ネタを訪ねて三万歩[163]三つのマシンの同時検証で脳内は大混乱
── 海津ヨシノリ ──

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先月のこの連載で、ある組織(もちろん危ない系ではありません)からの入所オファーが突然反故にされた話をしましたが、後日談があり、担当者より結果について謝罪を受けました。

もちろん色々と思うことはあっても不問としたのも束の間、先方では私が勝手に勘違いしたことに話がすり替わっているのです。それじゃ私がまるでバカみたいじゃないですか。

そしてスポットでのお仕事の依頼が舞い込んでくるあたりが、神経逆なでしているわけで、丁重にお断りしました。人を弄ぶような所や部署とは、仕事なんてしたくないですからね。

求められているところで力を発揮した方が、自分の力以上のことが出来ますから。ちなみに、問題の組織の別の部署とは、反比例するほど良好な関係が続いています。そこに嫌がらせが働かなければ、と思う今日この頃です。

ところで、拙著も無事に出版され、大阪で連動イベントまで開催することが出来て、関係して下さった皆さんへは本当に感謝の気持ちで一杯です。





もちろん、ここに至るまでには紆余屈折(と表現していいのかは謎)が色々ありましたが、それもまたネタの一つに繋がっているのかも知れません。

ちなみに、連動データのリンクボタン(※)が設定されていなかったことが、今頃発覚して直ぐに出版社に修正して貰いましたが、サイトの切り替えなどでドタバタしていた際に、「うっかり」が発生してしまったようです。

※グラフィックデザイナーのためのコンテンツ作成術リンクボタン
https://www.borndigital.co.jp/book/6686.html


しかし、執筆時は本当に大変でした。もっとも、楽な執筆はないですね。ただし、今回はちょっとした特殊事情で、三台のマシンを使っていたので大騒ぎでした。

MacPro、MacBookPro、そしてVaio Ultrabook。基本はメインマシンのMacProだったのですが、次のような事情が発生していました。

AfterEffectsの一部の機能が、MacProでは正しく動作しないので、MacBookProでデータ作成。実はこの問題に気が付くのにずいぶん時間がかかってしまいました。

次にZBrushCoreとZBrushの比較のための検証で、やはり一部の機能がMacProでは正しく動作しないので、MacBookProでの検証に切り替え。

続いてZBrushCoreのデータ作成は、インストールしたマシンがVaio Ultrabookだったので、それでデータ作成。実は執筆後に公開されたアップデート版のZBrushCore 2018ではOSの切り替え(※)が出来たので少々複雑な感じでした。

結局、Illustrator、Photoshop、AnimateはMacProで、AfterEffectsはMacBookProで、ZBrushCoreはVaio Ultrabookでデータを作成したのです。

さすがに前後左右にあるマシンを使い分けていると、脳内は大混乱しますね。とにかく執筆となると、普段自分が頻繁に使うこともない機能に触れる必要も出てくるので、障害または仕様なのかなかなか判別が付かない場合があるからです。気が付けば大した事ではないのですが……。

※もともとAdobe CCと同様に二台のマシンにインストールが可能でしたが、Windows版で購入していましたので、Macにインストールする事は出来ませんでした。しかし、アップデート版の2018からは、OS環境もAdobe CCと同様に、WindowsとMacのどちらでもよくなっています。とっても助かります。

ちなみに、拙著の内容はバージョンには基本的に無関係(※)な切り口となっています。アップデートに完全連動させると、賞味期限が短くなってしまいますからね。

そういえば、何だかんだでAdobe CCも2019がリリースされましたが、いつものように少し様子を見てからアップデートですね。色々とプチ炎上していますし……。

もちろん私の場合に限り、今回はOSの変更も視野に入れないとまずいので、大仕事になりそうです。メインマシンをWindowsに切り替えるか? の選択肢がいよいよ正念場になってきました。

Macが嫌いというのではなく、購入後のカスタマイズが出来ない現状は、ちょっと躊躇しますからね。新しいMacProが出るのか? 出ないのか? が恐ろしく気になります。

出ないのであれば、唯一の切り札であるMac miniの新型は? という緊張が私の中で全力疾走しています。

※もちろん執筆時のバージョンで作成していますので、基本的にそれに基づいていますが、最新バージョンである必要は特にないという意味です。ですから、少し前のバージョンだと一部の処理が出来ない可能性もあります。どちらにしても、コンセプトは「とにかく何かを造っちゃいましょう」です。


■今月のお気に入りミュージックと映画

◇ "Ready Player One" on Steven Spielberg in 2018(USA)

邦題「レディ・プレイヤー1」。アーネスト・クラインの小説『ゲームウォーズ』を原作としたSF映画。荒廃した近未来の世界で、人々が現実逃避から没頭するVR世界でのアクションという感じですね。

とにかく、メカゴジラやRX-78-2 ガンダムが出て来たりと、後半のぶっ飛び方がハンパないです。スピルバーグ作品に留まらず、ありとあらゆる有名キャラクターが随所に現れるので一回見ただけでは楽しめません。

しかし、設定が2045年って、やはり2045年問題と絡めているのでしょうね〜。その前に我が国は2025年問題というのが控えていますけど……。

『レディ・プレイヤー1』日本版予告(2018年)


『レディ・プレイヤー1』
日本限定スペシャル映像(メカゴジラ VS ガンダム編)


◇"Main Title Theme of Ready Player One" by Alan Silvestri, at 2018
(USA)

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、数多くの大作・話題作映画の音楽を手がけているアラン・シルヴェストリによる「レディ・プレイヤー1」のメインテーマ。ボ〜と聞いていてもいい感じの曲です。

Ready Player One Soundtrack
- Main Title Theme - OFFICIAL VIDEO - Alan Silvestri


Ready Player One: Godzilla Theme


Gundam Transformation Theme (ready player one 2018)



【海津ヨシノリ】
グラフィックデザイナー/イラストレーター/写真家/怪しいお菓子研究家

yoshinori@kaizu.com
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10月13日の「大阪DTPの勉強部屋」主催のセミナーは無事に終了できました。主催の皆さんには拙著の割引販売の企画まで行って頂き、本当にありがとうございました。

なお、今回から日帰りに切り替えたので、懇親会終了と同時に新幹線にまっしぐらでしたので、二次会には参加出来ませんでしたが、多くの方とお話が出来てとても勉強になりました。

既にTwitterでいつの間にか繋がっていた方も多く、意外なところでビックリの連続でした。ちなみに大阪は完全に一年ぶりだったので、エスカレーターの使い方が東京とは逆など、色々と思い出すことが多くて少し焦りましたが、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

また、大阪の皆さんと騒げるようにネタを仕込んでいきたいと思います。もちろん、声を掛けていだければ何処へでも伺います。

ところで、本当に用件のみでとんぼ返りしている大阪ですが、実はどうしても見てみたい場所が幾つかあります。具体的には、大阪市中央公会堂、大阪府立中之島図書館、大阪倶楽部、日本銀行大阪支店旧館、綿業会館、北浜レトロビルヂング……あたりを要チェックしたいのです(私としては必見のレベル)が、改まって予定を作らないとダメですね。

ちなみに、大阪に行くなら奈良と京都も散策したいです。奈良だったら、奈良市ならまち格子の家、奈良女子大学、志賀直哉旧居、今西家住宅、今西家書院、旧柳生藩家老家敷あたり。

京都なら、新選組屯所跡・壬生郷士八木邸、舞鶴赤れんがパーク、豪商・稲葉本家、妙喜庵「待庵」、美山かやぶき美術館あたりが気になっています。ちょっとマニアック過ぎますかね。

■11月の画像処理セッションは11月15日を予定しています。

〜Photoshopの活用【デザイナーのためのアクション機能】〜
https://www.borndigital.co.jp/seminar/11302.html


アクションとバッチ処理は地味ですが、知ると便利すぎる事が天こ盛りです。私もまだまだ勉強中ですが、知っている範囲、いや実際に使っている処理を披露したいと思います。

講演内容:アクション機能の復習として、特にグラフィックテザイナーの方に知って欲しい色々な使い勝手と注意点を整理します。アクションの修正、バージョンアップの注意点、複製と組合せ、バッチ処理との連動などなど。