[4756] カンディンスキーと私◇保険きっかけで健康増進の日々・その後

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《どちらがブーバでどちらがキキか》

■羽化の作法[81]現在編
 カンディンスキーと私〜音と絵の関係について
 武 盾一郎

■LIFE is 日々一歩(94)[コラム]
 保険きっかけで健康増進の日々、その後
 森 和恵




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■羽化の作法[81]現在編
カンディンスキーと私〜音と絵の関係について

武 盾一郎
https://bn.dgcr.com/archives/20190319110200.html

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私はドローイング(線画)制作中に、ふと「これ、ひょっとして音楽を描いている?」と思ったので、自分の線画を「線譜」と名付けました。

視覚と聴覚を両方用いた表現なら映像などがありますが、なぜか絵で音楽を表現しようとしているのです。しかしそれは音を画像に、数学的に変換するということではありません。漠然とした「音楽」に対するイメージの一端が、自分の描いている「線画」と重なる瞬間があっただけのことでした。

2009年に個展『RealFantASIA』から、音楽を描いてはや10年。

なんとなく感覚的に「音楽を描いてる」ってだけでは、チコちゃんに「ボーッと生きてるんじゃねえよ!」と叱られてしまう感じがするので(というか、ボーッと生きてるんですけどね)、ちゃんと体系的文脈的なことを語れるようになりたい。

ということで、音と絵の関係についてテキストを書いてみたいと思います。

●カンディンスキー『点と線から面へ』

音を絵にする画家は、もちろん私が最初ではありません。まず、カンディンスキーとパウル・クレーが挙げられます。二人は同時代ですね、アトリエもシェアしてたようです。

有名芸術家は、ほとんどお友達なんですよ。有名になる人は、有名になる人と、有名になる前から、縁があるんです。これを私は「トキワ荘の法則」と名付けています。

カンディンスキーといえば、なんといっても「抽象画の創始者」として有名です。美術理論家としても活躍していたようです。

著書に『点と線から面へ』があります。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480097902/dgcrcom-22/


「抽象画の理論もちゃんと分かっておかないとなあ」と思い、私もこれを去年の5月に買いました。しかし、まだ読み終わってません。なぜか? 何を言ってるのかさっぱり分からないのです!!

例えば、“垂直の位置「暖かい静寂」 水平の位置「冷たい静寂」”とか。

「はあ!?」と思うのですよ。しかも、「は」と「あ」の字を物凄く大きく太いフォントで書きたいくらいに。

科学的な分析方法で抽象画理論に迫ろうとしているのが、余計にわけが分からないのです。

「カンディンスキー先生、もっと分かりやすく教えて頂けないでしょうか?」と質問しても、「バカモーン、お前の理解しようとする努力が足りないのだーっ!」と叱られてしまいそうです。

実際に線を見せながら脳をスキャンして、「垂直と暖かい」と「水平と冷たい」が関連しているのか、1万人以上で実験して、共感覚の典型なのか何なのか調べてくれないのかなあ、とか思いました。

私は天地がない線譜を描いて来たので、水平と垂直を別ものとして捉えてません。そこでカンディンスキー先生の「垂直と暖かい」と「水平と冷たい」が、まるで公理のように書いてあるので、のっけから挫折してしまったのです。

それから分からないなりにちょっと思ったのが、絵の要素を抜き出して還元的に分解して、内面的感性と結び付けるのに無理がある気がしたのです。

絵とは「全体」で観るものなので、還元された要素の総和ではなくきっと「創発」が起きている。すべての芸術はそうだ。単純なリズムを繰り返すミニマルミュージックを聴いてるうちに、単純なリズムを足し合わせた総和とはまったく違う、内的印象が湧き上がってくるものだ。

また素晴らしい芸術作品は、その一部を抜き出しても素晴らしいことが多く、作品の一部に作品の全体が含まれているような、フラクタルな性質もある。ビートルズの曲は、0.1秒聴いただけでもビートルズっぽい音だと分かるように。

全然数学のことは分かってないですが、「複雑系」とか「非線形」とか、そういうのが関わってると思うし、物理学で言えば、古典力学だけでなく量子力学的な不可解に感じる成分がとても大きいと思うのです。

と、カンディンスキー先生の本が理解できないものだからって、屁理屈を並べてしまいました。これからちゃんと読み終えて、芸の肥やしにいたします。

1928年の著書なので、現代の科学と技術でもう一度、この『点と線から面へ』を確認したら面白いなあと思ったのでした。

ワシリー・カンディンスキー
https://ja.wikipedia.org/wiki/ワシリー・カンディンスキー


●ブーバ・キキ効果

ところがですね、もっともシンプルな音と形の関連性が認められている事例があるのです。還元的な要素はあるのです。

これは『点と線から面へ』が刊行された翌年の、1929年に報告されています。カンディンスキー先生はどう思ったのでしょうね。

〈ブーバ・キキ効果〉

下にふたつの図形を示します。このうちひとつは「ブーバ」、もうひとつは「キキ」という名前がついています。どちらがブーバでどちらがキキか、ちょっと考えてみてください。
https://www.yamaha-mf.or.jp/onkenscope/wp-content/uploads/2015/03/img-03-011-2

ほとんどの人が左の丸い図形を「ブーバ」、トゲトゲした図形を「キキ」と答えるのです。

現在では口唇の形からそのように感じるという説が有力らしいです。ブーバと声に出す時は唇は丸まり、キキと言う時には唇は少し尖ります。

「心理テスト “ブーバ・キキ効果” とは?」


ブーバ・キキ効果
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%83%90/%E3%82%AD%E3%82%AD%E5%8A%B9%E6%9E%9C


このように、音そのものがある特定のイメージを喚起する事象を「音象徴」というそうです。

音象徴
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E8%B1%A1%E5%BE%B4


ちなみに「音象徴」のウィキペディアを見てみると、「この「象徴(symbol)」は恣意的な「記号(sign)」と対立して用いられている概念である」と書いてあります。

「記号」と「象徴」の違いって難しいですよね。興味のある方は、こちらを参照してみてください。

「象徴と記号の違いを200字以内で説明せよ」
http://www.shinri.or.jp/blog/2011/06/post_194.html


ブーバ・キキ効果のように、音と絵が恣意性なしに結び付いているパターンは他にもありそうです。

大きい絵は大きい音。小さい絵は短い曲。明るい色は高い音、暗い色は低い音。これらはなんとなく普遍性がありそうですね。

それから、色彩は音ととても関連性がありそうです。現在私はモノクロの線画を描いているので、そこがまだ開発できてないなあと思っています。

色彩はメロディ、形はリズムを担当している感じがあります。音色という言葉があるくらいですから、もちろん音色は色彩なんでしょうね。リバーブやディレイやディストーションなどのエフェクターは、彩度や色相を変えるような感じがあります。

●音を絵に表すプロセス

音を絵に表す時、どんなプロセスを経るのでしょうか?

音楽を聴くと絵が頭に浮ぶ。それを絵に再現する。といったやり方ではありません。

最初に画面の中のどこか適当なところに筆を入れ、適当に動かします。自分が描いた筆跡を見つつ、次の手を無意識的に動かして描き進めて行きます。

無意識的に当てずっぽうに描くのですが、線が描かれるたびにどう動かすをカンで判断するのです。

例えると、目的地があってそこに向かって歩くような線ではなく、目的もなくぶらぶらと道草を食う、散歩のような線なのです。描きたいところが見つからなくなったら、どこか適当な場所に適当に線を描き、そこからまた行き当たりばったりに線を伸ばしていきます。

これらの適当の積み重ねが「創発」を起こして美しくなる、美しくなって欲しいと願いを籠めて描いていくのです。なぜ「適当」に描き進めたいのかというと、恣意的な仕上がりにしたくないからです。

例えば、カビが増殖して画面いっぱいに広がり飽和したような、または白い床に長年の傷や汚れが蓄積してできる経年劣化の風合いのような。恣意的な〈私〉が存在しない画面にしたい想いがなぜか強くあったのです。

これは、先ほど音象徴のウィキペディアに記してあった「恣意的なもの=記号」にしたくないのもあるのでしょう。

また、行き当たりばったりに描くのは「再現」からの逃避もあります。再現とは私にとって最も苦手な、「写実的なデッサン」を意味するからです。恣意性を感じさせない再現って、あるとは思うんですけどね。行き当たりばったりの「即興性」は私にとってはとても音楽的だったのです。

ところで、カンディンスキーは1912年に出版した著書「芸術における精神性」で、「印象(impression)」「即興(improvisation)」「構成(composition)」の3つの型の絵画を定義したとあります。

「ワシリー・カンディンスキー / Wassily Kandinsky純粋抽象絵画の創立者」
https://www.artpedia.jp/wassily-kandinsky/


カンディンスキーの場合、構成の(composition)とは「作曲」の意味に近いと思います。

線譜で『improvisation』シリーズを描いていた時、私は「カンディンスキーってコンポジションなんとかってタイトル付けてるよなあ」くらいしか知りませんでした。しかし、音楽を描こうとしたカンディンスキーと被ってると、やはり何か、音と絵に人類共通の関連ってあるんだろうなあって思ったのでした。

また、カンディンスキーはシュタイナー(神智学)の影響を受けているようで、そのこともまったく知りませんでした。(シュタイナーはその後「人智学」と変えます)……と書いたところで、かつてのデジクリで書いていました!

パウルクレー展に行こう!(2006年08月09日)
https://bn.dgcr.com/archives/20060809140000.html


山:カンディンスキーは神秘主義 。シュタイナーに傾倒してたはず。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480872868/dgcrcom-22/

武:ふむふむ、カンディンスキーは学者でもあるわけでそ。で、ロシアの片田舎で原始信仰に目覚めるんだよな。アニミズム。
山:あ、そうなんや。そら知らんかった。

山根がひとことカンディンスキーとシュタイナーに言及していました。

私もシュタイナーはワタリウムに見に行きました。2014年ですね。
「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1403steiner/


また、著書『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』も、キンドルで去年の1月に読んでます。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01B7M5AO0/dgcrcom-22/


シュタイナーもなんだか、私にはまったく分からないんですよね。何かとても深そうで、言葉も断片的には分かるのですが、難解なのです。その難解さがカンディンスキーと似てるのかも知れません。

しかしそれは、私が常日頃思っている「描くとは祈りである」とひょっとしたら重なるのかも知れません。超越的な何かを夢想してる、と言う意味において。

●描くとは祈りである

祈りとは祈りを捧げている時間の中に存在します。なので、私はどこか「仕上がった絵」よりも「仕上がるまでの過程の中」に絵の内容が存在していると思っています。

それは奏でてる間に音楽があり、演奏が終わる、つまり演奏が完成すると音楽が消えてしまうことと似ています。

実際の音楽では演奏が終わると作品は消えてしまいますが、線譜では演奏のすべてが含まれた状態の姿で「永遠」となります。それは(音楽的)時間が止まった状態です。誰かの心に調べが響いたら、線譜は再び動き始めて「完成」となります。これが祈りの音楽性だと思うのです。

描く行為がそのまま残っている原画と、形成されるプロセスが違う複製品との違いは、生演奏とCDに近いのだと思います。

ミュージシャンはまずはCDを売ります。今なら配信かも知れませんが、生演奏よりもデータを積極的に売っています。だとすると、画家はもっと積極的に複製品を売ってもいいのだと思います。

ということで、今回は「カンディンスキーと私」と題して書いてみました。私もカンディンスキー同様に、これからはコンボジション(作曲)がメインになって行くのかも知れません。

カンディンスキー先生、これからもよろしくお願いします!


【武盾一郎(たけじゅんいちろう)/タケリー・ジュンディンスキー】

絵画レンタル/販売のCasie かしえ主催のオークションに出品します!
第2回カシエカジュアルアートオークション
2019年3月23日(土)
会場:ちゃやまちプラザ(大阪府大阪市北区 茶屋町17-1)
https://osakabay.keizai.biz/release.php?id=9404


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インタビュー前半
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インタビュー後半
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http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226413.html

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http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b226414.html

星野智幸コレクションIV フロウ
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b278897.html



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■LIFE is 日々一歩(94)[コラム]
保険きっかけで健康増進の日々、その後

森 和恵
https://bn.dgcr.com/archives/20190319110100.html

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こんにちは。森和恵です。誕生日が来まして、50才まであと2つとなりました。母親と電話で「健康には気をつけないとね」という話でもちきりでした。年齢の重なりを感じます。

さて、まずは同人誌販売とライブ授業の告知をさせてください。

【r360study[か24]:技術書典6】
https://techbookfest.org/event/tbf06/circle/44920008


4月14日に池袋サンシャインシティで行われる、『技術書典6』の配置『か24』
で参加します。

「Dreamweaver ビジュアルグリッドレイアウト」(ウェブコーディングの本)と「Adobe XD アニメーションレシピ」(ウェブのアニメーションUIをXDで作る本)の2冊の新刊を発行予定です。

【クイズで学ぼ!《Adobe XD》プロトタイプ実践(前編)】


明日の夜10時半から、Adobe XDプロトタイプ機能の使い方をYouTubeライブにて生配信。XDを用いて画面遷移をどんな風に組み込んでいくのか? を実際のデータを作りながらお見せします。

コラムの下にあるYouTubeURLから、チャンネル登録をポチッとしていただけると放送前にYouTubeからお知らせが届くと思います。

●健康増進のきっかけになった、Vitalityとは

前回のコラムで、保険の更新で住友生命Vitalityに入って健康増進を頑張っています、というくだりをお話しました。

【LIFE is 日々一歩(93) 保険屋さんのひとことで、生活が変わった話】
https://bn.dgcr.com/archives/20190305110100.html


Vitalityをひとことでいうと、「健康になる努力に対して獲得したポイントによって、次年度の保険料の割引率が決まる」という保険商品です。

【健康増進メニュー | 住友生命 「Vitality」】
http://vitality.sumitomolife.co.jp/about/program/


サイトとスマホアプリからアクセスできるVitalityの会員ポータルでは、日々獲得したポイントを確認できます。

今日までに、わたしが獲得したポイントは2930ポイント。次のステータスまでに、9070ポイントの獲得が必要という状況です。

Twitterの趣味アカウントで、日々の行動をまとめています。保険に加入してから、どんなふうにチャレンジしていったか、その記録を残そうかなと思っています。

【住友生命 Vitality チャレンジ!】
https://twitter.com/i/moments/1107477085503676417


●20年ぶりの健康診断チャレンジ

各方面に怒られそうな話ですが、30才過ぎにフリーランスになってから、健康診断をまったくしていませんでした。

同じく30才過ぎに、亡くなった父親が病院に行ったらもう手遅れの状態で……という経験をしてから、病院が本当に怖くて、「いま自覚症状がなくて、健康だからまぁいいや」で済ませてきました。

Vitalityの健康増進の項目に「健康診断」があり、会社や病院で受けた健康診断の結果を画像で送ると、最低2500ポイント獲得でき、既定の水準を満たすと1項目につき追加ポイントが獲得できます。

最低でも健康診断を受けないとだめで、健康診断の結果が良好であるほどポイントが増えるという仕組みです。

保険に加入する時にこの説明を受けていたので、年度が替わる前に「特定健康診査」に行ってきました。

国民健康保険に加入しているのですが、管轄の羽曳野市では年に1回郵送されるチケットを持って指定の病院に行けば、Vitalityで必要な「BMI・血圧・血糖・コレステロール・尿蛋白」の検診が無料で受けられます。

【特定健康診査・特定保健指導とは/大阪府国民健康保険団体連合会】
https://www.osakakokuhoren.jp/index/hokenshinsa/


【特定健康診査のご案内/羽曳野市】
https://www.city.habikino.lg.jp/kaigo/kenkou/6176.html


4月をまたぐと2019年度のチケットが新たに届くのですが、いまのままの自分で健康診断の結果が基準を満たすとは思えなかったので、とりあえず現状を把握する意味での受診でした。

家族からどれだけ言われても、結果を知るのが怖いからと受けに行かなかったわたしが、行動を起こしただけでもすごいなと自分でもびっくりです。

昨日受けたばっかりなので結果はまだ出ていないのですが、BMIが基準に到達していないので、1年かけて8kg減らすチャレンジをしたいと思っています。

久しぶりの診断だったのですが、身長計に乗ったら体重も同時に測られるし、採血はベッドに寝た状態で行われるし、各種診断は極力肌を晒さないように工夫をしてくれているし、至れり尽くせりで驚きました。

学生の時の健康診断なんて、ほんとに雑で嫌だった記憶がありますが、大人になったからなのでしょうか、それとも医学が進歩したからなのでしょうか。

ある程度減量したら、また診断に行く予定ですが、今度はあまり怖がらずに行けるなと思いました。

Vitalityのクリア基準のBMI値は“24.9”。わたしの身長で、BMI値をクリアしようと思うと8kg減らす必要がありました。が、中年には結構しんどい基準ですよね。

【BMIと適正体重 - 高精度計算サイト】
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228732


● “アクティブチャレンジ”の日々

歩数もしくは心拍から、日々の運動をスマホアプリを通じてVitalityに送り、ポイント化します。日に獲得できる運動ポイントは、最大60です。

スマホアプリだと歩数しか計測できないのと、歩いた歩数を正確にカウントしてくれないことがあると聞いたので、ウェアラブルデバイスを購入して身につけています。

わたしが買ったのは、GARMIN vivosmart4です。バンドの色が選べたので、カジュアルにも仕事にも合いそうなローズゴールドを選びました。

【GARMIN vivosmart4 Merlot RoseGold 】
https://www.garmin.co.jp/products/intosports/vivosmart-4-merlot-r/


GARMINのウェアラブルデバイスでは、“Garmin Connect”という利用者のポータルサイトがあり、ウェアラブルデバイスで計測した数値をスマホアプリを通じて送り、“Garmin Connect”とVitalityを連動させて、ポイント集計をするという仕組みです。

わたしは、ウォーキングで1万~1万2千歩を歩くか、エアロバイクを必死に漕いで30~60分でポイントを稼いでいます。

先週1週間は360ポイント獲得したので、毎日40ポイントをキープしつつ、頑張れる日は60ポイントを目指す感じになっています。

日々のポイント獲得で注意したいのは、「歩数or心拍」の運動で最大の運動量だったものだけが、計測されるということです。合算じゃないんですよね。

歩数は単純に合算されていくので、ひたすら歩けばOKです。失敗が少ないので、ほとんどの方が歩数でチャレンジされています。

近所でも外出予定があれば、それに加えて近所を30分ぐらい歩いてくれば歩数の獲得は楽ちんですが、自宅で作業する日だと時間が足りなくてうっかりしてしまうこともしばしばです。

なのでわたしは、自宅作業をする日は「心拍数」狙いでエアロバイクを漕いでいます。

30分の運動で60ポイント得るためには、「(220-年齢)の70%」の平均心拍数を維持しつつ運動します。わたしだと120ですね。

これが結構くせ者で、「30分連続で120の心拍を維持しつつける」というのは、意外とむずかしいのです。しんどくなってきて休憩すると連続にならないし、ペースをダウンしても心拍が落ちてしまいます。

歩数と違って、平均心拍を数値で追いかけることがむずかしく、ついついオーバーワークをしてしまって、必要以上の負荷をかけてしまいがちでした。何回もチャレンジして、ちょうどいい塩梅を見つけていこうと思います。

週の初めに設定される目標のポイントをクリアすると、ガチャを回してスタバのドリンクチケットかローソンのドリンクがもらえる、アクティブチャレンジ特典というのもあって、ゲーム感覚で楽しんでいます。

【アクティブチャレンジ特典ご利用ガイド | 住友生命「Vitality」】
http://vitality.sumitomolife.co.jp/guide/partner/active_challenge.html


Twitterのハッシュ“アクティブチャレンジ”を追いかけると、たくさんの人が一喜一憂している様子がうかがえて、わたしもひとりじゃないんだなと勇気づけられます。

https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8


……ウエアラブルデバイスの計測のすごいところを書くつもりでしたが、時間切れになってしまいました。こちらは、また次の機会に。

ではまた、次回お目にかかりましょう!
(^^)

【 森和恵 r360studio ウェブ系インストラクター 】
mail: r360studio@gmail.com
YouTube: https://www.youtube.com/r360studio

サイト: http://r360studio.com/



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編集後記(03/19)

●偏屈BOOK案内:NHKスペシャル[人体]山中伸弥 人体を語る

2017年9月から8回にわたって放映されたNHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」は、総合視聴率12.6%の大人気シリーズであった。司会者は山中伸弥教授。最先端の研究の現場をわかりやすく、しかもまだまだこれからであるということも含めた内容を、専門家ではなく一般の人々にできるだけ正確に伝えるのが使命と考え、毎回、難しいことを分かりやすく話してきたという。

iPS細胞とES細胞の違いは何か。人間を含む動物の受精卵が「胚盤胞」と呼ばれる状態になったときの、将来赤ちゃんになる細胞集団から取り出して、培養できるようにした細胞がES細胞で、まだ分化前だから、神経でも皮膚でも筋肉でも、どのような細胞にでもなれる能力を持つ。いわば万能な細胞である。

iPS細胞では受精卵は使わない。皮膚細胞や血液の細胞など、どのような細胞でもいい。細胞集団を取りだし「山中因子」と呼ばれる4つの遺伝子をくみ入れると、ところどころにiPS細胞が生じ、ほぼ無限に増殖することができる。今は3つの遺伝子だけでもiPS細胞はできる。いわば、分化した時間を巻き戻して(リプログラミング、初期化)まっさらな状態にしたのがiPS細胞である。

「初期化してiPS細胞にした細胞を使って、お母さんが赤ちゃんを産むまでに子宮の中で行われていること、未分化な状態の細胞から再び成長し、役割の決まった細胞に変化する様を再現することを目標とした研究が、京都大学iPS細胞研究所をはじめ、日本中、世界中でしのぎを削っている状態です」。山中伸弥とNHKの浅井健博プロデューサーの会話は、かなり難しいがわくわくする。

3Dプリンターで臓器をつくるという方法はにわかには信じがたいが、ベンチャー企業などが参入して開発が進められているという。iPS細胞を使った「人工血液の工場」の実現も夢ではない。山中が30歳頃に、米国のグラッドストーン研究所に留学して動脈硬化の防止を研究していたとき、当時のボスが呟いた。

「伸弥、僕達の研究を進めることによって心臓病で亡くなる人はきっと減るだろうね。そうすると平均寿命が延びるだろう。でもそれが、ほんとうに社会の幸せにつながるかどうかは自信がないな」。山中はボスが何を言っているのかまったく理解できなかった。しかし、今になってものすごくよく分かるという。医学の成果で人間の寿命が延びることが、本当にみんなの幸せにつながるのか。

「少子高齢化を加速させる結果になったとき、社会全体としてほんとうに幸せといえるのでしょうか。(略)誰がどうやってお年寄りを支えるのか、社会保障のお金はどうやって賄うのかというのは、とても重い問題です」。医学系の研究者は平均寿命、健康寿命を延ばすのが目標だったが、これからは違う。

いま研究者がやっていることは、社会全体の幸せにはつながらない可能性もある。科学技術はすべて、使い方によって人間を幸せにするし、不幸せにもする。人間には普遍的に大切なものがある。山中教授は「真っ白な目で見ようよ」に尽きるという。「予想とは正反対の結果にも興奮できるなら、研究者になるべきであり、がっかりするなら別の仕事についたほうがいい」。納得。(柴田)

NHKスペシャル[人体]山中伸弥 人体を語る 小学館クリエィティブ 2019
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4778035402/dgcrcom-22/



●森さん、お誕生日おめでとうございます! アクティブチャレンジ楽しそう。ご褒美まであるとは。今さら保険切り替えは……うーん、うーん、ほんと楽しそう。エアロバイク、いいなぁ。

/「正しい家計管理」を読みかけている。会社経営の会計をお手本にしてみましょうって話。財産目録、年間収支実績表、特別支出予測表などを作るようだ。

前書きには「節約ではなく、価値あるものにお金を使う」「削るのではなく、価値をゼロから作り上げる」「1回作り上げたら、自動的に家計が黒字であり続けるシステム」とあった。

大項目は「家計管理の目的」「家計の実態を把握する」「予算を立てる」「管理不能支出を深く見直す」「管理の手順」「中・長期の家計管理」「価値と幸福とお金の関係」となっている。

耳の痛い話が続く。「家計簿は単なる支出記録です。つけたあときちんと考え、行動に生かさなければ意味がありません」「生活費をやみくもに縮小するのはかえって家計に悪影響を与えかねません」「預金は目的ではなく義務です」

「自分と家族が価値を感じているものから、優先的にお金を割り振ることが大事」「行動計画ありき、それを予算化する」「借金もしておらず、なんとなく家計が回っているので安心している、どんぶり勘定はおそろしい」「収入が低いことよりも、実態が見えていないことのほうが怖い」など、最初の数ページでもこんなに。

末尾の付録には、出版社のスタッフ4人の体験記。「この家計管理を通して見えてきたのは、明るい未来でした」、と。(hammer.mule)

正しい家計管理
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872906721/dgcrcom-22/