初回のコラムはエロ過ぎ、その次のコラムはお下品過ぎ、「なぜだ! なぜわたしは清く正しく美しい物語を書くことができないのだ!」と、創作の苦しみのあまり、もう少しで玉川上水に入水しそうである。
そんなわたしであるが、最近、友人とともに、忘れられた美しき日本語を発掘することに成功した。この喜びをぜひ皆様と分かちあいたい。
しかし、しかしである。そのネタで原稿を出すと、仏の顔も三度まで。「お前、ちっとも清く正しく美しくなんかねぇじゃねぇか」と石打ちの刑に処されそうな気がしないでもない。
しかし、わたしのPCのDドライブにあるデジクリというフォルダを開くと、この手が勝手に動き出してしまうのだ。うーむ......このフォルダには何者かが取り憑いているのか......。
そんなわたしであるが、最近、友人とともに、忘れられた美しき日本語を発掘することに成功した。この喜びをぜひ皆様と分かちあいたい。
しかし、しかしである。そのネタで原稿を出すと、仏の顔も三度まで。「お前、ちっとも清く正しく美しくなんかねぇじゃねぇか」と石打ちの刑に処されそうな気がしないでもない。
しかし、わたしのPCのDドライブにあるデジクリというフォルダを開くと、この手が勝手に動き出してしまうのだ。うーむ......このフォルダには何者かが取り憑いているのか......。
いっそセレナーデ、違うがな! いっそ"どエロ"で"ちょ〜下品"な話題を書いて、3回で消えたライターとして後世に名を残すのもいいかもしれない。フッ......薔薇は美しく散るものなのだ。
わたしが皆様と分かちあいたいこと。
それは・・・♪ヘイヘイヘイ、ポール♪。
そう、あなたのポールに関するお話です。
●確か"きんぐす"と呼んでいたような......
中学時代からの友人であるH子とスペインバルでメシをかっ食らっていた時のこと。なぜその話題になったかは思い出せないのだが、ポール君が洋服の中でどっちに納まっているかの話になった。
H子のご母堂様は、若かりし頃洋裁をやっておられたのだが、そのご母堂様曰く、男性の服は、ポール君が右におわしますのか、左におわしますのかによって設計が異なり、その仕様を確か"きんぐす"と呼んでいたような......と、そんな話をしておられたとか。
そういえば、紳士服売り場に勤務するデパガたちは、ポール君の収納場所がどちらであるかをさりげなく触って確かめるのも仕事である......という怪しげな伝説を聞いたことがあったなぁ。
自慢じゃあないが、わたしはおとっつぁん以外の男のパンツを洗ったことがない。いかに男と縁がないかを如実に表す物悲しいエピソードだ。ものども、恐れ入ったか。頭が高い、控えおろ〜っ!。
子ども手当てなんか大盤振る舞いされたって、ちっとも嬉しくなんかない。民主党よ、頼むから行き遅れの女には男を大盤振る舞いするとか、そういう政策も打ち立ててくれんか。少子化対策にも役立つぞ。
言い訳するつもりはないが、と言って言い訳するのだが、わが薩摩藩は、都道府県別男女性比が全国最下位(女100人に対して男が87.8)という輝かしい記録を打ち立てているのだ(平成17年国勢調査基本集計結果)。結婚適齢期層の比率は、もっと低いに違いない。薩摩藩は男を捕まえるのが日本一難しい地域なのだ。わたしは神奈川・埼玉・愛知・千葉が心から羨ましい。この4県は女より男の人口が多い地上の楽園カムサハムニダなのだぞ。
女を捕まえられない男どもよ。大挙して薩摩藩にやってくるがよい。それでも捕まえられなかったら、お前はもう死んでいる。
いや、もとい。それはどうでもいいのだが、おとっつぁんのパンツはくたびれた真っ白のトランクスである。その形状をどう観察しても、ポール君の格納先が配慮された設計とは思えない。ズボンだって同じだ。しかも、いくらネット検索をかけても、"きんぐす"というワードで服飾関連の記事は出てこないのだ。さまよえるポール君、君の安息の地はどこに?。
そこで早速男性の友人に聞いてみたところ、下記のような回答をいただいた。
│基本的に着衣に左右非対称なものはありません。ブリーフなどフィット性の
│高い着衣は立体裁断でふくらみを持たせていますが、左右非対称ではなく真
│ん中でふくらんでいます。
うーむ......ということは真ん中に納めておるのか? 邪魔そうだが。いや、きっとあるはずだ。彼奴をコンフォータブルに収納するための仕組みが。われわれは不眠不休の調査を開始し、そしてついに突き止めた。
オーダーメイドの衣服には、やはりポール君を納めるための設計仕様があるのだ。ポール君がおわします側に若干余裕を持たせるための仕立における重要用語。その名は「ドレスサイド」。
しかし、そのような紅毛碧眼鬼畜米英が口にする外来語などを恥ずかしげもなく使ってはならぬ。我らは日本語という誇り高く美しい言語を持っているのだから、日本語で語ってこそ次世代への文化継承も可能になるのだ。
今こそ皆様と分かちあいたい。「ドレスサイド」を日本語で言うと......はっ、デジクリコードにひっかかるといかんからな......清く正しく美しい淑女としては、とても口に出せませんことよ。ですからローマ字で申し上げますわ。
"KINGUSE"......と申しますの。
"きんぐす"ではなかったのですわ。
♪あなた〜のために 守り〜とおした♪
それは殿さまキングス。
♪ジョビ ジョバ♪
それはジプシーキングス。
"きんぐせ"ですわよ。"金癖"。
参考サイト:岡山県の洋服仕立屋さん・TAILOR LONDON
< http://london.or.tv/turezure-08.htm
>
このサイトの(200)をご覧になっていただきたいわ。清廉潔白純粋無垢なわたくし、本当に勉強になりましてよ。男性の9割が左だということも、はじめて知りましたの(ぽっ)。
オーダーメイドの服は、お客さまの在りようを詳細に分析し、それに合わせて型紙を起こしていくことによって、既製服にはできない完成度の高いものを作れるということですのね。やはりダテにお高いわけではないのですわ。クリエイターの皆様方のお仕事にも通じるものがあるんじゃございませんこと?
あなた方、「金癖」ご存知でいらした? まぁ、オーダーメイドなどなさったこともない下々のものたちには関係のないお話でしたわね。わたくしなど、ローズ・ベルタン夫人に全ての衣裳をデザインさせておりますのよ。もちろん宅のルイもすべてオーダーメイドですわ。おーっほっほっほっほっ。
何よ、その目は。文句があるならベルサイユにいらっしゃい、ベルサイユに!。
HEY PAULA
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いっそセレナーデ
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薔薇は美しく散る
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なみだの操
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ジョビジョバ
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平成17年国勢調査基本集計結果
< http://db1.pref.hiroshima.jp/data/tba/H17-1/youyaku.pdf
>
【もみのこ ゆきと】qkjgq410@yahoo.co.jp
働くおじさん・働くおばさんと無駄話するのが仕事の窓際事務員。かつてはシステムエンジニア。ローズ・ベルタン夫人はマリー・アントワネットの専属デザイナー。「何よ、その目は。文句があるならベルサイユにいらっしゃい、ベルサイユに!」と嘯いたのは、ポリニャック伯爵夫人@ベルサイユのばらです。そんな私は、ただいま玉川上水の隣の駅近辺に出没中。