ネタを訪ねて三万歩[129]オマケのネガティブ・セレモニー
── 海津ヨシノリ ──

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私は概ね郊外の大学へは、一時間ぐらい余裕を持って出かけることにしています。都心と違って、いざというときに交通機関の振替が簡単ではない故の用心です。一時間の余裕があるので、毎週家を出る時間が微妙に違うのです。私自身の都合と気まぐれで、毎週30分ぐらいの間でズレが発生しています。

ところが、先月気が付いたのですが、某大学で授業がある日に限り、乗車していると必ず同じ人に会うのです。同じ大学の関係者であれば特に気になることではないのですが、知らない人で、大学とは無関係。つまり、どう考えても普通ではあり得ない状況なのです。




予定をひっくり返して突然早く出かけたり、遅く出かけたりする私と、まったく同じタイミングなのです……。ちょっと、いや、かなり不気味です。授業後に帰りが一緒になる学生と、電車が同じになる確率でさえ20%ほどですから、かなり怖い結果です。考えすぎでしょうか。しかし、本当に気になって仕方がありません。

それと連動しているか否かは分かりませんが(考え過ぎですが)、秋以降から車のトラブル続きで落ち込んでいます。

最初に発生したのが走行開始時にドアを自動ロックする機能で、連動しているモーターと歯車(?)にトラブルが発生したらしく、後部右側のドアから爆音か発生して大騒ぎ、取り敢えずパーツ交換で涙。

その三週間後には、突然アラウンドビューモニターで左側が明らかに異常表示で確認不能。そうこうしているうちに、ドアミラーが動かなくなり修理で涙。

更にその三週間後には、長さ3センチぐらいの鋭利なネジがタイヤに刺さってパンク。複雑な刺さり方であったのでタイヤ交換で涙。実はその二週間後に、まったく同じ場所に同じネジが刺さったのです。

こんなことはどう考えてもあり得ない偶然であり、イタズラの可能性も捨てきれないので、一応警察には通報しました。まっ、大きな事故にならなかったことを考えれば安く済んだのかも知れませんが、すべて車検の一か月後ぐらいから発生したトラブルなので、何とも後味の悪い事件でした。

しかし、今年は出校する大学が増えたりするなど大きく変化した年でもあり、オマケのネガティブ・セレモニーぐらいに考えていた方が良いのかも知れませんね。

各大学では本当に学生に恵まれ、新しいコトや思い出さなくてはならないコトが恐ろしいほど短期集中で身に付いた年でもありました。もちろん10年以上も学生と関わっていると、私のモチベーションも当然ながら若干の波が発生しますが、良い意味でそれをアップしてくれる学生が多かった年であったことは確かです。

とにかく、ポジティブなコトが多すぎると、ネガティブなコトも同じぐらい押し寄せてきそうですから、車のトラブルは緊張感を持つという意味でのお知らせぐらいに考えています。

さて、大きく変化と言えば大袈裟ですが、ついにOffice365を2シリアル設定しました。Windowsも含めて三台のマシンで、どうしても必要になってしまったからです。MacPro、MacBookPro、VAIOの三台です。

確かにApple三兄弟(Numbers、Pages、Keynote)はお洒落かも知れませんが、色々な意味でOfficeを越えていません。とにかく致命的なのは、Excelのピボットテーブルに該当する機能がないことでしょう。これは完全にアウトです。また、グラフ機能もExcelの豊富さには敵いません。

とにかくMicrosoft三兄弟(Excel、Word、PowerPoint)は、様々なOSとデバイス上で利用できる利便性は計り知れないのです。そして、日本語処理が貧弱なのは以前お話したとおりです。

ところで、三兄弟という括りがとっても面白いと思います。ただし、Adobeだと簡単にはいきませんね。

AdobeDTP三兄弟ならInDesign、Photoshop、Illustratorですが、Adobe映像三兄弟となるとPremiere Pro、After Effects、Photoshopですね。更にAdobeWeb三兄弟となるとDreamweaver、Muse、Animateでしょうか。まっ、分類にさしたる意味はありませんが、ツールが多い分だけユーザーの裾野が広いということですね。

そんなわけで、来年の話をすると鬼が笑いますが、来年の私は過去の作品のリメーク&モディファイに少しエネルギーを割こうと思っています。作りっ放しのまま忘れ去れている作品は可哀相ですからね。

2000年1月19日より、ほぼ毎日アップしているTCDW(The Capricious Daily Work/毎日の気まぐれワーク)も来月23日ぐらいに5000になる予定です。実は「毎日の気まぐれワーク」を直訳すれば "The whimsical work of daily" で、"The Capricious Daily Work" はどちらかというと「気まぐれな日々」というニュアンスなのですが、雰囲気を優先して採用しました。

ということで、今年もダラダラとした駄文にお付き合いいただきありがとうございました。来年も相変わらずのマイペースですが、少し落ち着いたので新しいコトにどんどんチャレンジしてみるつもりです。

facebookを通じて多くの旧友と再会できたことは、私にとって大きな刺激となりました。もちろん学生からの予想外の突っ込みも。


■今月のお気に入りミュージックと映画

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[Real Love]by Tom Peter Odell in 2014(U.K)

トム・オデールは、イギリスのシンガーソングライター。イギリスの老舗デパートジョン・ルイス(Jhon Lewis)2014年版クリスマスCMに起用された曲。彼のボーカルの美しさと、センスの良いCMは心打たれるエンディングで見る者をノックアウトさせてしまいます。このシリーズは色々と素晴らしい作品が多く、毎年方向性が違うのも素敵です。

John Lewis Christmas Advert 2014


トム・オデール公式サイト
http://tomodell.com/


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[KANO 〜1931 海の向こうの甲子園〜]by 馬志翔 in 2014(台湾)

1931年の甲子園大会に、日本統治下の台湾代表として参加した嘉義農林学校(現在の国立嘉義大学)の物語。実話ですが映画の中では少し脚色が入っています。学生達のキャスティングが良く、とても丁寧な作りの映画で気持ちの良い作品です。

私も台湾人の教え子は多く、皆とても素晴らしい学生ばかりでしたので熱く鑑賞してしまいました。特に主役である曹佑寧が演じる呉明捷の孫が、本作に出演しているのも熱いです。台湾はあまりにも近すぎる故、いつでも行くことができると思っているのがいけないですね。本気で遊びに行くことを計画したくなりました。忘れていた風景が見られる気がしています。

映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園〜』予告編



【海津ヨシノリ】グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/
怪しいお菓子研究家

ここのところFacebookでは外国の方からの申請が異常に多くてちょっとビックリ。もちろん怪しい申請ではなくアート活動をしている方達です。それも千差万別。取り敢えず私の適当英語でもなんとか通じているみたいなので色々質問したりしています。問題は時差ですね。地球の反対側の人達とのコミュニケーションは時間を意識していないと大変です。でも、そんな緊張感はとっても刺激になります。

●1月の画像処理セッションは1月21日の予定です。
modo基礎講座【モデリング:立方体から作る顔】

講演内容:すべての3Dソフトでのポリゴン処理に応用できるmodoによる顔の基本作成を整理いたします。

・立方体が基本
・頂点、エッジ、ポリゴンの使い分け
・エッジの追加と間引きの活用
・ベベルとブリッジの活用

参加は無料ですが、申し込みが必要です。
http://www.borndigital.co.jp/seminar/4081.html


※今年の1月からBornDigitalへ会場を移し、再スタートをした画像処理テクニック講座も2年目93回になりました。順調にいけば8月には100回目を迎えることになりました。これも多くの皆さんのご支持と感謝しております。

これからもマイペースで色々ことにチャレンシしていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。その一環として、次回1月は3Dソフトmodoの基本モデリングとなります。ちなみに、2月はAdobe Fuseの予定です。

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