大学の授業もそろそろ波に乗ってきた頃ですが、今年は色々な先生方から突然声を掛けられることが多くてビックリ。実は別の大学でもご一緒していたというパターンが多く、不思議なご縁を感じています。
大学の先生は基本時にスーツの方が多く、私みたいにラフな格好の先生はどちらかというとイレギュラーなので、目立っていたのかもしれません。とにかく、普通であれば接点のない分野の先生方とお話をできるのは、とても刺激になります。
ところで、大学の授業もそろそろ波に乗ってきた頃というのは……ちょっと話を美化していました。実際には今年から新たに担当することになった授業の予習や復習で、かなりの体力を消耗しています。
もちろん良い意味で疲労ですから、愚痴ではありません。幸いなことに、私は学生やTAやSAさんに恵まれているので、とても円滑な授業を行なえています。大切なのは人と人の関わりですからね。
ところで、TA(Teacher Accistant)や、SA(Student Accistant)とは、実習や演習の授業で教員の補佐をしてくれるスタッフのことです。
TAは大学の外部や大学院生などから募集で任命されて担当する場合、SAは同じ大学の上級生などが任命される場合に使います。大学毎にSAだけ、あるいはTAだけという状況になっています。もちろん設定していない大学もあります。
さて、授業を円滑に進めるためには、今年から文科省の指導にも入っているように、大学でも復習や予習をして授業に臨むことを推奨しています。なんだか変な話ですが、その問題の是非を話すつもりはありません。
それよりも授業に関して、出来るだけ興味を持ってくれることが重要だと感じています。そのため、AdobeやMicrosoftのツール類を買い求めることをすすめられないのが辛いところです。有料ですからね。
ただし、MicrosoftのOfficeに関しては、大学が学生に対して無料配布(Ofice365のアカウントを発行)しているところも多く、また、かなり高性能な互換ソフトもあるので問題はゼロに等しいのです。
しかし、グラフィックソフトに関してはかなり難しく、結果としてフリーウェアを薦めることにしています。フリーウェアで使い勝手に少々問題あったとしても、気軽に自宅などで使うことができるからです。
そんなフリーウェアも、注意しないと面倒な事に巻きこまれかねないのが現状ですね。
しばらく使っていなかった、メインのWindowsノートで作業し始めると、突然「ウイルスに感染している可能性がある」と警告が表示され、セキュリティツールの購入を促す警告が、画面に表示されることが激しくなってきてウンザリしていました。
もともと幾つかのサードパーティーのツールが、デモ版としてインストールされているので、色々とうるさいのです。やれ「感染しているのでアップデートしないと危ないぞ〜」という具合です。
昔買ったWindowsノートはそんなことになりません。購入時に余計なツールが入っていなかったからです。今もそのマシンは大活躍です。
とにかく、本当に面倒くさいです。どれがどこにインストールされているのかもわからず、不快指数は最高値になりました。
たとえ、まんまと騙されてこれらのソフトウェアをインストールしても、実際はセキュリティ機能など提供することのない「偽のセキュリティソフト」の場合が少なくありません。いや、ほとんどそれてすね。
これらは一般的に「スケアウェア(scareware)」といわれ、認証されていないセキュリティソフトとも呼ばれています。なかには、セキュリティ機能を提供することもなく、マルウェアとしてひたすらPCに保存されている個人情報を盗む悪質なケースもあるようです。
実際に被害を生んでいる偽セキュリティソフトウェア(FakeAV)には、
Antiviral Factory, MS Removal Tool, Win 8 Security System,
Win7 Internet Security, System Care Antivirus, Security Shield,
Smart Guard Protection, Internet Security, My Safe PC 2014,
Windows Attention Utility
などなど、紛らわしい名前のものが色々と確認されています。
これらの腹立たしい偽セキュリティソフトは、様々な手を使って我々のPCに入り込もうとします。
例えば「危険なウイルスに感染しています!」と、危機感を煽る広告を表示させたり、「無料で完全なセキュリティ対策をお薦めします」と安心させてインストールさせたり、「Microsoft」や「Windows」などをメッセージ内に入れ、さも公式なソフトウェアであるかのように装ってインストールさせたり、「更新パッケージを入れてください」と、さもWindowsのアップデートのように装って、ポップアップウィンドウを表示するなど手口は悪質巧妙です。
メールにもありますね。Apple, Adobe, Microsoft, Google, FedEx……と、私の所にも怪しいメールが色々と届きます。もちろんすべてゴミ箱行きです。
気になったらメールのタイトル、あるいは1行目を丸ごと検索してみると色々出て来て教えてくれます。油断も隙もありませんが、毅然とした態度が一番大切ですね。焦らずに。
■今月のお気に入りミュージックと映画
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[Beauty and the Beast]by Celine Marie Claudette Dion & Robert Peabo
Bryson in 1991(USA)
邦題「美女と野獣」。1991年のディズニーアニメの主題歌で、セリーヌ・マリー・クローデット・ディオンと、ロバート・ピーボ・ブライソンのデュエットはあまりにも有名ですね。
今年はエマ・ワトソンとダン・スティーヴンスによる、その実写版が公開されるので、この曲を選んでみました。もっとも実写版の主題歌も1991年版をアリアナ・グランデとジョン・レジェンドがカバーしています。
美女と野獣_セリーヌ・ディオン&ピーボ・ブライソン
美女と野獣_アリアナ・グランデとジョン・レジェンド
[Nanny McPhee]by JKirk Jones in 2005(UK, FR, USA)
[Nanny McPhee and the Big Bang]by Susanna White in 2010(UK, FR, USA)
邦題「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」と、その続編である「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」は、邦題は酷すぎますけれど本当に素晴らしいファンタジー映画です。
キャスティングも素晴らしく「魔法のステッキ」には、アンジェラ・ランズベリー、イメルダ・スタウントン、コリン・ファース。「空飛ぶ子ブタ」にはマギー・スミス、マギー・ジレンホール、ユアン・マクレガーと豪華です。
実は、軽い気持ちで見たのですが、どんどんストーリーの中に吸い込まれ、続編のラストで不覚にも涙腺が爆発してしまいました。
主演で脚本も担当したエマ・トンプソンは、もちろん素晴らしすぎるのですが、続編に登場したマギー・スミスの演技にやられてしまいました。
なお、似たような映画としてディズニーの「メリーポピンズ」がありますが、私はあれを観て特に感動することはありませんでした。やはりアニメとの合成に無理がありますからね。
それと私はミュージカル映画自体に余りピンとこないのです……。
"Nanny McPhee" - Official Trailer
Nanny McPhee and the Big Bang - Official Movie Trailer HD
【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家
yoshinori@kaizu.com
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作業用のスペースが確保できていても、常時整理整頓ができないと悪夢でしかないですね。私は一人で四つの机を使っています。もっとも部屋が狭いのでコの字配置です。
しかし、うち三つは完全な人外魔境状態。とりあえず不定期に重い腰を上げて整理するのですが、すぐに元の木阿弥状態です。実は最初は机が二つだったのです。つまり増えた分は机として機能していない現実に気がついて唖然です。
ということは、人外魔境を作るために机を増やしたという結果にしかならないわけです。もうこれは笑うしかないです。お洒落な作業場なんて夢の世界なんですかね〜。
■6月の画像処理セッションは6月15日を予定しています。
〜modo基本講座【応用力が付くモデリング2】〜
https://www.borndigital.co.jp/seminar/
◎講演内容
すべての3Dソフトでのポリゴン処理に応用できるmodoによる「ローポリゴンによるゆるキャラ」作成を整理いたします。
・立方体が基本
・頂点、エッジ、ポリゴンの使い分け
・デフォルメのすすめ
・角度と方向の把握