ネタを訪ねて三万歩[138]わたしの仕事部屋は納戸だった
── 海津ヨシノリ ──

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●一か月以上かけた不要品処理

エアコン騒動で本格的な部屋の不要品処理に専念し、悲願であったCRTモニターの処分ができました。無料で回収してくれる業者を発見し、引き取りサービスで家まで来てもらいました。ただし日時の指定は出来ません。

で、実際に引き取ってもらったのは、大型CRTモニター(ブラウン管タイプ)4台、液晶タブレット2台、タワー型Windowsマシン2台、デスクトップタイプのMac6台、外付けドライブ10台です。

あとは個別に廃棄書類や古いマニュアル類が6m、引き取り関連の本が3m、不燃ゴミが60L、可燃ゴミが120L、ダンボールが72L。これだけのモノが部屋から消えたので随分すっきりしました。それでも、7畳の私の仕事部屋の壁はまったく見えません。

どうしてこうなってしまったのか? というと「古い環境も必要な時が来るかも知れない」「資料として捨てるのはもったいない」……と、部屋にパソコン機器やソフトウェアのマニュアルに雑誌類等が肥やし化してしまったのです。

もちろん定期的に掃除はしていましたが、今までは掃除というよりも「効率よくモノを部屋に詰め込む整理」をしていただけだったのです。そして厄介だったのは元箱コレクション。思い切って一気に処分してしまいました。




とにかく廃棄の準備をしていると、雑誌などに関連するCD-ROMだけでも、積んだらむき出しで1mぐらいの高さになりました。更に部屋を占領していたのは原稿を執筆した雑誌です。これが半端な数ではなくて唖然。

誰かが「半年使わないモノはゴミ」と断言されていましたが、正にその通り。10年以上も触りもしないモノがゴロゴロしていました。つまり、見方を変えれば、私は納戸で仕事をしていたようなものだったわけです。

こうして、リサイクルの紙ゴミとして廃棄書類や古いマニュアル類、ダンボールを捨てていると、違法業者が回収に来るわけです。

区からは違法業者の通報アナウンスがはいっているので、車に積んだ紙ゴミを問答無用で戻させるという荒技を、三回もしてしまいました。誰が持って行っても回収には違いないかも知れませんが、人のふんどしで相撲を取るこれらの人々は軽蔑対象の塊ですね。

結局一か月あまりも時間が掛かってしまいましたが、かなりスッキリした部屋をいつまでキープ出来るかが心配の種です。もっとも最近のソフトウェアはダウンロード形式が選べますし、印刷した分厚いマニュアルもないので、そう簡単には今までのような流れにはならないのでは? と楽観視しています。ちょっと甘いかな?

あとは原稿執筆した雑誌類への対処。今のところ保管していますが、改めて読む事はないですし……でも記念に取っておくべきか……と悩んでいます。該当記事の部分だけキリヌキするか、スキャナー読み込みするかのどちらかですね。しばらく悩んでみます。もちろん先延ばしすると、部屋の肥やしになってしまうので注意します。

ところで、PCやモニターの回収が終わると同業者からのセールス電話が色々掛かってきて大笑い。丁寧にお断りしますが、情報はやっぱりモレモレですね。

それから、隣の部屋にあった古いソファーの処分は、区の粗大ゴミ処理センターに車で直接運んで対処しました。最近はこれが手っ取り早いので定期的に活用しています。回収に来てもらうより安上がりなんです。

●刺激を受けた「Autodesk University Japan 2016」

さてさて、こんなバタバタの最中ではありましたが、9月8日に久しぶりにイベントに参加してきました。「Autodesk University Japan 2016」です。

本来の私の領域ではないのですが、刺激は異業種からです。もちろん完全に違うと言い切れない点が今回はムンムン。

ちょっと気になっていたFUSION 360は、正直ヤバ過ぎです。スプライン曲線系のソフトで、類似のモデリングをすることをやめる気になったほどです。ヒストリーで戻って、部分的な修正ができるなんて夢のようです。

さらに適当に作図してから正確な数値を入れて調整できるのは神の領域……とにかく使いやすいインターフェースで、ホビーユースまたは学生なら無料……(^o^)データは無制限のクラウド……スゴ過ぎです。

でも、何故か、Mac版は起動出来ないなどのトラブルが見え隠れ……ただ、この問題はあまりレポートが上がっていないので、私のところだけかもしれません。とりあえずVAIOで遊んでいます。

他にも事例ということで建築関係の壮大なお話と、これからはCAD(Computer-Aided Design)ではなくてBIM(Building Information Modeling)というお話がとても新鮮でした。

またある方から伺った話が面白く、例えば様々な3Dソフトが巷に溢れていますが、それらがどの方向を目指しているのか? マスターした先で何をするのか? という流れを考える選択肢が大切というわけです。

良いソフトが売れたり生き残ったりするわけではありません。だからこそ、自分が目指す世界を冷静に見つめてチョイスするというのは正しい流れですね。

そんなこんなで、思い出したのが今回処分した参考書類。私はソフトの解説本はほとんど買ったことがありません。私が買うのは江戸時代の資料、著作権関係や数学本、JavaScriptなどのブログラム系、そしてアート作品集といった感じです。

解説本やテクニック本も買っていますが、それらはほとんど海外の翻訳本か原書です。作品中心の解説がとても参考になるからです。もちろんそれらは手放したりしていません。

手放したのは時代遅れとなったプログラム系の本や、読んでしまった専門書類です。大した金額にはなりませんが、捨てるよりは誰かに読んでもらった方がいいですからね。

■今月のお気に入りミュージックと映画

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[君は天然色]by 大滝詠一 in 1981(日本)

私は車の運転中、ほぼ100%で大滝詠一を聞いています。そしてカーナビのHDDの曲番で最初の曲がコレになっているからです。もうどれだけ聞いたかわからないのですが、運転開始の数分間はこの曲だと体に染み込んでしまいました。

[Zootopia]by Rich Moore in 2016(U.S.A)

邦題「ズートピア」。夢を信じる新米ウサギ警察官ジュディ・ホップス(ジニファー・グッドウィン)と、夢を忘れたキツネ詐欺師ニック・ワイルド(ジェイソン・ベイトマン)の二人の絡みが絶妙で、ストーリー展開もよく練られていて、もう完全にあの世界にのめり込んでしまいました。


【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家
yoshinori@kaizu.com
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使い古したタオル、記念品で貰っただけで使っていなかったタオル、そして我が家では使うことのない粉系の洗濯石鹸など、かなり溜まってしまったので、神奈川の某公園内にある動物愛護協会へ寄付してきました。

とても緑の深いところです。車で小一時間の距離なのは助かりました。捨てるのは簡単ですが、有効利用していただけるのがベストですからね。しかし、色々検索したところ、住所を公開していたのが近隣ではここだけです。

動物愛護協会等は、住所を公開すると動物を捨てに来る人が多発するので、伏せているところがほとんどだそうです。嘆かわしいことです。短い命の動物たちを最後まで面倒見きれない人は飼うべきではありませんね。

私はペットを飼うことに対し、ブリーダーの廃止と免許制を取るべきだと思っています。かつて保健所から引き取った犬を飼っていたことがありますが、命を弄ぶ行為は不愉快極まりないです。

◎10月の画像処理セッションは10月20日(木)の予定です。
〜Photoshopの復習【応用力が付くアニメーション処理】〜

講演内容:
Photoshopのアニメーション機能の基本操作の再確認と可能性について、わかりやすく整理・解説いたします。

・タイムラインとフレームの使い分け
・回転処理を工夫する
・実サイズとパーツサイズの関係
・描画モードを積極活用

参加は無料ですが、申し込みが必要です。詳しくは以下のサイトでご確認ください。
https://www.borndigital.co.jp/seminar/4738.html