WEB制作スキルを追いかけないWEBディレクターは、WEB黎明期のWEBを知らない発注だけする人以上に、"シブチン"か"提案力のない人"レッテルを貼られる未来が待っているかもしれません。
そもそも私は、WEBディレクション業務とWEB制作業務は切り離すべきと主張しています。極端な言い方をすると、WEBディレクション業務とWEB制作業務で使う、頭と体の使い方が対照的すぎて、担当案件量にもよりますが、両方を同時平行で完璧にこなすことは神業に近いと思うのです。
それでも時代のニーズなのか、経営する側の怠慢なのかは分かりませんが、プレイングマネージャーならぬ、WEBディレクションとWEB制作の両方をこなせる、ユーティリティプレイヤーであったほうが、未だに混沌としたWEB業界で長く生きられると思います。
WEBディレクションの突き抜けたスキルを持ち、その他のスキルは平均的に持っておいて、平時は自分が最も得意とするWEBディレクターとして仕事をしながら、有事は平均的なスキルで社内ないしチーム内のフォロー役に回るのが理想的です。
職人(スペシャリスト)が求められた時代から、一般企業でゼネラリストが求められる時代に移り変わったように、WEB業界でもゼネラリストが求められる時代が到来しています。制作スキルさえあれば、所属する企業が倒産しても安心です。客先訪問して打ち合わせた人脈を駆使すれば、企業に所属する・しないに関係なく、仕事は必ず見つかるはずです(大企業相手では、個人では難しい局面はあります)。
だからこそ、普段からWEBディレクション業務の合間にWEB制作スキルを磨き、できればコーポレートサイトや社内コンテンツを担当させてもらうなど、直接クライアントに迷惑のかからない場所で実践しておくのがベターですが、難しい場合は、自分のサイトでも作って、セルフブランディングをしていってもいいかもしれません。
解釈や捉え方を間違ってはいけないのが、将来的にはWEBディレクターなど、上流工程に位置する職務に向かうべきです。WEB制作が得意だからと、WEB制作業務ばかりやっていると、年齢を重ねるごとに若い新世代の体力と感性には敵わず、そのときになって上流工程を担当しようとしても、頭と体の使い方が対照的なので、なかなか上流工程の仕事に馴染めないまま、いい歳になってもクライアント筋への人脈もないまま、WEB業界内での寿命を短くする結果に繋がるかもしれません。
いつでもWEBスキルを"アテ"にされては困りますが、有事のときや、納品前の最終局面で「代打オレ!」と制作現場に降りられるのが理想です。数日睡眠が摂れないような現場では、神と崇められるかもしれません(制作スキルが中途半端だとウザがられます)。
今のWEB制作現場で、年度末のバタバタのときに自分で自分を「代打オレ!」と指名して以来、WEBディレクション業務と平行してWEB制作・更新業務を行っていますが、常態化してしまい、WEBディレクター改め更新オペレーターと名乗るべきかもしれません。
これが一番ダメなパターンです。私を反面教師にバランスよくがんばってください。
【蓮井慎也 / Shinya Hasui】WEBディレクター兼更新オペレーター
地元のWEB制作プロダクションに所属。大手通販企業に常駐しWEB制作をしています。
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