3Dプリンター奮闘記[101]「クトゥルー復活祭」と新導入光硬化プリンター/織田隆治

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えええええ!!!

早いものでもう今年も一か月に……
急に寒くなってきたなぁ、と思ったら11月も終りじゃないですか!

年取ると月日が流れるのが早いんでしょうかね……。
子供の頃って一年って長かった気がします。

という僕も、今年で半世紀生きたことになり、そろそろ疲れが見え始めるお年頃になってきました。





●やってよかった!『クトゥルー復活祭』

さて、前回の続きですが、『クトゥルー復活祭』というイベントをやりまして、100人の来客を目標にしていました。

クトゥルフ神話体系ってご存知?
http://bn.dgcr.com/archives/20171109110100.html

クトゥルー復活祭
http://www.f-d-studio.jp/event.html

ディーラーさんも有名な原型師さん揃いでしたので、それくらいは行くはず! 行ってほしい! って思っていました。

蓋を開けて見ると、116名様のご来場を頂きまして、ホント良かったです!!!初めての、しかもこんなコアな企画にお集りいただきまして、本当にやって良かった!

一番楽しかったのは自分かもしれませんが〜。会場では、入れ代わり立ち代わりに来場者があり、最後まで結構人が居る状態でした。

またやってほしい! いや、やれ! と、激励を沢山いただききまして、次回開催に向けて頑張って行きます!

という事で、なんとか赤字にはならず、それなりにグッズも販売出来まして、嬉しい限りです。ご興味おありの方はご連絡くださいね。

●フラッシュフォージ製のHUNTER(ハンター)を導入

新しい光造形の3Dプリンターを導入しました〜! パンパカパーン!フラッシュフォージ製のHUNTER(ハンター)という機種です。光造形(DLP式)3Dプリンターです。

http://flashforge.co.jp/hunter/

光造形には今のところDLP式(デジタル・ライト・プロセッシング、プロジェクターで断面を投影する)と、SLA式(レーザーによるステレオリソグラフィ、レーザー光で断面を硬化させる)の二種ありまして、それぞれ利点欠点があります。

現在、コンシューマ向けの光造形の3Dプリンターでは、「Form2」という機種が有名です。Form2はSLA式(レーザーによるステレオリソグラフィ、レーザー光で断面を硬化させる)方式ですね。

SLAの利点はレーザーが直接断面を走るので、ボクセル単位でのドットが出ない事でしょう。なめらかな面が出来るはず……ですね。

DLP式(デジタル・ライト・プロセッシング、プロジェクターで断面を投影する)プリンターの利点は、断面を一回照射する事が可能なので、物理的に輪郭をなぞる必要がなく、一層のプリント硬化速度が早い点です。

しかし、プロジェクターには解像度があり、どうしてもボクセル単位のドットが出てしまいます。

まあ、一長一短ってところですね。

今回、うちで導入したのは、フラッシュフォージ製のHUNTER(ハンター)という機種で、DLP式のものです。

うちでプリントするものと言えば、だいたいスピードとある程度の精度が求められるます。

あと、これ結構うちでは重要ポイントなんですが、工房が狭い(笑)少しでも占有場所を取らないものが良いですよね。

また、他の光造形のプリンターとの違いは、レジンを入れるタンクがあります。

だいたいの光造形のプリンターでは、レジンタンク(バットとも言います)の底に透明なシリコンが貼ってあります。Form2やB9クリエイターもそうですね。

これは、断面を下から照射するため、透明で、しかも剥がれやすい素材でなければならないということで、現在ではシリコンを使うタンクが主流なんですね。

HUNTERは、このレジンタンクの底はガラズの層と、その上の透明なフィルムとの二層になっており、ある程度使用するとそのフィルムだけを交換すればよく、これは、上記のシリコンベースよりもはるかに楽で時間がかからないんです。

僕が使っている中では、Projet1200というDLP式光造形プリンターも、下部がフィルムになっています。

Projet1200の場合は、少量のレジンの入ったカートリッジになっており、そのカートリッジの底面が薄い透明のフィルムになっているわけです。

交換の際は、そのカートリッジごとの交換となり、コストパフォーマンス的にはよろしくありませんが……。

HUNTERの場合は、レジンタンク部分は金属でしっかりしていますし、フィルムだけの貼り替えで済むなら、コストパフォーマンス高く、シリコンを張り貼り換えるよりはかなり簡単で良いですね。

このシリコンやフィルムなんですが、ある程度使ってくると曇ってきたり、破れてきます。その都度貼り換える必要があるんです。

Projet1200やHUNTERはフィルムになっていますが、曇りよりも裂ける方が怖いんです。

Projet1200の場合は、カートリッジ下のフィルムは、下にあるガラスに置く感じに押さえつけています。

HUNTERの場合は、ガッチリとシリコンのフランジ? をはさんでネジ留めする仕様です。

裂けた場合、Projet1200では、下のガラス面との隙間を通り、機械内部に漏れる心配があります。HUNTERでは、ガッチリとネジで圧着されているので、漏れる心配はなさそうで良かったです。

まあ、そういうこともあって、Projet1200のカートリッジは容量がかなり少なく、その容量を使い切ったところで、交換するのがベストなんだと思います。

どうしても、後発の物の方が仕組み的には良くなってきますね。

先のForm2では、確かレジンタンクに入るレジンを保温する機能が付いていたり、B9クリエイターも同様ですが、鋳造に適した素材も出ていますので、今のところは本当に一長一短ですね。

HUNTERでは、現在はメーカーから鋳造用のレジンは出ていませんが、年末くらいには出るようですし、サードパーティのレジンでも、硬化照射時間の調整等で現在でも使用出来ると思います。

まあ、メーカー推奨のがあれば安心なんですよね。フラッシュフォージさんからは、今後色々なレジンも出て来るようです。

サードパーティのも色々あるんですが、仕事で使うとすれば、やはりサポートも安心出来るメーカー推奨を使うのが一番だと思っています。

何かのトラブルが合った際も、文句言う所がありますので(笑)
↑これ、かなり重要なんですよねぇ〜。

さて、今、初めて起動して出力してみたんですが、これがかなり良い感じ! うちの強力な武器になってくれそうですよ〜。

【織田隆治】
___FULL_DIMENSIONS_STUDIO___
oda@f-d-studio.jp
http://www.f-d-studio.jp