ボ〜としている間に前期授業も終わりになってしまい、またまたリズムが狂い出す夏休みのスタートです。ただし、今年の夏はちょっとした調べ物に時間を費やしたいと思っているので、リズムは狂わないかも知れません。とにかく、今年の頭ぐらいから続けてきた資料収集がどう生きるかの正念場といったところです。曖昧な表現ですみません。
●聴講オタクと天ぷら学生
さて、二年ほど前に、恩師の講義を聴講した件をネタにしました。その時は何度か聴講したのですが、最後は「緊張するから止めてくれ〜」と言われて退散してしまいました。ところが、最近になって、意外に聴講されている先生の存在を知りました。学ぶという姿勢は、研究者の永遠のテーマですからね。もちろん、私は今のところは酔狂ですけど。とにかく、生徒に迷惑がかからないのであれば、それもまた楽しいといった事なのでしょう。
そうなってくると、聴講してみたい講義が山のように目の前に現れます。これは教員でいる間の特権みたいなものなので、出来る限り色々と潜り込んで見ようかと考え始めました。美大と言っても、美術関連やデザインの授業ばかりではないですからね。この違う部分がすごく魅力的です。もちろん、学生の頃に受けた同じ教授の授業をもう一度というのが一番贅沢かも知れませんね。
要するに「天ぷら学生」というわけです。ところで、この天ぷら学生は既に死語になっているようで、学生にはまったく通じません。本来の意味は外見と中身が違うことから、偽物あるいはメッキしたものという揶揄に使われていた俗語もどきが、小説の中などで独り歩きしたようです。ただし、誰の小説であったのかは忘れてしまいましたが、そんな言葉遊びが意外と認知されてしまったりするものです。そんな天ぷら学生は、今風に言うと「なんちゃって(これすら既に死語ですが)大学生」なわけですね。
●Windows Vistaマシン導入
のらりくらりとしていたWindows環境の構築ですが、とうとう新しいマシンを購入してしまいました。悩んだ末にWindowsXPにした私の結論は、意味なしの「オマヌケ」でした。
もちろんMacBookProでVistaでもなんとか使えることを最近になって確認しましたので、WindowsVistaを購入してくるだけでも良かったわけです。実は、必要なハードディスク容量は意外に少ないことを、某MS社の方に教えてもらいました。
でもなぜか、MacBookProにインストールしたWindowsXP上でAdobe CS2 がまともに起動できずに、不信感が出てしまったことは否定できませんでした。ところが、直後にリリースされたBoot Camp 1.3へアップデートしたら「何事もなかった」ように問題は解決しました。もう昔のように細かい部分をチェックして問題点を見つけ出すなんてことには、興味がなくなってしまったのがいけないのかもしれませんね。反省。
●AirMac騒動の顛末とExpression Studio
まっ、とにかく忘れかけていたExpression(つまりは、Expression Studio)を真面目に使いたくなってしまったことが大きな要因です。つまり、じっくり余計なことを考えずにExpression Studioで遊ぶこと。そして、なによりWindows環境でしか処理できないお仕事が入ってしまったことも大きいです。で、マシン本体をどうするかで、実はかなり悩み、Windows環境としては初めてのノートマシンに落ち着きました。
PC系ノートとしては、1991年に発売された直後に購入したIBM PS55note(まだ持っています)以来となります。そういえば、最初に購入した PC系のノートは、DynaBook286でした。どちらも歴史に名を残している機種なのは、偶然でしかありません。なお、パソコン系(※)ということでは、4代目になります。
※アップルのサイトで繰り広げられているラーメンズのコントでは「マック」対「パソコン」になっています。Appleのsiteでは"Mac" vs. "PC"なのに。
で、なぜか相変わらず我が家のWindowsはAirMacを認識してくれません。これは、初代AirMacであったため、WPA2に未対応であったことが原因でした。なにせ、一番初めにリリースされたモデルは、MacOS9時代の化石的な代物で、Windows環境を意識していなかったわけです。ポートもModemとEtherしかありません。とにかくAirMac Expressを購入してそれを確証を得ました。ただし、シェル型後期のiBookも現役利用しているため、古いAirMacも現役続行です。
Expression Studioに話しを戻すと、Expression Designが本来のExpressionでIllustratorとFireworks、Expression BlendがFlash、Expression MediaがBridge、Expression WebがDreamweaverとGoLiveの対抗馬そのものですね。この4つが同梱されているのがExpression Studioです。でも、どうしてExpression Designのみ単体で販売されないのでしょう。ちょっと残念。
まっ、対抗馬と言うには色々と問題も山積みですが、CS3のリリース直後にリリースした戦略は、かなり鼻息が荒いかもしれませんね。ちなみに私が初めてExpressionを見たのは1996年。そして、その年に開催されたSEYBOLD SEMMINER TOKYO 96にてミニセミナーを行っています。当時のIllustratorは5.5だったと記憶しています。ちょっと曖昧ですが、もしかしたら英語版しかリリースされなかった6.0が出ていたかも知れません。
さて、当時のExpressionは描くためのツールで、IllustratorのようなDrawソフトなのにPainterのような表現が可能であったのが衝撃的でした。そのExpressionは香港のCreature Houseの開発したソフトで、当初はFractal Designからリリースされ、紆余曲折を経てMicrosoftに買収されたのが、確か2004年であったと記憶しています。その後、随分時間をかけてMaicrosoft Expression Studioへと進化したようです。
< http://www.microsoft.com/japan/products/expression/
>
ということで9月19日に東京国際フォーラムで開催される『REMIX07』にExpression Designと一緒に登場することになっています。
< http://visitmix.com/
>
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今月のお気に入りミュージック
"In The Court Of The Crimson King" by King Crimson in 1969
"The Snow Goose" by Camel in 1975
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●来月(8月20日19時より)のアップルストア銀座のセッション
Made on a Macとして画像処理セッション『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol.13 グラフィックデザイナーのための3DCG活用術』 STRATA 3D CXを利用し、グラフィックデザイナーの視点で使い倒す3DCGの考え方と実例を紹介。シンプルなモデリングから作り出す立体構成と視覚マジックの考え方と応用について整理してみます。予約無用・参加無料。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
先月、MacBookProを抱えて部屋を出ようとしたとき、大型の三脚に足を引っ掛けてしまい、そのまま雲台がMacBookProを直撃。アップルマークの上の部分にへこみが出来てしまいました。狭い部屋なので何か複雑なことをしていると直ぐに物が溢れてしまうので、こんな事故が発生してしまいます。
狭いといえば、今月上旬、ある業界紙の取材を受けたのですが、いつものように「私の事務所で取材」というリクエストを頂きました。しかし、どう逆立ちしてもそんなスペースはない普通の家の書斎もどきなので、外の喫茶店を使うことになり、初めて知った「ルノアールの1号店は目黒駅前」であったという事。こんなことは調べない限りわからない世界ですが、偶発的に知った事が妙に嬉しかったりします。
実は、ニフティー時代に新宿店の貸会議室を頻繁に利用していました。合理的でちょっとしたスペースを借りることが出来るのは本当に助かります。でも、最近利用していないことにも気がつきました。まっ、大人数で何かをするということを最近していない裏返しなのですが、なんとなく、あの忙しなかった時期が懐かしくなってしまいました。
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com/
>
< http://kaizu-blog.blogspot.com/
>
< http://efgra.blogspot.com/
>
< http://web.mac.com/kaizu/
>
さて、二年ほど前に、恩師の講義を聴講した件をネタにしました。その時は何度か聴講したのですが、最後は「緊張するから止めてくれ〜」と言われて退散してしまいました。ところが、最近になって、意外に聴講されている先生の存在を知りました。学ぶという姿勢は、研究者の永遠のテーマですからね。もちろん、私は今のところは酔狂ですけど。とにかく、生徒に迷惑がかからないのであれば、それもまた楽しいといった事なのでしょう。
そうなってくると、聴講してみたい講義が山のように目の前に現れます。これは教員でいる間の特権みたいなものなので、出来る限り色々と潜り込んで見ようかと考え始めました。美大と言っても、美術関連やデザインの授業ばかりではないですからね。この違う部分がすごく魅力的です。もちろん、学生の頃に受けた同じ教授の授業をもう一度というのが一番贅沢かも知れませんね。
要するに「天ぷら学生」というわけです。ところで、この天ぷら学生は既に死語になっているようで、学生にはまったく通じません。本来の意味は外見と中身が違うことから、偽物あるいはメッキしたものという揶揄に使われていた俗語もどきが、小説の中などで独り歩きしたようです。ただし、誰の小説であったのかは忘れてしまいましたが、そんな言葉遊びが意外と認知されてしまったりするものです。そんな天ぷら学生は、今風に言うと「なんちゃって(これすら既に死語ですが)大学生」なわけですね。
●Windows Vistaマシン導入
のらりくらりとしていたWindows環境の構築ですが、とうとう新しいマシンを購入してしまいました。悩んだ末にWindowsXPにした私の結論は、意味なしの「オマヌケ」でした。
もちろんMacBookProでVistaでもなんとか使えることを最近になって確認しましたので、WindowsVistaを購入してくるだけでも良かったわけです。実は、必要なハードディスク容量は意外に少ないことを、某MS社の方に教えてもらいました。
でもなぜか、MacBookProにインストールしたWindowsXP上でAdobe CS2 がまともに起動できずに、不信感が出てしまったことは否定できませんでした。ところが、直後にリリースされたBoot Camp 1.3へアップデートしたら「何事もなかった」ように問題は解決しました。もう昔のように細かい部分をチェックして問題点を見つけ出すなんてことには、興味がなくなってしまったのがいけないのかもしれませんね。反省。
●AirMac騒動の顛末とExpression Studio
まっ、とにかく忘れかけていたExpression(つまりは、Expression Studio)を真面目に使いたくなってしまったことが大きな要因です。つまり、じっくり余計なことを考えずにExpression Studioで遊ぶこと。そして、なによりWindows環境でしか処理できないお仕事が入ってしまったことも大きいです。で、マシン本体をどうするかで、実はかなり悩み、Windows環境としては初めてのノートマシンに落ち着きました。
PC系ノートとしては、1991年に発売された直後に購入したIBM PS55note(まだ持っています)以来となります。そういえば、最初に購入した PC系のノートは、DynaBook286でした。どちらも歴史に名を残している機種なのは、偶然でしかありません。なお、パソコン系(※)ということでは、4代目になります。
※アップルのサイトで繰り広げられているラーメンズのコントでは「マック」対「パソコン」になっています。Appleのsiteでは"Mac" vs. "PC"なのに。
で、なぜか相変わらず我が家のWindowsはAirMacを認識してくれません。これは、初代AirMacであったため、WPA2に未対応であったことが原因でした。なにせ、一番初めにリリースされたモデルは、MacOS9時代の化石的な代物で、Windows環境を意識していなかったわけです。ポートもModemとEtherしかありません。とにかくAirMac Expressを購入してそれを確証を得ました。ただし、シェル型後期のiBookも現役利用しているため、古いAirMacも現役続行です。
Expression Studioに話しを戻すと、Expression Designが本来のExpressionでIllustratorとFireworks、Expression BlendがFlash、Expression MediaがBridge、Expression WebがDreamweaverとGoLiveの対抗馬そのものですね。この4つが同梱されているのがExpression Studioです。でも、どうしてExpression Designのみ単体で販売されないのでしょう。ちょっと残念。
まっ、対抗馬と言うには色々と問題も山積みですが、CS3のリリース直後にリリースした戦略は、かなり鼻息が荒いかもしれませんね。ちなみに私が初めてExpressionを見たのは1996年。そして、その年に開催されたSEYBOLD SEMMINER TOKYO 96にてミニセミナーを行っています。当時のIllustratorは5.5だったと記憶しています。ちょっと曖昧ですが、もしかしたら英語版しかリリースされなかった6.0が出ていたかも知れません。
さて、当時のExpressionは描くためのツールで、IllustratorのようなDrawソフトなのにPainterのような表現が可能であったのが衝撃的でした。そのExpressionは香港のCreature Houseの開発したソフトで、当初はFractal Designからリリースされ、紆余曲折を経てMicrosoftに買収されたのが、確か2004年であったと記憶しています。その後、随分時間をかけてMaicrosoft Expression Studioへと進化したようです。
< http://www.microsoft.com/japan/products/expression/
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ということで9月19日に東京国際フォーラムで開催される『REMIX07』にExpression Designと一緒に登場することになっています。
< http://visitmix.com/
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今月のお気に入りミュージック
"In The Court Of The Crimson King" by King Crimson in 1969
"The Snow Goose" by Camel in 1975
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●来月(8月20日19時より)のアップルストア銀座のセッション
Made on a Macとして画像処理セッション『海津ヨシノリの画像処理テクニック講座Vol.13 グラフィックデザイナーのための3DCG活用術』 STRATA 3D CXを利用し、グラフィックデザイナーの視点で使い倒す3DCGの考え方と実例を紹介。シンプルなモデリングから作り出す立体構成と視覚マジックの考え方と応用について整理してみます。予約無用・参加無料。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
先月、MacBookProを抱えて部屋を出ようとしたとき、大型の三脚に足を引っ掛けてしまい、そのまま雲台がMacBookProを直撃。アップルマークの上の部分にへこみが出来てしまいました。狭い部屋なので何か複雑なことをしていると直ぐに物が溢れてしまうので、こんな事故が発生してしまいます。
狭いといえば、今月上旬、ある業界紙の取材を受けたのですが、いつものように「私の事務所で取材」というリクエストを頂きました。しかし、どう逆立ちしてもそんなスペースはない普通の家の書斎もどきなので、外の喫茶店を使うことになり、初めて知った「ルノアールの1号店は目黒駅前」であったという事。こんなことは調べない限りわからない世界ですが、偶発的に知った事が妙に嬉しかったりします。
実は、ニフティー時代に新宿店の貸会議室を頻繁に利用していました。合理的でちょっとしたスペースを借りることが出来るのは本当に助かります。でも、最近利用していないことにも気がつきました。まっ、大人数で何かをするということを最近していない裏返しなのですが、なんとなく、あの忙しなかった時期が懐かしくなってしまいました。
yoshinori@kaizu.com
< http://www.kaizu.com/
>
< http://kaizu-blog.blogspot.com/
>
< http://efgra.blogspot.com/
>
< http://web.mac.com/kaizu/
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- Expression Studio
- マイクロソフト 2007-07-13
- In the Court of the Crimson King
- King Crimson
- Virgin 2005-02-22
- おすすめ平均
- たわいのないことですが・・・・・・・
- 座右のアルバム
- 「鮮烈なデビュー作」という言葉が最も似合うアルバム。
- いい音で聞けます!
- 聴くんじゃなかった。
- 曲名リスト
- 21st Century Schizoid Man
- I Talk to the Wind
- Epitaph
- Moonchild
- Court of the Crimson King
by G-Tools , 2007/07/25