ネタを訪ねて三万歩[195]オンライン授業のトラブルあれこれ
── 海津ヨシノリ ──

投稿:  著者:


オンライン授業の一年間が終わりました。もしかしたら4月からもオンラインかな? という気はしますが、どうなるんでしょうね。しかし、外出しなくなってしまった一年は「アッ」という間でした。

とにかく色々と新しいコトを、待ったなしで消化しなくてはならない展開の連続は、いろいろと新鮮であると同時に大変な毎日でした。そもそも、対面授業よりも準備や対応に時間がかかるわけですから。でも、多くの真面目で熱心な学生に助けられたのはラッキーでした。

トラブルも当然のように発生します。たとえば、オンライン授業ゆえ機種を限定できないのです。学生がどのような環境でも使えるツールということで、オンライン版を色々探していて、よいツールを発見したわけです。

そして、シラバスに記載していなかったツールを使うことを学生に説明して、授業に取り入れたのは良かったのですが、このサイトはログインが必要なのです。ただし、フリーメールアドレスでの登録でも問題ないので、ソレを学生に推奨しました。ところが予期せぬ問題が発生してしまいました。

一部の学生から、サイトの新規ログイン処理で、「このフォームはスパムボットによって送信されたものとして検出されました。エラーが発生した場合は、管理者に連絡してください」というアラートが出てしまい、いくつかのメールアドレスで試しても登録ができないというものでした。




調べて見ると、スパムボットによって収集されたメールアドレスは、主にスパムメールを送信するために使用されているとのこと。つまり、その学生のメールアドレスがスパムとして処理されていることで、受付拒否となっているようです。

いや、複数のメールアドレスでも同様ということはIPアドレスかも知れません。さすがに専門外なので、お手上げ状態です。そこでダメモトで、Facebookに以下の文面で質問してみました。

あるサイトでの新規ログイン処理で「このフォームはスパムボットによって送信されたことが検出されました。エラーが発生した場合は、管理者に問い合わせてください」と出て、先に進めない学生が出てしまいました。この回避策をご存じの方いますか? どのメールアドレスでも結果は同じだそうです。私はこの状況を経験していないので、困り果てています(>_<)

ちなみに、実際にはいい加減な英文を併記しています。外人さんが多い故の普段の癖です。まっ、翻訳機能があるので必要ないのかも知れませんが、普段の日本語はかなり変な翻訳結果になる場合が多いので。

ところがこれに対して、スウェーデンの友人から速攻で「札幌在住のスウェーデン人がこの件に関して詳しい」というメッセージが届きました。こっちも速攻で質問したら、これまた速攻で「学生はVPNを使用している可能性があるので、VPNをオフにするように指示してください」と英語の返事が届きました。

VPN(Virtual Private Network)……つまり、マンンションなどの集合住宅からのアクセスだ、ということが推測できます。ただし、私は同一環境を得ることができないので、VPN設定をオフにする方法を正しく説明する事が難しいと判断しました。

結果として、どうしたモノかと考え込んでいたのですが、幸いなことにくだんのサイトはログインしなくても、私の目的は完了できることを確認して、問題はとりあえず解決しました。

細かい説明はプライベートな部分なので伏せますが、スウェーデンの方はどちらとも、家族ぐるみでお付き合いしている古くからの友人です。しかし、お互いが英語でのやりとりというのもなんとなく笑えますね。

ちなみに、最初のメッセージをくれた方は英語、ドイツ誤、オランダ語、フィンランド語ができるそうです。回答をくれた方は英語だけでなく日本語もできます。多分もう少し別の外国語も話せる感じ。それに引き換え私は怪しい日本語とかなりいい加減な英語……ちょっと恥ずかしい。

ところで、2019年末から執筆しているオンライン記事で、昨年はPowerPointやTeamsなどについて色々と書いたのですが、それをあるSNSの教員用情報交換グループに紹介して下さった先輩がいたので、早速そこに出向いて入会手続きをしたのです。

公開ではあっても、一応マナーとして入会することで正式に発言しようと思っていましたが、どうも入会手続きに表示されるはずの質問が表示されなかったのです。その件で2回ほどメールのやりとりをしたのですが、もうなんだか面倒臭くなってしまい「結構です」と入会を辞退しました。

信用されていない雰囲気がプンプンだったので。もしかして、非常勤講師だとだめだったのかもですね。どうでもいい話ですが、紹介して下さった先輩に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

■えこひいきミュージックと映画

"Tempelriddernes Skat/The Lost Treasure Of The Knights Templar" on Directed by Kasper Barfoed in 2006(DK)

邦題「テンプル騎士団_失われた聖櫃〈アーク〉」。デンマークの小さな島を訪れた子供たち(女子2名、男子2名)が、テンプル騎士団の宝物を指し示す地図を発見し、黒い兄弟団との戦いが始まる……。内容的にはジュブナイル冒険作品。主演のジュリー・グランドヴィッグ・ウェスターが賢い少女役で、とってもいい感じでした。

Ztracený poklad templářských rytířů (2006)-trailer


1年後に作成された続編の「テンプル騎士団_聖杯の伝説(Tempelriddernes Skat II/The Lost Treasure Of The K)」も続けて見ると楽しいです。聖櫃をめぐる決戦後、突如黒い兄弟団によって主人公の父が誘拐され、新たな冒険が始まる

Tempelriddernes Skat II - Tv2 Film Trailer


実は3本目の続編(Tempelriddernes skat III: Mysteriet om slangekronen)もあるのですが、残念ながら日本では未公開でDVDも出ていません。直訳すると「テンプル騎士団_蛇冠の謎」かな。

tempelriddernes skat III


このように良質な、実写のジュブナイル冒険作品は、残念ながら日本ではほぼ絶望的ですからね。

"Hello, Goodbye" by Beatles & Wings 1967(U.K)

レノン=マッカートニー名義で公表されていますが、実際はポール・マッカートニーが単独で書いた楽曲だそうです。歌詞がシンプルなので、初級英語の教材になっていますね。意外と素敵な歌詞だと感じています。

オジサン化している私にとって、最近の楽曲は意味不明的にダメです。とくに日本の音楽は無理な感じ。音作りが複雑すぎるからなのかもね。60年代から70年代の曲がやっぱりいいですね〜。基本的に音楽の可能性のほとんどは、Beatlesがやってしまったからかも知れませんが、とにかく何時効いても新鮮な感じがします。それこそがオジサン化なのでしょうけれど……。

The Beatles - Hello, Goodbye



【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/お菓子研究家

実は昨年12月上旬に京都でハンズオンセミナーを予定していましたが、さすがにあの状況での開催は無謀なので、取りやめとなりました。早く収拾してほしいですが、やはり、お酒の席が問題なのでしょうかね。気を使っていてもアルコールが入ると、三密なんて絶対に無理でしょう。

にもかかわらず、徒歩圏内にある居酒屋ではマスクなんてしている人は皆無で、連日連夜大騒ぎしているのを見て興醒めしていました。わざわざ居酒屋を迂回して、目的のコンビニまで向かうことがほとんどです。これじゃ、歩行タバコのお馬鹿さんを避けて通るのと何も変わらないですね。

そういえば、家での飲酒習慣がない私は、遂に丸一年間一滴のアルコールも摂取することなく過ごしてしまいました。まっ、正確には2月19日を過ぎないと1年とはならないのですが、更新は確実となったので……。

ところで2021年は「仕切り直しでリスタート」と固く信じて、セミナー用のノートPC専用として、12インチの液晶タブレットを12月にゲットしました。XP-Pen Artist12です。激安ですが、とっても使いやすくて高性能。

サイズの決め手は12インチで、概ね全体のサイズがノートPCと同等だったからです。これで状況によっては、ダブルモニターとしても使えます。PowerPoint等でプレゼンテーションを行う場合は、PowerPointのノート機能が生きてきます。もちろん、タブレットとしても画面に直接描けるメリットは計り知れませんね。

なにより、XP-Pen製品のパッケージ内に収められている付属品が素晴らしいのです。定番の専用手袋やシリコンクロスだけでなく、とっても助かるUSB延長ケーブル。

ACアダプター用のオプションとして、台湾やフィリピンなどで使われているOタイプ。インドやシンガポールなどで使われているBFタイプ。ブラジルやメキシコなどで使われているSEタイプのアダプターが付属しています。そして、衝撃に強い筒状の専用ペーンケース。細かい部分にメーカーの気配りが感じられます。

で、年明けにXP-Pen Deco mini4という超小型のタプレットも購入してしまいました。予備のペンとUSBアダプターの金額で、タブレットが買えてしまう価格設定にイチコロでした。もうこうなると、XP-Pen沼というべきかもね。

yoshinori@kaizu.com
http://www.kaizu.com

http://kaizu-blog.blogspot.com

https://www.facebook.com/yoshinori.kaizu

https://twitter.com/Yoshinori_Kaizu