電子書籍に前向きになろうと考える出版社[23]電子書籍制作をめぐる現場の課題をレポート
── 沢辺 均 ──

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出版デジタル機構の準備室が開設されたのが去年2011年10月で、今年の4月2日に法人設立した(株式会社出版デジタル機構)。あれからもう8か月たった。早かったな〜、って8か月だ。

その出版デジタル機構で、ちょっとみなさんに見ていただきたいのが「技術部だより」という名のレポート。この「技術部だより」は、電子書籍をめぐるさまざまな問題をレポートしている。

その一つ目がこれだ。
◎EPUB3 固定レイアウトの現状
・固定レイアウトについて
・なぜ、EPUBに固定レイアウトの仕様が追加されるのか?
・国内のEPUB 3導入事例
・EPUB 3固定レイアウトの現状
境祐司さん+宮崎綾子さんの二人にお願いしてレポートしてもらった。
A4サイズの5ページのPDFファイルになっている。
< http://www.pubridge.jp/info/20120514b/
>




二つ目
◎電子書籍の外字画像にCIDを使う際の注意点
・CMapファイルとはなにか
・CMapファイルにはどんな種類とバージョンがあるのか
・結論
・リンク
こちらは小形克宏さんのレポート。
< http://www.pubridge.jp/info/20120515/
>

さらに準備中なのが「inDesignデータ→電子書籍で字形変化する文字」。
乞うご期待、なのだ。

また、緊デジサイト< http://www.kindigi.jp/
>になるが、仕様とガイドライ
ンが公開されている。

◎制作仕様書+緊デジ制作ガイドライン(2012年6月7日)
・制作仕様書 ver 1.2(PDF)
・緊デジXMDF制作ガイドライン フィックス+リフロー(PDF)
・緊デジ.book制作ガイドライン フィックス版(PDF)
・緊デジ.book制作ガイドライン リフロー版(PDF)
・緊デジ.bookリフロー用テンプレート(zip)
・シャープ XMDF制作TOOL紹介(PDF)

これらは、電子書籍制作をめぐる現場の課題にできるだけ対応しようと、さまざまな人の協力を得てつくったものだ。だから一種のレポートとしても読んでもらえると思う。

緊デジ事業は、出版社申請がはじまり、制作会社の公募も機能6月11日から開始した。いよいよ本番直前という感じ。6万タイトルの電子書籍へむけて、まだまだ気を抜けない毎日だ。

【沢辺 均/ポット出版代表】twitterは @sawabekin
< http://www.pot.co.jp/
>(問合せフォームあります)

ポット出版(出版業)とスタジオ・ポット(デザイン/編集制作請負)をやってます。版元ドットコム(書籍データ発信の出版社団体)の一員。NPOげんきな図書館(公共図書館運営受託)に参加。おやじバンドでギター(年とってから始めた)。日本語書籍の全文検索一部表示のジャパニーズ・ブックダムが当面の目標。