急に寒くなりましたねぇ…。(´・_・`)
僕は明日から東京へ久しぶりに出かけます。厚着して行こっと。
で、本題なんですが、最近のFDM(熱融解式)3Dプリンターは、凄いですね。低価格のプリンターでも、かなりのポテンシャルですね。
僕が使い始めた頃は、本当に普通に出力するだけで大変でした。サポートが付いた所は汚いし、どうサポートを使わずにプリントするか、ということをずっと考えながらデータを制作していました。時間もかかりますしね。
最近のFDMプリンターは、サポートも綺麗だし、出力のスピードも早くなったし、素材も安くなったし、本当に凄いです。
僕が使い始めたのは、まだ4年前。たったの4年でこの進化は凄いです。
僕は明日から東京へ久しぶりに出かけます。厚着して行こっと。
で、本題なんですが、最近のFDM(熱融解式)3Dプリンターは、凄いですね。低価格のプリンターでも、かなりのポテンシャルですね。
僕が使い始めた頃は、本当に普通に出力するだけで大変でした。サポートが付いた所は汚いし、どうサポートを使わずにプリントするか、ということをずっと考えながらデータを制作していました。時間もかかりますしね。
最近のFDMプリンターは、サポートも綺麗だし、出力のスピードも早くなったし、素材も安くなったし、本当に凄いです。
僕が使い始めたのは、まだ4年前。たったの4年でこの進化は凄いです。
まず、劇的な変化を感じるのは、素材。
基本的に僕はPLAしか使いません。ABSを使いたかったんですが、当時のABSは熱収縮が激しく、テーブルからすぐに剥がれました。
ちょっと大きいものを出力すると、すぐにテーブルから剥がれて、モジャモジャの芸術品が出来上がりました。
そこで、やっぱりPLAになるわけなんですけど、当時のPLAは凄く固い!もう凄く固い!!
出力時の温度が低いので、熱収縮が少なく、テーブルからの剥がれはABSよりはかなり少なかったんですが、出力した物を研磨すると、固いし、融点が低いので激しく研磨すると、PLAが溶け出してきて、サンドペーパー等に詰まり、すぐに交換するかしないとダメでした。
そこで、次に発売されたPLAは少し柔らかい素材となりました。しかし、、、そこでまた問題が発生。
出力された形状を維持出来ないんですよね。日時が経つと、どんどん変形していきます。重さや力がかかる個所は、顕著にその変形が出ていました。
これは、PLAが湿度にかなり弱いことも影響してたんだと思います。塗装したりして、表面を表に出さないようにはしていましたが、それでも変形していました。
ところが、最近のある種のPLAは、かなりABSに近い特性を持つようになってきています。研磨もし易く、ある程度の強度も持っていることで、もうABSを使わなくて良いんじゃないかなぁ、とも思っています。
そして、プリンターの方の進化も凄いです。
まず、僕が使っていたコンシューマー向けの3Dプリンターは、テーブルが冷えたままでした。
当時、テーブルに両面テープを貼ったり、マスキングテープを貼ってノリを付けたり、他にも剥がれかけてきたらガムテープで固定するなんて荒技もやっていました。
最近のプリンターは、テーブルにヒーターが付いているものが主流になっています。これは、テーブル本体が熱を帯びることで、素材を保温できます。
そうすると、素材の熱収縮を抑えられるので、テーブルから剥がれにくくなる訳ですね。ABSを出力する際には、このテーブルの加熱が必須だと思います。
それでも反るのがABS…。悩ましいところです。
そして、素材を送るエクストルーダーという部分があるのですが、概ねのプリンターはヘッド部分に付いていました。
そうすることで、安定した素材の供給が可能になるのですが、逆にヘッドが重くなり、造形の際に「慣性の法則」でブレが生じてきます。
エクストルーダーとヘッドを分離し、別になったものも出て来ていますが、エクストルーダーからヘッドまでの距離があるため、安定した圧力を与えにくいという問題も出て来ます。
その辺の改良も行われてきています。個体の剛性もかなり強くなり、プリンター本体のブレも軽減されるようになってきています。
そういった面で、今日のFDM式3Dプリンターの熟成度がかなり上がってきているんですね。
そして、次に上げられるのが、光で硬化する樹脂を用いたプリンターです。コンシューマー向けでは、まだまだ全然「これ!」というものがないように思えます。
インクジェット方式の光硬化プリンターは、前から結構良いと思っています。光硬化タイプで、DLP等の方式のプリンター。精度は凄く良いのですが、まだまだこなれていない印象です。
テーブルにぶら下がるタイプのもののことなんですが、MiiCraftやProJet1200といったものは、結構使えるプリンターだと思いますが、なんせ造形範囲が小さく、ジュエリー以外の分野で、第一線になるものはほとんどない状況です。
現在のところ、B9クリエーターやForm2といったプリンターが、まだ「使えるレベル」だとは思いますが、樹脂を入れるバットやプールといわれる部分の仕組みが、まだまだ熟成されていないと思います。
テーブルからの剥がれがまったくない、とまでは言いませんが、やっぱりまだFDMと同じように、とは行かないようですね。データを工夫したりする必要もありますね。
それから、バットの掃除も大変ですし、バット底のシリコン部分の劣化。これ、一番の問題ですね。
シリコンを貼り直すのもかなり面倒ですし、バットを交換するとしたら結構なお値段。まだまだランニングコストが高すぎます。
特許関連の問題もあるんだろうと思いますが、今後色々と発展して行くんだろうなぁ、と思います。
3Dプリンターって、凄くいいんです。最近では、あまりマスコミに取り上げられなくなりましたけど。これ、3〜4年前とは違って、マスコミ的に言うとセンセーショナルでもないのでしょうね。
でも、最近色々と海外の情報なんかを見ていると、猛烈な速度で3Dプリンターが進化しています。もっと、取り上げても良いんじゃないかなぁ…。
中小零細企業や工場で、もっと普及すべきなんだと思うんですよね。そして、もっと使える人を増やさないと、日本は海外からどんどん遅れて行く…。
教育しかり、一般向けの情報もしかり。なんとかならないものでしょうかねぇ…。
【___FULL_DIMENSIONS_STUDIO_____ 織田隆治】
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