
私はバージョン5でアップデートを止めていたので、気が付かなかったのです。どうやらバージョン6から映像データのコンバート機能が加わっていたようです。アップデートにしなかったのは、特別キャンペーン価格の方が安かったからです。ちょっと得した気分。しかし、バックアップしたDVDの予備も作成できるバージョン5で特に困っていなかった私にとって、TOAST 9はDVDにバックアップを取るよりも、映像コンバートに使う頻度のほうが高くなりそうです。
●Corel VideoStudio 12のレビュー

※Corel VideoStudio12
< http://www.corel.com/servlet/Satellite/jp/jp/Product/1210622733304
>
しかし、撮影中はそんな事よりも光源が気になって、かなりイライラしてしまいました。恐らくそのことに神経が集中したために、勘違いしてしまったのでしょう。
静止画と動画のライティングは基本的に違わないのですが、継続して同一条件の光源をキープしなくてはならない動画撮影はかなり大変です。写真ならストロボで対処できるからです。なにより、些細なことですらPhotoshopで修正というわけにはいかないのも辛いですね。
まっ、CS3ならコマ数に制限があるものの、可能性がないわけではありませんが、再撮影したほうが賢明でしょう。また、雑音が入ってしまうことも大きな問題。意外に変な音が録音されてしまうんですよね。とにかく、小物の動画撮影が出来る光源は確保しておくことにしました。またまた出費がかさみますが、しょうがないですね。
●ブリキのおもちゃを撮影
で、最終的にゼンマイ仕掛けのおもちゃを撮影することにしました。当初は、カフェラテ絵の撮影をしようと悪戦苦闘していましたが、断念しました。どんどんのめり込んでしまったからです。正直カフェラテを飲みすぎて、糖分見たくもなくなってしまいました。そんなわけで色々と試行錯誤した結果、ゼンマイ仕掛けのおもちゃに決めたのは良かったのですが、いろいろと探し回ったのに見つからず、結局は100円ショップでいい加減なモノを購入。案の定、まともに動かずに大失敗。当然マガイモノは速攻で廃棄。
結局、ネットで検索をかけ本物の日本製ブリキのゼンマイおもちゃを購入しました。最初からそうしていれば良かったのですが、かなり締め切りに焦っていた私の失態です。まっ、失敗は成功のもとですから、これもまたご愛嬌といったところです。
ところが、そのゼンマイ仕掛けのおもちゃを持って池上本門寺の、普段絶対に人が通らない場所で三脚固定で撮影を始めると、嫌がらせじゃないかと思えるほど異常に人が湧いてきてしまい、彼らから見て私はおもいっきり不審人物になっていました。そりゃそうですよね。大掛かりなセッティングで、ゼンマイ仕掛けのおもちゃを一人で黙々と、何テイクも撮影しているわけですから。
結局、苦労のロケ撮影カットは全く使うことなく、仕事部屋にセッティングしたミニスタジオでの撮影分を使ったわけですから、自分でもその結末に唖然としてしまう次第です。そんなこんなで、とにかく映像は完成し、疲れ切ってしまいました。この唐突の映像処理が引き金となったのかは分かりませんが、造形表現学部で講師をするようになって、初めて映像演劇科の学生から飲み会に誘われました。
●昔の店に導かれ
Xデーは、私の講義が終わってからの飲み会です。そこで小走りで上野毛にあるいつもの店に向かったのですが満席で出鼻をくじかれてしまいました。みんなは、授業終了後に全力疾走しているのかもしれませんね。多摩美に体育学部はなかったと思うけど、どう考えてもそうとしか思えにない素早さ。それではということで、学生に店を任せたら自由が丘まで移動ということになりました。どうやら彼らの行きつけの店があるようです。
で、店に着くと私の中で何かのスイッチが入ったのですが、それが何なのかしばらく分かりませんでした。そして乾杯に続いていろいろと話が弾む中で、少しずつ私に何かが覆いかぶさるような感じがしてきたのです。どうやらこの店にはかなり前に来たことがあるようです。でも、店の中に何一つ見覚えのあるものはありません。そうこうしているうちに終電間際のお開きで、帰宅後も何かが引っかかる毎日。そして、「もやし」と「ほうれん草」から連鎖してふと思い出したことがありました。
それは店の外観です。それは紛れもなく、私が学生の時に頻繁に利用していた店だったのです。ソレを思い出したとき、長い年月の間にオーナーは変わり、店の内装も変わっていたために、気が付かなかった事を悟りました。でも、外観は当時のまま。映像演劇科の学生が私をここに導いてくれたのかもしれません。遠い昔、私はデザイン科や映画科の学生と、この場所にあった店で表現論を肴に飲み交わしていたことを思い出しました。
かつてスイッチが入った場所へは、何時の日か次の世代の人達と再訪しなくてはならないかもしれません。なぜか、最近はそんなことが続いています。荒井由実とチューリップの曲が、無性に聞きたくなっているのもそのせいかもしれません。
ちなみに、どうして「もやし」と「ほうれん草」で思い出したかというと、お金のなかった私たちは店主に、一人500円でなんとかならないかという直談判で、成功したときのつまみが「もやし」と「ほうれん草」の山盛りだったのです。これって完全に古き良き時代ってことなのかもしれませんね。
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今月のお気に入りミュージックと映画

"何もきかないで" by 荒井由実 in 1975
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"Silent Running" by Douglas Trumbull in 1972 (USA)
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8月18日(月)19時よりの、アップルストア銀座のセッション
Made on a Macとして画像処理セッション『海津ヨシノリの画像処理テクニッ
ク講座Vol.25』「Illustratorの仕様を理解することで得られる特殊作図方法
の紹介」応用操作は基本操作の裏返しでしかないことを、Illustratorの基本
を再確認しながら紹介いたします。予約無用・参加無料・退席自由ですので、
気軽に参加してください。
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【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター
●大型店舗依存症?
最近、COSTCOやIKEAといった大型店に、かなり激しく依存しまくっています。車で出かけていろいろと物色でき、最後は車に積んで戻り、IKEAだったら組み立てる楽しみが、COSTCOだったら冷蔵庫のスペース確保との戦いという、一連の流れが定番化しつつあります。もっとも、この手の流れの中に欠陥品や生産上の問題が発生していた場合は厄介ですが、今のところ、親切で迅速なサポートに助けられています。
ところで、IKEAの組み立てマニュアルはワールドワイドで通じるように工夫されている、文章のない仕様。ちょうどレゴブロックのマニュアルみたいな感じです。ただし、IKEAの方が圧倒的にシンプルですけど、私は気に入っています。色々と参考になりますから。
で、これら大型店のもう一つの楽しみが専用レストラン。ちなみにCOSTCOのレストランでは、かなり安く食事が出来るのが嬉しいです。片やIKEAは時間制限があるものの、モーニングやランチが激安でお勧めです。実は今年の春ごろに出かけた際、私がモーニングを注文したら、その時点でタイムオーバーというラッキーな瞬間を体験しています。ちょっとセコイ話ですけど、最近はこんな小さな事ですごくワクワクするのです。
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