Dの憂鬱[29]BD-1 カスタム記 vol.2 しまなみ海道以降
── 笠居トシヒロ ──

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まいど、笠居です。2月になりまして(この原稿を書いてる時点ではまだ1月ですが)、もうそろそろ53回目の誕生日がやってくるわけですが、あ、いやいや、そんなプレゼントとか気を使っていただかなくてもw いつでもデジクリ編集部経由で受付しておりますよ(笑)

では、BD-1カスタム記の後編です。「もう飽きた」とか言わないでお付き合いくださいw。


◎しまなみ海道直前

■ペダル換装

純正で付いてたペダルは、安っぽい黒いプラスチックのうえにデカイ! 折りたたみなんだから出来るだけ小さい方がいい。で、どうせなら赤にしたいってことで探したんですが、なかなかいいのがない。

街乗りメインなのでフラットペダルがいいんですが、小さいのは良い色がないし、きれいな赤のはデカイし、と悩んでたんですが、ある日ふらっと入ったサイクルショップ(梅田のUSP)でビビッとくるやつを発見! 

Xpedo TRAVERSE 5 というX字型の変わったルックスのペダル。しかし高い!w 二晩悩みましたが、これ以上気に入るものを見つけることができなくて、結局購入しました。

※あとでわかったんですが、折りたたんだ時にワンアクションで取り外しできる TRAVERSE 5 QRD という上位製品があったんです。こっちにすればよかった…
< http://goo.gl/iDjGC1
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< http://goo.gl/GgxfEU
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実際に取り付けて走ってみた感想ですが、「軽い」「廻りがシブい」「めっちゃ食いつく」です。重さはペアで210gなので超軽量の部類に入るでしょう。

が、回転はシブい……どうも元々入ってるグリスが硬い感じなので、しばらく慣らしてみて、改善しないようならバラしてグリス入れ替えようかと。

ただ、片面8箇所のピンはメッチャ食いつきます。シューズのソールにもよると思いますが、踏むとがっちり食いついてずれたり滑ったりとか一切なく、ビンディング並みとは言いませんが、多少の引き足すら使えます。

ピン付きのペダルは、靴底へのダメージが厳しいと聞いていたので敬遠してたんですが、こんなしっくりくるならもっと早めに試してみればよかったw。

■サスペンション換装

しまなみ走破に向けて、BD-1の最大の弱点を克服するべく、サスペンション周りの強化を施しました。

BD-1は折りたたみ機構とサスペンションが一体化した構造となってますが、標準装備のサスは前も後ろもソフトすぎて、スピードを出すとハンドルがぶれるし、踏み込みの力がサスから逃げていく感じがします。両手放しで乗るなんてそもそもできませんw。で、前後のサスを加茂屋さんの「スーパーバーディサス」に換装。

こいつのおかげで、ハンドル周りの不安はほとんど解消。踏み込んだ時に尻が暴れるような感触もなくなりました。しまなみの下り坂で最高速48km/hを出したんですが、ハンドルのブレに脅かされることもなく快適に走ることが出来ました。

このサスは硬さが3段階で選べるんですが、欲しかった「ハード」タイプのエラストマが赤色だったので、ドレスアップ計画ともマッチしてラッキーでした。
< http://goo.gl/Nki8Ke
>
< http://goo.gl/DYNTJ7
>
< http://bit.ly/1ed1azW
>
< http://bit.ly/1liZ86J
>

◎しまなみ海道以後

■ハンドル位置調整

サドルの後ろにキャリーバッグをつけた(1cmばかりサドルを下げないと取り付けできなかった)せいもあるのでしょうが、BD-1のハンドルはやっぱり遠い、ということを実感してしまいました。

BD-1の2012年モデルからは、スタンダードグレードは日本人の体型に合わせて、ハンドルステムの角度が17度と、サドルに近づけてあるのですが、オレのBD-1は2011年モデルの新古車を安く購入したものなので、ステム角度はスピードグレードと同じ25度なんですね。ちなみに、コンフォートグレードは15度で長さ調節機構がついてます。

通勤程度の短い距離(片道14kmくらい)だと、そこまで感じなかったんですが、しまなみくらいの距離を走ると、腕に体重が多めにかかる負担や、尻が徐々に前にずれてサドルに尻の骨がちゃんと乗っていない状態が実感されて、結構しんどかった感があるので、これを解消すべくRIDEAのエクステンションステムを導入してハンドルの位置を20mmほど上げ、30mmほど手前に移動させました。

ステムそのものを17度の現行スタンダード用に交換すりゃいいんでしょうが、高いしー、そこいじるとヘッドパーツまで換えたくなるし?、ってお安く済ませたらハンドル周りのワイヤー類クリアランスが微妙なことになっちゃったけど、まあこのパーツゴツくてカコいいから(重いけど)良しとしますw
< http://www.amazon.co.jp/dp/B00A8MRZ12
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< http://bit.ly/1fjd3V6
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■ボトルケージ移動&増設

ボトルケージが輪行コロ(加茂屋バーディーポーター)の下だと、ボトルを取りにくくて走行中に給水しづらかった(加茂屋さんのサイトには、危ないから走行中にボトル取っちゃダメと書いてあるw)ので、Tくんの真似をしてハンドルステムにボトルケージを移動し、ポーターの下には予備のボトルケージ(折りたたみ時にちゃんとシートピラーが収納できるように上下素通しタイプのもの)を設置しました。
< http://bit.ly/1liZdr8
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< http://bit.ly/1fjd6jY
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■スプロケット交換

坂道が少しでも楽になるようにと、スプロケットを8速から9速のもの(これは以前COM-20用に買ってあった)に変更したんですが、交換してから新しい方のスプロケの箱の記載を確認したら「11T-28T」。

ん? 交換前の8速のスプロケは「11T-30T」www あかん、ロー側のギア数減っとるやないですか! よりクロスレシオになっただけで坂道楽になってない!!www まぁグレードは2ランクほど上がって、パーツ重量は軽くなったんでエエか、と。

当然ながらシフターも9速用に交換しました。しかし、最近のシマノの方針でMTB用のコンポも10速化が進んでいて、かつフロントシングル前提のものって殆どないので、リア用の右シフター単体での販売も数が少ない! 結局XTグレードの9速のものを購入したんですが、こんな上のグレードじゃなくても良かったのに。。。
< http://bit.ly/L5ncsT
>

■クランク換装

実は、しまなみ以前にというか、買ってすぐにクランクを交換していました。以前COM-20に使おうと思ってヤフオクで落札してあった、シマノ105グレードのクランクが余っていたためです(なんでCOM-20に使わなかったのかは秘密)。
< http://bit.ly/1fsiqzG
>

ところが、どうもBBスクエア軸とこいつのテーパーが微妙に合っていなかったためか、BBとクランクの隙間が大きすぎるようで、ロー側にギアを入れた際のチェーンラインが結構キビシイことになっていました。

まぁスクエアテーパーなんで、BB軸長の短いものに取り替えりゃいいんですが、以前COM-20でもチェーンラインを出すために、軸長の違うBBを3本くらいとっかえひっかえしたことがあります。

で、もうBBも含めクランクまるごと2ピースタイプのものに交換してやれい! ということでヤフオクを物色しました(新品を買わないところが貧乏症w)。

物色の際に注意したのは、チェーンリングの取り付けボルト周径(PCDとかBCDとか呼ばれます)が130mmのロード用であること。

もちろん、いま使っているチェーンリングのPCDが130mmだからということもあるんですが、小径車はタイヤが小さいぶん、いっぱい回さないとスピードがでないので56Tくらいは歯数がほしい、となるとアーム5本でPCD130のリングしかほぼ選択肢がありませんのです。

コンパクトクランクなどに使われているPCD110mmのものだと、最大でも50T(歯数が50)くらいがせいぜいです(110で56Tってのも皆無じゃないけどすごい少ない)し、MTB用のクランクだともっと歯数が少なくなります(そもそもMTB用だとアームが4本)。

今回は幸いに、なかなか程度の良さそうな105グレードの2ピースクランクが定価の半額程度で出品されていたのでサクッと落札。
< http://bit.ly/1euccNv
>

んで、BBはチェーンライン調整のためにスペーサーを入れる前提でMTB用のSM-BB70をチョイス。

どのくらいスペーサかませばチェーンラインが出るかわからなかったんで、BB付属のスペーサ4枚(2.5mm×2枚、1.8mm、0.7mm各1枚)とは別に、2.5mm1枚と1.8mm2枚を用意してたんですが、結局のところスペーサは1.8mm厚のものを1枚だけ使ってチェーンライン46mmでばっちりでした。

ネットで調べた情報では、BD-1のチェーンラインは50mmということでしたが、ま、個体差・年式・スプロケなどである程度差が出るんでしょう。

ただ、通常はスペーサを全部(合計7.5mm厚)使ってアダプター(軸受け部)間の距離を75.5mmにしてやらないと、ダストカバー(真ん中の筒)がツッカエて左側のアダプターとBBシェルの間に隙間ができてしまうんですが、クランクがロード用のシェル幅68mm仕様なので、そのままだとクランク軸長が足らなくなっちゃうということで、できるだけアダプター間距離は短くしたい(68mmに近づけたい)わけです。

ので、樹脂製のダストカバーのアダプターを受ける部分の出っ張りを削って、カバーがアダプター内に食い込むようにプチ改造。これでカバー長に邪魔されずアダプター間69.8mmでFIX。単にホコリがクランク軸に着くのを防ぐだけの部品なんで、そのあたりは適当でエエかとw。

てなわけで、クランクの2ピース化完了であります。。。が、シマノのホローテックII BBってなんかスゲー回転がシブいなー。。。ベアリング部のシールドがしっかりしてるから、ある程度シブいのはしょうがないってことですが。。。まぁ、しばらくこれで走ってみましょう。

【笠居 トシヒロ/WEBディレクター、デジタルハリウッド大学院客員教授】
< http://www.mad-c.com/
> < kasai@mad-c.com >

1月末に引いた風邪がなかなか治りませぬ。。。熱はないんだけど咳と痰がな
かなか取れない。。ええかげん治ってくれないと、体力消耗してしょうがない
です。。。

・デジタルクリエイターズとは思えぬディープな記事! いったい誰が発注したんだ(笑)しかし、ここまでお金をかけてカスタム化し、磨き上げた軽量の美麗自転車ですから、盗難が怖くて外に置いたままショッピングなんてできませんね。わたしなんか、2万円しないドッペルギャンガーでさえ、持って行かれちゃうのが怖くて、丈夫なワイヤ錠で柱などに固定してますよ。(柴田)