腕が痛い……
手首が痛い……
指先が痛い……
腰と背中が痛い……
腱鞘炎、やすりがけによる指先の皮膚の摩耗、肩こり、腰痛である。
3Dプリンター、熱溶解型のプリンターを使ったことのある、もしくはプリンターで造形されたものを見たことのある方は、その表面の凹凸に気がつかれたと思う。
手首が痛い……
指先が痛い……
腰と背中が痛い……
腱鞘炎、やすりがけによる指先の皮膚の摩耗、肩こり、腰痛である。
3Dプリンター、熱溶解型のプリンターを使ったことのある、もしくはプリンターで造形されたものを見たことのある方は、その表面の凹凸に気がつかれたと思う。
以前もここに記載したが、熱溶解型のプリンターは、ホットボンドのように素材を熱によって溶解し、それを0.3mmもしくは0.5mmのノズルの先から絞り出して、誕生日ケーキなどのデコレーションのチョコ文字のように、造形テーブルに造形物の断面を描いて行く。
それを積層することで造形物が出来るわけだが、その積層痕が出てしまう。
積層する高さ(積層ピッチ)によって、その積層痕の幅が変わって来るのだが、僕の場合はだいたい0.125mmで造形をする。当然、0.125mmごとに、その積み上げた段々ができる。
表面をきれいに仕上げるためには、その積層痕をサンドペーパーやヤスリなどで削って行き、場合によってはポリパテなどを盛って、再度仕上げのためにまたサンドペーパーなどで削って仕上げるのである。
メインで使っている素材はPLA(ポリ乳酸)。この素材が異様に固くて粘りがあり、溶解温度が低いために、機械などで高速に削ると、すぐにサンドペーパーやヤスリの目に、摩擦熱によって溶け出した素材が詰まってしまい、使い物にならなくなる。
そこで、仕方なく手作業になってしまうのだが、これがまたしんどい。大きな物になると、慣れているとはいえ、かなりの気合いと、忍耐力と、体力と、優しさと、切なさと、心強さが必要になってくる。
3Dプリンターで造形して仕上げをするということは、この工程を避けられない。
出来上がって来たものを見て、心が折れる人も多いだろう。
「これ、使えないじゃあ〜りませんか」と。
だが、僕みたいな仕事をしていると、そんなの慣れっこなので、「おお! ここまでやってくれたら、後は俺にまかせろ!」と、レオマワールド「レジャーはオレにマカセロ」のような感じで、後はひたすら磨き作業に徹する訳わけだ。
分かりやすく言うと(余計分かりにくいか)3Dプリンターが親方で、僕は弟子。
3Dプリンター「おい、形は出来たぞ。後は磨いとけや!」
僕「分っかりました! 親方!」
3Dプリンター「エッジには気をつけて、ヤスリしな!」
僕「分っかりました! 親方!」
という具合である(余談だが、この「分っかりました! 親方!」の元ネタが分かる人は「オッサン」である)。
次から次へと(現実はそんなに早くないけど)、親方(3Dプリンター)からの造形が出来上がり、それの表面処理に、弟子である僕が磨きをかけて仕上げて行く。そんな具合だ。
そういった経験のない方にとっては、この3Dプリンターから放出された造形物を見たら、萎えてしまうことも分かる。
だが、しかし、ちょっと待ってほしい。
この造形を、いちから自分で作り上げるには、どれほどの気合いと技術と時間が必要だろうか? その前に、その造形を自分で一から作ることができるのだろうか?
父「とうさん、3Dプリンター買っちゃったよ! これで明日からは造形マンだ!」
息子「凄いね! とうさん! 明日はホームランだ!」
といった感じで、ボーナス小遣いで買った父は、ブログを立ち上げるのである。「明日から造形師! オレの3Dプリンター」といった題名で開始されたブログは、大体は2〜3個出力したところで力つき、更新が止まってしまっているのである。
それが現実だ。
そこから先に進むには、それ相応の気合いと、忍耐力と、体力と、優しさと、切なさと、心強さが必要になってくる。
そこを乗り越えることができた者だけに与えられる称号。それが「3Dプリンター造形師」なのである。
そういったブログを、僕はこれまでにかなりの数を見て来た。
更新の止まってしまったブログを……。
とうさんは忙しい。だがしかし、そこから先に進む努力と時間を作ることで、子供からの尊敬のまなざしをゲットできるのである。
昔、親父が「肥後守(ひごのかみ)」を使って竹トンボを作ったり、鉛筆を削ったりする姿を見て、「おお、親父すげえ!」と幼な心なりに尊敬したもので
ある。
時が変わり、その使用するグッズ(?)も変わったが、そういう行為により、息子は親を尊敬し、目指す目的を与えることに繋がるのである。
さあ! その眠った3Dプリンターに向き合おう!
どうしてもダメだったら、僕にください(笑)
と言うかね。手首が痛くてキーボードを打つのが辛いんです。すみません。
最後にまた宣伝ちょっと。
「メイカーズバザール大阪」
日時:10月11日(土)〜12日(日)10:00〜17:00
主催:メイカーズバザール大阪2014実行委員会
共催:大阪市 大阪デザイン振興プラザ ソフト産業プラザ
< http://makersbazaar.jp/
>
詳細は上記のリンク先を参照してください。
大阪3Dプリンタービジネス研究会も、協力しております。
【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
< http://www.f-d-studio.jp
>
それを積層することで造形物が出来るわけだが、その積層痕が出てしまう。
積層する高さ(積層ピッチ)によって、その積層痕の幅が変わって来るのだが、僕の場合はだいたい0.125mmで造形をする。当然、0.125mmごとに、その積み上げた段々ができる。
表面をきれいに仕上げるためには、その積層痕をサンドペーパーやヤスリなどで削って行き、場合によってはポリパテなどを盛って、再度仕上げのためにまたサンドペーパーなどで削って仕上げるのである。
メインで使っている素材はPLA(ポリ乳酸)。この素材が異様に固くて粘りがあり、溶解温度が低いために、機械などで高速に削ると、すぐにサンドペーパーやヤスリの目に、摩擦熱によって溶け出した素材が詰まってしまい、使い物にならなくなる。
そこで、仕方なく手作業になってしまうのだが、これがまたしんどい。大きな物になると、慣れているとはいえ、かなりの気合いと、忍耐力と、体力と、優しさと、切なさと、心強さが必要になってくる。
3Dプリンターで造形して仕上げをするということは、この工程を避けられない。
出来上がって来たものを見て、心が折れる人も多いだろう。
「これ、使えないじゃあ〜りませんか」と。
だが、僕みたいな仕事をしていると、そんなの慣れっこなので、「おお! ここまでやってくれたら、後は俺にまかせろ!」と、レオマワールド「レジャーはオレにマカセロ」のような感じで、後はひたすら磨き作業に徹する訳わけだ。
分かりやすく言うと(余計分かりにくいか)3Dプリンターが親方で、僕は弟子。
3Dプリンター「おい、形は出来たぞ。後は磨いとけや!」
僕「分っかりました! 親方!」
3Dプリンター「エッジには気をつけて、ヤスリしな!」
僕「分っかりました! 親方!」
という具合である(余談だが、この「分っかりました! 親方!」の元ネタが分かる人は「オッサン」である)。
次から次へと(現実はそんなに早くないけど)、親方(3Dプリンター)からの造形が出来上がり、それの表面処理に、弟子である僕が磨きをかけて仕上げて行く。そんな具合だ。
そういった経験のない方にとっては、この3Dプリンターから放出された造形物を見たら、萎えてしまうことも分かる。
だが、しかし、ちょっと待ってほしい。
この造形を、いちから自分で作り上げるには、どれほどの気合いと技術と時間が必要だろうか? その前に、その造形を自分で一から作ることができるのだろうか?
父「とうさん、3Dプリンター買っちゃったよ! これで明日からは造形マンだ!」
息子「凄いね! とうさん! 明日はホームランだ!」
といった感じで、ボーナス小遣いで買った父は、ブログを立ち上げるのである。「明日から造形師! オレの3Dプリンター」といった題名で開始されたブログは、大体は2〜3個出力したところで力つき、更新が止まってしまっているのである。
それが現実だ。
そこから先に進むには、それ相応の気合いと、忍耐力と、体力と、優しさと、切なさと、心強さが必要になってくる。
そこを乗り越えることができた者だけに与えられる称号。それが「3Dプリンター造形師」なのである。
そういったブログを、僕はこれまでにかなりの数を見て来た。
更新の止まってしまったブログを……。
とうさんは忙しい。だがしかし、そこから先に進む努力と時間を作ることで、子供からの尊敬のまなざしをゲットできるのである。
昔、親父が「肥後守(ひごのかみ)」を使って竹トンボを作ったり、鉛筆を削ったりする姿を見て、「おお、親父すげえ!」と幼な心なりに尊敬したもので
ある。
時が変わり、その使用するグッズ(?)も変わったが、そういう行為により、息子は親を尊敬し、目指す目的を与えることに繋がるのである。
さあ! その眠った3Dプリンターに向き合おう!
どうしてもダメだったら、僕にください(笑)
と言うかね。手首が痛くてキーボードを打つのが辛いんです。すみません。
最後にまた宣伝ちょっと。
「メイカーズバザール大阪」
日時:10月11日(土)〜12日(日)10:00〜17:00
主催:メイカーズバザール大阪2014実行委員会
共催:大阪市 大阪デザイン振興プラザ ソフト産業プラザ
< http://makersbazaar.jp/
>
詳細は上記のリンク先を参照してください。
大阪3Dプリンタービジネス研究会も、協力しております。
【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
oda@f-d-studio.jp
< http://www.f-d-studio.jp
>