羽化の作法[96]現在編 ギャラリー13月世大使館オープンします!
── 武 盾一郎 ──

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ただ今、自宅を改装した《ギャラリー13月世大使館》のオープンに向けて、準備の真っ最中でございます。月に一度オープンして、ガブリエルガブリエラ・武盾一郎・ポオエヤヨの作品を展示販売するという、私からしてみたら大いなる船出です。

2019年11月23日(土)13〜18時《ギャラリー13月世大使館》OPEN!
https://gabrielgabriela-jp.blogspot.com/2019/10/201911231318.html


常設の展示販売だけでなく企画展も催します。

ギャラリー《13月世大使館》オープン記念展
『アリス・エイリアンと金色の午後』展
https://gabrielgabriela-jp.blogspot.com/2019/11/blog-post.html


お時間ございましたらぜひ、埼玉県上尾市までお越しくださいませ!





ギャラリー・オープンはそもそも「“Life is Art. Art is Life.”ならば、暮らしている場所とアートをしてる場所は、同じにした方がいいのかなあ」と思ったところから始まりました。「生活の場=創造の場=発表の場」にしたいと考えたのです。

と言うと聞こえが良いですが、レンタルや賃貸でやるお金がなく、やり方も分からない、アートの業界にコネがなく営業の仕方も分からない、などのしょうもない状況で思い付いた、というのもあります。

また、インディーズやDIYな発想がなんとなく身近にあった、というのもあります。

・インディーズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BA

・DIY
https://ja.wikipedia.org/wiki/DIY


うまく行けば嬉しいし、うまく行かなくても「普通の自宅」に戻るだけです。まあ、でも「アートで食う」と宣言したので、うまく行くように知恵を絞ろうと思ってます。

宣言:私の目標は自分のアートだけで食べていくことです
https://bn.dgcr.com/archives/20191001110200.html


「できるところから始める」ことができて、本当に幸運だなあと思っています。

●ガブリエルガブリエラ ─ひとつの画面をふたりで描く─

《ガブリエルガブリエラ》とは、わたくし武 盾一郎とポオ エ ヤヨさん( https://twitter.com/Poelett
)の二人からなるアート・ユニットです。制作テーマは一貫していて《13月世の物語》です。

《13月世》とは、この世という「12月世」と織り成すもうひとつの世界で、妖精や精霊や霊魂といった、目に見えない存在を描き出します。ひとことで言えば「ファンタジー」です。

《物語絵》と名付けたタブロー(平面)作品と、《呪薬》と表記したジュエリー作品を中心に制作し、展示・販売しています。

《物語絵》はその名の通り、絵本などの物語の表紙や挿絵と同様で、『13月世の物語』の、とある場面や象徴的なシーンを描いています。

《物語絵》の特徴として、「ひとつの画面をふたりで描いている」ことがあげられます。

今回は新作2点を発表しますが、もちろんこれらも二人で描いてます。

『霧の國の“狂ったお茶会”─死神フロイデと執事鳥エノクとイリヤ』『宇宙キノコと綿あめ雲─毛虫のピピとみつばちメルとテントウムシのはるおみ─』


例えば、会田誠さんとか村上隆さんとか、個人作家名ですが実際にはスタッフが描いていることはよくあります。アニメや漫画もそうですよね。

アシスタントや外注的なものではなく、対等なコラボレーションとして画面で混ざり合う描き方は、私の知る限りでは丸木位里・俊くらいで、結構珍しいことだと思っています。

原爆の図 丸木美術館
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/top/genindex.htm


現代美術の文脈から言えば、別に作品は自分の手で作らなくてもいいのですが、これからのAI化時代、ひるがえって「その人の身体から生まれるもの」が意味と価値を持つはずで、ひとつの画面に溶け合うふたりの筆が、ガブリエルガブリエラの「売り」になったらいいなあと思ってます。

●呪薬(ジュエリー)について

《呪薬》とは、ガブリエルガブリエラとして制作されたジュエリーのことで、ポオ エ ヤヨさんが作ります。この《呪薬》にも背景となる物語があります。

13月世の《月蜉蝣のガブリエラ》は好奇心旺盛な精霊で、「思いがけない靴(オンテンパールの靴)」を履いて、思いがけない場所に飛んで行くのが大好きです。

月蜉蝣のガブリエラ
https://gabrielgabriela-jp.blogspot.com/2016/12/blog-post_2.html


そこで見つけた素敵なもの、例えば、羽をくすぐる和らい風や木漏れ日が照らし出す光の粒や、どんぐりの実やお花などを見つけると、「トゥクル・ティクル・ポロン」と呪文を唱えます。するとそれらは宝石に変わります。

“トゥクル・ティクル・ポロン!
 トゥクル・ティクル・ポロン!
  ライラの花は いい香り”


ガブリエラはそれらを持ち帰り、ポオ エ ヤヨさんに渡します。猫がトカゲをくわえて持って来るという感じでしょうか。

そこでヤヨさんは、ガブリエラから渡された宝石を使って、ジュエリー作品を組み立てるのです。

《月蜉蝣のガブリエラ》が13月世大使館にやって来たツイートです。

“新作 呪薬(ジュエリー)を決めるため月蜻蛉のガブリエラちゃんが来てくれています”


この一連の物語が《呪薬》の基本的な背景としてあります。

また、ネックレスやイヤリングなどの装身具は、もともと装飾というよりも呪術的なものだったので、原初的な意味合いに戻すという意味で《呪薬》と表記した、というのもあります。

“装身具は、外敵から身を守る目的で、魔力があるとされる物を常時身につけたのが始まりであり、装身目的ではなく呪術的な意味合いを持っていた。”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%85%E8%BA%AB%E5%85%B7


そしてさらに《呪薬》一点一点にそれぞれの物語があります。

●新作呪薬『ロザモンドの薔薇』の物語

例えば、新作呪薬『ロザモンドの薔薇 チョーカーネックレス』ですが、この作品には詩が添えられています。

“永遠の薔薇の君“ロザモンド”
光の中で その香しさは蘇り
愛する時と再逢する”


“ロザモンド”とは、ギャラリー《13月世大使館》オープン記念で開催される『アリス・エイリアンと金色の午後』展の物語の舞台となる「ロザモンド聖堂」のことを示しています。

「ロザモンド聖堂」とは宇宙の記憶が創る雲の上の蜃気楼で、その舞台を背景に光の如く姿を現す異邦の少女《アリス・エイリアン》の物語が繰り広げられます。

「宇宙の記憶が創る雲の上の蜃気楼」って、ちょっと訳わからないですよね。蜃気楼とは知っての通り、空気の温度差によって光が曲がり、建物が上に伸びたり宙に浮いたりして見える現象です。

空気という見えないものが作り出す蜃気楼のように、「宇宙の記憶」という見えないものが作り出す蜃気楼があってもいいのではないだろうか。その一つが「ロザモンド聖堂」である、ということなんです。

「エーテル」や「アカシックレコード」という言葉があります。もちろん科学的ではありませんが、とても魅力的で神秘的な概念です。そんな感じで「ロザモンド聖堂」がある、と想像していただければと思います。

エーテル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%AB_(%E7%A5%9E%E5%AD%A6)


アカシックレコード
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89


《アリス・エイリアン》とは、もちろんルイス・キャロルの『不思議な国のアリス』をモチーフとしています。ご存知のように少女アリスが不思議な国に迷い込むお話です。

私も好きな物語なのですが、なんとなくふと思ったのです。物語の中のアリスはとても受動的なんですよね。アリスは別に冒険がしたくて不思議な国を体験してるわけではないのです。「アリスが受動的に異邦にワープして恐怖体験をする」という、結構恐いお話なのです。これはひょっとしたら男性(作者)が持つ「(少)女は受動的であれ」という、無意識的願望なのではないだろうか。

そこでガブリエルガブリエラでは、このアリスの設定を逆さまにして「能動的に行動する異邦の少女(エイリアン)」にして物語を展開させました。異邦に連れて行かれるのではなく、アリス自身が異邦人なのです。

ざっくり言えば「行動する陽気なマイノリティ」です。

この《アリス・エイリアン》は、13月世にもやって来るので目撃情報がちらほらあって、13月世では噂になっています。


と、ここまで《アリス・エイリアン》に関するお話でした。

これからが、新作呪薬のタイトルと詩に登場する“ロザモンド”という言葉の謎に、ちょっとずつ迫っていこうと思います。

●アリスは行動する陽気なマイノリティで、かつ盗賊である

実はこのアリス、盗賊なんです。アリスは古今東西に渡って宝物を盗み、蜃気楼でできた「ロザモンド聖堂」に陳列・保管しているのです。

今なお見つからない名画、進化のミッシングリンクの化石、ニコラ・テスラの永久機関の設計図、呪われた宝石ホープダイヤモンドのもう片方、オーパーツ、幸せの青い鳥、UMA(未確認動物)などがコレクションされています。

「ロザモンド聖堂」の中は迷宮になっています。一度入ったら、二度と出て来られないといわれています。

なんでそんな作りになっているのか?
そしてロザモンドとは一体なんなのか?

●1862年7月4日「黄金の午後」の謎

話は「不思議の国のアリス」が生まれた場面に飛びます。

1862年7月4日。ルイス・キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンは、かねてから親しく付き合っていたリデル家の三姉妹、「ロリーナ(13歳)」「アリス(10歳)」「イーディス(8歳)」、そして大学の同僚ロビンスン・ダックワースとともに、アイシス川(テムズ川)をオックスフォード近郊フォーリー橋から約7〜8kmほど上流の、ゴッドストゥ村までボートで遡るピクニックに出かけます。下るんじゃなくて遡るんです。

その間、ドジソンは三姉妹でお気に入りだったアリスのために、「アリス」という名の少女の物語を即興で語って聞かせたのでした。これが名作「不思議の国のアリス」の誕生の瞬間です。

この夏の日の午後をドジソンは、“The Golden Afternoon”と書きます。よっぽど美しい時間だったのでしょうね。

その終着点であるゴッドストゥ村ですが、そこには今は廃墟となった「ゴッドストゥ尼僧院」があります。


ここでちょっと不思議な事実があります。なんと、1862年7月4日のオックスフォードの天気は悪く、雨模様だったことが分かってるそうなんです。

悪天候の中、ボートで川を7キロも上流に向かって漕ぐようなことをするでしょうか? しかも子供を乗せて。

いや、むしろ子供だから、そんなのはへっちゃらだったかも知れません。厳しく躾けられているが故に、やんちゃしたい好奇心旺盛な良家のお嬢様三姉妹にせがまれて、ボートを出したという事は充分に有り得る。でも、どうして晴天をイメージさせる「黄金」なのか? ドジソンの心の中はまさに黄金だった、その気持ちが名作を生んだ、のだろうか。。。

参照:http://www.alice-it.com/wonderouserland/chapter1.html


ここで不思議な点をまとめます。

・雨模様なのに「黄金」の午後
・川を遡った終着点ゴッドストゥ村にある廃墟となった尼僧院
・『不思議の国のアリス』に出てくるあの印象的な迷路
・「ロザモンド」とは?

これらを繋げる物語をこれから紡いで行くことにしましょう。

●ゴッドストゥ尼僧院

オックスフォードから川を遡って、ゴッドストゥ村に着いたドジソンとリデル三姉妹たち。遡ったのは「時間」だったのです。

ゴッドストゥ尼僧院に着くと建物は立派に建っていて、祭壇の真正面にはひとつの大きなお墓がありました。墓跡に刻まれた名前は「ロザモンド・クリフォード」。やっと出てきました「ロザモンド」。女性の名前だったのです。

時は12世紀。ロザモンド・クリフォード、通称「麗しのロザモンド」は絶世の美女。あまりにも美しいので、時の権力者ヘンリー2世(プランタジネット朝初代イングランド国王)の目に止まります。

ところが、というか当たり前というか、ヘンリー2世には妻がいます。妻はアリエノール・ダキテーヌ(英:エリナー・オブ・アクイテイン)。フランスの王妃だった彼女は、ヘンリー2世より11歳上でした。

そこに登場するのが、音に聞く絶世の美女「麗しのロザモンド」、その時なんと10代。

「どこのエロ小説の設定だ!」とツッコミを入れてしまいそうになりますが、ここまではどうやら事実のようです。でも、すごいシチュエーションですよね、これ。

ヘンリー2世はロザモンドにぞっこん惚れ込み、妾にします。といっても、何人も愛人はいたのだと思います。この時代の慣わし、みたいな。

しかし、というか当然というか、妻のアリエノールの嫉妬の目は厳しかったようです。これでは思うように密通できません。でもそこはなんといっても王。王家の猟銃地であるウッドストック(ゴッドストゥより少し北)に離宮を建てて、ロザモンドを幽閉するのです。しかも、ロザモンドが見つからないように迷宮にして。……すごいです。

獣を撃ち殺し、迷路を辿り、閉じ込められている「麗しのロザモンド」に会って密通する。何かのゲームソフトみたいですね。

ここに「迷路」が登場してくるのです。そして迷路の辿り方がまた面白いのです。入口からロザモンドの部屋までの迷路に、糸を這わせておいてそれを辿る、というものなのです。なんだか神話みたいですね。これは作り話かも知れませんが、なんともロマンチックな感じです。

ところが、とうとう妻に逢瀬の離宮の迷路の糸が見つかってしまいます。糸を辿ってアリエノールはロザモンドの部屋を見つけ出し、ロザモンドに詰め寄ります。

「この剣で死ぬのと、この毒薬で死ぬのと、どっちを選ぶ?」と。(いやそれどっちも死ぬじゃん!)

ロザモンドは毒薬を飲んで命を絶ったそうです。というのはどうやら作り話のようですが、いずれにせよロザモンドは亡くなります。そのことに妻アリエノールが関わっていた疑いはあるようです。享年26歳。若すぎます。

ロザモンドはゴッドストゥ尼僧院に埋葬されました。祭壇の真正面に。特別な扱いだったのでしょう。地元の人びとは、愛する人をひたすら待ち続けた彼女に敬意を表して、花やろうそくを供えたそうです。ヘンリー2世も彼女の命日には盛大に薔薇を手向けたそうです。

「ロザモンド」とは「世界の薔薇」という意味です。出来すぎた話ですよね。現代の感覚だとちょっと分からないとことがありますが、でも、二人は本当に愛し合っていたのでしょう。きっと。。。

ところがここで話は終わりません。

「教会に愛人を埋葬するとは何事だ!」とリンカン司教が怒るのです。
(え? ここで突然知らないキャラ乱入?)

ヘンリー2世の死後、「売春婦の墓は外へ」と宣言、ロザモンドのお墓は掘り起こされ遺棄されます。

なんで突然「リンカン司教」とかいうのが出てきて、お墓を撤去なんてできるの? と疑問に思ったのですが、当時は絶大な力を持っていたようです。ゴッドストゥ尼僧院も、リンカン司教区に属していたのでしょうね、命令は絶対だったのだと思います。

参照:“リンカン司教は、中世にはイングランドの中でも屈指の力を持っていた。イングランド内の修道院の半数以上がリンカン司教区に属しており、多額の寄付も得ていた”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3_(%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89)


そして、この墓の掘り起こしなのですが、なんとヘンリー2世の妻アリエノールの指示だったことが分かっているようなのです。死んでもなお愛され続けている「麗しのロザモンド」、許せなかったのでしょう。。。

その後、ロザモンドの遺体もお墓も行方不明のままになっています。言い伝えだけがあります。「秘密の通路、“迷路”を抜けた先にある塔の足下に”世界の薔薇(ロザモンド)”は眠っている」

参照:麗しのロザムンド
http://www.diptyqueparis-memento.com/ja/%E9%BA%97%E3%81%97%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%82%B6%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%89/

イングランド王ヘンリー2世愛妾 ロザモンド
https://blog.goo.ne.jp/marifle1010/e/b39d48f9f2d8662f66a2966a548ac851

イングランド王ヘンリー2世妃 エリナー
https://blog.goo.ne.jp/marifle1010/e/cd9da5fff80a17e953f1914a322bb4ee

世界史上最も放置された愛妾 ロザモンド・クリフォード
https://ameblo.jp/kai211168/entry-12293542669.html



●『アリス・エイリアンと金色の午後』展

この「ロザモンド」の想念が、宇宙の記憶の蜃気楼となって立ち現れたのが、「ロザモンド聖堂」です。

《アリス・エイリアン》は、きっとロザモンドのお墓と亡骸を盗んでいます。そして「ロザモンド聖堂」の中、「迷路を抜けた先にある塔の足元」に、美しい姿のまま大切にしまっていることでしょう。

ところで、川を遡ってゴッドストゥ村に来たドジソンとアリス3姉妹のご一行ですが、尼僧院の前に立っています。ドジソンは祭壇正面のロザモンド・クリフォードのお墓にまつわる、そんな物語を見たのです。

なぜドジソンはタイムワープをしてしまったのか。実はその時、《13月世》の《金色野原》に入ったからなのでした。

“13月世の入り口に広がる金色野原は12月世・霧の國・様々な時間に繋がっており その入り口は世界中に点在します 入り口の兆しとして金色野原の綿毛・黄金虫が顕れると謂われています”
https://gabrielgabriela-jp.blogspot.com/2016/04/blog-post.html


13月世の入口には金色野原が広がっています。それは時を超え、場所を超え、どこにでも現れます。なので金色野原は、通り抜けるとタイムトンネル効果になることがあるのです。

ドジソンたちが川を遡っている時、偶然なのか必然なのか、13月世の入口の金色野原を通り抜け、遥か昔のゴッドストゥ尼僧院に行き、ロザモンド・クリフォードの思念に触れたのでした。

ふとドジソンが気が付くと、ゴッドストゥ尼僧院には祭壇もお墓もなく、知っての通りの廃墟でした。でもそこで印象に残った「ロザモンドの離宮の迷路」を『不思議な国のアリス』に導入し、13月世の金色野原に入った光景を「黄金の午後」と序詞に書いたのでした。

以上が、新作呪薬『ロザモンドの薔薇 チョーカーネックレス』の背後にある物語でした。楽しんでいただけたら幸いです。最後にもう一度『ロザモンドの薔薇』の詩をどうぞ。

永遠の薔薇の君 “ロザモンド”
光の中で その香しさは蘇り
愛する時と再逢する


(つづく)

【武 盾一郎(たけ じゅんいちろう)/頑張りました】

『不思議の国のアリス』はマニアがいっぱいいるので、モチーフとするのは結構勇気要ります。でも『アナーキー・イン・ザ・UK』のように、散々コピーされてもなおカバーしがいのある愛されてる曲のように、アリスのミームは続いて行くのだと思います。チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンに敬意を表して。

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