[5108] ヒトとの接触を避けつつ少し遠出をしたの巻2/まちもじコンテスト/吾輩は天国に向かう

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《ホントにあった!》

■わが逃走[269]
 ヒトとの接触を避けつつ少し遠出をしたの巻 その2
 斎藤 浩

■もじもじトーク[138]
 まちもじコンテスト結果発表
 関口浩之

■I do not understand[2]
 吾輩は天国に向かっている
 田中 実




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■わが逃走[269]
ヒトとの接触を避けつつ少し遠出をしたの巻 その2

斎藤 浩
https://bn.dgcr.com/archives/20201022110300.html

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無用な外出をなんとなく自粛していたら半年も経ってしまった! ろくに走行してない車のバッテリーも心配になってくる。

そんなとき、googleストリートビューで気になる物件を発見、ヒトとの接触を避けつつ、ちょいと群馬県の下仁田まで行ってきたのだった。

ここまでが前回のお話。

さて、駅周辺の気になった物件を後にし、次の目的地・内山峠に向かう。

信州には昔から少なからずご縁があり、佐久へと向かうこの道(国道254号)は通い慣れているのだが、そこへ至る周辺の地理や歴史などについてはほとんど知らなかったし、それほど興味を持たずにきてしまったことを後悔している。

内山峠は群馬と長野の県境、荒船山の登山口としても知られており、厳密には国道254号の旧道に相当する。

現254号は道幅も広くカーブもゆるやか、車の数も少なく快適だが、対して旧道は1.5車線、つづら折りが続く狭い道である。

で、なぜ内山峠なのかというと、この付近に、ものすごく貴重な木造トラス橋があるらしい。近くは何度も通っていたのに!

『廃道をゆく』などの著作で有名な「ヨッキれん」さんのサイトで知り、せっかく下仁田まで来たので行ってみることにしたのだ。

「荒船の湯」付近で旧道に入り、山道を少し上る。いくつかのブラインドカーブを抜け、着いた。ホントにあった!

https://bn.dgcr.com/archives/2020/10/22/images/001

写真は下仁田寄りの端部。これは廃橋ではあるけど「遺構」なんかではない。

木化した蔓性植物がからみついているものの、上路式トラス構造がそのままそっくり残っていた。このトラス橋は、昭和30年代まで現役の国道だったそうな。

つまりこの写真は254号旧道から、さらにその旧道を撮影していることになる。

https://bn.dgcr.com/archives/2020/10/22/images/002

長野寄りの端部。想像以上にしっかりしている。木々が生い茂り、全体像の把握は困難。

https://bn.dgcr.com/archives/2020/10/22/images/003

脇道に入り、反対側から撮影してみた。路面に苔が生えてとても滑りやすく、周囲は蜘蛛の巣だらけだ。

秋になり落葉したら、もう少し全体像が見えてくるかもしれない。

で、この物件、とくに産業遺産に指定されているわけではなさそうなんだけど、貴重なものであることは間違いなかろう。

文化財として整備されるべきだと思うが、このまま人知れず朽ちていくのも、いとあはれと思う。

周辺の町並みも風情があり、静かな山道は心も落ち着く。

これからも通ってみようと思うのだった。年内にまた行けるかなあ。


【さいとう・ひろし】
saito@tongpoographics.jp
http://tongpoographics.jp/


1969年生まれ。小学生のときYMOの音楽に衝撃をうけ、音楽で彼らを超えられないと悟り、デザイナーをめざす。1999年tong-poo graphics設立。グラフィックデザイナーとして、地道に仕事を続けています。


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■もじもじトーク[138]
まちもじコンテスト結果発表

関口浩之
https://bn.dgcr.com/archives/20201022110200.html

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こんにちは。もじもじトークの関口浩之です。

すっかり、秋ですね。暑さが苦手な僕でも半袖では寒く感じる季節になりました。季節の変わり目ですので、体調管理をしっかりやっていきましょう。

そう言えば、今年は一度も風邪を引いていません。手洗いとうがいをしっかりやって、外出時はマスク着用を徹底していることで、体にウイルスが入りづらいのでしょうか。

現在の課題は運動不足です。この半年間、ほとんど外出してなかったので、体重が増えがちでした。いわゆる、コロナ太りというやつです。

二か月前から、毎日、体重計に乗ることにしました。コロナ前より2kg増えたので、いわゆる、レコーディングダイエットというやつです。食事内容と毎日の体重を記録していたら、この2か月で、増えた分の体重、2kgを減らすことに成功しました!

でも、かかりつけのクリニックで血液検査をしたら、いろいろな値が悪化していました。が~ん……。

そっか、運動をまったくしていない中で、一日のカロリー摂取量を減らしただけのダイエットだと、そういう結果になるのですね(汗

万歩計を取り出して、毎日7000歩、早歩きで散歩することにしました。このところ、雨の日が多かったですが、そんな中でも一週間、散歩習慣が身に付きました。

一万歩を目標にしたいところですが、まずは7000歩にしました。7000歩といっても4〜5kmの距離なので、簡単ではないのです。

この生活習慣(早歩き散歩、時々、ジョギング)を三日坊主(一週間坊主)にならぬよう頑張ります。一日も欠かさずは難しいので、まずは週五日間は、実施したいと思います。

さて、今日のもじもじトークのお題は「まちもじコンテスト結果発表」です。

●わたしのまちもじコンテスト

もじもじトークの読者のかたでしたら、ご存知と思いますが、「文字とデザイン」をテーマとしたオンラインセミナー『FONTPLUS DAY』というイベントを、毎月開催しています。

先月9月25日(金)に、『FONTPLUS DAYスペシャルライブ2020秋』という特別番組を企画し、あなたが発見した「まちもじ」を募集しました。

コンテストの概要はこんな感じでした。
https://fontplus.connpass.com/event/186547/


過去に何度か、応募コンテストを企画実施したことがあります。「Webフォントアワード」や「たてよこウェブアワード」では、雑誌広告も出して大々的なコンテストも開催したことがあります。

通常は一か月間の応募期間ですが、今回は二週間という短い応募期間でした。いつもは応募作品がなかなか集まらず、締切日までドキドキするのですが、今回は、日々少しずつ応募が増えて、最終的には69件の応募がありました。身近なテーマだったのがよかったのもしれません。

●コンテスト結果発表

まちもじに順位を付けることはしたくないので、出演者の御三方からのお気に入り「まちもじ」として、『フロップデザイン賞』『マニアッカーズデザイン賞』を発表してもらいました。69作品の中から3点が選出されました。おめでとうございます!

http://bit.ly/mojimoji138a


どれも秀作ですね。「綿とフトン」の文字が可愛いですね。「なぜ、文字が斜めなのだろうか?」とか、「文字だけでなく、ベースラインも右肩上がりですね!」とか考えるのも楽しいものです。

お店のオーナーと看板屋さんとでどんな会話がされて、どんな想いがその看板にどう反映されたのか、そして、どんな物語があったのか取材したいでと思います。mars517さんの応募まちもじです。

「金剛自然を守る会詰所」の手書き文字、風情があっていいです! なぜ、「金」の文字がこういう形になってしまったのか、知りたいところです。朋茶さんの応募まちもじです。

「3階」の文字も素敵ですね。これは、松屋銀座の階段のサイン(案内板)です。応募作品42番(PDFスライドの56ページ)の、松屋銀座のエレベータ文字の太いウエイト文字ですね。このフォントは、1978年に発表された株式会社松屋の、オリジナルフォント(コーポレート書体)なのです。ゆきえさんの応募まちもじです。

あと、クオリティの高いまちもじをたくさん応募いただいた、朋茶さんに特別賞を授与しました。受賞者への賞品は、ただいま、密かに製造中とうわさの『フォントおじさんトートバッグ(第3弾)』です。発送までしばらくお待ちください。

●僕が気になったまちもじ

すべてが素晴らしいのですが、個人的に気になったものを6つご紹介します。こちらの6点を選出しました。
http://bit.ly/mojimoji138b


どのまちもじも、素晴らしいですね。それぞれの看板や文字、そして、それぞれの風景に物語や想い出が存在しているのです。

せっかくなので、イベント当日に使用したスライドと全69作品のPDFデータを共有します。こちらから、ダウンロードしてくださいね。応募された全69作品は、PDFスライドの15〜83ページに掲載されています。

http://bit.ly/machimoji-pdf


今後も、年に一、二回、視聴者参加型のまちもじイベントを開催したいと思っています。皆さんのスマホに、街中で見つけた素敵な「まちもじ」を保存しておいてください。そして、次回のまちもじコンテストで、ぜひ応募してください。

では、また、お会いしましょう。


【せきぐち・ひろゆき】sekiguchi115@gmail.com
関口浩之(フォントおじさん)

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Twitter@HiroGateJP
https://mobile.twitter.com/hirogatejp


1960年生まれ。群馬県桐生市出身。1980年代に日本語DTPシステムやプリンタの製品企画に従事した後、1995年にソフトバンク技研(現SBテクノロジー)へ入社。Yahoo! JAPANの立ち上げなど、この25年間、数々の新規事業に従事。現在、活字や文字の楽しさを伝えるフォント伝道師(エバンジェリスト)、フォントおじさんとして活動。


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■I do not understand[2]
吾輩は天国に向かっている

田中 実
https://bn.dgcr.com/archives/20201022110100.html

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吾輩は飼い猫である……いや、飼い猫であった、と過去形で書かないと駄目だろうか。というのも今、ちょうど猫天国へ上っているところだからだ。ふわふわと上昇する流れに乗っているのだが、実に退屈で暇だ。天国というものは、もっと近いものだと思っていたのだが……。このままだと、天国に着くまでに49日くらいかかりそうだ。

まあ、5年という短い一生であったが、想像以上に長生きできたんじゃないかと我ながら思う。5匹いた兄弟の中で、一番長生きしたので悪くはないだろう。とはいえ、5年というのは短いのではないか、と思われる人間も多いのではないかと思う。それは吾輩が、箱入り猫ではないからかもしれぬ。つまり、死ぬまで家に閉じ込められているわけではなく、猫本来の自由気ままに動けたということだ。

それにしても、家から一歩も出られないということは、苦痛でしかない気もする。その点、もらわれてきたこの家は、すこぶる自由であった。やりたい放題。完全放任主義。

そもそも、なんでこの家にもらわれてきたのかと言えば、理由は簡単である。吾輩が「動作の鈍いバカ猫」だったからである。自分で言うのもナンだが、生まれたての時は大変なバカであった。他の兄弟はすばしこくって、捕まらなかったそうだ。

よれよれでのろのろしていた吾輩だけが、捕まってしまったのだ。運が悪かったのか良かったのかは分からない。というのも、もらわれてきたあとに惨事が待っていたからだ。

事の発端は、飼い主が吾輩をねこじゃらしで鍛えたことによる。手のひらに乗るくらい小さかった吾輩は、飼い主の期待に応えて頑張ってじゃれたのだ。そして、完璧にターゲットを捕捉できるほどにまでなったのだ。

そして、ある雪の降る寒い日に、外へと出かけた。と、目の前に大きな猫が現れた。だが、ここで臆する必要はなかった。なにせ吾輩は最強の猫なのだ。ねこじゃらしプレーを完璧にマスターしたのであるからして、この大きな猫にだって立ち向かえるのだ。

フギャッ! 吾輩は最強ではなかった。しっぽは少し噛みきられ、前足も傷つけられた。相手の猫は余計なエネルギーを使うまでもないと思ったのか、立ち去っていった。運良く助かったのだ。最強だったはずなのに、なぜ負けたのか解せぬ。

そして、三日後の金曜日。今度は違う猫だった。この家には餌となるネズミがたくさんいるせいか、多くの猫がやってきていたのだ。この前の猫は、吾輩が仔猫だったので手加減してくれたのだろう。

今度の猫は情け容赦なかった。しっぽは根元から噛みちぎられ、右前足と左右の後ろ足がやられた。特に左後ろ足はひどく傷ついた。腱がやられたのかもしれない。とにかく動かない。内臓もかなりやられた。もうボロボロで、猫の形をした汚い毛皮のようになってしまった。

「猫、ペラペラになってるよ。こんなに薄いと死んじゃうかなあ?」

子供の声が聞こえた。一週間何も食べらなかったので、体は薄くペラペラになってしまっていた。だが、こんなところで死んではたまらぬ。どうにかならぬものか。とは言え、兄弟の中では一番のバカ。このままだと本当にバカな猫のまま、一生を終えてしまうではないか。それは駄目だ。どうにかして兄弟くらいは見返してやりたい。

三週間後……復活した。と言いたいが、もはや前足後ろ足ともまとも動かぬ。人間界で言えば障碍猫である。とにかく、何とか歩くことはできるが走れぬ。食卓の上にあるおいしい人間の食べ物を、とって逃げることは不可能だ。それどころか、ネズミすら捕まえられぬ。見た目には何もできない最低の猫だ。

普通ならここまでかもしれない。だが、吾輩は学習した。体がまともに動かないが、それ故に小さな頭で考えるようにした。ネズミはすばしこくって捕まえられない……とあきらめることはしなかった。

窓の上から観察すると、こっちが捕まえられないのをいいことに、倉庫の中を動き回っている。さらに、よく見るとネズミが出てくる穴は、いつもひとつだ。つまり、その穴の前でじっと待っていればいいのではないか? そう思って実践した。

成功だ! 何ということだろう。体が動かせなくても、ネズミを捕まえることができるではないか。そうだ、もう少し考えてみよう。倉庫内にいても、最初はネズミのしたい放題にしておくのだ。どのみち、ネズミたちもこちらの体が動かないことを知っている。だが、油断大敵。左前足は問題なく動くのだ。

ネズミゲット〜! やればできる……いや考えればできるのだ。自信がついた。ネズミ以外のおいしい餌も食べたいところだ。やはり、人間が食べているマグロなる魚はおいしい。とは言え、そんなおいしいものを猫にくれるはずもない。

が、ここで思案した。テーブルの上に上がっても、人間の食べ物をとらなければよいのだ。逆転の発想だ。人間の食べ物をとるから怒られるのだ。何もしなければよいのだ。人間の反応は意外だった。ある日のこと。テーブルの上にマグロの刺身がでてきた。もちろん吾輩は手を出さなかった。見ているだけだ。

予想外の事が起こった。「ほら? 食べる?」人間が食べているマグロの刺身が、口の前に差し出されたのである。人間の言うことは、ある程度分かる。少し遠慮してからマグロを食べた。

うまい! 本当にうまかった。が、ここで欲を出してはいけない。ひたすら視線を送るだけだ。視線を送る度に、マグロが口の前まで運ばれてくるのだ。普通の猫ではこうはならないだろう。

マグロを食べたければ視線を送ればよい。そう学習した。のだが、あまり視線を送る機会はなく、先に死線をさまようことになってしまった。最後に、消える前に飼い主に挨拶をした。もう、一週間ほど何も食べられず水も飲めないので、飼い主も死期を悟ったのだろう。

「お前は賢い猫だったよ」

その言葉を聞いた後、吾輩は猫天国に向かうことになった。しかし、まだ猫天国には着いていない。賢いだけでは猫天国には行けないのかもしれぬ……。


【田中 実】
〈日本一多いフルネームランキング 男性編第1位〉のなかの一人
I do not understand の意味:わかりません
連絡先:デジクリ編集部


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編集後記(10/22)

●偏屈BOOK案内:曽野綾子「新しい生活」ポプラ社 2020
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4591167763/dgcrcom-22/


曽野綾子さんが90歳になる3日前に発行された本。書き下ろしではない。45冊の著書から選び抜かれた173本のコラムを、「新たな道」を見つける、年齢とともに輝くもの、人生の荷を降ろす、生きる知恵を磨く、運命を選び取る、一歩踏み出すその先に、という6章に振り分けて並べたもの。よくある出版スタイルで、構成は編集部に丸投げ、本人はチェックするだけ、だと思う。

いろいろな会合で、名医と言われる人たちに会った。曽野は彼らの患者ではないから、どんな病気の専門家か知らない。その医師たちは、彼女が「ここ10年以上、健康診断というものを受けたことがないんです」と言うと、深く頷き、力をこめて「それで、いいんです!」と言う。彼女の年齢になれば、健康診断はあながち必要ではないという人生の知恵を、互いに確認し合っただけだ。

曽野はかつて、手術と入院で国民健康保険をかなり使ったので、70代のある時から、後は若い世代の生活を守るために、保険を極力使わない生活を目指した。使わないと損だとする考え方は卑しい生き方だと、母から教育されてきた。他人に強制することではないが、人は自ら選んだ年齢を過ぎたら、病気を探索しない自由を持つ。わたしも市の平成2年度「特定健康診断」は行かないつもりだ。

世間は裏表のない人がいいというが、曽野はそんな人は大嫌いだ。どんなに沈んだ心でいても、せめて人の前にいるときは明るい顔をしている人が好ましい。「表裏のない人はゴリラと同じだ」と言う。自分の病気の話は他人にとって退屈なものだ。それに気がつかない年寄りが多い。「孫、病気、ゴルフ」の話は、集まりの中ではご法度である。わたしの特に親しい友人二人(小中高が一緒)は、たまの飲み会でこの三題を口にしたことは一度もない。と思ったが、一人は現役の医師だから、少しはしていた。

曽野が若いときは、高齢者批判は悪口にしか聞こえなかった。しかし、自分が批判を受ける対象群に入っていると違ってくる。彼女は一週間ほど、時々落ちこんでいた。帯状疱疹にかかって、痛み止めの薬漬けになったからだ。「その間つくづく、病人であろうと老人であろうと、暗い顔をして機嫌が悪いということは、社会や家庭において純粋な悪だということを実感した」という。

曽野流の表現で言えば、世の中のことは、すべて期待を裏切られるものだ。しかし死だけは、誰にも確実に一回だけ、公平にやってくる。実にこの世で信じていいのは、死だけである。「そんな確実な事象なのに、日本の学校では何一つ教育しないのだ。なんという無責任なことだろう」と、カトリック曽野は少し怒っている。死があってこそ、人間は人生の選択という責任を知る。

認知症の兆候は、事前にかなりはっきりと現れるものだということを、この頃時々感じるようになったそうだ。よく知っている人の名前、地名などがすぐに出て来ない。前日の昼食、夕食の献立を思い出せない。寡黙になる。周囲を無視する不思議な利己主義が発生する。このコラムはたぶん20年くらい前のものだろう。いくつか該当するわたしって認知症?

「病人なら仕方がない。年をとったら口もきかず仏頂面をしていても当然、という一種の優しさが世間にはある。しかし人口の約四分の一だか三分の一だかが高齢者になる時代に、そんな機嫌の悪い人がたくさん世間にいられたらたまらない、というのが私の素朴な実感だ」まったくその通りだ。表紙カバーと口絵は曽野綾子のポートレート、現在の。ファンとしては、ないほうがよかったような……。(柴田)


●ベルマーク続き。点数情報なくてもいいか。寄付先情報も紐付けてなくてもいいわ。その時は点数を1/1,000や1/10,000でいいや。お店ごとにベルマーク対象商品が売れた数を財団に自動報告してもらい、エリア内の学校に均等配分。地元でお買い物しましょうって。地元が本社の通販会社にふるさと納税みたいに、とか。

もしくは、期間限定ポイントとか、ポイントの端数とか、動画を見てのポイントとかを、財団通じて学校に寄付するとかじゃ無理かしら。やらない人が出てきて不公平ってことになるかしら。

あとは、PTA会員に学校ごとのベルマークIDを持ってもらい、レシート撮影(とかスキャンスナップ)して、自動読み取りで集計とか。レシートなら日付や通し番号入っているから複製できないしっ。IDは学校ごとだから、個人情報は守られるしっ。

とかいろいろ妄想してみたが、こんなシステムを構築するぐらいなら、ベルマーク自体やめましょうって話になりそうでまずいな。皆がベルマークのことを意識したら、参加企業だって増えるかもしれないしと思っちゃってさ。

自分が専業主婦で、お迎えまでの時間を、ママさんたちとカフェで過ごすような生活をしてたら、しゃべりながら作業したいとは思う。でも働いていたら、その時間を他に使いたいなぁ。(hammer.mule)